〈地域と生きるデザイン〉ワークショップ事業 企画運営業務委託仕様書 1 業務名称 〈地域と生きるデザイン〉ワークショップ事業 企画運営業務委託 2 履行期間 契約締結日から平成 28 年 1 月 29 日(金)まで 3 趣旨・目的 〈地域と生きるデザイン〉ワークショップ事業は、地域社会における新たな創造活動の「担い手」 と「つなぎ手」の育成を図る事業であり、以下の2点を目的とするものである。 (1) 流行や付加価値といった視点で評価される傾向にある「デザイン」について、社会的必要に応え る活動として積み重ねられてきた本来の機能・目的への理解を促進し、地域の課題において有 用な創造的解決の事例を示し、市民のクリエイティブな発想を刺激すること。 (2) デザイン諸分野で活躍する人材とさまざまな年代の市民との垣根を取り払い、より広い協働や 実践的教育の機会を創出することによって、これまでにはない人的ネットワークの形成を図る こと。 4 実施概要 ワークショップと公開プレゼンテーション/ディスカッションの2つのイベントを実施する。 4-1 小学校高学年または中学生を対象としたデザインワークショップ (1) 実施目的 小学校高学年または中学生を対象としたデザインワークショップを実施することで、次世代を 担う若年層における「デザイン」という行為・活動への理解を促すとともに、地域の課題への 創造的解決策を検討するなかで、近年希薄化が懸念される地域社会への関心や帰属意識を醸成 する。 (2) 実施期間 平成 27 年 6 月 1 日(月)~ 10 月 31 日(土) (3) 実施対象・場所 対象:大阪新美術館建設準備室(以下、「準備室」という)が指定する小学校あるいは中学校の 児童あるいは学生 20 人~50 人程度。 場所:大阪市内の小学校あるいは中学校、およびその周辺地域。 (4) 業務内容 具体的な業務内容は次の通り。なお、ワークショップの企画・実施にあたっては、主催者であ る準備室と十分に協議することとし、以下に示す通り業務を分担する。 i. 内容の詳細 デザイン諸分野で活躍する者(デザイナー、建築家等)と児童・生徒がチームを形成し、 2~3回のワークショップのなかで、地域の課題の特定から、解決をめざす様々な議論、 そして解決策の提案まで、一連の段階を経ながら共に課題に取り組み、 「解決のためには何 が必要か」を考え、その考えを可視化・具体化(=デザイン)する。 ⅱ. 企画条件 ・ここで言う「デザイン」は、準備室が活動領域とするグラフィック(ビジュアル/コミュ ニケーション)デザイン、プロダクトデザイン、工業デザイン、インテリアデザイン、建 築、都市計画、ランドスケープデザインおよびその周辺・関連領域に限り、ファッション 関連デザインやシステムデザイン、ソーシャルデザイン等は含まない。 ・ 「デザイン」について複数のデザイン領域を横断し、多角的に考えることができ、またデザ イン・プロセス(過程)を重要視する内容であること。 ・今後のデザインワークショップのモデルとなりうる、応用性の高い内容であること。 ・地域の課題を捉える内容であること。 ・ワークショップの講師には、デザイン諸領域で活躍する者(デザイナー、建築家等)を受 注者が選定し、準備室と協議の上で決定すること。 ・ワークショップの記録(動画、写真など)は報告書・大阪市 HP 等で公開するため、事前 に関係者から必要な了承を得ること。ただしワークショップ参加者である児童・生徒、お よび小学校または中学校関係者の事前了承については準備室が担当する。 ⅲ. 業務分担 業務内容 ① ワークショップの企画立案、制作(ワークショップに参加 するデザイン諸領域で活躍する者の選定を含む) 受注者 ○ ② ワークショップ実施にかかる備品等調達 ③ ワークショップ実施にかかる学校との折衝、参加者手配 ④ ワークショップ会場の設営準備 ○ ⑤ ワークショップ実施にかかる司会、進行管理 ○ ⑥ ワークショップ実施中のファシリテーション ○ ⑦ ワークショップ実施後の参加者の感想・意見の集約 ⑧ ワークショップの記録(動画、写真等) ○ ⑨ ワークショップ成果の取りまとめ、報告 ○ ○ ○ ○ 4-2 デザインワークショップの成果の公開プレゼンテーション/ディスカッション (1) 実施目的 準備室 小学校高学年または中学生を対象としたデザインワークショップ(4-1)の成果を、市民等を対 象に公表し、その効果を普及するとともに、こうした取り組みの意義を広く問い、地域に目を 向け住民が積極的に関わるデザイン活動の発展を図る。 (2) 実施期間 平成 27 年 9 月 1 日(火)~ 12 月 18 日(金) (3) 実施対象・会場 対象:80 名程度 会場:準備室が指定する大阪市内の会場 *会場詳細については、契約後に内容に応じて協議の上決定する。 (4) 業務内容 具体的な業務内容は次の通り。なお、公開プレゼンテーション/ディスカッション(以下、 「プ レゼン」という)企画・実施にあたっては、主催者である準備室と十分に協議することとし、 以下に示す通り業務を分担する。 i. 内容の詳細 デザインの本質に寄り添う内容でありつつも、市民が垣根を感じることなく参加できるプ ログラムであること。プレゼンテーションとディスカッションの2部構成とし、ディスカ ッションでは、会場の参加者が意見を述べ、情報を交換できる場とし、さまざまな立場の 人々が交流できる環境を作りだすこと。 ⅱ. 企画条件 ・4-1 に参加したすべての講師(デザイナー、建築家等)がプレゼンに参加すること。 ・幅広い集客を十分に考慮し、日時設定については会場の都合を調整・把握する準備室と協 議の上、柔軟に対応し決定すること。 ・プレゼン実施を告知し、参加を募るチラシを作成、発送すること。 チラシ:A4 片面 4C 7,000 部 発送:チラシ各 20 部封入、約 150 通(うち約 110 通は大阪府下、約 40 通は近畿圏) ・プレゼンの記録(動画、写真など)は報告書・大阪市 HP 等で公開するため、事前に関係 者から必要な了承を得ること。会場参加者については、会場にて本主旨を説明し、理解を 求めること。ただし会場施設関係者の事前了承については準備室が担当する。 ⅲ. 業務分担 業務内容 受注者 準備室 ① プレゼンの企画立案、制作 ○ ② プレゼン実施にかかる備品等調達 ○ ③ プレゼン会場の設営準備 ○ ④ プレゼン実施にかかる司会、進行管理 ○ ⑤ プレゼン実施にかかる告知物(チラシ等)制作、発送 ○ ⑥ プレゼン実施にかかる集客企画立案、実施 ○ ⑦ プレゼン実施後の参加者の感想・意見の集約 ○ ⑧ プレゼンの記録(動画、写真等) ○ ⑨ プレゼン成果の取りまとめ、報告 ○ 4-3 ワークショップ(4-1)およびプレゼン(4-2)共通事項 (1) 会場使用料 無料。ただし利用にあたっては制限・規約を準備室に確認のこと。 (2) 参加費 無料とすること。 (3) その他 ・事業実施終了後、準備室、受注者の2者でふりかえりを行うこと。 ・事業報告書を作成すること。 (紙2部及びデータ[CD-ROM]を提出のこと) なお、報告書の内容については、大阪市の HP 等で公開するため、関係者から事前に了承を得 ておくこと。 (4) スケジュール 4 月下旬 受注者決定 5 月中旬 委託契約締結 5 月下旬~ 打合せ 6 月初旬〜10 月下旬 事業実施(ワークショップ) 9 月上旬〜12 月中旬 事業実施(プレゼン、ふりかえり) 1 月下旬 5 報告書、精算報告書提出 委託業務実施の条件 (1) 提案された「 〈地域と生きるデザイン〉ワークショップ」実施企画書に基づき、受注者は実施内 容を発注者と協議したうえで、実施計画書を作成して運営業務を行うこと。なお、実施計画書 の作成にあたっては、発注者と十分協議を行うこと。 (2) 業務の遂行に必要となる経費(機材費、材料費、謝金、資料作成費用、郵送料等)は契約金額 に含まれるものとし、発注者は契約金額以外の費用を負担しない。 (3) 本業務に必要な資料、情報の収集、実施例の調査等は本業務に含まれる。 (4) 本業務にかかる記録として写真等の撮影にあたっては、事業普及の目的のために大阪市 HP・配 付用報告書に掲載することがあるので、関係者から事前に了承を得ておくこと。 (5) 大規模事故や気象警報発生時など、やむを得ない理由による場合は、発注者の承認を得た上で、 事業実施日を変更できるものとする。また、やむを得ない理由により、事業実施日の変更等を もっても事業の一部又は全部が実施できない場合は、発注者と十分に協議し、それまでの出来 高(準備費用等を含む)を証明できる書類等を提出した上で、契約金額の変更を行うものとす る。 (6) 映像、掲示、運営等で特許権、著作権等に関わるものを採用しようとする場合は、発注者と協 議を行い、指示をうけること。 (7) 本仕様書に定めのない事項については、発注者と協議のうえ決定する。 (8) 本仕様書に疑義があるときは、事前に発注者に確認を行うこととし、契約後は発注者の解 釈に従うものとする。 (9) 本業務にあたり知り得た内容を第三者に漏らしてはならない。
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