Dell Migration Manager for Exchange 8.11

Dell Migration Manager for Exchange
8.11
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目次
移行前の作業
9
Active Directory ユーザーのプロビジョニング
9
ソース/ターゲット環境の準備
10
ソース/ターゲット組織の登録
10
移行期間中のメールリダイレクトの有効化
11
Directory Synchronization Agent オプションの調整
12
組織情報の更新
12
エージェントおよびエージェントホストの管理
13
インストールされたエージェントの検索
14
エージェントのインストールと削除
15
エージェントホスト固有の作業
15
エージェント固有の作業
16
エージェントログの表示
16
ジョブとコレクションによるエージェントのフィルタリング
16
ライセンスサーバーの指定
16
移行プロセス
17
移行作業の理解
17
同期順序
18
予定表とメールボックスの同期
18
パブリックフォルダの同期
19
空き時間情報の同期
19
予定表同期プロセス
19
予定表同期ジョブ
20
レガシー予定表同期ジョブ
20
Calendar Synchronization Agent
21
予定表の同期方向
22
予定表同期コレクション
22
メールボックスの移行プロセス
23
メールボックス同期ジョブ
25
レガシーメールボックス同期ジョブ
25
レガシーメールボックス同期コレクション
26
メールボックスの切り替え
27
メールボックス同期エージェント (Mailbox Synchronization Agent)
28
ネイティブメールボックスの移動
29
Exchange 2010 での同期の指定
29
パブリックフォルダの同期
30
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ユーザーガイド
3
パブリックフォルダの同期ジョブ
31
パブリックフォルダコレクション
32
パブリックフォルダ同期エージェント (Public Folder Synchronization Agent)
32
空き時間情報同期プロセス
33
空き時間情報同期ジョブ
33
Free/Busy Synchronization Agent
34
サーバーのプロパティと全般オプション
35
全般的なサーバープロパティ
35
接続
35
Mailbox Migration Administrator Mailbox
36
Public Folder Migration Administrator Mailbox
37
関連するドメインコントローラ
37
38
デフォルトのエージェントホスト
38
エージェントホストのプロパティ
39
エージェント統計の収集
39
リソース使用量の制御
39
メールボックス切り替え通知を有効にする
40
移行プロジェクトのオプション
40
License
40
Advanced Agents Management
41
Agent Manager Options
42
デフォルトの同期プロパティ
42
エージェントのプリインストール
43
インストールパッケージの作成
44
サーバー上へのエージェントファイルのインストール
44
エージェントのインストール
44
予定表の同期
46
新しい予定表同期ジョブの設定
46
ステップ 1:Source Exchange Organization
46
ステップ 2:Target Exchange Organization
46
ステップ 3:Set Up Migration Agent for Exchange
47
予定表同期ジョブの再設定
47
予定表コレクションの追加
47
ステップ 1:全般オプション
47
ステップ 2:Select Mailbox Database
48
ステップ 3:Workflow
48
ステップ 4:Collection Items
48
予定表コレクションの再設定
48
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4
新しいレガシー予定表同期ジョブの設定
49
ステップ 1:Select Exchange Servers
49
ステップ 2:Select Mailbox Database
49
ステップ 3:予定表同期コレクション
50
ステップ 4:Select Mailboxes for Calendar Synchronization
51
ステップ 5:Specify Agent Installation Path
52
ステップ 6:Complete the Wizard and Commit Changes
53
レガシー予定表コレクションの追加
53
ステップ 1:全般オプション
53
ステップ 2:Select Mailbox Database
54
ステップ 3:Workflow
54
ステップ 4:Select Collection Members
55
ステップ 5:Complete the Wizard and Commit Changes
56
予定表項目のスキップ
57
予定表コレクション設定の変更
57
同期
58
予定表同期エージェントの設定の変更
58
全般オプション
59
ログ
59
スケジュールオプション
59
ターゲットからソースへの予定表の同期
60
Exchange 2010 の検討事項 (予定表の同期)
60
Exchange 2013 の検討事項 (予定表の同期)
60
メールボックスの移行
62
新しいメールボックス同期ジョブの設定
62
ステップ 1:Select the Source Exchange Organization
62
ステップ 2:Select the Target Exchange Organization
63
ステップ 3:Configure the Notification Message
63
ステップ 4:Set Up Migration Agent for Exchange
63
メールボックス同期ジョブの再設定
63
メールボックスコレクションの追加
63
ステップ 1:全般オプション
63
ステップ 2:Select Mailbox Database
64
ステップ 3:Workflow
64
ステップ 4:Collection Items
64
ステップ 5:Configure Mailbox Switching
64
メールボックスコレクションの再設定
65
メッセージのスキップ
65
メールボックスの手動切り替えとメールボックス切り替えの Undo
66
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5
新しいレガシーメールボックス同期ジョブの設定
66
ステップ 1:Select Exchange Servers
66
ステップ 2:Select Mailbox Database
67
ステップ 3:Create Collections
67
ステップ 4:Populate Collections
68
ステップ 5:Specify Agent Installation Path
70
ステップ 6:Complete the Wizard
70
ステップ 7:Commit Changes
71
レガシーメールボックスコレクションの追加
71
ステップ 1:全般オプション
71
ステップ 2:Select Mailbox Database
72
ステップ 3:Workflow
72
ステップ 4:Populate the Collection
74
ステップ 5:Complete the Wizard and Commit Changes
74
レガシーメールボックスコレクションメンバーのインポート
74
ステップ 1:Specify Import File
75
ステップ 2:Select Matching Attribute
75
ステップ 3:Mailbox Collections
76
ステップ 4:Complete the Wizard and Commit Changes
77
メッセージのスキップ
77
レガシーメールボックスコレクション設定の変更
78
同期
78
メールボックス同期エージェントの設定の変更
79
全般オプション
79
Data Transfer Units
80
ログ
81
スケジュールオプション
81
メールボックス同期の開始
81
新しいネイティブ移動ジョブの設定
82
ステップ 1:Select the Source Exchange Organization
82
ステップ 2:Select the Target Exchange Organization
82
ステップ 3:Set Up Migration Agent for Exchange
83
ネイティブ移動コレクションの追加
83
ステップ 1:全般オプション
83
ステップ 2:Target Options
83
ステップ 3:Configure Mailbox Switching
83
ステップ 4:Workflow
84
ステップ 5:Collection Items
84
Manually Switching Mailboxes
84
Exchange 2010 の検討事項 (メールボックス移行)
85
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6
Exchange 2013 の検討事項 (メールボックス移行)
85
パブリックフォルダの同期
86
新しいパブリックフォルダ同期ジョブの設定
86
ステップ 1:Select Exchange Servers
86
ステップ 2:Select Public Folders
88
ステップ 3:Specify Agent Installation Path
90
ステップ 4:ウィザードの完了
91
ステップ 5:Commit Changes
91
パブリックフォルダコレクションの追加
91
ステップ 1:全般オプション
92
ステップ 2:Workflow
92
ステップ 3:Select Public Folders
93
ステップ 4:Complete the Wizard and Commit Changes
94
パブリックフォルダコレクションの設定の変更
94
再同期
94
パブリックフォルダ同期エージェントの設定の変更
95
全般オプション
95
圧縮
96
ログ
97
スケジュールオプション
98
Aelita EMW Recycle Bin パブリックフォルダの使用
98
パブリックフォルダ同期の開始
99
空き時間情報の同期
100
新しい空き時間情報同期ジョブの設定
100
ステップ 1:Select Exchange Organizations
100
ステップ 2:Select Administrative Groups
101
ステップ 3:Select Administrative Mailboxes
102
ステップ 4:Specify Agent Installation Path
102
ステップ 5:Completing the Wizard and Committing Changes
103
空き時間情報同期ジョブの設定の変更
103
Servers
103
Settings
104
Free/Busy Synchronization Agent の設定の変更
106
Server
106
Resource Usage
106
General
107
ログ
108
Schedule
109
同期ジョブのバッチの作成
111
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ユーザーガイド
7
ジョブファイルの形式
111
パブリックフォルダの同期ジョブの詳細
111
レガシー予定表同期ジョブの詳細
112
Outlook プロファイルの更新
113
エージェントの調整
114
移行エージェントのエージェントホストの使用
118
エージェントホストの設定方法
118
システム要件
118
検討事項
118
サーバーのエージェントホストの変更
118
統計情報の収集
119
負荷分散ソリューションでの作業 (ケーススタディ: Exchange 2010 CAS アレイ)
付録 A:Migration Manager for Exchange エージェントのパフォーマンスの測定
119
121
パフォーマンステスト結果:
121
テスト環境の構成:
121
付録 B:大きなパブリックフォルダの Exchange 2013 への移行
122
パブリックフォルダサイズの特定
122
パブリックフォルダ移行のプランニング
122
パブリックフォルダの移行
123
よくある質問
123
サンプル移行シナリオ
124
Dell について
128
連絡先Dell
128
テクニカルサポート用リソース:
128
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ユーザーガイド
8
移行前の作業
ここでは、Exchange 環境を正常に移行するための、移行前の検討事項および準備作業について説明します。
詳細は、以下のトピックを参照してください。
l
Active Directory ユーザーのプロビジョニング
l
ソース/ターゲット環境の準備
l
ソース/ターゲット組織の登録
l
移行期間中のメールリダイレクトの有効化
l
組織情報の更新
l
エージェントおよびエージェントホストの管理
l
ライセンスサーバーの指定
Active Directory ユーザーのプロビジョニ
ング
Exchange の移行を開始する前に、ソース環境のユーザーに対応するユーザーが、ターゲット環境に存在してい
ることを確認してください。Active Directory の移行も含まれる移行プロジェクトで Migration Manager for
Exchange を使用している場合、このマッピングは Active Directory 移行フェーズ時にすでに確立されていま
す。Active Directory 移行を含まないプロジェクトの場合は、Migration Manager for Active Directory ツー
ルセットを使ってマッピングを設定する必要があります。詳細は、『Migration Manager for Active Directory
ユーザーガイド』の「ディレクトリの同期」を参照してください。
Active Directory 同期では、ターゲットユーザーをメール有効にする、ネイティブ移動用メール有効にする、
またはメールボックス有効にすることを指定するオプションがあります。この選択内容は、直接ワークフローに
影響します。
完全な Exchange 移行を実行しないユーザーを GAL に含める予定がある場合は、メール有効にしたユーザー
が必要です。
ネイティブ移動ジョブを使ってメールボックスを移動する予定の場合は、特定の属性を持つメール有効ユーザー
が必要です。
以下のような計画の場合は、メールボックス有効のユーザーが必要です。
l
l
l
Mailbox Move (メールボックスの移動) ジョブを使ってメールボックスを移動する。
Legacy Mailbox Synchronization (レガシーメールボックス同期) ジョブを使ってメールボックスを
移動する。
Calendar Synchronization (予定表同期) ジョブを使って、予定表の共存を設定する (メールボック
ス移行あり/なし)。
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9
l
Legacy Calendar Synchronization (レガシー予定表同期) ジョブを使って、予定表の共存を設定する
(メールボックス移行あり/なし)。
注意: ターゲットユーザーがすでにメールボックス有効になっている場合は、Exchange 移行プロジェク
トに Native Mailbox Move ジョブを使用することはできません。代わりに Legacy Mailbox
Synchronization ジョブを使用してください。
これらの設定は、Migration Manager for Active Directory コンソールにあります。適切なドメインペアの
ノードを展開して、[Synchronization] ノード下にあるプロパティを開きます。[Specify Exchange Options]
ステップで、[Mail-enabled users]、[Mail-enabled users for Native Move]、または [Mailbox-enabled
users] を選択してください。詳細は、『Migration Manager for Active Directory ユーザーガイド』の
「Exchange オプションの指定」を参照してください。
同期ジョブの詳細は、以下のトピックを参照してください。
l
予定表同期プロセス
l
メールボックスの移行プロセス
l
同期順序
ソース/ターゲット環境の準備
Exchange データの移行を開始する前に、『Migration Manager インストールガイド』または他の適切なドキュ
メントの説明に従って、ソース/ターゲット Exchange 環境を準備する必要があります。
注意: Dell Migration Manager を使用する場合、Migration Manager を実行するコンピュータ
(Exchange 2007/2010 サーバーおよびエージェントホスト) および Migration Manager コンソールをイ
ンストールするコンピュータ上に、6.5.8353.0 以降の Microsoft Exchange Server MAPI Client および
Collaboration Data Objects 1.2.1 をインストールする必要があります。MAPI CDO セットアップパッ
ケージはディストリビューションには含まれていません。Microsoft Web サイトからダウンロードする必
要があります。現在の最新版ドキュメントは、http://www.microsoft.com/enus/download/details.aspx?id=42040 からダウンロードできます。
ソース/ターゲット組織の登録
Dell Migration Manager for Exchange では、複数の Exchange 組織を同時に移行することで、メッセージング
システムを完全に再編成することができます。この機能を使用するには、Exchange の移行を開始する前に、影
響を受けるすべての Exchange 組織を Migration Manager for Exchange に登録します。
開始するには、管理ツリーの [Source Exchange Organizations] および [Target
Exchange Organizations] ノードのショートカットメニューを使用します。グラフィカルなウィザードが開始さ
