平成27年度「知的財産権ワーキング・グループ等侵害対策強化事業(知的財産権侵害対策 強化事業) 」に係る企画競争募集要領 平成27年2月20日 経済産業省 商務情報政策局 文化情報関連産業課 経済産業省では、平成27年度「知的財産権ワーキング・グループ等侵害対策強化事業(知 的財産権侵害対策強化事業) 」を実施する委託先を、以下の要領で広く募集します。 本事業は、平成27年度予算に係る事業であることから、予算の成立以前においては、採 択予定者の決定となり、予算の成立等をもって採択者とすることとします。 1.事業の目的(概要) 我が国のコンテンツは、世界各国において高い人気を博しており、今後より一層の海外展 開が期待されるものの、我が国コンテンツに対する侵害行為・侵害事例が後を絶たず、こう した事態が我が国のコンテンツビジネスの海外進出を阻害する要因となっている。 こうした状況の中、我が国コンテンツ権利者は、海外において氾濫している知的財産権侵 害に対し、個別あるいは団体単位で対策を講じているが、次々と手法を変える侵害行為・侵 害事例に対して十分に効果的な対策は講じられていない。また、デジタル技術の進展に伴い、 例えば、海外 UGC サイトにおける侵害、ストレージサービス・リーチサイトを通じた侵害、 EC サイトを通じた侵害、スマートフォンアプリを通じた侵害等、その侵害事例が複雑化・巧 妙化・拡散化しており、個別あるいは団体単位での対応が困難な事例が増加している。加え て、従前から存在するキャラクターグッズや CD/DVD 等のパッケージに関する知的財産権被害 も依然として市場に蔓延している状況である。 このような事態に効果的・効率的に対応するためには、コンテンツ業界の枠組みを超えて、 個別あるいは団体単位では対応困難な取組みを共有化し、継続的にまとまって知的財産侵害 対策の検討及び権利行使をする必要がある。 そこで本事業では、海外において氾濫している知的財産侵害問題に対し、コンテンツ業界 内及び他の産業界との連携を促進することにより、より効果的・効率的な知的財産権侵害対 策の検討・実施を行い、情報の共有化を図るとともに、侵害発生国の政府機関・政府関係機 関及び海外権利者団体等と交渉・協力し、知的財産権を総合的に行使することによる産業財 産権の保護を目的とする。 2.事業内容(本事業の効果を高める提案を積極的に行うこと。) (1)知的財産権侵害対策に係る国内外の産業界・団体及び政府機関等との連携 ①国内の産業界、団体との連携促進 著作権侵害を含む知的財産権侵害問題全般に強い関心を有する国内の産業界との連携を強 化し、コンテンツ業界の知的財産に係る問題解決に向けた総合的な対策を図る。 ②海外政府・政府機関等及び海外権利者団体等との連携 海賊版等知的財産権侵害に取り組んでいる海外の政府・政府機関・権利者団体等との連携 を促進し、海賊版等知的財産権侵害対策の一層の強化を図る。 ③各種調整業務 侵害発生国の産業界、関連団体、政府機関との連絡窓口機能を担う。 (2)知的財産権侵害対策への具体的支援 ①販売店での海賊版 DVD/CD 対策 東アジアを中心とした日本コンテンツの知的財産権侵害物品の実態を調査し、選択的に効 果的な現地政府機関等のエンフォースメントを支援する。 ②電子商取引サイト(EC サイト)上の海賊版 DVD/CD 対策 侵害可能性が高い商品の試験購買等により侵害実態を把握し、海外政府機関へ情報提供・ 摘発要請等の対策を実施する。また、必要に応じて共同エンフォースメントを実施する。 ③インターネット上の海賊版コンテンツ対策 主にマンガとアニメのコンテンツを対象として、海賊版コンテンツの配信等を行っている 違法サイトへの削除要請等の業界協調実施のための枠組み構築のための取組を実施する。 (3)知的財産権侵害対策に関する新たな手法等の検討 ①最新の侵害事例等についての対応策の調査・検証 インターネット等を悪用した最新の侵害事例(ストレージサービス・リーチサイトを通じ た侵害、トレントによる侵害、スマートフォンアプリを通じた侵害等)について、効果的・ 効率的な対応策について調査及び検証を行うとともに、日本国内関連事業者への対応要請等 を実施する。 ②侵害等に関する間接的な対策 海賊版コンテンツの配信等を行っている違法サイトの検索結果の表示抑止や、違法サイト の収入源となる違法サイトへの広告出稿の抑止、違法サイトが活用する銀行口座の凍結等の 間接的な対策について検討、実施する。 ③知的財産権侵害の早期発見支援並びに侵害対応への技術支援等の実施 コミック及び文芸作品等の出版物について、インターネット上の侵害に対する監視・削除 の実証実験を実施する。 (4)情報収集・発信等、総合サービス ①効果測定に関する調査 海賊版対策の効果測定を実施するための基礎資料とするため、インターネット上の海賊版 コンテンツの流通状況の収集・分析を行うための技術調査、研究及び主な侵害発生国のコン テンツ市場規模及び各国で日本由来コンテンツが占める割合等を調査する。 ②海賊版対策の実施結果に関する情報収集及び情報共有 「 (2)知的財産権侵害対策への具体的支援」等で行った海賊版対策の実施結果を集約・分 析し、それらを権利者等に情報共有するとともに、新たな対策検討のために活用する。 ③コンテンツに関連するキャラクター侵害実態に関する調査 マンガやアニメ等に関連するキャラクターの知的財産権侵害対策の基礎資料とするため、 海外の主な侵害発生国においてキャラクターの侵害実態を調査する。 ④その他の国内及び海外における取り組み 海外及び国内の一般消費者向け普及啓発イベントへの参加等を通じ、海賊版等知的財産権 侵害の問題と知的財産権保護の重要性について訴求する。また、知的財産権侵害に係るセミ ナーの開催や、被侵害物を活用した侵害対策のための情報発信、正規版流通の促進等を行う。 3.事業実施期間 契約締結日~平成28年3月31日 4.応募資格 本事業の対象となる申請者は、次の条件を満たす法人とします。なお、コンソーシア ム形式による申請も認めますが、その場合は幹事法人を決めていただくとともに、幹事 法人が事業提案書を提出してください。 (ただし、幹事法人が業務の全てを他の法人に再 委託することはできません。 ) ①日本に拠点を有していること。 ②本事業を的確に遂行する組織、人員等を有していること。 ③本事業を円滑に遂行するために必要な経営基盤を有し、かつ、資金等について十分 な管理能力を有していること。 ④予算決算及び会計令第70条及び第71条の規定に該当しないものであること。 ⑤経済産業省所管補助金交付等の停止及び契約に係る指名停止等措置要領(平成1 5・01・29会課第1号)別表第一及び第二の各号第一欄に掲げる措置要件のい ずれにも該当しないこと。 5.契約の要件 (1)契約形態:委託契約 (2)採択件数:1件 (3)予算規模:2億4,000万円を上限とします。なお、最終的な実施内容、契約金額 については、経済産業省と調整した上で決定することとします。 (4)成果物の納入:事業報告書の電子媒体1部を経済産業省に納入。 ※ 電子媒体を納入する際、経済産業省が指定するファイル形式に加え、 透明テキストファイル付PDFファイルに変換した電子媒体も併せ て納入。 (5)委託金の支払時期:委託金の支払いは、原則として、事業終了後の精算払となります。 ※事業終了前の支払い(概算払)が認められる場合は制限されていま すのでご注意ください。 (6)支払額の確定方法: 事業終了後、事業者より提出いただく実績報告書に基づき原則 として現地調査を行い、支払額を確定します。 支払額は、契約金額の範囲内であって実際に支出を要したと認 められる費用の合計となります。このため、全ての支出には、そ の収支を明らかにした帳簿類及び領収書等の証拠書類が必要とな ります。また、支出額及び内容についても厳格に審査し、これを 満たさない経費については、支払額の対象外となる可能性もあり ます。 6.応募手続き (1)募集期間 募集開始日:平成27年2月20日(金) 締切日:平成27年3月11日(水)12時必着 (2)説明会の開催 開催日時:平成27年2月24日(火)11時00分~12時00分 説明会への参加を希望する方は、10.問い合わせへ2月23日(月)17時まで にご連絡ください。 