取扱注意事項をご覧いただく前に 誤使用などが招く危険・損害を未然に 防ぐために、使用の前には必ず取扱 注意事項をよくお読みください。 推奨 ●蓄電池はエネルギーを持っています。 本書を読まずに 誤使用されますと、 蓄電池を液漏れ・発熱・破裂させた り、 人身を損傷させる原因になることがあります。 蓄電 池をご使用の前には、 必ず本書をよくお読みください。 なお、 十分にご理解できない場合には下記へお問い合 わせください。 お読みいただいた後も本書を大切に保 管し、必要なときにお読みください。 第 2 章 制 御 弁 式 鉛 蓄 電 池 の 取 扱 注 意 事 項 【備考1】 蓄電池では、 取扱いを誤った場合に直ちに死に 至るような切迫した “ 危険” は想定しかねま すが、 高エネルギーを保有するため重傷など危 を 険水準損害は想定できることから “ 危険” 採用するとともに“ 警告”、 “ 注意”を採 用しました。 パナソニック ストレージバッテリー株式会社 技術部 〒431-0452 静岡県湖西市境宿555番地 TEL: (053)577-2682 FAX: (053) 572-3812 ●本文の内容は、 予告なく変更になることがあります。 危険・損害の程度の表示 【備考2】 上記でいう重傷とは、 失明・けが・やけど・感電・ 骨折・中毒などで後遺症が出るもの、ならびに 治療のために入院や長期の通院を要するもの をさします。軽傷とは、重傷に該当しないやけ ど・感電などをさします。物的損害とは、家屋・ 家財ならびに人身以外の家畜やペットに関わ る拡大損害をさします。 【備考3】 “推奨” は、 蓄電池の品質・性能・信頼性を損なう 本書では蓄電池を正しく安全にお使いいただき、 使用者 への危険や財産への損害を未然に防止するために、 その 程度にあわせて下記表現で表示しています。 危険 この表示を無視して取扱いを誤った 場合、 蓄電池の品質・性能・信頼性が損 なわれることが想定される場合を示 しています。 ことを防止するための事項をさします。 この表示を無視して取扱い を誤った場合、使用者が死 亡または重傷を負う危険が切迫して生じることが想 定される場合を示しています。 警告 この表示を無視して取扱い を誤った場合、使用者が死 亡または重傷を負う可能性が想定される場合、なら びに軽傷または物的損害が発生する頻度が高い場合 を示しています。 注意 この表示を無視して取扱い を誤った場合、使用者が重 傷を負う可能性は少ないが、傷害を負う危険が想定 される場合、ならびに物的損害のみの発生が想定さ れる場合を示しています。 制御弁式鉛蓄電池 34 2008 安全に関するご注意〈1〉 使用環境および条件 (2) 蓄電池を、 水や海水などで濡らしたり浸けたりしな いでください。 濡らしたり浸けたりすると蓄電池を 腐食させたり、 感電や発火の原因になる恐れがあり ます。 危険 (1) 小形制御弁式鉛蓄電池(以下、 蓄電池という) を機器 に組み込む場合は、 機器を密閉構造にしないでくだ さい。 機器を密閉構造にすると、 機器を破裂させたり 人身を損傷させる原因となります。 (3) 蓄電池を炎天下の自動車内、 直射日光の強いところ、 ストーブの前面、火のそばなどで使用したり保管し ないでください。これらの場所で使用したり保管し たりすると、 蓄電池の液漏れ・発火・破裂などの原因 になる恐れがあります。 警告 (1) 蓄電池の充電は専用充電器を使用するか、当社指定 の充電条件を守ってください。 その他の充電条件で 充電すると蓄電池の温度が上がったり、蓄電池から 水素ガスが発生して蓄電池の液漏れ・発火・破裂など の原因となります。 (4) 蓄電池は、 粉塵の多い場所で使用しないでください。 粉塵の多い場所では、蓄電池の短絡の原因になる恐 れがあります。 もし粉塵の多い場所で使用される場 合は、定期的なチェックをお願いします。 (2) 蓄電池を医療用装置に使用する場合には、本蓄電池 とは別個のバックアップシステムを備えてくださ い。 本蓄電池が万一作動しない状況では、 人身を損傷 させる原因となります。 (5) 複数個の蓄電池を使用する場合は、 まず蓄電池相互間 の接続を正しく行い、 つぎに蓄電池と充電器または負 荷を接続してください。 