れ、登録プロセスを案内していきます。
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ユーザーガイド
10
ウィザードには、Migration Manager for Exchange コンポーネントをインストールしたサーバーへの接続に
使用するアカウントの指定を要求するメッセージが表示されます。適切な権限を持つアカウントを指定する必要
があります。必要な権限については、『System Requirements and Access Rights』ドキュメントを参照して
ください。デフォルトでは、各ウィザードで指定したアカウントが、登録した Exchange 組織のすべてのサー
バーに対して使用されます。
メモ: プロジェクトにソース/ターゲット Exchange 組織を追加する場合、組織を列挙するためにアカウ
ントを指定します。このアカウントには、Active Directory の読み取りアクセス権 (Exchange 設定を読
み取るために十分な権限) が必要です。
このアカウントは、継続的に移行を行うため、登録された組織内のすべての Exchange サーバーに対する
デフォルトの Exchange アカウントとして設定されます。各サーバーに対して組織の登録後、Exchange
アカウントを変更したくない場合は、このアカウントに対して Exchange 移行に必要なアクセス許可を割
り当ててください。『System Requirements and Access Rights』ドキュメントを参照してください。
Dell Migration Manager for Exchange が必要とする各アクセス許可の設定方法については、「移行エー
ジェントのエージェントホストの使用」を参照してください。「システム要件とアクセス権」の
「Exchange 移行に必要なアクセス許可の設定方法」ドキュメント。
必要に応じて、サーバーの [Properties] ダイアログボックスの [General] ページから、登録した各 Exchange
サーバーの接続設定を変更することができます。
移行期間中のメールリダイレクトの有効化
移行期間中もメールを正しく受信できるように、そして Exchange 組織の移行を円滑に完了できるよう
に、Migration Manager はソース/ターゲット Exchange サーバー間のメールのリダイレクトを確立します。
そのためには、以下の条件を満たす必要があります。
1. ソースおよびターゲット Exchange 組織は、SMTP コネクタを使って接続する必要があります。これにつ
いては、ご利用の Exchange バージョンに対応した『Environment Preparation』ドキュメントを参照し
てください。このドキュメントは、Migration Manager ドキュメントに収録されています。
2. ソースおよびターゲットディレクトリの Exchange 関連部分を同期するように、Migration Manager for
Active Directory ツールセットの一部である Directory Synchronization Agent を設定する必要があり
ます。詳細は、「Directory Synchronization Agent オプションの調整」を参照してください。
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ユーザーガイド
11
Directory Synchronization Agent オプションの調整
まず、Migration Manager for Active Directory コンソールを開きます。適切なドメインペアのノードを展開
して、[Synchronization] ノード下にあるプロパティを開きます。[Specify Exchange Options] ステップに移
動して、[Mailbox redirection settings] グループ内のオプションを設定します。
Directory Synchronization Agent はメールのリダイレクト目的で、メールボックスが有効になっているオブ
ジェクト (proxyAddresses 属性) のプロキシアドレスリストに、セカンダリ SMTP アドレスを追加しま
す。SMTP アドレステンプレートを指定して、ソース/ターゲットのメールボックスが有効になっているオブ
ジェクトに適用する、セカンダリ SMTP アドレスを作成することができます。
注意: ご利用の環境の SMTP 名前空間および使用されていないリダイレクト実装 SMTP アドレステンプ
レートを分析する必要があります。
Directory Synchronization Agent は他の Exchange 組織内の受信者にメールを転送するために、現在使用され
ているメールボックスに応じて、ソースまたはターゲットメールボックスのターゲットアドレスプロパティ
(targetAddress 属性) に、リダイレクト用に作成された SMTP アドレスを入力します。
Target SMTP address template—同期中もターゲットユーザーが各自のメールを受信するための、ターゲットア
カウント用の SMTP アドレステンプレートを指定します。
Source SMTP address template—同期中もソースユーザーが各自のメールを受信するための、ソースアカウント
用の SMTP アドレステンプレートを指定します。
同期オブジェクトと同じ SMTP または X500 アドレスを持つ連絡先が相手方ディレクトリにすでに存在している
場合は、これらのオブジェクトの SMTP アドレスとメンバーシップを結合し、当該連絡先を削除することができ
ます。この機能を使用する場合は、[Merge objects with corresponding contacts] チェックボックスを選択し
ます。上記の [Mail-enabled users]、[Mail-enabled users for Native Move]、または [Mailbox-enabled
users] オプションを選択した場合に、このオプションを利用できます。
移行時にもユーザーの共同作業が中断しないように、各ソース/ターゲット組織内のユーザーのグローバルアド
レス一覧内では、他のユーザーを参照できなければなりません。これが、各ユーザーに対してソースとターゲッ
トの 2 つのメールボックスが存在している理由です。ただし、あるユーザーに送信されるすべてのメールは、
どちらのメールボックス宛に送信された場合でも、そのユーザーが現在使用しているメールボックスに届かなけ
ればなりません。これを実現するためには、現在使用していないメールに届いたメールを自動的に現在使用して
いるメールボックスに転送する必要があります。
他の Exchange 組織の受信者に直接メールを転送するには、メールボックスのターゲットアドレスプロパティ
を使用します。
組織情報の更新
ソース/ターゲット組織を登録したら、Migration Manager は組織の管理グループ、サーバー、および受信者オ
ブジェクトを列挙します。登録した組織の Exchange オブジェクトに関する情報はすべて、Migration
Manager データベースに保管されます。この情報は自動的には更新されません。変更された場合には、手動で更
新する必要があります。
Exchange サーバーの情報を更新するには、管理ツリー内のサーバーを右クリックして、表示されるショート
カットメニューから [Refresh] を選択します。
サーバー全体を更新する必要がない場合は (全体の更新には時間がかかる)、単に Migration Manager データ
ベースに新しい受信者を追加します。受信者を追加するサーバーを右クリックして、[Add Recipients to
Database] をクリックします。表示されるダイアログボックスで、検索ツールを使って目的の受信者を検索し、
[Search results] リストから該当する受信者を選択して [OK] をクリックします。
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ユーザーガイド
12
エージェントおよびエージェントホストの管
理
データ移行を正常に実施するために推奨する方法は、Exchange サーバー上に Migration Manager エージェント
を展開する代わりに、スタンドアロンのエージェントホストサーバーを使用することです。
Exchange 移行に対するエージェントホストの設定と使用の詳細は、「移行エージェントのエージェントホスト
の使用」を参照してください。
これ以降、Exchange サーバー上での Migration Manager for Exchange エージェントのインストール、実行な
どの説明時に、「Exchange サーバー」とは Exchange サーバーまたは関連付けられたスタンドアロンのエー
ジェントホストサーバー (設定されている場合) を表します。
Migration Manager for Exchange エージェントで作業を行うもっとも簡単な方法は、管理ツリービューで
[Agent Management] ノードを使用することです。このノードを選択すると、右パネルにコンソールレイアウト
が表示されます。ここには、エージェントの検索、追加、削除、設定を行うためのツールが用意されています。
[Agent Management] ノードの適用範囲はプロジェクト全体です。エージェント情報のフィルタリングについて
は、「ジョブとコレクションによるエージェントのフィルタリング」を参照してください。
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ユーザーガイド
13
インストールされたエージェントの検索
レイアウトの上部のテーブルには、プロジェクトに登録されたすべてのエージェントホスト、およびそれらのホ
スト上に Migration Manager for Exchange エージェントがインストールされているかどうかが表示されます。
エージェントホストを選択すると、そのエージェントが下のリストに表示されます。一部のエージェントタイプ
は、複数のインスタンスをサポートしています。このようなエージェントのインスタンスが複数存在している場
合、エージェントリストのエージェント名の横には、その数が括弧で囲んで表示されます (例: Calendar
Synchronization Agent (EXCHANGE01)(3))。
複数のホストを選択すると、それらにインストールされているすべてのエージェントが表示されます。この場
合、各エージェントのホスト名は、括弧で囲んで表示されます。
メモ:
l
l
Exchange 組織を列挙したら、デフォルトではすべての Exchange サーバーが自己のエージェント
ホストとして登録されます。
Exchange 2010 DAG の場合、いずれかの CAS サーバーが自動的にエージェントホストとして選択
されます。Exchange は CAS サーバーを通してすべてのメールボックスデータベース通信を指示
するため、この処理が必要となります。Exchange 2010 の場合 MBX ロールの代わりに CAS ロー
ルを使用することにより、非効率的なラウンドトリップ通信ルートを回避することができます。
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ユーザーガイド
14
エージェントのインストールと削除
エージェントのインストールを開始する前に、エージェントホスト上で Remote Registry サービスを開始す
る必要があります。
エージェントをインストール/削除するには、[Actions] パネルの以下のツールを使用することをお勧めしま
す。
l
Assign Role
l
Revoke Role
l
Add Agents for Role
l
Repair Agents
エージェントホストのロールは、予定表の同期、メールソースまたはメールターゲットとしての動作など、移行
時にそれが何を行うのかを表しています。ロールを選択することにより、エージェントホスト上で使用される
エージェントが決まります。ロールを使用することにより、必要なエージェントをインストールし忘れたり、削
除時に不要なエージェントを残したりするようなミスを防止できます。
注意: Migration Agent for Exchange は、ネイティブ移動、Exchange Server 2013 への移行、Office
365 メールボックス同期、およびOffice 365 予定表同期操作を実行します。エージェントホスト上に複
数の Migration Agent for Exchange インスタンスがインストールされている場合、各インスタンスの
ロールは異なっていても、実際のソフトウェアは同じです。
エージェントホスト上の 1 つまたは複数の Migration Agent for Exchange インスタンスに割り当てら
れているロールに対して Repair Agents アクションを実行した場合、このアクションは別のロールが割
り当てられているインスタンスも含めて、エージェントホスト上のすべてのエージェントインスタンスに
適用されます。
これらのツールは、選択したエージェントホストおよびロールに対して、Install/Uninstall Agents Wizard
を実行します。
メモ: 同じホスト上に以下のエージェントのインスタンスを複数インストールすることで、メールおよび
予定表の同期を高速化することができます。
l
Mail Source Agent (メールソースロール用)
l
Mail Target Agent (メールターゲット用)
l
Calendar Synchronization Agent (予定表同期ロール)
l
Migration Agent for Exchange
エージェントをインストールする他の方法としては、Install/Uninstall Agents Wizard を使用することが挙
げられます。この場合は、メインメニューから [Tools] | [Install/Uninstall Agents] を選択します。こ
の場合も同じロール管理/エージェント保守ツールを利用して、新たなエージェントホストを登録することがで
きます。
エージェントホスト固有の作業
リスト内で 1 つまたは複数のエージェントホストを選択すると、[Actions] パネルにはそれらのホストに適用
できるツール (エージェントステータスの更新など) またはそれらに存在するすべてのエージェントに一度に適
用できるツール (エージェントの開始と停止など) が表示されます。エージェントホストのショートカットメ
ニューからも、同じツールを利用できます。
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ユーザーガイド
15
エージェント固有の作業
下部のリストで 1 つまたは複数のエージェントを選択すると、[Actions] パネルには、それらのエージェン
トに適用できるツールが表示されます。選択したエージェントのショートカットメニューからも、同じツールを
利用できます。
エージェントログの表示
エージェントリストの下に、エージェントのログを表示することができます。エージェントを選択し、
[Actions] パネルの [Show Log Panel/Hide Log Panel] および [Refresh Log] コマンドを使用します。
ログを自動更新する場合は、[Options] ダイアログボックスを開いて (メインメニューの [Tools] | [Options]
を選択)、[Agent Manager Options] ページの設定を編集します。このページでは、ワードラップや自動スク
ロールなど、他のログパネルオプションを設定することもできます。
ジョブとコレクションによるエージェントのフィルタリ
ング
特定のジョブやコレクションに関連するエージェントを管理するには、管理ツリービューからジョブまたはコ
レクションノードを選択し、ツールバーの [Agent Manager] をクリックして、右パネルに表示されるコンソー
ルレイアウトを使用します。このレイアウトは、[Agent Management] ノードで利用できるレイアウトと同じで
すが、以下の違いがあります。
l
l
エージェントホストリストには、選択したジョブに関与しているホストのみが表示されます。
エージェントリスト (エージェントホストリストの下) には、ジョブに関連しているエージェントのみ
が表示されます。
リスト内のエージェントホストにインストールされている他のエージェントを確認したい場合は、[Installed
Agents] 列を参照してください。ここには、ホスト上にインストールされているすべてのエージェントが、省略
形で表示されています。
ライセンスサーバーの指定
Migration Manager for Exchange は、分散アーキテクチャを使用しています。エージェントは、単一のライセ
ンスサーバーからすべてのライセンス情報を取得します。このサーバーは、[Options] ダイアログボックスの
[License] ページで指定します。デフォルトでは、Migration Manager をインストールしたサーバーが、ライセ
ンスサーバーとして使用されます。
注意: ライセンスサーバー上では、Remote Registry サービスを開始する必要があります。
Migration Manager for Exchange 8.11
ユーザーガイド
16
移行プロセス
ここでは、Exchange 移行プロセスに含まれる概念や技術的な手順について説明します。
Migration Manager for Exchange では、ユーザーのメールボックス、パブリックフォルダ、その他の Exchange
データを、ある Exchange 2000/2003/2007/2010 組織から他の Exchange 2000/2003/2007/2010/2013 組織に、
エンドユーザーの生産性に影響を与えずに透過的に移行することができます。また、オンプレミスの Exchange
組織から Microsoft Office 365 にユーザーメールボックスを移行することもできます。詳細は、『Microsoft
Office 365 への移行メントを参照してください。
移行作業の理解
Exchange 移行プロセスには、以下の移行作業が含まれています。
パブリックフォルダの同期—ターゲット Exchange サーバー上にパブリックフォルダの完全な複製を作成し、そ
こで管理します。こうすることにより、ターゲット Exchange 組織に移行されたユーザーも、最新のパブリック
フォルダ情報を利用することができます。
メールボックスの移行—各ユーザーのメールボックスコンテンツを、新しい Exchange メールボックスに順次転
