市街地液状化対策事業の事業期間延伸等の要望を 復興大臣

平成 27 年2月 25 日
千 葉 県 香 取 市
市街地液状化対策事業の事業期間延伸等の要望を
復興大臣ほかに行いました
東日本大震災の発生から約4年、被災自治体では復興に向け作業を加速させている
所です。しかしながら、関東一円で発生した液状化現象は、世界的にも類を見ない既
成市街地における広範かつ甚大な液状化被害であるため、その対策実施にはまだ多く
の時間が必要です。その一方で、平成27年度末の集中復興期間の期限が近づいてき
ております。
このため、東日本大震災により市街地において甚大な液状化被害を被り、現在市街
地液状化対策を実施しようとしている関東一円の10市で組織する『東日本大震災市
街地液状化対策実施自治体首長連絡会議』は、国に対し以下の通り要望を行いました。
【日
【行
時】
程】
平成27年2月24日(火)
11:15~11:25 菅義偉 内閣官房長官
13:00~13:15 総務省
13:40~13:55 財務省
あかま二郎
小野平八郎
15:45~16:00 法務省
黒川弘務
大臣政務官
主計局主計官
大臣官房長
16:30~16:45 国土交通省 小関正彦
17:00~17:25 竹下亘 復興大臣
都市局長
【要望内容】別紙要望書のとおり
○被災地の復旧・復興に対する長期的な支援について
・市街地液状化対策事業等の期間延長を含めた長期的な支援
・震災復興特別交付税の継続
○液状化現象による地籍混乱への対応
【 要 望 者】
東日本大震災市街地液状化対策実施自治体首長連絡会議
構成
鹿嶋市長(会長)
、潮来市長、稲敷市長、神栖市長
久喜市長、
千葉市長、習志野市長(副会長)、我孫子市長、
浦安市長、香取市長
問い合わせ先
香取市建設水道部都市整備課 堀内、平野
電話
0478‐50‐1232
FAX
0478‐54‐7654
要 望 書
平成27年2月 24 日
東日本大震災市街地液状化対策実施自治体首長連絡会議
1
市街地液状化対策事業に関する要望書
平成 23 年 3 月 11 日の東日本大震災の発生から、約4年の月日が流れようとしています。
被災自治体の復興に向け多大なご尽力をいただいておりますことに深甚の敬意を表します。
また、昨年 12 月には第3次安倍内閣が誕生し、これまで以上に被災地の復興を力強く加速さ
せるものと期待しているところです。
市街地液状化対策事業に関しては、東日本大震災液状化対策自治体首長連絡会議から平成25
年8月28日に「被災地の復旧・復興に対する長期的な支援について」など要望書を提出してい
るところではありますが、今回、市街地液状化対策事業に取り組んでいる 10 自治体より重ねて
お願いするしだいです。
現在、10自治体では復興作業を加速させ取り組んでおりますが、一方で平成27年度末の集
中復興期間の期限が近づいている事から、液状化被災地の現状をご勘案いただき、下記事項につ
いて特段のご配慮をくださいますよう要望いたします。
記
1 被災地の復旧・復興に対する長期的な支援について
(1)復興交付金制度は、制度要綱において平成 23 年度から平成 27 年度までの5年間の計画
期間を設定することとなっているが、被災自治体における復旧・復興事業には相当な時間を
要することが現実である。
特に世界的にも類を見ない既成市街地における広範かつ甚大な液状化被害に対しては、我
が国の関係学会においても対策工法が十分に確立されていない状況であった。このため現地
調査、対策効果の検証、工事の施工に伴う影響等について慎重な検討を行う必要があった。
現在これらの検証を経て、地権者等に対する理解の促進、費用負担のあり方等についての同
意を得る等地道な取組の結果、対策工事着手に向けた準備が整いつつある。
もとより、被災自治体においては、一日も早い復興に向け積極的な取組を進めているとこ
ろであるが、一部事業については5年間で事業を完了することは現実的に困難な状況にあり、
市街地液状化対策事業等の期間延長を含めた長期的な支援を図られたい。
(2)液状化対策の一手法である地下水位低下工法は、地盤内の地下水位を低下させて液状化現
象を抑止する手法である事から、地下水位低下施設の施工後に試験運用を行い地下水位低下
状況の確認を行う必要がある。また、地下水位低下工法に限らず工事完了後は工事に伴って
周辺家屋等に予期し得ない変状が発生していないか確認を行う必要がある。これら試験並び
にその対応や確認に要する期間は工事完了後概ね1年間は必要である。
市街地液状化対策事業については、こういった試験運用や周辺への影響確認等に必要な期
2
間も含めて事業期間として認識いただいた上で、工事完了後、
「公共事業に係る工事の施工
に起因する地盤変動により生じた建物等の損害等に係る事務処理要領」に準じて損失補償を
行う事を認めていただき、必要な経費を復興交付金の補助対象経費として確実に配分いただ
ける様に配慮いただきたい。
(3)震災復興特別交付税については、復旧・復興事業の地方負担分、地方税の減収分を全額措
置することとされているが、復旧・復興のより一層の加速化や、さらなる持続的・安定的な
財政運営を進めていくため、集中復興期間終了後も引き続きこれらの事業が完了するまで継
続を図られたい。
2 液状化現象による地籍混乱への対応
地震によって液状化現象が発生すると地盤は流動化し形状が大きく変状する。このため、
液状化被災地においては地震後、広範囲にわたり地籍の混乱が生じており、物理的に復元が
困難な地域においては、土地取引や課税業務にも支障をきたすなど、もはや住民間では解決
し難い問題となっている。
ついては、被災後の地籍に応じた筆界の確定等が簡便に行える様に制度の創設又は拡充を
図られたい。
平成27年2月 24 日
内閣総理大臣
安倍 晋三 様
復 興 大 臣
竹下 亘
総 務 大 臣
高市 早苗 様
財 務 大 臣
麻生 太郎 様
国土交通大臣
太田 昭宏 様
法 務 大 臣
上川 陽子 様
様
東日本大震災市街地液状化対策実施自治体首長連絡会議
会
長
茨城県鹿嶋市長
3
錦織
孝一
構成自治体首長
(茨城県)
潮来市長 柗田 千春
稲敷市長 田口 久克
神栖市長 保立 一男
千葉市長 熊谷 俊人
習志野市長 宮本 泰介
我孫子市長 星野 順一郎
浦安市長 松崎 秀樹
香取市長 宇井 成一
(埼玉県)
久喜市長 田中 暄二
(千葉県)
4