これらの場合、 蓄電池の+極 は充電器または負荷の+端子に接続し、 さらに蓄電池 の−極は充電器または負荷の−端子にそれぞれしっ かりと接続してください。 蓄電池・充電器・負荷などの 極性を誤って接続すると、 発火・破裂および蓄電池・機 器の損傷などの原因となり、 場合によっては人身を損 傷させる原因になる恐れがあります。 (3) 蓄電池が金属製の収納体と直接接触しないように、 耐酸・耐熱性を有する絶縁物などを使用してくださ い。絶縁しないと蓄電池が液漏れした場合に、 発煙・ 発火などの原因となります。 (4) 蓄電池は、 火花を発生するもの (スイッチ、ヒューズ など) の近くに取り付けないでください。また、蓄電 池に火気を近づけないでください。 蓄電池は充電に よって引火性のガスを発生することがあり、 火花が ガスに引火し、 破裂などの原因となります。 (6) 蓄電池を足の上などに落下させないでください。蓄 電池を足の上などに落下させると、 重大な損傷の原 因になる恐れがあります。 推奨 (5) 蓄電池をトランスなどの発熱部付近で使用しないで ください。発熱部付近で使用すると蓄電池の温度が 上がり、 液漏れ・発火・破裂などの原因となります。 (1) 蓄電池に落下などの強い衝撃を与えないでください。 落下などの強い衝撃を与えると、 性能劣化の原因にな る恐れがあります。 注意 (2) 寿命特性を実負荷パターンにおいて十分にご確認く ださい。 蓄電池は充放電条件により、 その寿命が大幅 に変化する可能性があります。 (1) 蓄電池の使用温度範囲は、 次のとおりです。 この温度範 囲以外では蓄電池の劣化を早め、 破損や変形の原因に なる恐れがあります。 なお、 蓄電池の劣化を早め、 標準 使用温度は25℃です。 放 電 (機器使用時) :−15℃∼50℃ 充 電 : 0℃∼40℃ 保 存 :−15℃∼40℃ 制御弁式鉛蓄電池 35 2008 第 2 章 制 御 弁 式 鉛 蓄 電 池 の 取 扱 注 意 事 項 安全に関するご注意〈2〉 設置 の示すように蓄電池に表示された文字 (この図にお いては “Panasonic ” )が天地逆さまになる状態を言 います。 なお右図の蓄電池外形図は、 蓄電池の姿勢に ついて説明するものであり、蓄電池の外形を正確に 示すものではありません。また縦置き、 横置き (正立 状態から各方向へ 90 度まで) でも使用は可能です。 危険 (1)トルクレンチ・スパナなどの金属工具は、ビニール テープなどで絶縁処理したものを使用してくださ い。 絶縁処理をしていないものを使用すると、 短絡に より発生する熱や火花がやけど・蓄電池の破損や発 火の原因となります。 aso nic c ni Pa n o as so nic (3) 端子部やリード線を持って蓄電池を持ち運びしないで ください。 蓄電池の破損の原因になる恐れがあります。 (1) 移行性可塑剤を含む樹脂 (下記) を蓄電池に接触させ ないでください。また、 シンナー・ガソリン・灯油・ベ ンジン等の有機溶剤や液体洗剤を使用しないでくだ さい。 これらの物質は蓄電池の電槽・ふた等 (ABS 樹 脂) の割れを引き起こし、 液漏れの原因となることが あります。場合によっては火災にいたる危険性もあ ります。 割れを引き起こす材料かどうか不明の場合 は、その材料メーカーに「ABS 樹脂が割れる原因と なる可塑剤の移行がない」 ことを確認してください。 (4) 蓄電池を持ち運ぶ時、蓄電池をぶつけたり落下させ たりして強い衝撃を加えないでください。 蓄電池の 破損の原因になる恐れがあります。 (5) 蓄電池を軽量物として扱わないでください。 蓄電池 は体積の割には重いので、腰痛やけがの原因になる 恐れがあります。 (6) ビニールシートなど、静電気発生の恐れのあるもの を蓄電池にかぶせないでください。 静電気の発生に より、引火爆発の原因になる恐れがあります。 【使用できない樹脂の例】 塩化ビニール、 オイル系ゴム樹脂 【使用に適する樹脂の例】 PP 、PE 等のポリオレフィン系樹脂 (7) ボルト・ナットの締め付けは、 規定値以外のトルクで 行わないでください。スパークの発生や端子破損の 原因になる恐れがあります。 