送します。ユーザーの新しいメールボックスが、ソースメールボックスの完全な複製となったら、ユーザーを
ターゲットサーバーに切り替えることができます。メールボックスを切り替えたら、ユーザーの Microsoft
Outlook クライアントプロファイルが更新されます。
Migration Manager for Exchange 8.11
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17
予定表の同期—Migration Manager は、移行したメールボックスの、個人の予定表フォルダを同期します (スケ
ジュールされている会議や予定を含む)。
空き時間情報の同期—ソース/ターゲット Exchange 組織間で、空き時間情報が同期されます。これにより、ソー
ス組織とターゲット組織の両方のユーザーが、会議予約したり、相互の空き時間情報を参照したりできます。
Migration Manager for Exchange にこれらの作業を実行させるためには、同期ジョブを設定する必要がありま
す。同期ジョブの設定時には、選択したサーバー上に適切な同期エージェントをインストールするように指示す
るメッセージが表示されます。各エージェントは、さまざまな同期ジョブを実行できます。エージェントは、同
期作業と移行作業を並行して実施します。
同期順序
同期ジョブの選択は、ソース Exchange 組織とターゲット Exchange 組織の予想される共存期間によって異なり
ます。このことは、主に予定表とメールボックスの同期の関連し、相互に影響します。
ユーザーをターゲット組織に切り替える時点まで、必要なすべての予定表とパブリックフォルダが同期されるよ
うにする必要があります。
予定表とメールボックスの同期
予定表同期は必須の作業ではありません。ただし、ソース/ターゲット Exchange 組織の予定共存期間が長いよ
うな場合には、同期が必要になります。予定表の同期を行う場合は、メールボックス同期を開始する前に実行す
ることをお勧めします。
Migration Manager には、予定表およびメールボックス同期用に、対応するジョブタイプのペアが用意されて
います。同じソース/ターゲット Exchange 組織のペアに、ジョブタイプを混在させないようにしてください。
特に:
l
Microsoft Office 365 への移行の場合は、別個のプロジェクトを作成してください。
l
予定表同期ジョブの場合、一致するメールボックス同期ジョブのみを使用してください。
l
レガシー予定表同期ジョブの場合、一致するレガシーメールボックス同期ジョブのみを使用してくださ
い。
組み合わせを以下の表に示します。
予定表の同期
メールボックスの同期
予定表同期ジョブ
メールボックス同期ジョブ
レガシー予定表同期ジョブ
レガシーメールボックス同期ジョブ
Office 365 予定表同期ジョブ
Office 365 メールボックス移行ジョブ
対応する予定表同期ジョブタイプはありませ
ん。メールボックス移動用のネイティブの
PowerShell ツールは、ユーザーが一度に 1
つのメールボックス (ソースまたはターゲッ
ト) のみを保有していることを前提にしてい
ます。
ネイティブ移動ジョブ
そこで、ネイティブ移動の前にネイティブの
Exchange ツールを使って、予定表の共存を設
定することができます (Microsoft の用語で
Migration Manager for Exchange 8.11
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18
予定表の同期
メールボックスの同期
「空き時間情報の共有」)。詳細
は、http://technet.microsoft.com で
「Exchange 組織間で空き時間情報を共有する
ための構成」を検索してください。
ジョブタイプの詳細は、「予定表の同期」および「メールボックスの移行」を参照してください。
パブリックフォルダの同期
パブリックフォルダ同期は、ユーザーをターゲット組織に切り替える前に設定する必要があります。
空き時間情報の同期
このレガシータイプの同期ジョブは、主にソースまたはターゲット組織が Exchange 2003 組織、またはOutlook
2003 がクライアントとして用いられている場合に使用されます。予定表同期を使用している場合、空き時間情
報の同期は必要ありません。空き時間情報ステータスの更新はすでに機能しています。
空き時間情報ステータスは特別なパブリックフォルダに保管されるけれども、予定表データは個別のメール
ボックスに保管されることに注意してください。このため、空き時間情報の同期は予定表の同期よりも高速で、
生成されるネットワークトラフィックも少なくなります。
空き時間情報の同期を実施する必要がある場合は、いつでも開始することができます。
予定表同期プロセス
Exchange 移行期間中の予定表リアルタイム同期機能により、ユーザーは普段通りに予定表を使い続けられま
す。各ユーザーは、単一の Exchange 組織内にいるかのように対話することができます。たとえば、他の組織内
のユーザーと会議予約することができます。
予定表の同期は、各ソースおよびターゲットサーバーペア間の、個別の予定表同期ジョブとして実行されます。
Migration Manager for Exchange には、3 種類の予定表同期ジョブタイプが用意されています。
l
予定表同期ジョブ
l
Office 365 予定表同期ジョブ
l
レガシー予定表同期ジョブ
各タイプのジョブの詳細を以下の表に示します。目的に応じて適切なジョブタイプを選択してください。
予定表同期ジョブ
Office 365 予定表同期
ジョブ
レガシー予定表同期
ジョブ
ソース予定表
Exchange 2000~2010
Exchange 2000~2010
Exchange 2000~2010
ターゲット予定表
Exchange 2013
Office 365
Exchange 2000~2010
使用手法
Migration Agent for Exchange
Migration Agent for
Exchange
レガシー予定表同期
エージェント
コメント
現在このジョブは、Exchange
2013 ターゲット予定表でのみ
Office 365 にメール
ボックスを移行する唯
Migration Manager for Exchange 8.11
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19
予定表同期ジョブ
Office 365 予定表同期
ジョブ
機能します。
一の方法です。詳細
は、専用の『Microsoft
Office 365 への移行』
ドキュメントを参照し
てください。
レガシー予定表同期
ジョブ
上記 3 つのどの場合このことは、主に予定表とメールボックスの同期の関連し、相互に影響します。 でも、以
下の事項に注意する必要があります。
l
ユーザーは予定表同期中、各自のメールボックスを使用できます。
l
ユーザー用にオフラインフォルダ (OST ファイル) が作成されます。
予定表同期ジョブ
予定表同期は、ソース/ターゲットのデフォルトの予定表間の、データの直接コピーに基づいて行われま
す。Migration Manager for Exchange は、両方の組織内の Exchange サーバーおよび両方のメールボックスへ
の接続が確立されていることを確認し、予定表の同期を開始します。
片方向の同期または双方向の同期を設定することができます。片方向の同期中、データは直接使用されている予
定表からもう一方の予定表に複製されます。
l
l
切り替えられていないメールボックスの場合、同期方向はソース予定表からターゲット予定表になりま
す。
切り替えられたメールボックスの場合、同期方向はターゲット予定表からソース予定表になります。
双方向の同期中、データはまず直接使用されている予定表からもう一方の予定表に複製されます。次に、逆方向
にデータが複製されます。こうすることによって、直接使用中の予定表からのデータが、もう一方の予定表の競
合するデータを上書きすることを防止できます。以下のように処理が行われます。
l
l
切り替えられていないメールボックスの場合、ソース予定表からターゲット予定表に同期された後、逆方
向にターゲットからソース予定表に同期されます。
切り替えられたメールボックスの場合、ターゲット予定表からソース予定表に同期された後、逆方向に
ソースからターゲット予定表に同期されます。
予定表同期コレクション
柔軟性を確保するために、予定表を同期するメールボックスは、予定表同期コレクションにグループ化されま
す。1 つの予定表同期ジョブで、複数のコレクションを処理することができます。これらのコレクションにはそ
れぞれの設定があります (メールボックスデータベースやコレクションの処理希望日を含む)。
個別のユーザー、配布グループ、および Active Directory コンテナを指定して、コレクションを事前設定する
ことができます。結果となるコレクションのメンバーリストをプレビューすることができます。
レガシー予定表同期ジョブ
レガシー予定表同期ジョブは、ソースまたはターゲット Exchange サーバー上にインストールされている
Calendar Synchronization Agent が実行します。
Migration Manager for Exchange 8.11
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20
レガシー予定表同期ジョブの設定時には、ソースまたはターゲット Exchange サーバー上に Calendar
Synchronization Agent をインストールするように指示するメッセージが表示されます。Calendar
Synchronization Agent は、ソース Exchange サーバー上のメールボックスにある個人の予定表フォルダを、
ターゲット Exchange サーバー上の対応するメールボックスの予定表フォルダに同期します。
Calendar Synchronization Agent
Calendar Synchronization Agent は個人の各予定表フォルダに対して、スケジュールされた会議、予定、フォ
ルダのアクセス許可などを同期します。このエージェントは各ソース/ターゲットメールボックスにログオンし
て、予定表内の同期されていない項目を探し、それを対応するメールボックスにコピーします。同期方向は、
メールボックスが所属する予定表同期コレクションのタイプおよびメールボックス切り替えステータスによって
異なります (「予定表の同期方向」を参照)。
Calendar Synchronization Agent は各ソース/ターゲットメールボックスにログオンして、予定表内の同期され
ていない項目を探し、それを対応するメールボックスにコピーします。これにより、メールボックスが移行済み
かどうかにかかわらず、移行中の組織内のすべてのユーザーが、他のユーザー/リソースのメールボックスにあ
る最新の予定表情報を参照することができます。
Migration Manager for Exchange 8.11
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21
予定表の同期方向
Calendar Synchronization Agent は予定表フォルダのアクセス許可の同期時に、メールボックスの切り替えス
テータスおよび同期ジョブが一方向か双方向かによって、同期方向を選択します。
一方向同期
メールボックスが切り替えられておらず、ユーザーがソースメールボックスにログオンしている場合、アクセス
許可と項目はソースメールボックスからターゲットメールボックスへのみ同期されます。
メールボックスが切り替えられており、ユーザーがターゲットメールボックスにログオンしている場合は、ター
ゲットメールボックスからソースメールボックスへのみアクセス許可と項目が同期されます。
双方向同期
メールボックスが切り替えられていない場合、アクセス許可と項目はソースからターゲットに同期され、次に
ターゲットからソースに同期されます。
メールボックスが切り替えられている場合、アクセス許可と項目はターゲットからソースに同期され、次にソー
スからターゲットに同期されます。
予定表同期コレクション
柔軟性を確保するために、予定表を同期するメールボックスは、予定表同期コレクションにグループ化されま
す。1 つのレガシー予定表同期ジョブで、複数のコレクションを処理することができます。これらのコレクショ
ンは、独自の設定や優先度を持っています (コレクションのメールボックスの移行希望日など)。
コレクションは、レガシー予定表同期ジョブの設定時、レガシー予定表同期ジョブへの新規コレクションの追加
時、または同じサーバー間で設定されたメールボックス同期ジョブにすでに追加されたメールボックスのリスト
を使用して指定することができます。また、以下のように Migration Manager コンソールを使ってメール
ボックスを追加することで、予定表同期コレクションを指定することもできます。
1. 右側のパネルで、コレクションに追加するメールボックス、グループ、またはコンテナを選択します。
2. 選択項目を右クリックして [Add To] 上にカーソルを移動し、[Calendar Collection] を選択します。
3. 表示される [Add to Calendar Collection] ダイアログボックスで、コレクションを指定します。
Migration Manager for Exchange には、ユーザーメールボックスコレクションとリソースメールボックスコ
レクションの、2 種類の予定表同期コレクションが用意されています。Calendar Synchronization Agent は、
コレクションの種類に応じて異なる方法で処理を行います (後述)。
ユーザーメールボックスの処理
ユーザーメールボックスコレクションに含まれているメールボックスの予定表フォルダは、常に一方向にのみ処
理されます。方向はメールボックス切り替えステータスによって異なります。ユーザーがソースメールボックス
にログオンしている場合は (メールボックス切り替え前)、ソースメールボックスの予定表フォルダで行われた
変更のみがコピーされます。ユーザーがターゲットメールボックスにログオンしている場合は (メールボックス
切り替え後)、ターゲットメールボックスの予定表フォルダで行われた変更のみがコピーされます。
リソースメールボックスの処理
リソースメールボックスコレクションに含まれているメールボックスの予定表フォルダは、常に双方向に処理さ
れます。先に処理される方向は、メールボックス切り替えステータスによって異なります。メールボックスがま
だ切り替えられていない場合は、まずソース予定表フォルダの変更がターゲット予定表フォルダにコピーされ、
Migration Manager for Exchange 8.11
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22
次に逆方向への変更のコピーが行われます。メールボックスが切り替えられた場合は、まずターゲット予定表
フォルダの変更がソース予定表フォルダにコピーされ、次にソース予定表フォルダの変更がターゲットにコピー
されます。
メールボックスの移行プロセス
メールボックス移行の主目的は、各ユーザーのメールボックスの内容を変更せずにターゲット Exchange メール
ボックスに移動することにあります。ユーザーのメールボックスをターゲット Exchange サーバーのメール
ボックスに切り替えた時に、そのメールボックスはソースのメールボックスの完全な複製でなければなりませ
ん。これを実現するために、メールボックスの同期処理を行います。
メールボックスの同期中、Migration Manager for Exchange はソースサーバーからターゲットサーバーにメー
ルデータを順次転送していきます。メールボックスのすべての内容 (添付ファイル付きメッセージ、連絡先、お
よびジャーナルエントリを含む) が、ターゲットメールボックスにコピーされます。
Migration Manager for Exchange には、4 種類のメールボックス移行ジョブタイプが用意されています。
l
メールボックス同期ジョブ
l
Office 365 メールボックス移行ジョブ
l
ネイティブ移動ジョブ
l
レガシーメールボックス同期ジョブ
各タイプのジョブの詳細を以下の表に示します。目的に応じて適切なジョブタイプを選択してください。
メールボックス同
期ジョブ
Office 365
メール
ボックス移
行ジョブ
ネイティブ移動ジョブ
移行元
Exchange
2000~2010
Exchange
2000~2010
Exchange
2003~2010
移行先
Exchange 2013
Office 365
Exchange 2010 Exchange
2003~2010
ユーザーを
オンライン
に維持
はい。ユーザーは
移行中、各自の
メールボックスを
使用できます。
はい。ユー
ザーは移行
中、各自の
メール
ボックスを
使用できま
す。
Exchange
2010
レガシー
メール
ボックス同
期ジョブ
Exchange
2007~2013
Exchange
2000~2010
Exchange
2010~2013
Exchange
2000~2010
はい。Exchange 2003 が関与する移行や
Exchange 2010~2013 から Exchange 2007
への移行を除いて、ユーザーは移行中、各
自のメールボックスを使用できます。
リモート
ユーザーコ
レクション
では、移行
時にユー
ザーは各自
のメール
ボックスを
使用できま
せん。通常
のコレク
ションで
は、ユー
ザーが各自
のメール
ボックスを
使用できま
す。
Migration Manager for Exchange 8.11
ユーザーガイド
23
メールボックス同
期ジョブ
Office 365
メール
ボックス移
行ジョブ
ネイティブ移動ジョブ
レガシー
メール
ボックス同
期ジョブ
オフライン
フォルダを
保持
いいえ。ユーザー
用にオフライン
フォルダ (OST
ファイル) が再作
成されます。
いいえ。
ユーザー用
にオフライ
ンフォルダ
(OST ファイ
ル) が再作
成されま
す。
はい。既存の OST ファイルが保持されま
す。
リモート
ユーザーコ
レクション
の場合、既
存の OST
ファイルが
保持されま
す。通常の
コレクショ
ンの場
合、OST
ファイルが
再作成され
ます。
アーカイブ
メール
ボックスの
サポート
いいえ
いいえ
Exchange 2013 への移行中のみ(以下のメモ
を参照)
いいえ
使用手法
Migration Agent
for Exchange
Migration
Agent for
