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第4回実用英語教育学会(SPELT)研究大会のご案内
実用英語教育学会では,以下の日程で第4回研究大会を開催いたします。SPELT 会員の皆様はもちろ
んのこと,本学会の活動にご興味のある方の参加を歓迎いたします。皆様のお越しを心よりお待ちして
おります。
なお,配布資料等の準備の都合上,できるだけ事前のお申込みをお願いいたします。お申込みは,こ
ちらの参加申込フォームからお申込みください。
テーマ: 「ビジョン 5-16: 実用英語能力をいかに伸ばし,いかに評価するか」
Vision Five-Sixteen in English Education: How to Develop, Improve and
Evaluate Students’ Practical English Skills
日時: 2015 年 2 月 28 日(土)午後 1:00~5:30 終了後懇親会を予定
12:30~ 受付,13:00~ 総会,13:20~ 研究発表
14:55~ 基調講演,16:30~ Can-Do リストフォーラム,15:30 閉会
場所: 札幌大谷大学 西棟1階
視聴覚室
※正面入口からお入りください
札幌市東区北 16 条東 9 丁目 1-1
TEL:011-742-1651(代)
参加費: SPELT 会員 無料(非会員は 500 円),懇親会費:2,500 円
プログラム
Ⅰ.基調講演
「話せる英語音読のすすめ」
講演者:
浦島 久 氏(帯広ジョイ・イングリッシュ・アカデミー校長)
概要: 帯広で英語学校「ジョイ・イングリッシュ・アカデミー」を経営して38年になります。私自
身は英語教育が専門分野ではありませんが,自分なりに考えて英語教育を実践してきました。ここに来
て出た私なりの結論は,日本人が日本で英語を勉強するにあたり,音読なしにその上達はないというこ
とです。では,音読は何のためにやるのでしょうか?
「最終的には話せる力をつけるためにやる」ということに気がついてから,ジョイの音読コースのや
り方を変えました。それは簡単に言うと「音読,シャドーイング,サマリー&意見」を繰り返すやり方
です。 2005 年にスタートした音読コースを通して得た私の経験を紹介します。
【浦島久氏の略歴】
1952 年北海道豊頃町生まれ。小樽商科大学(経営学),帯広畜産大学修士課程(農業経済)を修了。大
学卒業後に松下電器産業株式会社(現社名:パナソニック株式会社)へ入社するが,1977 年に北海道へ
U ターンし,帯広市にて英会話学校「イングリッシュハウス・ジョイ」を設立。現在は,ジョイ・イング
リッシュ・アカデミー学院長,小樽商科大学特認教授。写真家としても活動中。
著書: 『英会話3行革命』
(IBC)
,『英語で「日本」を話すための音読レッスン』
(共著,日本実業出
版)
,
『1分間英語で自分のことを話してみる』
(共著,中経出版)など 29 冊。これまで韓国で7冊,台
湾で1冊が翻訳出版されている。
Ⅱ.研究発表
1.「評価の方法と内容の事前提示と継続表示が英語能力の向上に及ぼす効果~パラグラ
フが『入る』まで~」
発表者:
渋谷 圭
(北海道札幌手稲高等学校 教諭)
概要: 高等学校における指導において,
「パラグラフ」を実用英語能力習得に不可欠な項目の一つとし
て据える。その指導を効果的に行うために,次の三つの側面から評価のあり方に焦点をあてる。
1. 異文化理解: 例えばエッセイを読む・書く時の日本語と英語の差異
2. 文の構成: 段落とパラグラフ,それぞれの定義
3. 様々な方法で1と2を検証し,理解,実践に着手する
このとき,「できるようになった私・できない私」を点数で突きつけるのではなく,様々な作業を与え
ることで,学生個々の特性を尊重し,授業での学習と実際の習得とのギャップにも配慮しながら学生の
習熟度を高めていけるような評価を心がける。パラグラフ・ライティングの指導を適切な評価と組み合