ボルト・ナットの締め付 けトルクは次の通りです。 (2) 45V以上の電圧では、 絶縁用のゴム手袋着用などの 安全対策なしで作業しないでください。安全対策な しで作業すると感電の原因となります。 ボルト (ナット)サイズ (3) 蓄電池を浸水の恐れのあるところには設置しないで ください。 感電や発火の原因になる恐れがあります。 締め付けトルク 直径 ピッチ M5( 5mm) 0.8 mm 長さ 15mm ± 1mm 2.0 N・m∼2.9 N・m M6( 6mm) 1.0 mm 20mm ± 1mm 3.9 N・m∼5.4 N・m M8( 8mm) 1.25mm 20mm ± 1mm 7.8 N・m∼9.8 N・m (8) 蓄電池の端子部・接続体およびボルト・ナットに、必 要に応じて絶縁カバーを取り付けてください。取り 付けないと感電の原因になる恐れがあります。 注意 (1) 解荷する場合には、 蓄電池を丁寧に扱ってください。 丁寧に扱わないと、 衝撃により蓄電池に損傷を与え る原因になる恐れがあります。 また、蓄電池にひび・ 割れ・欠け・液漏れのないことを確認してください。 (9) 自動二輪車・原動機付自転車・原動機付芝刈機など、 振動が加わる機器で蓄電池を使用する場合には、 事 前に当社との打合せをお願いします。 (10) 公衆の出入りする場所等に設ける蓄電池設備で、 蓄 電池の定格容量と電槽数 (2V単位の蓄電池の数) の 積の合計数が4,800 アンペアアワー・セルを超える 場合は、 消防法施行規則 〔抄〕 自治省令第3号第12条 および火災予防条例準則 〔抄〕消防予第198号・消防 危第 86 号第 11 条および第 13 条に基づいて設置し てください。 (2) 蓄電池を機器に内蔵する場合は、 点検・整備・交換の しやすいように配置するとともに、 できるだけ機器 の最下段に設置してください。 蓄電池を上下逆転の 状態で充電しないでください。 上下逆転の状態で過 大な充電をすると、 ゴム弁から液漏れの生じる恐れ があります。 上下逆転の姿勢とは、 右図における左端 制御弁式鉛蓄電池 na n Pa 警告 第 2 章 制 御 弁 式 鉛 蓄 電 池 の 取 扱 注 意 事 項 Pa (2) 密閉された室内や火気の近くには設置しないでくだ さい。 これらの場所に設置すると、 蓄電池から発生す る水素ガスが発火や破裂の原因となります。 Panaso nic 【上下逆転の姿勢】【正立の姿勢】 【縦置きの姿勢】 【横置きの姿勢】 36 2008 推奨 (1) 設置・据付工事は、 蓄電池設備整備資格者などの熟練 者 (専門家) が行ってください。未熟練者だけでの対 応は、間違いの原因になる恐れがあります。 安全に関するご注意〈3〉 使用前の準備 危険 推奨 (1) 蓄電池への接続線・接続体は機器本体との絶縁に配 慮し、 短絡しないようにしてください。 不十分な絶縁 は感電の危険を生じます。 また、 短絡による過大電流 は、 やけど・発煙・発火などの原因となります。 (1) 蓄電池をお買い上げ後初めて使用する場合や、 長期 間使用しなかった場合は必ず充電してください。 蓄 電池は、 保管中も自己放電によって徐々にその容量 を失っていますので、充電しないと性能が出ない原 因になる恐れがあります。充電なしで保管できる期 間と温度の関係は次の通りです。 注意 20℃未満 :9ヵ月 20℃∼ 30℃ :6ヵ月 30℃∼ 40℃ :3ヵ月 (1) 蓄電池を、 充電器を介さずに直接電源コンセントや 自動車のシガレットコンセントなどへ接続しないで ください。 直接接続すると、 蓄電池の液漏れ・発火・破 裂などの原因になる恐れがあります。 (2) 蓄電池を充電器または負荷と接続する時は、 スイッ チを切ってください。 (3) 蓄電池をお買い上げ後初めて使用する場合に、 さび や発熱、 その他の異常がある時は、 使用しないでくだ さい。 異常のあるまま使用すると、 蓄電池の液漏れ・ 火災・爆発などの原因になる恐れがあります。 安全に関するご注意〈4〉 指定用途以外の使用 注意 (1) 蓄電池は、 指定された用途以外に使用しないでくだ さい。 指定された用途以外に使用すると、 蓄電池の液 漏れ・発火・破裂などの原因になる恐れがあります。 