Exchange
Migration Agent for Exchange の NewMoveRequest コマンドレットを使用
レガシー
メールソー
スとメール
ターゲット
エージェン
ト
コメント
現在このジョブ
は、Exchange
2013 にのみメー
ルボックスを移行
できます。
Office 365
にメール
ボックスを
移行する唯
一の方法で
す。詳細
は、専用の
『Microsoft
Office 365
への移行』
ドキュメン
トを参照し
てくださ
い。
Exchange 2010 クライアントアクセスサー
バーまたは Exchange 2013 クライアント
アクセスサーバー (該当する場合) がソー
スまたはターゲット Exchange 組織に展開
されている必要があります。また、移行プ
ランに基づいて、そのクライアントアクセ
スサーバーのメールボックスレプリケー
ションサービスプロキシ (MRS プロキシ)
エンドポイントを有効にする必要がある場
合もあります。詳細は、「MRS プロキシ エ
ンドポイントのリモート移動を有効にす
る」を参照してください。
WAN が低速
か、または
欠落してい
る場合に推
奨します。
注意:
l
l
ターゲットユーザーがメールボックス有効の場合、ネイティブ移動ジョブは機能しません。
アーカイブメールボックス移行設定はカスタマイズできません。アーカイブメールボックスは、
常にユーザーのメインメールボックスと同じメールボックスデータベースに移動されます。アー
カイブメールボックスを、メインメールボックスなしで単独で移動することもできません。
Migration Manager for Exchange 8.11
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24
メールボックス同期ジョブ
メールボックス同期は、ソース/ターゲットメールボックス間の、データの直接コピーに基づいて行われま
す。Migration Manager for Exchange は、両方の組織内の Exchange サーバーおよび両方のメールボックスへ
の接続が確立されていることを確認し、同期を開始します。
メールボックス同期を開始する際には、ターゲットメールボックスが存在している必要があります。そのた
め、Exchange 移行前の Active Directory 移行時に、メールボックス有効ターゲットユーザーを作成するこ
とをお勧めします。
メールボックス同期コレクション
柔軟性を確保するために、同期されるメールボックスはメールボックス同期コレクションにグループ化されてい
ます。1 つのメールボックス同期ジョブで、複数のコレクションを処理することができます。これらのコレク
ションにはそれぞれの設定があります (メールボックスデータベースやコレクションのメールボックス移行希望
日を含む)。
個別のユーザー、配布グループ、および Active Directory コンテナを指定して、コレクションを事前設定する
ことができます。結果となるコレクションのメンバーリストをプレビューすることができます。
メールボックスの切り替え
ユーザーのソース/ターゲットメールボックスを同期したら、ターゲットメールボックスをプライマリメール
ボックスにすることができます。メールボックスの切り替えにより、Migration Manager for Exchange のすべ
てのコンポーネントがメールボックスの切り替えを認識し、新しいすべてのメールがユーザーのターゲットメー
ルボックスに到着するようになります。
メールボックスはコンソールから手動で切り替えることも (詳細は「メールボックスコレクションの追加」の
「メールボックスの手動切り替えと切り替えの Undo」を参照)、エージェントにより自動的に切り替えることも
できます。この設定は、メールボックスがあるコレクションのオプションを使って行います。自動切り替えを使
用する場合、指定時刻にメールボックス切り替え操作を行うように設定することも、各メールボックスの同期が
完了したら即座に切り替えるように設定することも可能です。人為的なミスを回避するためにも、自動切り替え
を使用することをお勧めします。
エージェントはメールボックスの切り替え直前に、メールボックスの自動応答 (外出中ステータス) 用の処理
セッションを実行します。これは、アクティブな自動応答がある場合に、切り替え後もそれのアクティブ状態を
維持するために行われます。
ユーザーのメールボックスが (自動または手動で) 切り替えられた後、Migration Agent for Exchange は一定
期間、ソースからターゲットのユーザーのメールボックスへのメールデータの同期を継続します。これにより、
最後の同期が完了してからメールボックスが実際に切り替えられるまでの間にソースメールボックスに配信され
た最新のメッセージが、ターゲットメールボックスに正常に移行されます。
レガシーメールボックス同期ジョブ
レガシーメールボックス同期は、各ソースおよびターゲット Exchange サーバーペア間の、別個のレガシーメー
ルボックス同期ジョブとして実行されます。
本番環境への影響を最小限に抑えるために、Migration Manager for Exchange は以下の図のように分散アーキ
テクチャを採用しています。
Migration Manager for Exchange 8.11
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25
レガシーメールボックス同期コレクション
柔軟性を確保するために、同期されるメールボックスはメールボックスコレクションにグループ化されていま
す。1 つのレガシーメールボックス同期ジョブが、複数のコレクションを処理する場合もあります。これらのコ
レクションは、独自の設定や優先度を持っています (コレクションのメールボックスの移行希望日など)。
コレクションは、以下のように入力できます。
l
レガシーメールボックス同期ジョブの設定時
l
レガシーメールボックス同期ジョブへの新規コレクション追加時
l
事前に準備されたインポートリストに基づく
l
ランダム
リモートユーザーコレクション
幅広く利用されている Microsoft Outlook 機能の 1 つに、ユーザーのメールボックスフォルダへのオフライン
アクセス機能が挙げられます。オフラインフォルダ (OST) ファイルは、ユーザーのコンピュータ上に保管さ
れ、ユーザーの Exchange メールボックス内の対応するフォルダのローカルレプリカを保持します。このドキュ
メントでは、通常はオフラインフォルダ (OST) のファイルで作業を行い、時々 Exchange メールボックスに接
続するユーザーを、リモートユーザーと呼んでいます。
各 OST ファイルは、1 つの Exchange メールボックスにのみ関連付けられており、他のメールボックスと一緒
には利用できないため、移行後に新たなメールボックスで同じ OST ファイルを使い続けることはできません。
そこで、Migration Manager for Exchange には、リモート/ラップトップユーザーを透過的に移行するため
の、Remote Users Collection 機能が用意されています。リモートユーザーのメールボックスは、Remote Users
Collections 内にグループ化して、ディレクトリ同期の完了後、メールボックス同期の開始前に、他のメール
ボックスコレクションとは別個に処理する必要があります。リモートユーザー数に応じて、1 つまたは複数の
Remote Users Collections を作成できます。
Migration Manager for Exchange 8.11
ユーザーガイド
26
Remote Users Collection のメールボックスは、Mail Source Agent のみが処理します。これらのメールボック
スの処理時に、エージェントは Remote Users Collection に含まれているソースメールボックスに対応する
ターゲットメールボックスを再作成します。そのため、エージェントがメールボックスを処理している間、ユー
ザーはそれを利用できません。そこで、Remote Users Collections の処理は、ユーザーがメールボックスを利
用しないようなオフピーク時に実施することをお勧めします。
Remote Users Collections に関する注意事項については、このガイドの「メールボックスの移行」も参照し
てください。
メールボックスの切り替え
ユーザーのソース/ターゲットメールボックスが同期されたら、メールボックスをターゲットサーバーに切り替
えることができます。メールボックスの切り替えにより、Migration Manager for Exchange のすべてのコン
ポーネントがメールボックスの切り替えを認識し、新しいすべてのメールがユーザーのターゲットメールボック
スに到着するようになります。
メールボックスの切り替えは、コンソールから手動で、または Mail Source Agent により自動的に行うことが
できます。後者を選択した場合は、メールボックスの切り替え操作を指定した時刻に実施するか、または各メー
ルボックスを同期が完了したら即座に切り替えることができます。人為的なミスを回避するためにも、自動切り
替えを使用することをお勧めします。
メールボックスの自動切り替え
Mail Source Agent と Mail Target Agent は、メールボックスを切り替えるために以下の作業を行います。
l
l
l
l
l
l
l
ソースメールボックスが自動メールボックス切り替え条件を満たした場合 ([Mail Collection
Properties] ダイアログの [Workflow] ページで設定)、Mail Source Agent は 'ready to switch' (切
り替え準備完了) フラグが設定された PRV ファイルを準備します。このファイルはターゲット Exchange
サーバーに送信され、そこで処理されます。
Mail Target Agent は、PRV ファイル内の 'ready to switch' フラグを検出し、ターゲットメール
ボックスに特別なプロパティを設定します。
次のセッション中に Mail Source Agent はターゲットメールボックスにログオンし、ターゲットメール
ボックスに特別なプロパティが設定されているかどうかを確認します。特別な設定がされている場合、
ソースとターゲットのメールボックスは同期されているとみなされます。
メールボックスが同期された場合、Mail Source Agent はメールボックスの targetAddress プロパ
ティを変更し、ソースメールボックスに到着したすべてのメールをターゲットメールボックスにリダイ
レクトします。
ソースメールボックスに対して targetAddress プロパティを設定したら、Mail Source Agent は隠され
た切り替えメッセージをソースメールボックスに配置します。切り替えメッセージには、対応するター
ゲットメールボックスに関する情報が含まれており、クライアントプロファイルの更新に用いられます。
詳細は、『Client Profiles Updating Utility 』ドキュメントを参照してください。
次のセッション中に、Mail Source Agent はメールボックスを処理して、すべてのメールを正しく同期し
ます。同期されていないすべてのメールは、このセッション中に同期されます。
最後に Mail Source Agent は、メールボックスが切り替えられたことを示す特別なプロパティを設定し
ます。このプロパティが設定されると、メールボックスおよび予定表同期エージェントは、メールボック
スが切り替えられたものとして認識します。
メールボックスの手動切り替え
メールボックス切り替えを手動で行うには、以下のように Migration Manager コンソールを使用します。
Migration Manager for Exchange 8.11
ユーザーガイド
27
1. 管理ツリーから、メールボックスコレクションを選択します。
2. 右側のパネルから、切り替えるメールボックスを選択します。
3. 選択項目を右クリックして、表示されるショートカットメニューから [Switch Mailboxes] をクリック
します。
注意: Remote Users Collections が自動的に切り替えられます。Remote Users Collection に含まれて
いるメールボックスを手動で切り替えることはできません。
メールボックス切り替えを元に戻す
メールエージェントが、ソースサーバーの内容を変更または削除することはありません。ターゲットサーバーの
メールボックスに切り替えると、新たなメールはターゲットメールボックスにのみ到着します。
そこで、ターゲットメールボックスの使用時に問題が発生するユーザーがいる場合、管理者はそのユーザーを元
のソースメールボックスに切り替えることができます。メールボックスの切り替えを元に戻すには、以下の手順
に従ってください。
1. 管理ツリーから、メールボックスコレクションを選択します。
2. 右側のパネルから、元に戻すメールボックスを選択します。
3. 選択項目を右クリックして、表示されるショートカットメニューから [Undo Mailboxes Switch] をク
リックします。
注意: Remote Users Collection に含まれていたメールボックスの切り替えを元に戻した場合、Mail
Source Agent は前に作成した対応するターゲットメールボックスを削除して、そのメールボックスの再
同期を開始します。
メールボックス同期エージェント (Mailbox Synchronization
Agent)
レガシーメールボックス同期ジョブは、メールエージェントにより実行されます。以下のエージェントは、ソー
スおよびターゲット Exchange サーバー上にインストールされます。
Mail Source Agent
Mail Source Agent は、現在処理対象のメールボックスコレクションのあるメールボックスから次のメール
ボックスへと処理していきます。各メールボックスに対して、エージェントは前回に保存された同期状態以降に
行われた変更を Exchange に照会し、それらの変更を新しい PST ファイルに保管します。
PST ファイルは、メッセージやコンピュータ上の他の項目を保管するデータファイルです。このファイルフォー
マットは、Microsoft Outlook が項目の保存とバックアップに使用しています。
次に PST ファイルは圧縮され、Mail Target Agent の補助情報と一緒にサービス PRV ファイルに保管され
ます。
コレクションからのすべてのメールボックスを処理すると、Mail Source Agent は最初のメールボックスに戻っ
て、メールボックスに対する前の PST ファイルが削除されたかどうかをチェックします。
同期されたメールボックスをターゲットサーバーに切り替えるのは、Mail Source Agent です。詳細は、「メー
ルボックスの切り替え」を参照してください。
メモ: Mail Source Agent は、別のアルゴリズムを使って Remote Users Collections を処理します。
Migration Manager for Exchange 8.11
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28
Transmission Agent
Transmission Agent は、Mail Source Agent が作成した PRV ファイルをターゲット Exchange サーバーに移動
します。ネットワーク負荷を減らすために、PRV ファイルとデータは宛先サーバーに直接移動されます。
サーバーからのメールデータが複数のサーバーと同期される場合、Transmission Agent は各ターゲットサー
バーに対して個別のスレッドを使用します。
Mail Target Agent
Mail Target Agent は PRV ファイルを受け取り、その内容を解凍してターゲットメールボックスに保管しま
す。
このメールエージェントが、同期されたメッセージを変更することはありません。すべてのメッセージフィール
ド (送受信日やすべてのアドレスフィールドを含む) がそのまま保持されます。切り替え後も、ユーザーは各自
のソースメールボックスと同じ内容のターゲットメールボックスを使用できます。
ネイティブメールボックスの移動
ソースまたはターゲット組織に Exchange 2010 または Exchange 2013 を含む移行の場合、メールボックス
同期ジョブの代わりにネイティブ移動ジョブを使用します。ネイティブの移動ジョブは Exchange 2010 (およ
び該当する場合は 2013) の PowerShell ベースのツールを利用して、それらのツールのフロントエンドとし
て動作します。
ネイティブ移動ジョブを使用してメールボックス移行を実行する前に以下のことを確認してください。
1. ネイティブ移動ジョブで現在サポートされている Microsoft Exchange 組織ペアの一覧は、「メール
ボックスの移行プロセス」を参照してください。
2. Migration Manager for Exchange では、ネイティブ移動ジョブによって移行したメールボックスの予
定表の共存は提供されません。そのため、必要な場合、サードパーティツールを使用して手動で確立する
必要があります。
3. パブリックフォルダはネイティブ移動ジョブを使用して移行することはできません。
4. ネイティブメールボックス移動では、New-MoveRequest コマンドレット機能のサポートが限定されます。
ネイティブ移動コレクションオプションで設定できるのは、ターゲットメールボックスデータベース、
ターゲット電子メールアドレスのドメイン部、および壊れているメッセージの処理オプションのみです。
また、メールボックスの切り替えを手動にするか自動にするかも選択できます。詳細は、「新しいネイ
ティブ移動ジョブの設定」を参照してください。
ネイティブ移動ジョブを使用する場合、移動後にユーザーのメールボックスを自動的に切り替えるオプションが
用意されています。切り替えは Exchange 2010 (または 2013) が実施します。Client Profile Updating
Utility を使ってユーザーの Outlook プロファイルを変更する必要はありません。
メモ: ネイティブ移動ジョブが使用している技術の詳細は、Microsoft の New-MoveRequest PowerShell
コマンドレットに関するドキュメントを参照してください。
ネイティブ移動ジョブは、Migration Manager for Exchange が処理します。
Exchange 2010 での同期の指定
