2.3 生駒断層帯(田口断層ー誉田断層) 田口断層 枚方断層 交野断層 27 構成する断層 田口断層、交野断層、枚方断層 生駒断層、誉田断層 断層長さ:全体で38 km 傾斜 : 30°~40°東傾斜 地下400mより浅いところ 生駒断層 誉田断層 地震本部(2001) 生駒断層帯の評価諸元 断層帯の位置・形態-1 28 地震本部(2001) 生駒断層帯の評価諸元 断層帯の位置・形態-2 29 地震本部(2001) 生駒断層帯北部における反射法地震探査 大阪府H14年度地下構造調査 枚方測線図 出典 http://www.hp1039.jishin.go.jp/kozo/Osaka7/figures/f4‐2.jpg 30 生駒断層帯北部における反射法地震探査断面 大阪府H14年度地下構造調査 枚方測線深度断面図(縦横比 5:1) 31 http://www.hp1039.jishin.go.jp/kozo/Osaka7/figures/f4‐27‐1.jpg 生駒断層帯北部における地質構造解釈 32 文部科学省(2003) 活断層調査成果および堆積平野地下構造調査成果報告会予稿集p.105より引用 生駒断層帯南部における反射法地震探査 大阪府H15年度地下構造調査 大和川南測線図 33 http://www.hp1039.jishin.go.jp/kozo/Osaka8/figures/f4‐3.jpg 生駒断層帯南部における地質構造解釈 34 文部科学省(2004) 活断層調査成果および堆積平野地下構造調査成果報告会予稿集p.169より引用 生駒断層帯の評価結果(震源断層モデル) 構成する断層 Total 42km 16km ・田口断層 ・交野断層 ・生駒断層 ・誉田断層 ・枚方断層 傾斜 26km KUR 全て 60°(東傾) 地下3km以浅 35 36 2.4 大阪湾断層帯 構成する断層 摩耶断層、和田岬断層、 六甲アイランド断層、大阪湾断層 断層長さ:.全体で39 ㎞ 傾斜 : 60°~ 80°西傾斜 地震本部(2005) 大阪湾断層帯の評価諸元 断層帯の位置・形態-1 地震本部(2005) 37 大阪湾断層帯の評価諸元 断層帯の位置・形態-2 地震本部(2005) 38 大阪湾における音波探査の断面(推本の評価に反映?) 39 石山ほか(2004) 大阪湾における音波探査の断面(推本の評価に反映?) 40 石山ほか(2004) 大阪湾断層帯の評価結果(震源断層モデル) 構成する断層名 ・和田岬断層 ・摩耶断層 ・六甲アイランド断層 ・大阪湾断層 42km 傾斜 70° (北西傾斜) KUR 41 42 大阪湾内の断層(1) 反射法地震探査記録の深度断面 HD‐3測線 (岩淵・他,2000) 大阪湾の基盤深度図 (岩淵・他,2000 ) 135˚00' 135˚15' 135˚30' 反射法地震探査測線位置 (岩淵・他,2000に加筆) 34˚45' 反射法地震探査記録の深度断面 HD‐4測線 (岩淵・他,2000) 34˚30' KUR 34˚15' km 0 10 20 基盤岩上の断層分布図 (横倉・他,1998) 海上保安庁水路部による反射法地震探査(HD‐3、HD‐4測線)には横倉・他(1998)に示された大阪湾 断層の位置に明瞭な断層が確認され、最浅部のⅠ、Ⅱ層(沖積層、洪積層)の20万年前以降の層に も変位変形を与えている。なお、HD‐3測線に見られる関西国際空港近傍に引かれた断層については Ⅵ層(基盤)からⅢ層(上部大阪層群)には明瞭な断層変位が認められるが、最浅部のⅠ、Ⅱ層の基 底面には明瞭な断層変位が認められず、Ⅰ、Ⅱ層中の反射面はほぼ水平で撓曲変形も認められな いことから、後期更新世以降の活動はなく、将来活動する可能性のある断層ではないと判断した。 135˚00' 135˚15' 135˚30' 大阪湾内の断層(2) 34˚45' 北東 43 南西 34˚30' KUR 34˚15' km 0 10 20 大阪湾と周辺の構造図 (海上保安庁水路部,1995) 防災科学技術研究所による反射法探査の結果 防災科学技術研究所による反射法探査測線 反射法地震探査測線位置 (岩淵・他,2000に加筆) 海上保安庁水路部によるソノプローブを用いた音波探査結果は、左上図の ように浅部(沖積層)に変位変形が認められるとしているが、深部での構造が 明らかになっていないため、左上図の青丸で示した変位変形について、関西 空港対岸の陸域で実施された反射法地震探査の結果(上図)を参照すると, Aより上位の層準において、断層の活動に伴う変位変形は認められない。 以上に結果から、大阪湾内には大阪湾断層帯以外に将来活動す る可能性のある断層等は存在しないと判断した。 44 3.敷地近傍及び敷地の地質・地質構造 敷地近傍に分布する断層と大阪層群の構造等高線 45 市原ほか(1986)に構造名称を加筆 岡田・東郷(2000)による敷地近傍・周辺の断層分布 岡田・東郷(2000)の近畿の活断層「78岸和田図幅」から引用 46 敷地近傍・周辺の断層の活動性評価 47 市原ほか(1986)などにより,和泉山地北縁では、30万年以前の地層を顕著に変形している断層の存在が確認さ れている。しかし、岡田・東郷(2000)では、最終間氷期から最終氷期(13万年前~7万年前)にかけて形成された M(中位)面や最終氷期(約7万年)以降に形成されたL(低位)面において、露頭での段丘堆積物との不整合関係 や断層変位特有の崖や撓曲といった地形が確認されていない。従って、図中のそれぞれの領域にある断層は「将 来活動する可能性のある断層」ではない。 岡田・東郷(2000)に一部加筆 敷地近傍(和泉山地北縁)に分布する断層等の評価のまとめ 48 成合断層 神於山断層 内畑断層 久井近傍 若樫断層 九鬼断層 岡田・東剛(2000)によると、これら の断層は30万年前以前にのみ 活動した断層である。 中田・今泉編(2002)による活断 層詳細デジタルマップにも載って いない。 Kumamoto et al. (2014)による変 動地形学的調査によっても、敷 地周辺に断層等は認定されてい ない。 岡田・東郷(2000)の近畿の活断層「78岸和田図幅」に一部加筆 将来活動する可能 性のある断層等と はしない 左:日本の活断層、中:活断層詳細 デジタルマップ、右: Kumamoto et al. (2014)による結果 敷地近傍及び敷地の大阪層群の堆積状況 大阪層群中の鍵層である火山灰の分布高度の等高線から判断すると、熊取実験所の付近は北北西方向に向かって緩く傾斜している様子 が伺える。 ◆ピンク火山灰の傾斜:41-48 ‰,平均44‰ ◆福田火山灰の傾斜:65-95‰,平均74‰ 等高線の間隔も一定であることから、局所的な変位・変形は無いものと判断されることから、敷地内に活断層が分布する可能性はほぼ無い (極めて低い)と判断される。 5万分の1地質図幅 「岸和田地域の地質」 地質調査所(1986)より 49 敷地近傍及び敷地及び周辺の地質 5万分の1地質図幅 「岸和田地域の地 質」 地質調査所(1986)に加筆 50 大阪層群の分布 51 市原(1993)「大阪層群」 大阪盆地南部地域の地質図Ⅲより 敷地周辺に分布する火山灰 ピンク火山灰 福田火山灰 市原(1993)「大阪層群」 大阪盆地南部地域の大阪層群の地質柱状図 52
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