制御弁式鉛蓄電池 37 2008 第 2 章 制 御 弁 式 鉛 蓄 電 池 の 取 扱 注 意 事 項 安全に関するご注意〈5〉 使用方法 3.蓄電池の種類・銘柄・新旧の異なるものを混ぜて使用しない でください。 4.蓄電池の外装チューブをはがしたり、 傷をつけないでくださ い。 5.蓄電池に強い衝撃を与えたり、 投げつけないでください。 危険 (1) 蓄電池の充電は専用充電器を使用するか、 当社指定の 充電条件を守ってください。 その他の充電条件で充電 すると蓄電池の温度が上がったり、 蓄電池から水素ガ スが発生して蓄電池の液漏れ、 発火・破裂などの原因 となります。 (4) 蓄電池を、 指定の充電器の取扱説明書に記載してい る充電時間以上に充電しないでください。 また、 充電 の際に所定の充電時間を超えても充電が完了しない 場合には、充電を中止して蓄電池を取り出してくだ さい。 所定の時間を超えて充電すると、 蓄電池の液漏 れ・発火・破裂などの原因になる恐れがあります。 (2) 蓄電池の+端子と−端子を、 針金などの金属類で接続 しないでください。 また、 パイプレンチやスパナなどの 工具類を電圧の異なる箇所に接触させたり、 金属製の ネックレスやヘアピンなどと一緒に持ち運んだり、 保 管しないでください。 これらのことが守られないと蓄 電池の温度が上ったり、 蓄電池から水素ガスが発生し て蓄電池の液漏れ・発火・破裂などの原因となります。 第 2 章 制 御 弁 式 鉛 蓄 電 池 の 取 扱 注 意 事 項 (5) 蓄電池の放電電流は、取扱説明書あるいは仕様書に 記載されている最大値を超えないようにしてくださ い。 最大電流値を超える放電をすると蓄電池の漏液、 破裂、発火などの原因になるおそれがあります。 警告 (1) 蓄電池を火中に投入したり、 加熱しないでください。 蓄電池を火中に投入すると、蓄電池を破裂させたり 有毒ガス発生の原因になる恐れがあります。 (6) 蓄電池を小児が使用の場合は、 保護者の方が使用方 法を十分に教えてください。また使用の途中におい ても、 指定された使用方法の通りに使用しているか どうかご注意ください。 (2) 蓄電池を分解・改造・破壊しないでください。 分解・改 造・破壊すると、 蓄電池の液漏れ・発火・破裂などの原因 になる恐れがあります。 また、 蓄電池内部の硫酸が身体 に接触して、 やけど・その他の事故の原因となります。 (7) 蓄電池は、 乳幼児の手の届かないところに保管して ください。 また充電や使用する場合も、 乳幼児が使用 機器から取り出さないように注意してください。 注意 推奨 (1) 蓄電池の外観を点検し、 電槽・ふたなどに亀裂・変形 などの損傷および液漏れが見られる場合は、 蓄電池 を新品と取り替えてください。 また、 ほこりなどによ る汚損が見られる場合は清掃してください。 外観の 異常が見られる蓄電池をそのまま使用し続けると、 容量が出なくなったり、 漏電・発煙・発火・その他の事 故の原因になる恐れがあります。 (1) 放電終止電圧の推奨値は、 放電電流の大きさにより 異なり、 蓄電池の放電電流と望ましい放電終止電圧 値の関係は、 仕様書・カタログなどに記載しています。 この推奨放電終止電圧より低い電圧になるまで放電 しないでください。 この推奨放電終止電圧より低い 電圧まで放電を行った蓄電池を充電すると、 蓄電池 が発熱し、変形や電池内部の水分蒸発による電槽蓋 部への水滴付着の原因になる恐れがあります。 また、 特性の劣化を促進する原因になる恐れがあります。 (2) 蓄電池の充電電圧または放電特性などに異常が認め られるときは、 蓄電池を取り替えてください。 ※ 過放電を避け、放電後は速やかに充電してください。 機器の取扱説明書などに過放電されないように、 また 機器を使われた(放電)後は速やかに充電されるよう 明記することをお願いいたします。蓄電池の電圧が下 がると蓄電池駆動の機器は作動しなくなります。 そこ まで下がらずにまだ余力がある場合でも、ご使用後に 充電しないで放置しておくと、例えばいわゆるサル フェーション現象のために蓄電池の劣化が早くなる (3) 安全確保のために次のことを必ずお守りください。 