互換性のないメールボックスの回避方法
メールボックスが有効なユーザーがメールボックスを持っていない場合に、Exchange 2010 サーバーが不要な空
のメールボックスを作成することがあります。従来のバージョンの Exchange には、このような動作はありませ
Migration Manager for Exchange 8.11
ユーザーガイド
29
んでした。
このメールボックスは Migration Manager と互換性がなく、Exchange 移行時に使用することはできませ
ん。Exchange が自動的に作成したそのようなメールボックスを削除して、代わりに移行プロジェクトのメール
ボックス作成設定を使用してください。Migration Manager が作成するメールボックスは完全にサポートされ
ています。
ただし、有効なターゲットメールボックスを削除してしまう可能性があるため、むやみに新しい Exchange 2010
メールボックスを削除するようなことは避けてください。このクリーンアップ作業を容易にするため
に、ForbidDelMailbox2010 パラメータが導入されました。
従来は、メール転送エージェントの INI ファイル内の ForbidDelMailbox パラメータが、ソースメールボック
スの MailboxInfo パラメータと一致しないパラメータを持つターゲットメールボックスを保持または削除する
ための、唯一の設定でした。ForbidDelMailbox パラメータは、ターゲット環境で実際に使用されているメール
ボックスの削除に対する予防手段を提供しています。デフォルトでは、1 が設定されています。この場合、一致
しないターゲットメールボックスは削除されません。
各 Exchange バージョンで、ForbidDelMailbox2010 と ForbidDelMailbox2010 の値の組み合わせと、それに
よって行われる処理を以下の表に示します。
FORBIDDELMAILBOX2010
FORBIDDELMAILBOX
Exchange 2003~2010 で
行われる処理
Exchange 2000 で行われ
る処理
0
1
0 または 1
1
1
0
メールボックスが空の場
合、それを削除する。
メールボックスが空の場
合、それを保持する。
メールボックスを保持す
る。
メールボックスを保持す
る。
メールボックスを削除す
る。
メールボックスを保持す
る。
メールボックスを削除す
る。
デフォルトでは、メール転送エージェントの INI ファイルに ForbidDelMailbox2010 パラメータは含まれてお
らず、この値は 0 であると仮定されます。
ForbidDelMailbox2010 パラメータのメールボックスサイズ (バイト) の閾値を設定するに
は、DeleteMailbox2010IfSmallerThan パラメータを使用します。メールボックスサイズが
DeleteMailbox2010IfSmallerThan パラメータに指定された値以下で、その他のパラメータも適切に設定されて
いる場合、そのメールボックスは削除されます。デフォルトでは、このパラメータは INI ファイルには含まれ
ておらず、値は 134 バイトであると仮定されています。
その他の要件: 共有コンポーネントからの Exchange アテンダント
Exchange 2010 サーバー上で提供するメールボックスの同期機能は、Migration Manager スイートの特別な
Exchange アテンダントコンポーネントを使用します。共有コンポーネントのインストール時に、Exchange アテ
ンダントは自動的に開始されるサービスとして登録されます。
パブリックフォルダの同期
ユーザーを新しい環境に移行する前に、パブリックフォルダの内容を新しいサーバーにコピーする必要がありま
す。こうすることによって、移行されたユーザーは最新のパブリックフォルダ情報を利用することができます。
Migration Manager for Exchange は、パブリックフォルダを双方向に同期できます。ターゲット環境に移行し
たユーザーがターゲットパブリックフォルダにメモを投稿すると、そのメモは対応するソースパブリックフォル
ダにも自動的に投稿されます。これにより、移行プロセス中にも常にデータを共有することができます。
Migration Manager for Exchange 8.11
ユーザーガイド
30
パブリックフォルダ上のクライアントアクセス許可も保持され、両方のディレクトリで同期されます。ソースパ
ブリックフォルダのアクセス許可は、対応するターゲットパブリックフォルダのアクセス許可に自動的に変換さ
れます。
Migration Manager for Exchange では、パブリックフォルダの構造をその場で再設定することも可能です。こ
の機能を利用して、ソース/ターゲット環境のパブリックフォルダ構造を改善することができます。
パブリックフォルダの同期ジョブ
パブリックフォルダの同期は、パブリックフォルダ同期ジョブが実行します。同期するパブリックフォルダを保
有する Exchange サーバーのペアに対して、1 つのジョブを設定すれば十分です。
Migration Manager for Exchange は、パブリックフォルダを双方向に同期できるため、各サーバーはデータの
ソースとターゲットの両方としての役割を同時に果たせます。そこで、双方向のパブリックフォルダ同期を選択
した場合は、パブリックフォルダ同期に関与する各サーバー上に、Public Folder Source Agent および Public
Folder Target Agen と Transmission Agent をインストールしてください。
Migration Manager for Exchange 8.11
ユーザーガイド
31
片方向同期の場合は、ソースサーバー上に Public Folder Source Agent と Transmission Agent を、
ターゲットサーバー上に Public Folder Target Agent をインストールします。これらのエージェントの詳
細は後で説明します。
パブリックフォルダコレクション
Migration Manager では、パブリックフォルダコレクションを使って、パブリックフォルダ同期ジョブを調整
することができます。
コレクションは、同期のルートとして使用する、一連のソースフォルダとターゲットフォルダのペアです。各コ
レクションには、複数の同期ルートを入れることができます。
ジョブは複数のコレクションを処理できます。これらのコレクションは、独自の設定と優先度を持っています。
ただし、一般的には複数のパブリックフォルダコレクションを設定する必要はありません。パブリックフォルダ
同期ジョブの設定時、またはパブリックフォルダコレクションの [Properties] ダイアログボックスを使って、
コレクションからパブリックフォルダを簡単に除外することができます。
パブリックフォルダ同期エージェント (Public Folder
Synchronization Agent)
Exchange サーバーには、以下のパブリックフォルダ同期エージェントがインストールされています。
Public Folder Source Agent
Public Folder Source Agent は、現在のパブリックフォルダコレクションのフォルダを処理します。同期ルー
トフォルダ下の各フォルダに対して、Public Folder Source Agent は Exchange に、前回保存された同期状態
以降に行われた変更を照会します。エージェントは行われた変更を収集して、それを個人用フォルダ (PST)
ファイルに保管します。
PST ファイルは、メッセージやコンピュータ上の他の項目を保管するデータファイルです。このファイルフォー
マットは、Microsoft Outlook が項目の保存とバックアップに使用しています。
PST ファイルは圧縮され、ターゲットエージェントの補助情報と一緒にサービスファイル (PUB) に保管され
ます。
Public Folder Source Agent は、割り当てられている優先度に応じて、優先度がもっとも高いパブリックフォ
ルダコレクションから、順にコレクションを処理していきます。
メモ: 双方向パブリックフォルダ同期中に、ソースサーバー上にインストールされた Public Folder
Source Agent は、ソースサーバーに対して上記のすべてのアクションを実行します。ターゲットサー
バー上にインストールされた Public Folder Source Agent は、それを情報のソースとして使用して、同
じアクションをターゲットサーバーに対して実行します。
Transmission Agent
次に Transmission Agent が、Public Folder Source Agent が作成した PUB ファイルをターゲット
Exchange サーバーに移動します。ネットワーク負荷を減らすために、PUB ファイルとデータは宛先サーバーに
直接移動されます。
サーバーからのパブリックフォルダデータが複数のサーバーと同期される場合、Transmission Agent は各ター
ゲットサーバーに対して個別のスレッドを使用して、データを並列的に移動します。
Migration Manager for Exchange 8.11
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32
Public Folder Target Agent
Public Folder Target Agent は、受信 PUB ファイルを処理し、その内容を解凍してターゲットパブリック
フォルダに保管します。
Public Folder Synchronization Agent が、同期されたメッセージやフォルダを変更することはありません。
すべてのメッセージフィールド (送受信日やすべてのアドレスフィールドを含む) とフォルダプロパティがそ
のまま保持されます。どちらの Exchange 組織内のユーザーに対しても、パブリックフォルダには同じメッ
セージが表示されます。
メモ: 双方向パブリックフォルダ同期中に、ターゲットサーバー上にインストールされた Public Folder
Target Agent は、ターゲットサーバーに対して上記のすべてのアクションを実行します。ソースサー
バー上にインストールされた Public Folder Target Agent は、それをパブリックフォルダデータ移行の
ターゲットとして使用して、同じアクションをソースサーバーに対して実行します。
空き時間情報同期プロセス
このタイプの同期は、ターゲット Exchange 2013 サーバーをサポートしていません。Calendar
Synchronization Agent が環境内のメールボックスの予定表を同期する場合、その空き時間情報は自動的に更新
されます。ただし、空き時間情報をできる限りリアルタイムに更新し、ユーザーが同じ組織内または別の組織内
のユーザーの空き時間を情報を即座に確認できるように、空き時間情報の同期を明示的に設定することも可能で
す。さらに、空き時間情報同期ジョブを適切に設定することで、反対側の組織内で新しいユーザーが作成された
時に、新しい空き時間情報メッセージを作成することができます。空き時間情報同期ジョブの詳細は、このガイ
ドの「空き時間情報の同期」を参照してください。
空き時間情報同期ジョブ
空き時間情報の同期は、ソースおよびターゲット Exchange 組織間の個別の空き時間情報同期ジョブとして実
行されます。
空き時間情報同期ジョブは、Free/Busy Synchronization Agent が実行します。
Migration Manager for Exchange 8.11
ユーザーガイド
33
空き時間情報同期ジョブの設定時には、ソースまたはターゲット Exchange サーバー上に Free/Busy
Synchronization Agent をインストールするように指示するメッセージが表示されます。
Free/Busy Synchronization Agent
Free/Busy Synchronization Agent は、ソース組織全体の空き時間情報メッセージを探し、それを対応するター
ゲット空き時間情報メッセージと同期します。空き時間情報は、一方向または双方向に同期できます。これは、
空き時間情報ジョブの設定時に指定します。
注意: ネイティブの Exchange 2007 組織の場合、空き時間情報のルックアップはデフォルトで
Availability Service が実施するため、Microsoft Exchange 2007 および Microsoft Outlook 2007 で
は空き時間情報同期機能を利用できません。この問題に対処するには、Outlook 2007 にパブリックフォ
ルダベースの空き時間情報を検索するように強制するか、または完全予定表同期を行います。
Migration Manager for Exchange 8.11
ユーザーガイド
34
サーバーのプロパティと全般オプション
ここでは、特定のサーバーに関連付けられているすべてのエージェント、または移行プロジェクト全体のすべて
のエージェントに影響する、全般的な設定について説明します。
Migration Manager データベースに登録されている各サーバーに対して、関連するドメインコントローラの接続
設定およびそのサーバー上にインストールされているエージェントが使用するリソースの制限事項を指定できま
す。各サーバーの [Properties] ページでは、サーバーの同期ジョブに関与している他のサーバーを表示した
り、メールボックスが切り替えられたユーザーに送信する切り替え通知メッセージを変更したりできます。
注意: サーバーのプロパティは、移行作業開始前に設定することを強くお勧めします。
全般的なサーバープロパティを表示または変更するには、ソースまたはターゲット Exchange 組織ノード下の
サーバーのプロパティダイアログボックスを開きます。
エージェントに関連するサーバープロパティを表示、編集するには、以下の場所に移動します。
l
l
[Agents Management] ノード - 関連付けられているサーバーによるすべてのエージェントのプロパティ
[Synchronization Jobs] ノード下にネストされているノード - ジョブタイプ別エージェントのプロ
パティ
ツリービューから必要なノードを選択した状態で、右パネルから目的のサーバーを探し、サーバーのプロパティ
を表示します。
全般的なサーバープロパティ
接続
[Connection] ページには、接続設定が行われているサーバーまたはデータベース可用性グループ (DAG) の名前
が表示されます。DAG、DAG 内の Exchange サーバー、および個別のサーバーの設定項目は少し異なっていま
す。これは以下のように、異なる設定では、異なる同期ジョブを利用できるためです。
個別の Exchange サーバー
DAG
DAG 内の Exchange
サーバー
パブリックフォルダ
はい
いいえ
はい
空き時間情報
はい
いいえ
はい
メールボックス
はい
はい
いいえ
予定表
はい
はい
いいえ
Migration Manager for Exchange 8.11
ユーザーガイド
35
このサーバーのすべてのエージェントが、サーバーに接続してサーバーオブジェクトの同期に必要なアクション
を実行するために使用する、Exchange アカウントを指定できます。このアカウントは以下の条件を満たしてい
る必要があります。
l
l
l
l
l
ソース Exchange 組織の受信者が存在するドメインの、Administrators グループのメンバーである。
Exchange 組織に対する、Send As および Receive As 権限を含めたフルコントロール権限を保有し
ている。
組織内のすべての Exchange サーバーの Local Administrator である。
移行プロジェクトが保管されている AD LDS または ADAM パーティションの Administrator ロール
を保有している。
組織内にクラスタ Exchange サーバーが存在している場合、アカウントにはクラスタに対するフルコント
ロール権限が必要になります。
Migration Manager エージェントが使用する Exchange アカウントの詳細は、『System Requirements
and Access Rights』ドキュメントを参照してください。
このページでは、[Mailbox Migration Administrator Mailbox] および [Public Folder Migration
Administrator Mailbox] を指定することもできます。これらについては後述します。
Mailbox Migration Administrator Mailbox
Mailbox Synchronization Agent および Calendar Synchronization Agent は、指定された特別な管理メール
ボックス (Administrator Mailbox) を介して移行済みのメールボックスにアクセスします。デフォルトでは、
管理メールボックスとして Microsoft System Attendant メールボックスが使用されます。以下のいずれかの事
態が発生しない限り、この設定を変更することはお勧めできません。
l
l
Migration Manager エージェントが、System Attendant メールボックスへのログオンに失敗する。
Migration Manager コンソールが、System Attendant メールボックスの列挙に関する問題により、同期
ジョブの設定をコミットできない。
Migration Manager for Exchange 8.11
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36
[Specified mailbox] オプションを選択した場合、指定するメールボックスは同じサーバー上に存在してお
り、Mailbox Synchronization Agent および Calendar Synchronization Agent がフルアクセスできなけれ
ばなりません。
Public Folder Migration Administrator Mailbox
Public Folder Migration Administrator Mailbox は、サーバーのパブリックフォルダへの管理者アクセスを行
うために用いられます。これは、パブリックフォルダ同期ジョブの設定時に選択したメールボックスと同じにな
ります。このメールボックスには、パブリックフォルダの権限は必要ありません。エージェントが使用するアカ
