記者発表資料(PDF形式 281KB)

横 浜 市 記 者 発 表 資 料
平成 27 年2月 27 日
市民局窓口サービス課
住民票の写し等の不正取得事件について本人に通知しました
―本 人 通 知 制 度 を 導 入―
横浜市では、本人の権利及び利益を保護し、住民票等の不正取得を抑止するため、住
民票の写しや戸籍謄本等が本人以外の第三者に不正に取得された場合に、その事実を本
人に通知する本人通知制度を導入しました。
つきましては、本日、本人通知の要件に該当する過去の不正取得事件について、本人
にその事実を通知しました。
1
制度の概要
(1)
通知の対象となる証明書
ア
イ
ウ
エ
オ
カ
(2)
住民票の写し
住民票記載事項証明書
戸籍の附票の写し
戸籍全部(個人・一部)事項証明書
戸籍謄抄本
戸籍届出記載事項証明書
通知する場合の要件
次のアからウのいずれかに該当する場合、本人通知することとします。
ア 住民基本台帳法又は戸籍法の規定の違反事件に係る判決又は決定が確定した
場合
イ 国、県その他関係機関の通知等により、特定事務受任者(※)が職務上請求
書を使用し、不正取得をした事実が明らかになった場合
ウ 前2号に掲げる場合のほか、区長がこれらの場合に準ずると認める場合
※弁護士、司法書士、土地家屋調査士、税理士、社会保険労務士、弁理士、海事代理士、行
政書士の総称
2
過去の不正取得に対する本人通知
平成 23 年 11 月に発覚した戸籍住民票大量不正取得事件(プライム事件)及び平成
24 年 9 月に発覚した同様な事件(ベル・リサーチ事件)において、住民票の写しや戸
籍証明書等が不正に取得された方へ、本人にその事実を通知しました。
通知日
平成 27 年2月 27 日(金)
通知数
279
件
お問合せ先
市民局窓口サービス課長
緑川 斉 Tel 045-671-3621
事件の概要については、裏面をご参照ください。
プライム事件
平成 23 年 11 月 11 日、偽造有印私文書行使、戸籍法違反など(住民票の写しや戸籍
謄本等の不正取得)の疑いで東京都の司法書士事務所「プライム総合法務事務所」の経
営者、司法書士ら5名が逮捕されました。同事務所は、本事件が明るみになる3年前か
ら、全国で少なくとも約1万件の個人情報を取得していたと報じられています。
平成 24 年3月不正取得を行っていた同事務所所属の司法書士兼行政書士に対して罰
金 250 万円の判決、同年5月同事務所経営者に対して懲役3年の判決が出ています。
ベル・リサーチ事件
平成 24 年9月 27 日、偽造有印私文書行使、戸籍法違反など(住民票の写しや戸籍謄
本等の不正取得)の疑いで群馬県の調査会社「ベル・リサーチ」の社長ら関係者8名が
逮捕されました。同事務所は、本事件が明るみになる6年前から、全国で少なくとも約
1万件の個人情報を取得していたと報じられています。
平成 25 年3月不正取得を行っていた同社関係者の東京都の行政書士に対して懲役2
年6か月(執行猶予3年)の判決、平成 25 年3月同社社長に対して罰金 250 万円の判
決が出ています。次いで平成 25 年6月不正取得を行っていた同じグループで別の調査
会社「エス・アール・シー」の代表で元行政書士に対して懲役3年(執行猶予5年)
の判決が出ています。