次のことを守らないと、 蓄電池の液漏れ・発火・破裂 などの原因になる恐れがあります。 1.蓄電池の+端子および−端子と、充電器の+端子および −端子を逆にして充電しないでください。 2.蓄電池に直接ハンダ付けをしないでください。やむを得ず 直接ハンダ付けをする時は、 事前に当社にご相談ください。 制御弁式鉛蓄電池 38 2008 が崩れて、 寿命が短くなる原因になる恐れがあります。 ことがあります。過放電防止回路は、微少な電流も含 めて完全に放電電流を切断するようにしてください。 (5) トリクルまたはフロート充電中の蓄電池は、 0.5級程 度の精度の高い電圧計で総電圧を測定し、 充電の所定 値をはずれた時は、 その原因を調査し処理してくださ い。 所定値よりも充電電圧が低いと充電不足で容量が 出なくなったり、 充電電圧が高いと過大な充電のため に蓄電池の寿命が短くなります。 場合によっては、 熱 暴走・その他の事故の原因になる恐れがあります。 (2) 仕様書・カタログなどに記載した以外の充電方法お よび充電条件をご採用になる場合は、 事前に十分な 充放電特性、 寿命特性のご確認をお願いいたします。 蓄電池を安全にご使用いただき放電特性を十分に発 揮させるためには、 適切な充電方法・充電条件の採用 が欠かせません。 (3) サイクル使用 (充電と放電を繰り返して使用する場 合で、 主電源として使用する) の場合は、充電時間ま たは充電電気量を制御する方法を採用した充電器を ご使用ください。 充電は、 指定する時間または充電完 了表示灯が付いている場合は、 完了を示すまでの時 間を行ってください。 充電を途中で止めると、 蓄電池 の寿命が短くなることがあります。 (6)使用後は必ず使用機器のスイッチを切ってくださ い。 使用後にスイッチを切らないと、 放電のしすぎに よって、 蓄電池の性能や寿命の劣化原因になる恐れ があります。 (7) 長期間機器を使用しない場合は、 使用機器から蓄電 池を取り出して、蓄電池を満充電状態にしてから湿 気の少ない場所で保管してください。 保管条件が良 くないと、 蓄電池の性能や寿命を低下させたり、 さび の原因になる恐れがあります。 (4) サイクル使用において並列充電を行わないでください。 並列接続した蓄電池間において充電・放電量のバランス 安全に関するご注意〈6〉 保守・点検 す。 蓄電池の寿命を過ぎて蓄電池を使用し続けると、 容 量が0になるとともに蓄電池が熱暴走 (充電電流増加 と温度上昇の悪循環が生じること) や漏液する可能性 があります。 このような状態になる前に蓄電池交換を 行ってください。 交換時期を過ぎて使用していた場合、 蓄電池からの液 漏れ・発煙・発火が生じる可能性がありますが当社では 責任を負いかねます。 あらかじめご了承いただきます ようお願い申しあげます。 警告 (1) 蓄電池の清掃は、 固く絞った濡れ布切れなどで行っ てください。 乾いた布やはたきを使用しないでくだ さい。 乾いた布やはたきの使用は静電気を発生させ、 引火などの原因になる恐れがあります。 (2) 取扱説明書または機器に記載された蓄電池の交換時 期までに、 蓄電池を交換してください。 (3) シンナー・ガソリン・灯油・ベンジンなどのような、 有 機溶剤や液体洗剤を使用しないでください。 有機溶 剤や液体洗剤を電槽に接触させると電槽割れを起こ し、 液漏れの原因になる恐れがあります。 ※蓄電池は、 初期容量の50%に達する時期を目安 (環境温 度が25℃以下の場合) に交換してください。 なお、 トリ クルまたはフロート (バックアップ電源として使用して いる場合) 使用の場合、 温度が25℃よりも高いときに は、 温度が10℃上昇する毎に交換までの期間が1/2にな ります。 また、 放電電流が0.25CAよりも大きくなると、 その値にしたがって交換までの時間は短くなります。 推奨 (1)蓄電池の端子をきれいな状態にしてご使用くださ い。蓄電池の端子が汚れていると本体との接触が悪 くなり電源が切れたり、 充電ができない原因になる 恐れがあります。 ※制御弁式鉛蓄電池は、 充電すると内部の正極格子が腐 食して伸びます。 