中国研修生 国公立大学合格体験記

中国研修生 国公立大学合格体験記
江
敏
(平成27年度
下関市立大学経済学部経済学科合格)
今年の4月,私は親から離れ,他の二人の研修生と共同生活をしながら上下高等学校で
学び始めました。一年間を経て,私は今下関市立大学に合格し,日本の大学生として一歩
を踏み出します。合格が決定した時は大変うれしく,この一年間一生懸命勉強してきた努
力が報われた思いでした。
日本に来たばかりの時は,日本語の基礎がしっかりしていなかったため,授業の内容が
理解できない場面もありました。また,慣れない環境の中で不安な日々を過ごすこともあ
りました。しかし,上下高校の先生方と地元の人々の本当に広い心で,さまざまなことを
教えていただき少しずつ成長することができました。5月からは英語の朝特訓,管理職の
先生による留学生試験のための特訓も始まりました。9月からは放課後はいつも7時過ぎ
まで学校で勉強する日々が続きました。長い時間をかけ,少しずつ知識が身につき今の結
果に至ることができました。先生たちには感謝しても,し過ぎることのない気持ちでいっ
ぱいです。
中国には,
「只要功夫深,鉄杵磨成針」ということわざがあります。この一年間を通して
徹底的に鍛えていただきました。上下高校の先生方や生徒のみなさんの笑顔は,私にとっ
て一生の宝です。また上下町は私の第二のふるさとです。ありがとうございました。
呉
霞
(平成27年度
県立広島大学経営情報学部経営学科合格)
日中友好教育交流事業の一環として,私たちは昨年4月に強い憧れを抱いて日本に来ま
した。普段は上下町にホ-ムステイをしながら,上下高校に通っています。この一年間一
生懸命勉強をし,県立広島大学に合格することができました。本当にうれしかったです。
上下高校では優秀な先生方が,いつも優しく助けて下さいました。生徒たちも元気いっ
ぱいで授業を受けています。外国人として異国で生活することは寂しく感じられるはずな
のに,皆がいつも笑顔で接し面倒を見てくれたおかげで,少しもそんな気持ちになること
はありませんでした。
今思い出せば,4月に日本に来たばかりの頃は,本当に日本語が下手でした。皆が辛抱
強く教えてくれました。毎朝の英語の特訓,夏休みにも毎日通学し,学校で勉強しました。
日本語留学生試験や大学の面接試験の直前には,毎日放課後管理職の先生の補習を受けま
した。私は,
「苦は楽の種」という言葉が好きです。この一年間ずっと頑張ってきた結果が,
合格に繋がったと思います。合格通知書を手にした時はものすごく感動しました。
これからも大学でいい生活を送るために頑張っていきます。
Where there is a will,there is a way.
皆さん一緒に頑張りましょう!