ウントには、ここで指定したメールボックスに対するフルアクセスが必要です。
注意: 管理メールボックスを選択する際には細心の注意を払ってください。いったんパブリックフォルダ
同期プロセスを開始すると、管理メールボックスを変更することはできません。変更するとパブリック
フォルダの内容が完全再同期され、その結果としてその他の問題が発生する可能性があります。
関連するドメインコントローラ
Exchange は Active Directory を使ってディレクトリ情報を保管するため、Migration Manager for Exchange
はドメインコントローラ (DC) を使って Exchange オブジェクトを列挙します。
Migration Manager は、最初にソース/ターゲット組織をデータベースに登録する際に、各 Exchange サーバー
に 1 つの DC を関連付けます。場合によっては、サーバーに関連する DC を変更しなければならないこともあ
ります。たとえば、DC が一時的に利用できなくなっている場合に、このような作業を行う必要があります。
[Associated Domain Controller] ページでは、サーバーの関連付けや Active Directory で作業を行うために
使用するアカウントを変更することができます。このアカウントには、以下の権限が必要です。
l
DC が存在するドメインへの読み取りアクセス
l
Active Directoryへの書き込みアクセス
l
プロキシオブジェクトを保管する OU へのフルコントロール
l
プロキシオブジェクトを作成するドメインに所属する OU へのフルコントロール
注意: 複数ドメイン環境で作業を行っている場合は、関連する DC に Active Directory グローバルカタ
ログのコピーを保有しておくことをお勧めします。これは、メールボックスおよび他の Active
Directory ドメインに移行されるユーザーに与えられたパブリックフォルダクライアントアクセス許可を
適用するために必要になります。
Migration Manager for Exchange 8.11
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37
デフォルトのエージェントホスト
このページでは、エージェントホストを指定することができます。エージェントホストは、移行ワークロードを
実行する Migration Manager エージェントをホストするコンピュータです。関与している Exchange サーバー
以外のコンピュータを使用することをお勧めします。デフォルトエージェントホストの自動選択の詳細は、「イ
ンストールされたエージェントの検索」を参照してください。エージェントホストの一般情報については、「移
行エージェントのエージェントホストの使用」を参照してください。
Migration Manager for Exchange 8.11
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38
エージェントホストのプロパティ
ここでは、ツリービューで以下のノードが選択された時に、右パネルに表示されるサーバーのプロパティについ
て説明します。
l
Agent Management
l
[Synchronization Jobs] ノード下にネストされた [Job] および [collection] ノード
エージェント統計の収集
サーバーからエージェント統計を収集するには、[Connection] ページで [Collect agent statistics from
this server] チェックボックスを選択します。
リソース使用量の制御
各サーバーに対して、サーバー上で動作するエージェントによる使用を禁止するディスクスペース量 (メガバイ
トまたは、利用可能な合計ドライブスペースに対する割合) を指定できます。
また、サーバー上で動作する各エージェントが使用するメモリー量の、制限値を指定することもできます。ご利
用の環境で必要な場合を除き、このパラメータは変更しないことをお勧めします。
エージェントのパフォーマンスが悪く、次のメッセージが表示されるような場合は、このメモリー制限値を増や
してください: “The agent’s system memory limit 64000 Kb has been exceeded.Agent will be
terminated.”。これはエージェントのパフォーマンスに影響を与えるため、十分なリソースがある場合は、メ
モリー制限値を増やしてください。
サーバーが不安定でメモリー量が少ない場合は、メモリー制限値を減らしてください。このオプションを変更す
る際には、細心の注意を払ってください。値を減らすとすべてのエージェントのパフォーマンスに影響します。
メモリー制限値を減らす場合、PST サイズ制限値も低くすることをお勧めします。リソースの使用量を制御する
ことによって、メール/パブリックフォルダエージェントに与える影響を抑えることができます。
Migration Manager for Exchange 8.11
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制限値が低すぎると、エージェントが開始できない場合もあることに注意してください。可能最小値は、サー
バーによって異なります。管理者の方は、ご利用の環境内で注意を払いながらテストを行って、以下の値を決定
してください。
l
エージェントのパフォーマンスに多大な影響を与えない
l
サーバーのメモリーに負荷をかけすぎない
メールボックス切り替え通知を有効にする
Mail Source Agent は、メールボックスが切り替えられた各ユーザーに対して通知メッセージを送信することが
できます。Mail Source Agent のプロパティにある [Switch notification] ページでは、このメッセージを編
集したり、通知をソースメールボックスに送信、ターゲットメールボックスに送信、または両方に送信すること
を選択したりできます。
移行プロジェクトのオプション
Exchange 移行プロジェクト全体に適用される設定は、すべて [Options] ダイアログボックスにまとめられてい
ます。このダイアログボックスを開くには、[Tools] メニューの [Options] をクリックします。
License
Migration Manager for Exchange は分散アーキテクチャを使用しているため、そのエージェントはすべての
ライセンス情報を単一のライセンスサーバーから取得します。このページでは、そのライセンスサーバーを指定
することができます。デフォルトでは、Migration Manager をインストールしたサーバーが、ライセンスサー
バーとして使用されます。
Migration Manager for Exchange 8.11
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ライセンスサーバーへのアクセス権がないアカウント下でエージェントが動作している場合、[Net use
connection] チェックボックスを選択して適切な資格情報を指定することで、ライセンスサーバーとの Net use
接続の確立をエージェントに強制することができます。
詳細は、『Dell Migration Manager インストールガイド』の「ライセンス」を参照してください。
Advanced Agents Management
英語以外の言語が必要な社内コラボレーション向けに、ローカライズ版の標準メールボックスフォルダ名 (受信
箱や送信箱など)、メッセージの件名、ユーザーが作成したメールボックスフォルダ名、およびパブリックフォ
ルダ名がサポートされています。[Advanced Agents Management] ページでは、Migration Manager がローカラ
イズ版のログファイルを作成するかどうかを指定できます。作成する場合、ログのフォルダ名はその国の記号を
使って正しく書き込まれますが、ログファイルのサイズが英語版と比べて最大 2 倍まで増加してしまいます。
このページでは、メールを有効にしたパブリックフォルダを作成するかどうかを選択することもできます。
注意: メールを有効にしたパブリックフォルダを作成する場合、パブリックフォルダのメールアドレスは
同期されず、ソースパブリックフォルダのメールアドレスに送信されたメールは、メールを有効にした
ターゲットパブリックフォルダには配信されません。
Migration Manager for Exchange 8.11
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Agent Manager Options
Migration Manager for Exchange では、Migration Manager コンソールを使って同期エージェントを管理する
ことができます。ジョブを実行するエージェントのリストを表示するには、管理ツリーからジョブを選択し
て、Migration Manager ツールバーから [Agent Manager] ボタンをクリックします。エージェントの最新のロ
グエントリを表示するには、右パネルのエージェントを右クリックして、表示されるメニューから [Recent Log
Entries] を選択します。
[Agent Manager Options] ページでは、表示される情報の更新オプションを調整することができます。エージェ
ントのリスト、エージェントの状態、および最新のログエントリの更新間隔を選択することができます。
デフォルトの同期プロパティ
同期エージェント、同期ジョブ、および同期に関与するサーバーのデフォルトプロパティを設定する場合、
[Default Properties] ダイアログボックスを使用することができます。各サーバー、ジョブ、またはエージェ
ントのプロパティを表示して個別に変更する代わりに、このページからデフォルトのプロパティをすべて設定で
きます。デフォルトの設定に優先する値は、各サーバー、ジョブ、またはエージェントのプロパティで個別に設
定します。
[Default Properties] ダイアログボックスには、3 種類のページセットが用意されており、同期エージェン
ト、同期ジョブ、および同期に関与するサーバーのデフォルトプロパティを設定することができます。
エージェント、ジョブ、またはサーバーのデフォルト設定を変更するには、以下の手順に従ってください。
1. [Agents] (エージェント)、[Synchronization Jobs] (同期ジョブ)、または [Servers] (サーバー) ペー
ジの中から、目的のページを使って適切な設定を行います。
Migration Manager for Exchange 8.11
ユーザーガイド
42
2. 設定したプロパティを適用するために、作業中のページに応じて [Apply these properties to all
instances of the [エージェント名]] (これらのプロパティをエージェントのすべてのインスタンスに適
用)、[Apply these properties to all [ジョブ名] jobs] (これらのプロパティをすべてのジョブに適
用)、または [Apply these properties to all servers] (これらのプロパティをすべてのサーバーに適
用) チェックボックスを選択します。
3. [OK] をクリックします。設定内容が、すべての既存のエージェント、ジョブ、またはサーバー、および
新たなエージェントに適用されます。
エージェント、ジョブ、またはサーバーのデフォルト設定の変更をすべてキャンセルするには、以下の手順に
従ってください。
1. [Restore Defaults] ボタンをクリックします。
2. 元に戻したプロパティを適用するために、作業中のページに応じて [Apply these properties to all
instances of the [エージェント名]] (これらのプロパティをエージェントのすべてのインスタンスに適
用)、[Apply these properties to all [ジョブ名] jobs] (これらのプロパティをすべてのジョブに適
用)、または [Apply these properties to all servers] (これらのプロパティをすべてのサーバーに適
用) チェックボックスを選択します。
3. [OK] をクリックします。すべての既存のエージェント、ジョブ、またはサーバー、および今後インス
トールする新たなエージェントに対して、デフォルトの設定が適用されます。
4. 同期エージェント、ジョブ、およびサーバーに対して設定できるデフォルトプロパティの詳細
は、Migration Manager for Exchange のオンラインヘルプを参照してください。
エージェントのプリインストール
サイト間が低速なリンクで接続されている大規模な分散ネットワーク環境では、Migration Manager からのエー
ジェント展開により利用可能な帯域幅がすべて消費され、Migration Manager アプリケーションがハングアップ
したように見えることがあります。
このような問題は、Migration Manager が各リモートサーバーにエージェントセットアップパッケージを転送
しないと、インストール作業を開始できないために起こります。共有コンポーネントセットアッププログラム
(EMWShared.exe) のサイズは約 15MB で、転送完了までに大幅に時間がかかったり、帯域幅を消費したりする
可能性があります。
Migration Manager for Exchange には、リモート Exchange サーバー上に Exchange エージェントをインス
トールする、インストールパッケージを作成するために必要なファイルが含まれています。これらのファイルの
パッケージを作成して、任意のリムーバブルメディアを使ってリモートサイトに配布することができます。サイ
トのローカル管理者は、移行プロセスを開始する前に、このパッケージを使ってエージェントをインストールで
きます。パッケージセットアッププログラムは、必要なフォルダをすべて作成してサーバーと共有し、ファイル
を適切な場所にコピーします。
以下のファイルは、コンソールコンピュータの Migration Manager for Exchange インストールフォルダに存在
しています (デフォルトは、%Program Files%\Quest Software\Migration Manager\Exchange Data フォルダ)。
l
makepack.cmd—コンソールコンピュータでインストールパッケージを作成します
l
srvsetup.cmd—サーバー用セットアップファイル
これらのバッチファイルを使って、インストールパッケージを作成できます。作成したパッケージをリモートサ
イトに配布すれば、ネットワーク帯域幅を消費することはありません。
これらのファイルは、Migration Manager でエージェントインストール実行の手間を省くものではありません。
事前にセットアップファイルを目的の場所にコピーしておくための単なる手段です。
Migration Manager for Exchange 8.11
ユーザーガイド
43
インストールパッケージの作成
リモートエージェントインストールパッケージを作成するには、以下の手順に従ってください。
1. Migration Manager for Exchange インストールフォルダから、makepack.cmd を実行します。デフォルト
では、インストールパッケージは Migration Manager インストールフォルダの QMMEX Remote Setup
Files サブフォルダに作成されます (例: C:\Program Files\Quest Software\Migration
Manager\Exchange Data\QMMEX Remote Setup Files)。
2. インストールパッケージの作成場所を変更する場合は、以下の例のようにコマンドラインパラメータに新
しいパスを指定します。
makepack.cmd "C:\RemoteSitePack"
作成されたインストールパッケージには、2 つのフォルダと必要なエージェントファイルが保管されています。
l
Agents—セットアップファイルとホットフィックスを保管するフォルダ
l
Rcmd—Dell エージェントインストーラファイルを保管するフォルダ
インストールパッケージには、3 種類の .cmd ファイルも保管されています。
l
srvsetup.cmd—サーバー用セットアップファイル
リモートサーバー上でセットアップを実行すると、デフォルトではすべてのコンポーネントが
%systemroot%\system32 フォルダ内に作成される Aelita Exchange Migration Wizard サブフォルダにコピー
されます。Microsoft Exchange x64 の場合、デフォルトの共有フォルダは%SystemRoot%\SysWOW64 フォルダ内
に作成されます。このサブフォルダは、QMMEx$サーバー名$ として共有されます。クラスタサーバーでない場合
は、これを他の Migration Manager コンポーネントの場所に変更することができます。このインストールパッ
ケージからファイルをインストールしたら、目的の移行プロジェクトを開始して、Migration Manager を使って
リモート Exchange 組織に関する作業を行います。
サーバー上へのエージェントファイルのインストール
インストールパッケージからサーバーにエージェントファイルをインストールするには、以下の手順に従ってく
ださい。
1. インストールパッケージから、Exchange サーバーまたは Directory Synchronization Agent ホストサー
バー上のフォルダに、すべてのファイルをコピーします。
2. srvsetup.cmd を実行します。DMM エージェントコンポーネントのデフォルトの場所を変更するには、以
下の例のようにコマンドラインパラメータに新しいパスを指定します。
srvsetup.cmd "C:\DMM Components\"
メモ: パスは円記号で終わる必要があります。パスにスペースが含まれている場合は、それを引用符で囲
む必要があります。
エージェントのインストール
エージェントのインストール場所を決定する前に、『System
Requirements and Access Rights』ドキュメ
ントの「Migration Manager Agent Servers」を注意深くお読みください。エージェントがサポートしていな
い設定もあります。
セットアップファイルをリモートサーバー上の適切な場所にコピーしたら、標準のエージェントインストールを
実行します。