連絡の際は、メールの件名(題名)を必ず「平成27年度「知的財産権ワーキング・ グループ等侵害対策強化事業(知的財産権侵害対策強化事業)」説明会出席登録」とし、 本文に「所属組織名」 「出席者の氏名(ふりがな)」「所属(部署名)」「電話番号」「F AX番号」 「E-mail アドレス」を明記願います。 なお、会場の都合により、説明会への出席につきましては、応募単位毎に2名まで でお願いします。 (複数組織での共同応募を予定されている場合は共同で応募される複 数組織を一応募単位とし、その中から2名までの出席でお願いします。 )説明会の会場 につきましてはご登録いただいた、 「E-mail アドレス」までご連絡します。また、出 席者多数の場合は説明会を複数回に分け、時間を調整させていただくことがあります ので、予めご了承ください。 (3)応募書類 ① 以下の書類を一つの封筒に入れてください。封筒の宛名面には、「平成27年度「知 的財産権ワーキング・グループ等侵害対策強化事業(知的財産権侵害対策強化事業)」 申請書」と記載してください。 ・申請書(様式1)<1部> ・企画提案書(様式2)<5部> (企画提案書の作成にあたり、枚数の制限はありません。) ・会社概要及び直近の過去3年分の財務諸表<1部> ② 提出された応募書類は本事業の採択に関する審査以外の目的には使用しません。 なお、応募書類は返却しません。機密保持には十分配慮いたしますが、採択された場 合には、 「行政機関の保有する情報の公開に関する法律」(平成11年5月14日法律 第42号)に基づき、不開示情報(個人情報、法人の正当な利益を害する情報等)を 除いて、情報公開の対象となりますのでご了承ください。 ③ 応募書類等の作成費は経費に含まれません。また、選定の正否を問わず、企画提案書 の作成費用は支給されません。 ④ 企画提案書に記載する内容については、今後の契約の基本方針となりますので、予算 額内で実現が確約されることのみ表明してください。なお、採択後であっても、申請 者の都合により記載された内容に大幅な変更があった場合には、不採択となることが あります。 (4)応募書類の提出先 応募書類は郵送・宅配便等により以下に提出してください。 〒100-8901 東京都千代田区霞が関1-3-1 経済産業省 商務情報政策局 文化情報関連産業課 『平成27年度「知的財産権ワーキング・グループ等侵害対策強化事業(知的財産 権侵害対策強化事業) 」 』担当あて ※ 持参、FAX及び電子メールによる提出は受け付ません。資料に不備がある場合 は、審査対象となりませんので、記入要領等を熟読の上、注意して記入してくだ さい。 ※ 締切を過ぎての提出は受け付けられません。郵送等の場合、配達の都合で締切時 刻までに届かない場合もありますので、期限に余裕をもって送付ください。 7.審査・採択について (1)審査方法 採択にあたっては、第三者の有識者で構成される委員会で審査を行い決定します。 なお、応募期間締切後に、必要に応じて提案に関するヒアリングを実施します。 (2)審査基準 以下の審査基準に基づいて総合的な評価を行います。 ①4.の応募資格を満たしているか。 ②提案内容が、1.本事業の目的に合致しているか。 ③事業の実施方法、実施スケジュールが現実的か。 ④事業の実施方法等について、本事業の成果を高めるための効果的な工夫が見ら れるか。 ⑤本事業の関連分野に関する知見を有しているか。 ⑥本事業を円滑に遂行するために、事業規模等に適した実施体制をとっているか。 ⑦コストパフォーマンスが優れているか。また、必要となる経費・費目を過不足 無く考慮し、適正な積算が行われているか。 ⑧知的財産権侵害対策に係る国内外の関係者及び関連団体・政府関係機関との人 的コネクションを有し、且つ、それらの協力を得られるか。 (3)採択結果の決定及び通知について 採択された申請者については、経済産業省のホームページで公表するとともに、当 該申請者に対しその旨を通知します。 8.契約について 採択された申請者について、国と提案者との間で委託契約を締結することになりま す。なお、採択決定後から委託契約締結までの間に、経済産業省との協議を経て、事 業内容・構成、事業規模、金額などに変更が生じる可能性があります。 契約書作成に当たっての条件の協議が整い次第、委託契約を締結し、その後、事業 開始となりますので、あらかじめ御承知おきください。