わせることによって,学生の中に外国語を学ぶ楽しみが生まれ,英語習得が促進される。
2.「生徒の長期的取り組みと Rubrics 評価の必要性〜逆向き設計から見えてくること〜」
発表者: 稲毛
知子
(北海道札幌開成高等学校 教諭)
概要: Q: なぜ,rubrics? A: 私自身,英語で書いた essay が rubrics で評価される経験をし,その評
価規準を意識するだけで圧倒的な学習量を引き出せることに気づき,その必然性を認識した。それ以来,
rubrics について自学自習し,授業で活用してきたから。
英語教師には,知識の蓄積から skills の獲得へと生徒を誘導する力がますます求められている。生徒
が自ら proactive に課題に取り組むようになる授業を作る必要がある。Rubrics を用いた授業では,課
題解決の道標と必要事項を「評価の項目・規準(rubrics)」として事前提示することで,生徒がそれに
基づいて努力目標を立て,到達に必要な時間,知識,技能についてシナリオを書き,作戦を立て,自律
学習するようになる。「知識の蓄積→試験」という流れを改善し,学習活動を活性化するのに大きな力
を発揮する。
Ⅲ.実用英語教育フォーラム 「実用英語の観点から見た Can-Do リストの課題」
フォーラムリーダー 釣 晴彦(実用英語教育学会会長)
登壇者: 浦島 久(基調講演者)
,渋谷 圭・稲毛知子(研究発表者)
本学会の名称の一部ともなっている「実用英語」とは,職業上の必要に応えるための実用英語だけを意
味するものではない。小学生から成人に至るまで,英語学習者がそれぞれの固有の学習環境の中で何か
しらの実用上の使用目的を見出すことができるとすれば,その目的を達成するために必要な英語こそが
本学会の研究対象としての「実用英語」になる。我々が教える一人一人にとっての「実用英語」が何な
のかを見出し,教えて行く上で,Can-Do リストは大きな可能性を秘めている。その可能性とは何か,
また,Can-Do リストがその可能性を発揮する上での障害となる課題とはどのようなものか,さらに,
その障害を克服するための道はどこにあるのかを考える。高校での長い実践を経て大学での教員養成に
関わるようになり,小学校から大学に至る幅広い視点から Can-Do リストを眺めてみたときに浮かび上
がってくる課題がある。そんな課題を釣会長から発題してもらい,参加者全員で考えていく。その議論
の中で,基調講演と研究発表の内容の理解をさらに深めて行きたい。
Ⅳ.懇親会 (大会終了後)
懇親会費:2,500 円
※閉会後,大会会場にほぼ隣接しております懇親会会場へ皆様をご案内いたします。毎回,食べも
の,飲みものをたっぷりと用意して,基調講演者や発表者とゆっくり交流していただける場を用意
しております。ぜひご参加ください。
会場までのアクセス
会場には駐車場の用意がございませんので,公共交通機関をご利用ください。
札幌市営地下鉄
中央バス
東豊線 「東区役所前」駅 2・3番出口から徒歩 7 分
「環状通東」駅
1番出口から徒歩 7 分
東17 北光線「大谷学園前」下車 徒歩 5 分
東18 北光美香保線「大谷学園前」下車 徒歩 5 分
会場付近の詳細は,札幌大谷大学HPをご覧ください。http://www.sapporo-otani.ac.jp/map/
問合せ
実用英語教育学会(SPELT)事務局
〒065-8567 札幌市東区北 16 条東 9 丁目 1 番 1 号
札幌大谷大学社会学部地域社会学科 久野寛之 研究室内
☎(大学): 011-742-1651※ 内線 1899
FAX:
011-742-1654(社会学部久野寛之宛と明記してください)
E-mail: info◎spelt.main.jp
(アドレスの◎を@に変えてお使いください)
く の
※なお,大会当日のご連絡には,上記の番号で 久野 を,久野が不在の場合は,石川又
は柴田をお呼び出しください。