Migration Manager for Exchange 8.11
ユーザーガイド
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コンソールを使ってエージェントインストールを開始すると (Install Agents Wizard を実行、または新規ジョ
ブの設定時)、Migration Manager はセットアップファイルがリモートサーバー上に存在しているかどうかを
チェックして、存在しない場合はネットワーク経由でファイルを転送します。必要なパラメータを設定したセッ
トアップパッケージを実行するエージェントサービスのみが作成されます。
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45
予定表の同期
予定表の同期により、予定表フォルダのデータを移行することができます。ユーザーがどちらの環境からログオ
ンしても、他のユーザーの空き時間情報を確認したり、会議予約したりできるように、予定表データの移行は、
メールボックスおよび空き時間情報の移行と並行して実施することをお勧めします。
注意: Microsoft Exchange 2007 の予定表同期を実行する場合は、Exchange 2007 環境内にパブリック
フォルダデータベースを配置することをお勧めします。
予定表の同期を開始するには、管理ツリーの [Calendar Synchronization] ノードを右クリックして、[Add
Calendar Synchronization Job] をクリックします。ダイアログボックスが表示されます。ここでは、予定表を
同期するための、以下のいずれかの方法を選択することができます。
l
予定表同期ジョブ
l
Office 365 予定表同期ジョブ
l
レガシー予定表同期ジョブ
適切なジョブタイプを選択するためのガイドラインについては、「予定表同期プロセス」を参照してください。
メモ: Office 365 予定表の同期については、『Migrating to Microsoft Office 365』を参照してくださ
い。
新しい予定表同期ジョブの設定
現在の所、予定表同期ジョブが Microsoft Exchange 2013 と予定表を同期するための唯一の方法です。
ステップ 1:Source Exchange Organization
予定表を同期するソース組織、および同期を実行するために使用する資格情報を指定します。Active Directory
での作業と Exchange 設定操作の実行に同じアカウントを使用することも、別々のアカウントを使用すること
も可能です。
ステップ 2:Target Exchange Organization
予定表を同期するターゲット組織、および同期を実行するために使用する資格情報を指定します。Active
Directory での作業と Exchange 設定操作の実行に同じアカウントを使用することも、別々のアカウントを使
用することも可能です。
Migration Manager for Exchange 8.11
ユーザーガイド
46
ステップ 3:Set Up Migration Agent for Exchange
Migration Agent for Exchange は、予定表同期操作を実行するために用いられます。このステップでは、選択
したエージェントホストにエージェントを設定する手順について説明します。
デフォルトでは、Program Files システムフォルダ内にインストールパスが作成されます。パスは変更すること
ができます。ただし変更したパスは、コンピュータ上に Migration Manager for Exchange のインスタンスが以
前にインストールされていない場合にのみ使用されます。それ以外の場合は、指定したパスに関係なく既存のイ
ンスタンスと同じ場所にエージェントがインストールされます。
また、エージェントが使用するデフォルトの資格情報に優先する設定を指定することもできます。ただしそのよ
うな場合、インストールしているエージェントインスタンスの資格情報を変更するだけではなく、エージェント
ホスト上の既存のエージェントインスタンスの資格情報も変更されることに注意してください。
予定表同期ジョブの再設定
予定表同期ジョブの作成時に指定したオリジナルの設定を変更するには、ジョブのプロパティを開きます。
予定表コレクションの追加
既存の予定表同期ジョブに新しい予定表コレクションを作成するには、管理ツリーのジョブを右クリックして、
表示されるメニューから [Add Collection] を選択します。
Add Direct Calendar Synchronization Collection Wizard が開始されます。このウィザードは、予定表同期
ジョブの新しいコレクションの設定作業を支援します。ウィザードの各ステップを以下に説明します。
ステップ 1:全般オプション
以下の事項を指定します。
l
予定表コレクション名
l
必要に応じて、テキストの説明
l
作成後にコレクションを即座に有効にするかどうか
l
コレクションの同期が双方向かどうか
l
このコレクションを処理する Migration Agent for Exchange インスタンス
双方向同期を検討する際には、次の事項を考慮してください。
1. 通常の予定表同期の場合、[Enable two-way synchronization for this collection] オプションの選択
は解除してください。予定表コレクションに共有/リソースメールボックスが含まれており、以下のいず
れかの条件に該当する場合にのみこのオプションを選択してください。
l
l
ソースサーバーとして動作する Exchange 2000 または 2003 サーバーがある
最低 1 つのリソースまたはコレクションの共有メールボックスで直接予約機能を有効にしてお
り、それらのメールボックスが Exchange 2007 または Exchange 2010 メールボックスデータ
ベースに保管されている
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ユーザーガイド
47
2. 移行ソースが Exchange 2010 で、移行ターゲットが Exchange 2013 または Microsoft Office 365、そ
して双方向のパブリックフォルダ同期を利用する予定の場合、移行期間中は移行ソースとターゲットの両
方で Calendar Repair Assistant (CRA) を無効にする必要があります。
ステップ 2:Select Mailbox Database
ここで、このコレクションのメールボックスを配置するターゲットメールボックスデータベースを明示的に指定
することができます。
以下のいずれかを選択してください。
l
l
Move them to this mailbox database
任意のメールボックスデータベースから既存のメールボックスを移動する、メールボックスデータベース
を明示的に指定する場合にこのオプションを選択します。メールボックスがメールボックス同期ジョブの
コレクションにも含まれている場合は、メールボックス同期コレクションが使用するメールボックスデー
タベースが、ここに指定したメールボックスデータベースよりも優先されることに注意してください。
Leave them in their current mailbox database
メールボックスデータベース基本設定がない場合に、このオプションを選択します。また、移行前にすで
にターゲット組織のメールボックスデータベースを再配置しており、その設定を保持したい場合にも、こ
のオプションを使用します。
ステップ 3:Workflow
コレクションの処理時、Migration Manager はこのページに指定したスケジュールに従って処理を実行しようと
試みます。デフォルトでは、[Start as soon as possible] (即実行) オプションが選択されています。コレク
ションの処理を開始する日を指定する場合は、この設定を変更してください。
以下のいずれかの作業を行います。
l
l
[Start as soon as possible] を選択すると、このコレクション内のメールボックスの移動が即座に
開始されます。
[Do not start before] を選択すると、指定した日時まで処理が開始されることはありません。ただし、
このコレクションがキュー内の最初のコレクションではない場合もあります。
ステップ 4:Collection Items
コレクションにユーザーアカウントを設定できます。ユーザーアカウントリストを変更するには、その隣にある
ボタンを使用します。
メモ: Migration Manager for Exchange は、組織単位 (OU) 内にネスト化されたグループを処理しませ
ん。
予定表コレクションの再設定
予定表コレクションの作成時に指定したオリジナルの設定を変更するには、コレクションのプロパティを開きま
す。
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48
新しいレガシー予定表同期ジョブの設定
[Job Type] ダイアログボックスで [Legacy Calendar Synchronization Job] を選択すると、Add Calendar
Synchronization Job Wizard が開始されます。このウィザードは、Calendar Synchronization Agent をインス
トールして、ジョブの設定を支援いたします。
ここでは、ウィザードの各ステップの概要と、予定表同期オプションについて説明します。
ステップ 1:Select Exchange Servers
レガシー予定表同期ジョブのソース/ターゲットサーバーを選択します。ウィザードに、選択したサーバーがす
でに参加している、既存のレガシー予定表同期ジョブが表示されます。
ステップ 2:Select Mailbox Database
ここで指定するメールボックスデータベースは、ジョブのすべての予定表コレクションのデフォルトとして使用
されます。後ほど、各予定表同期コレクションのターゲットメールボックスデータベースを、個別に設定するこ
とができます。
メモ: Exchange 2010 より前のバージョンでは、メールボックスデータベースはメールボックスストアと
呼ばれていました。
以下のいずれかの作業を行います。
l
予定表同期用として新しいメールボックスを作成するメールボックスデータベースを明示的に指定するに
は、[If the target mailboxes do not exist yet, create them in this mailbox database] オプショ
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49
ンを選択します。このオプションに対して表示されるメールボックスデータベースは、レガシー予定表同
期ジョブで選択されたターゲット Exchange サーバー上で提供されています。
メモ: 特定のメールボックスに対して、レガシー予定表同期ジョブよりもレガシーメールボックス同期
ジョブが先行する場合もあります。これらの 2 つのジョブが異なるターゲットメールボックスデータ
ベース設定を保有している場合、先に適用された設定がそのまま使用されます。つまり、以降のレガシー
予定表同期ジョブは自己の設定を無視して、先に適用されたレガシーメールボックス同期ジョブのター
ゲットメールボックスデータベースを使用します。
l
特に優先するメールボックスデータベースがない場合は、[Use the current mailbox database when
synchronizing calendars] オプションを選択します。また、移行前にすでにターゲット組織のメール
ボックスデータベースを再配置しており、その設定を保持したい場合にも、このオプションを使用しま
す。
メモ: すでに実行中のコレクションのメールボックスデータベースは変更しないでください。
ステップ 3:予定表同期コレクション
ウィザードは、ジョブの予定表コレクションを自動的に作成することができます。以下のいずれかのオプション
を選択することができます。
l
l
l
l
Do not create collections:この場合、後述するように後ほど手動でコレクションを作成する必要があ
ります。
Create one collection:この場合、次のステップでコレクションを設定するように指示するメッセージ
が表示されます。
Create two default collections for resource mailboxes and user mailboxes: Resource_mailboxes
および User_mailboxes と言う名前の 2 種類のメールボックスを作成します。このウィザードの次のス
テップでは、各コレクションを設定することができます。リソースおよびユーザー予定表コレクション
は、それぞれ異なる方法で処理されます。
Import members from mailbox synchronization job between the same servers:同じサーバー間
に設定されたレガシーメールボックス同期ジョブに追加された、すべてのメールボックスを追加し、コ
レクションを作成します。
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50
ステップ 4:Select Mailboxes for Calendar
Synchronization
予定表同期コレクションを設定するには、以下のいずれかの作業を行います。
l
l
l
コレクションに明示的にメールボックスを追加するには、[Add User] ボタンをクリックして、リストか
らメールボックスを選択します。
コンテナ内にあるメールボックスを暗黙的に追加するには、[Add Container] ボタンをクリックして、適
切なコンテナのチェックボックスを選択します。サブコンテナからもメールボックスを追加するには、
[Include subcontainers] チェックボックスを選択します。ソースサーバーが提供しているメールボック
スのみが移行されます。
[Storage] タブおよび [Advanced] タブを使用して、サーバーのメールボックスまたは選択したメール
ボックスストアのメールボックスにフィルタを作成、適用することができます。
記載されているメールボックスを暗黙的にグループに追加します。ネスト化されているグループ内に記載
されているメールボックスを追加するには、[Expand nested distribution groups] チェックボックスを
選択します。ソースサーバーが提供しているメールボックスのみが移行されます。
予定表同期コレクションに追加したメールボックスのリストをプレビューするには、[Preview] ボタンをク
リックします。
Migration Manager for Exchange 8.11
ユーザーガイド
51
ステップ 5:Specify Agent Installation Path
ウィザードは、ソースおよびターゲット Exchange サーバーに、予定表同期エージェントをインストールしま
す。レガシー予定表同期ジョブに含まれるいずれかのサーバーにすでにエージェントがインストールされている
場合は、そのエージェントにこのジョブを実行させるかどうかを問い合わせるメッセージが表示されます。
デフォルトでは、Windows の %SystemRoot%\System32 フォルダにエージェントがインストールされま
す。Microsoft Exchange x64 の場合、デフォルトの共有フォルダは%SystemRoot%\SysWOW64 フォルダ内に作
成されます。
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ステップ 6:Complete the Wizard and Commit Changes
エージェントのインストール後は、レガシー予定表同期ジョブを開始できることを知らせるメッセージが表示さ
れます。
新しいジョブの作成後、それには感嘆符が付けられます。これは、ジョブを開始する前に、予定表同期エージェ
ントのデータベースを更新する必要があることを表しています。リモートサーバー上のエージェントのタスクリ
ストを更新するには、管理ツリーのジョブを右クリックして、表示されるメニューから [Commit Changes]
をクリックします。
また、作成したすべてのレガシー予定表同期ジョブの変更内容をコミットすることも可能です。そのためには、
管理ツリー内の [Calendar Synchronization] ノードを右クリックして、表示されるメニューから [Commit All
Calendar Synchronization Jobs] を選択します。
レガシー予定表コレクションの追加
既存のレガシー予定表同期ジョブに新しい予定表コレクションを作成するには、管理ツリーのジョブを右ク
リックして、表示されるメニューから [Add Collection] を選択します。
Add Calendar Collection Wizard が開始されます。このウィザードは、レガシー予定表同期ジョブの新しいコ
レクションの設定作業を支援します。ウィザードの各ステップを以下に説明します。
ステップ 1:全般オプション
まずコレクション名を指定して、その優先度を設定します。必要に応じて、コレクションの説明を入力します。
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53
負荷分散目的で、このコレクションと連携する特定の登録エージェントホストを選択することができます。
一時的にコレクションを無効にして、それを再び有効にするまでの間は同期プロセスに含まれないようにするこ
ともできます。
ステップ 2:Select Mailbox Database
レガシー予定表同期ジョブのターゲットメールボックス設定に優先する設定を行うことができます (詳細は、
「新しいレガシー予定表同期ジョブの設定」の「ステップ 2: Select Mailbox Database」を参照)。
メモ: すでに実行中のコレクションのメールボックスデータベースは変更しないでください。
ステップ 3:Workflow
コレクションの移行開始希望日を設定します。デフォルトでは、[Start as soon as possible] (即実行) オプ
ションが選択されています。
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ステップ 4:Select Collection Members
以下の方法で、コレクションにメールボックスを追加することができます。
l
l
l
コレクションに明示的にメールボックスを追加するには、[Add User] ボタンをクリックして、リストか