また、契約条件が合致しない 場合には、委託契約の締結ができない場合もありますのでご了承ください。 なお、契約締結後、受託者に対し、事業実施に必要な情報等を提供することがあり ますが、情報の内容によっては、守秘義務の遵守をお願いすることがあります。 9.経費の計上 (1)経費の区分 本事業の対象とする経費は、事業の遂行に直接必要な経費及び事業成果の取りまと めに必要な経費であり、具体的には以下のとおりです。<事業の性質に応じて不要な 経費があれば、下記から適宜削除すること> 経費項目 Ⅰ.人件費 内容 事業に直接従事する者の直接作業時間に対する人件費 Ⅱ.事業費 旅費 事業従事者に対する事業を行うために必要な交通費、日当、宿泊 費 会場費 事業(会議、講演会、シンポジウム)を行うために必要な会場借 料及び茶菓料(お茶代)等 謝金 事業を行うために必要な謝金(委員謝金等) 設備費 事業を行うために必要な機械装置及び工具器具備品等の購入、製 造、借用、修繕又は据付けに必要な経費 物品購入費 事業を行うために直接必要な物品(当該事業のみで使用されるこ とが特定・確認できるもの。原材料及び消耗品費等(諸経費の中 の一般管理費で購入するものを除く。))の購入に要する経費 外注費 事業を行うために必要な経費の中で、事業者が直接実施すること が出来ないもの又は適当でないもの(機械装置又は工具器具部品 等の設計、製造、改造、修繕又は据付け、試料の製造、分析鑑定 等)の外注に要する経費 ※ただし、軽微な再委託(①50万円未満の再委託・外注、②印 刷費、会場借料(会場提供者からの付帯設備を含む。)、翻訳費 その他これに類するもの)については、この項目には計上せず 他の適当な項目に計上すること。 印刷製本費 事業で使用するパンフレット・リーフレット、事業成果報告書等 の印刷製本に関する経費 補助職員人件費 事業に直接従事する補助職員(アルバイト等)に係る経費 その他諸経費 事業を行うために必要な文献購入費、法定検査、検定料、特許出 願関連費用等に係る経費 Ⅲ.再委託費 事業を行うために必要な経費の中で、事業者が直接実施すること が出来ないもの又は適当でないもの(調査、工作物の作成、組立 等及び大学、高等専門学校、独立行政法人化した研究所、公設試 験研究機関等からの技術指導費等)の一部を委託するのに必要な 経費 ※ただし、軽微な再委託(①50万円未満の再委託・外注、②印 刷費、会場借料(会場提供者からの付帯設備を含む。)、翻訳費 その他これに類するもの)については、この項目には計上せず 他の適当な項目に計上すること。 Ⅳ.一般管理費 事業を行うために必要な経費の中で、エビデンスによる照合が困 難な経費(当該事業とその他の事業との切り分けが困難なもの) について、契約締結時において一定割合支払を認められる間接経 費。 具体的には、当該事業を行うために必要な家賃、水道光熱料、コ ンピュータ使用料、回線使用料、文房具などの汎用的な消耗品等、 当該事業に要した経費として抽出・特定が困難な経費。(これら にあっても事業の特定が可能なものは、事業費に計上すること。) (2)直接経費として計上できない経費 ・建物等施設に関する経費 ・事業内容に照らして当然備えているべき機器・備品等(机、椅子、書棚等の什器類、事 務機器等) ・事業実施中に発生した事故・災害の処理のための経費 ・その他事業に関係ない経費 10.問い合わせ先 〒100-8901 東京都千代田区霞が関1-3-1 経済産業省 商務情報政策局 文化情報関連産業課 担当:小松原、安田 FAX:03-3501-1599 E-mail:[email protected](安田) お問い合わせはFAXまたは電子メールにてお願いします。電話でのお問い合わせは 受付できません。 なお、お問い合わせの際は、件名(題名)を必ず『平成27年度「知的財産権ワーキ ング・グループ等侵害対策強化事業(知的財産権侵害対策強化事業)」 』としてください。 他の件名(題名)ではお問い合わせに回答できない場合があります。 以上
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