犯罪被害財産支給手続開始決定公告 平成27年2月23日 宇都宮地方検察庁検察官 下記のとおり、犯罪被害財産等による被害回復給付金の支給に関する法律第6条第1項の規定に より犯罪被害財産支給手続の開始を決定したので公告する。 記 1 犯罪被害財産支給手続番号 宇都宮地方検察庁 平成27年第1号 2 犯罪被害財産支給手続開始決定の年月日 平成27年2月23日 3 支給対象犯罪行為の範囲 (1) 支給対象犯罪行為が行われた期間 平成26年6月下旬頃から平成26年7月10日までの間 (2) 支給対象犯罪行為の内容 豊田秀明及び佐々木望の共犯者である氏名不詳者らが、警察官などを装って被害者に電話を かけ、詐欺などの被害に遭わないようにするために預金を全額下ろすよう嘘を言い、真実であ ると誤信した被害者に預金を引き出させた上、警察官などを装った豊田秀明及び佐々木望が被 害者方に赴き、金銭の交付を受けた行為。 なお、検察官が既に把握している主な嘘の内容については、後記4の(2)を参照。 4 対象犯罪行為が支給対象犯罪行為の範囲に属するか否かについて判断の参考となるべき事項 (1) 犯人らが本件犯行に使用した電話番号及び偽名(検察官が既に把握しているもの)。 080-7941-4336、080-9426-0135、080-8883-1943、080-5912-6174、090-3539-0439、 タカハシ某、ナカシマ某 (2) 主な犯行態様 ○ 豊田秀明及び佐々木望の共犯者である氏名不詳者らが、警察官などを装って被害者に電話 をかけ、「口座が詐欺事件に使われているので、預金を全額引き出した上、自宅に持ち帰っ た方が良い 。」などと嘘を言い、詐欺の被害に遭わないようにするために預金を下ろすよう 依頼する。 ○ 被害者に預金を下ろさせた後、さらに警察官などを装って被害者方に電話をかけ、「警察 官をすぐにやりますから、その警察官にお金を渡して下さい。」などと伝える。 ○ 豊田秀明及び佐々木望が、警察官などを装って被害者方に赴き、金銭をだまし取る。 5 開始決定の時における給付資金の額 金65万円 6 支給申請期間 平成27年2月23日から平成27年3月25日までの間 7 犯罪被害財産の没収又はその価額の追徴の裁判に関する事項 (1) 裁 判 所 名 宇都宮地方裁判所 (2) 裁判年月日 平成26年12月3日 (3) 確定年月日 平成26年12月18日 (4) 被告人の氏名 豊田秀明、佐々木望 (5) 没収又は追徴の理由とされた事実の要旨及び罪名 (事実の要旨) 被告人豊田秀明及び同佐々木望は、氏名不詳者らと共謀の上、警察官などになりすまし て高齢者から現金をだまし取ろうと考え、被害者に電話をかけ、警察官などを装い 、「被害 者の口座が詐欺事件に使われている 。」「預金を全額引き出した上、自宅に持ち帰った方が いい 。」「警察官をすぐにやりますから。その警察官にお金を渡して下さい。」などと嘘を言 い、その旨誤信させ、被害者方において、被告人両名が被害者から現金の交付を受けたも のである。 (罪 名) 詐 欺 8 この公告に関する問い合わせ先(申請書の提出窓口) 〒320-0036 宇都宮市小幡2丁目1番11号 宇都宮地方検察庁 被害回復給付金担当 電話番号028-623-6802(直通) ○ 上記3の支給対象犯罪行為の範囲を定める処分に不服がある場合には、この公告があった日の 翌日から起算して30日以内に当該処分をした検察官が所属する検察庁の長(宇都宮地方検察庁検 事正)に対して審査の申立てをすることができます(提出先は上記8のとおり)。 ○ 当該処分の取消しの訴えは、審査の申立てに対する裁決を経た後でなければ提起することがで きませんが、次のいずれかに該当するときは、当該裁決を経ずして当該処分の取消しの訴えを提 起することができます。 (1) (2) 審査の申立てがされた日の翌日から起算して3月を経過しても裁決がないとき。 支給対象犯罪行為の範囲を定める処分、処分の執行又は手続の続行により生ずる著しい損害 を避けるため緊急の必要があるとき。 (3) その他裁決を経ないことにつき正当な理由があるとき。 ○ 当該処分の取消しの訴えは、当該処分に係る裁決書の謄本の送達を受けた日から30日以内(送 達を受けた日の翌日から起算します 。)に、国を被告として(訴訟において国を代表する者は法 務大臣となります 。)、当該処分をした検察官が所属する検察庁(宇都宮地方検察庁)の所在地 を管轄する地方裁判所に提起しなければなりません。
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