ヒートショック!入浴事故に注意

ヒートショック!入浴事故に注意
~高齢者の入浴時に一声~
青葉区内では、寒さが厳しくなる昨年 12 月から2月8日までに、入浴中に溺水して救急
対応が必要な事故が、15 件発生しております。そのうち 13 人の方が重篤又はお亡くなり
になられています。
15 人のうち 13 人(約 9 割)が 70 歳以上の高齢者で男性が 11 人(約 8 割)となって
おります。
青葉消防署では、ご家族への声掛けや脱衣所を温める、入浴前の蓋開けなどをお願いし、
事故を未然に防ぐ予防救急をすすめています。
【ヒートショック現象】
急激な寒暖の差(温度の変化)で血圧が急激に上昇したり下降したり、脈拍が早くなったり
する状態のことで、脳卒中や心筋梗塞などの引き金になります。
【事故事例】
①朝、父親の姿が見えないため浴室を見に行くと、
浴槽内で心肺停止状態になっていた。
②妻が風呂場からなかなか出てこないため、不審
に思い見に行ったところ、浴槽内に沈んでいた。
【ヒートショックのしくみ】
ポカポカ
室内
(血圧安定)
ブルブル
脱衣所
(血管収縮)
【危険!】
寒~い
浴室
(血圧上昇)
熱い浴槽内
熱刺激で血圧上昇
温まり血管拡張
(血圧急降下)
寒い
脱衣所
(再び血圧上昇)
【ヒートショックを防ぐ対策】
① 脱衣所に暖房器具を置き、室温を上げておく。
② 入浴する前に、浴槽のふたを開け、熱いシャワーを出して浴室内を暖めておく。
③ 熱い風呂(42℃以上)に、長時間入らない。
④ 高血圧の方、不整脈のある方などが、入浴するときには、家族に一声かける。
⑤ 家族は入浴中の人に時々声をかける、様子を気にかける。
⑥ 飲酒直後の入浴は避ける。