そして使用期間が長くなると徐々に 使用可能時間が短くなり、 蓄電池内部においても正極 格子の腐食や電解液中の水分減少等が進行していきま 制御弁式鉛蓄電池 39 2008 第 2 章 制 御 弁 式 鉛 蓄 電 池 の 取 扱 注 意 事 項 安全に関するご注意〈7〉 異常時の処置 (2) 蓄電池の端子の腐食・液漏れ・電槽の変形・異常発熱な ど、 これまでと異なる現象に気がついた時は使用しな いでください。 異常のあるまま使用すると、 蓄電池の 液漏れ・発火・破裂などの原因になる恐れがあります。 警告 (1) 蓄電池は内部に劇物の希硫酸を保有しています。 蓄電 池が液漏れして液が皮膚や衣服に付着した場合は、 す ぐに多量の水で洗い流してください。 また、 液が目に 入ったときは、 すぐに多量の水道水など (きれいな水) で洗った後、 医師の治療を受けてください。 希硫酸が 目に入ると失明、 皮膚に付くとやけどの原因になる恐 れがあります。 (3) 電槽が熱で変形していたり、 接続部の被覆が破損して いる場合は、 電源を切り、 メーカに連絡して処置して ください。 そのまま使用すると火災や感電事故の原因 となります。 安全に関するご注意〈8〉 製品の保管 第 2 章 制 御 弁 式 鉛 蓄 電 池 の 取 扱 注 意 事 項 注意 推奨 (1) 蓄電池の端子が金属または導電性物質 (落下物を含 む) に接触しないように、 安定した位置および姿勢で 保管してください。 (1) 保管中は、 6ヶ月に1回は蓄電池を充電してください (環境温度が25℃以下の場合) 。 環境温度が25℃から 10℃高くなる毎に、 充電の間隔を1/2に短縮してくだ さい。 蓄電池は、 環境温度が10℃高くなる毎に2倍の 速度で自己放電が進行します。 放電状態で長期間保管 すると、 充電してもその容量が回復しない原因になる 恐れがあります。 (2) 蓄電池に雨水がかからないようにしてください。 雨水 がかかると、 蓄電池端子の腐食の原因になる恐れがあ ります。 (3) 蓄電池の姿勢は上下を正置することを原則とし、 蓄電 池に異常な振動や衝撃を与えないようにしてくださ い。 蓄電池を無理な姿勢で運搬したり、 蓄電池に異常 に強い振動や衝撃を与えると、 蓄電池の破損や特性劣 化の原因になる恐れがあります。 (2) 蓄電池を充電しないで1年以上放置すると、 寿命が短 くなる恐れがあります。 (3) 満充電にしてから保管するようにしてください。 満充 電から保管しないと、 寿命が短くなる原因になる恐れ があります。 (4) 蓄電池を保管する時は機器より取り外すか、 充電器ま たは負荷と切り離して、 温度の低い場所に保管してく ださい。 直射日光の当たる場所や、 高温 (60℃以上) あ るいは多湿の雰囲気中では保管しないでください。 蓄 電池の性能や寿命を低下させたり、 さびの原因になる 恐れがあります。 制御弁式鉛蓄電池 (4) 蓄電池は、 なるべく早く使用してください。 蓄電池は 保管中も徐々に劣化します。 充電しても容量が回復し にくくなることがあります。 40 2008 安全に関するご注意〈9〉 製品廃棄時の処置 注意 【リサイクル表示(日本)】 (1) 不要になった蓄電池は右記の表示を確認し、 ニカド 電池・リチウム電池等と分別して処理してください。 (2) 蓄電池を回収 (リサイクル) するために自主規制ま たは法規制が決められている国では、 機器・包装箱・ 取扱説明書・その他に蓄電池の回収についての情報 を記載してください。 蓄電池も各国の規制に合わせた表示をしている機 種を選出してください。 Pb (3) 蓄電池の機器への組み込みは、 蓄電池の交換および 廃棄時の取り外しが容易にできるような、 蓄電池の 取付け方法および構造を採用してください。 第 2 章 制 御 弁 式 鉛 蓄 電 池 の 取 扱 注 意 事 項 (4) 不要になった蓄電池のリサイクルについての問い合 わせ先は、 次の通りです。 パナソニック ストレージバッテリー株式会社 購買管理部 購買管理課 〒431-0452 静岡県湖西市境宿555番地 TEL: (053) 577-1199 FAX: (053)577-1134 制御弁式鉛蓄電池 41 2008
© Copyright 2024 ExpyDoc