らメールボックスを選択します。
コンテナ内にあるメールボックスを暗黙的に追加するには、[Add Container] ボタンをクリックして、適
切なコンテナのチェックボックスを選択します。サブコンテナからもメールボックスを追加するには、
[Include subcontainers] チェックボックスを選択します。ソースサーバーが提供しているメールボック
スのみが移行されます。
[Storage] タブおよび [Advanced] タブを使用して、サーバーのメールボックスまたは選択したメール
ボックスストアのメールボックスにフィルタを作成、適用することができます。
記載されているメールボックスを暗黙的にグループに追加します。ネスト化されているグループ内に記載
されているメールボックスを追加するには、[Expand nested distribution groups] チェックボックスを
選択します。ソースサーバーが提供しているメールボックスのみが移行されます。
Migration Manager for Exchange 8.11
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55
注意: ほとんどの場合、予定表同期は一方向同期で十分です。ただし、予定表同期コレクションに共有リ
ソースメールボックスが含まれており、以下のいずれかの条件に該当する場合は、双方向同期が必要にな
ります。
l
l
ソースまたはターゲット Exchange サーバーとして動作する Exchange 2000/2003 が存在する
最低 1 つのリソースまたはコレクションの共有メールボックスで直接予約機能を有効にしてお
り、それらのメールボックスが Exchange 2007 または Exchange 2010 メールボックスデータ
ベースに保管されている
このような状況に該当する場合は、[Enable two-way synchronization for this collection] オプショ
ンを選択します。
メモ: Migration Manager for Exchange は、組織単位 (OU) 内にネスト化されたグループを処理しませ
ん。
コレクションに追加したメールボックスのリストをプレビューするには、[Preview] ボタンをクリックします。
ステップ 5:Complete the Wizard and Commit Changes
新しいコレクションの作成後、ジョブには感嘆符が付けられます。この記号は、予定表同期エージェントのデー
タベースを更新する必要があることを表しています。リモートサーバー上のエージェントのタスクリストを更新
するには、管理ツリーのジョブを右クリックして、表示されるメニューから [Commit Changes] をクリックし
ます。
Migration Manager for Exchange 8.11
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予定表項目のスキップ
予定表コレクションまたはレガシー予定表コレクションの作成後、特定のタイプの予定表項目や指定した日数よ
り古い予定表項目を移行から除外するようにフィルタを設定できます。そのためには、コレクションの
[Properties] を開き、表示されるダイアログボックスで [Filters] ノードを選択し、移行スコープから除外す
る項目タイプ (メッセージクラス) を指定します。
特定の項目タイプをスコープから除外するには 2 つのオプションがあります。
l
l
Skip messages older than
このオプションを選択すると、Migration Agent for Exchange は、指定した日数より古いすべての指定
された予定表項目タイプまたは特定の予定表項目タイプをスキップします。
Skip all messages of the following classes
このオプションを選択すると、Migration Agent for Exchange は、経過日数にかかわらず、すべての指
定された予定表項目タイプまたは特定の予定表項目タイプをスキップします。
注意: 各項目タイプには個別の行を使用します。
項目タイプには以下の構文を使用します。
1. IPM.Appointment
すべての予定をスキップします。
2. IPM.Configuration.*
IPM.Configuration タイプおよびそのサブタイプのすべての予定表項目をスキップします。
メモ:
l
l
項目タイプの名前にはアスタリスクのワイルドカード文字を使用できます。
基本的な項目タイプの一覧については、「Item Types and Message Classes」の記事を参照して
ください。サードパーティツールを使用して特定の項目タイプを指定することもできます。
コレクションのフィルタを指定する場合、以下の事項を考慮してください。
l
l
l
指定したフィルタ設定は、次の同期セッションから適用されます。
移行スコープを拡大した場合、以前はスキップされていて今は移行スコープに含まれるようになった予定
表項目は、変更されるか、またはメールボックスの完全再同期を実施しない限り移行されません。
移行スコープを縮小した場合、すでに移行した予定表項目は、移行スコープに含まれるかどうかにかかわ
らず、メールボックスの完全再同期を実施しても、ターゲットメールボックスから削除されません。
予定表コレクション設定の変更
Add Calendar Synchronization Job Wizard および Add Calendar Collection Wizard で指定したオプションは
すべて、後ほど予定表コレクションの [Properties] ダイアログボックスで利用できます。また、このダイアロ
グボックスでのみ利用できるオプションも存在しています。これらのオプションについては、関連するトピック
を参照してください。コレクションの設定を表示または変更するには、管理ツリーでコレクションを右クリック
して、表示されるメニューから [Properties] を選択します。
Add Calendar Collection Wizard で指定するオプションの他に、このコレクションのメールボックスのター
ゲットメールボックスストアを指定することができます。予定表同期エージェントがこれらのメールボックスの
処理を開始するまでに、コレクションのメールボックスに対応するターゲットメールボックスがない場合は、指
定したメールボックスストアにメールボックスが作成されます。
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57
同期
メールボックス同期時に何らかのエラーが発生し、すでにターゲットサーバーに送信されたデータの全部または
一部を再度コピーする必要がある場合は、適切な再同期オプションを選択します。以下の作業を行えます。
l
メールボックスの項目やメールボックスフォルダアクセス許可などを含め、以前にターゲットサーバーに
コピーしたすべてのメールボックスを再同期する。
l
メールボックスの内容のみを再同期する。
l
メールボックスのアクセス許可およびその他のフォルダ関連情報のみを再同期する。
再同期実行後に何らかの理由で再同期設定が消去されなかった場合に、エージェントのデータベースから直接同
期設定を削除することもできます。
コレクション設定の変更後、ジョブには感嘆符が付けられます。この記号は、予定表同期エージェントのデータ
ベースを更新する必要があることを表しています。リモートサーバー上のエージェントのタスクリストを更新す
るには、管理ツリーのジョブを右クリックして、表示されるメニューから [Commit Changes] をクリックしま
す。
予定表同期エージェントの設定の変更
予定表同期エージェントのスケジュール、ログ、およびその他のオプションを設定するには、[Calendar
Synchronization] ノード下のエージェントがインストールされているサーバーノードを右クリックして、表示
されるメニューから [Properties] を選択します。次に、表示されるダイアログボックスから、[Agent] ノー
ドを選択します。
移行を開始する前に、すべてのオプションを設定しておくことを強くお勧めします。
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全般オプション
予定表同期エージェントの [General] ページでは、以下のエージェント設定を表示、編集することができま
す。
l
l
予定表同期エージェントは、その設定と統計情報を個別のデータベースファイルに保存します。データ
ベースの圧縮頻度を指定できます。
最近変更されたメッセージのみをターゲットにコピーするかどうか。
注意: [Copy message not older than] オプションの値を変更した場合、エージェントの再起動後にのみ
新しい値が適用されます。また、新しい値を古い値よりも大きくした場合は、完全再同期を実行する必要
があります。新しい値が古い値よりも小さい場合は、再同期は必要ありません。
l
エージェントが AD LDS または ADAM サーバーおよび AD LDS または ADAM レプリカに接続する際に使用
するアカウント。ドメイン移行およびディレクトリ同期データは AD LDS または ADAM パーティションに
保管されるため、エージェントにはディレクトリ同期データベースが保管されている AD LDS または
ADAM サーバーへのアクセス権が必要になります。
ログ
各Migration Manager エージェントは、そのエージェントがインストールされているサーバー上にログを保存
します。各エージェントに対して、各セッション中にログを上書きするかまたは追加するかを指定することがで
きます。また、テキストログおよび Exchange サーバーアプリケーションログファイルに書き込むイベントを
選択することもできます。
スケジュールオプション
予定表同期エージェントがインストールされている各サーバーに対して、エージェントが Exchange サーバーお
よびネットワークに負荷をかける時期を定義することができます。以下の事項を指定できます。
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l
l
各エージェントの実行を許可する時間。エージェントの [Server Properties] の [Schedule] ページ
で、[Synchronization Schedule] をクリックします。表示されるダイアログ ボックスから、次にエー
ジェントが同期ジョブを実行するタイムフレームを選択します。
エージェントのセッション間にスリープ期間を確保するかどうか、およびその期間の長さ。
ターゲットからソースへの予定表の同期
ターゲット上でメールボックスを持つユーザーを作成し、それらのユーザーをソース上でも参照できるようにし
たい場合は、以下の手順に従ってください。
1. Migration Manager コンソールで、ターゲット Exchange 組織をソース Exchange 組織として追加し
ます。
2. Migration Manager コンソールで、ソース Exchange 組織をターゲット Exchange 組織として追加し
ます。
3. 移行の開始日時を指定します。
4. 新しい予定表コレクションを作成し、ターゲット Exchange 組織をソースとして、ソース Exchange 組織
をターゲットとして選択します。
5. このコレクションに新しいターゲットユーザーを追加します。
このような場合は、一方向同期で十分です。予定表項目の双方向同期の詳細は、このガイドの「予定表コレク
ションの追加」の「ステップ 3: Select Collection Members」を参照してください。
Exchange 2010 の検討事項 (予定表の同期)
メールボックス移行プロセスに Exchange 2010 組織が含まれている場合、以前のバージョンの Exchange の
メールボックスサーバーの代わりに、クライアントアクセスサーバー (CAS) を介してメールボックス通信を行
うことを検討してください。これにより、Migration Manager for Exchange エージェントは CAS を使ってメー
ルボックス/予定表の処理を行えます。
Exchange 2013 の検討事項 (予定表の同期)
Exchange Server 2013 にメールボックスを移行する場合は、以下の事項を考慮してください。
l
l
l
l
Migration Agent for Exchange は、40MB を超えるメッセージを処理できません。(Update 20131227EX
より前では、エージェントの制限は 25MB です。ご注意ください。)この制限は、Exchange Server 2013
Exchange Web サービスにより設定されています。
処理中のコレクションのエージェントインスタンスを変更する場合は、エージェントを停止した後現在の
セッションが完了するまで待機し、次に目的のインスタンスを指定する必要があります。
グループや組織単位経由で複数のコレクションにメールボックスが追加されている場合、同期順序で最初
のコレクションに対してのみそのメールボックスが処理されます。
1 つの Migration Manager for Exchange インスタンスが、業務用 Exchange 移行プロジェクトか
らのコレクションと Microsoft Office 365 移行プロジェクトからのコレクションを同時に処理する
ことはできません。
Migration Manager for Exchange 8.11
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60
l
メールボックス移動リクエストがエラーありで完了した場合は、エージェントが新しいメールボックスを
作成する前に、そのリクエストを削除してください。
Migration Manager for Exchange 8.11
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メールボックスの移行
ターゲット環境へのメールボックスの移行は透過的に行われます。メールボックス移行は、ドメイン/ディレク
トリ移行の完了後およびパブリックフォルダデータをターゲット環境にコピー後に開始することをお勧めしま
す。
共存期間中にユーザーの作業を中断させることがないように、予定表および空き時間情報同期は、メールボック
ス移行と同時に開始する必要があります。
メモ: Active Directory から Microsoft Office 365 にユーザーを移行して、それらのユーザーのメー
ルボックスをオンプレミス Exchange 組織から Microsoft Exchange Online に移行するための作業例に
ついては、Migration Manager ドキュメントセットに収録されている『Migrating To Microsoft Office
365』を参照してください。
メールボックスの移行を開始するには、管理ツリーの [Mailbox Synchronization] ノードを右クリックして、
[Add Mailbox Synchronization Job] をクリックします。ダイアログボックスが表示されます。ここでは、メー
ルボックスを同期するための、以下のいずれかの方法を選択することができます。
l
メールボックス同期ジョブ
l
Office 365 メールボックス移行ジョブ
l
ネイティブ移動ジョブ
l
レガシーメールボックス同期ジョブ
適切なジョブタイプを選択するためのガイドラインについては、「メールボックスの移行プロセス」を参照して
ください。
メモ: Office 365 メールボックスの移行については、『Migrating to Microsoft Office 365』を参照し
てください。
新しいメールボックス同期ジョブの設定
現在の所、メールボックス同期ジョブが Microsoft Exchange 2013 にメールボックスを移行するための唯一
の方法です。
ステップ 1:Select the Source Exchange Organization
メールボックスを同期するソース組織、および同期操作を実行するために使用する資格情報を指定します。単一
の資格情報セットを指定して Active Directoryと Exchange の両方の作業を行うことも、2 種類の異なる資格
情報セットを使用することもできます。
Migration Manager for Exchange 8.11
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ステップ 2:Select the Target Exchange Organization
メールボックスを同期するターゲット Exchange 2013 組織、および同期操作を実行するために使用する資格情
報を指定します。単一の資格情報セットを指定して Active Directoryと Exchange の両方の作業を行うこと
も、2 種類の異なる資格情報セットを使用することもできます。
ステップ 3:Configure the Notification Message
移行に関与する古いメールボックスと新しいメールボックスに送信する、通知メッセージを指定します。デフォ
ルトの通知メッセージを使用するか、または必要に応じてそれを修正してください。
ステップ 4:Set Up Migration Agent for Exchange
Migration Agent for Exchange は、メールボックス同期操作を直接実行するために用いられます。このステッ
プでは、選択したエージェントホストにエージェントを設定する手順について説明します。
デフォルトでは、Program Files システムフォルダ内にインストールパスが作成されます。パスは変更すること
ができます。ただし変更したパスは、コンピュータ上に Migration Manager for Exchange のインスタンスが以
前にインストールされていない場合にのみ使用されます。それ以外の場合は、指定したパスに関係なく既存のイ
ンスタンスと同じ場所にエージェントがインストールされます。
また、エージェントが使用するデフォルトの資格情報に優先する設定を指定することもできます。ただしそのよ
うな場合、インストールしているエージェントインスタンスの資格情報を変更するだけではなく、エージェント
ホスト上の既存のエージェントインスタンスの資格情報も変更されることに注意してください。
メールボックス同期ジョブの再設定
メールボックス同期ジョブの作成時に指定したオリジナルの設定を変更するには、ジョブのプロパティを開きま
す。
メールボックスコレクションの追加
既存のメールボックス同期ジョブに新しいメールボックスコレクションを作成するには、管理ツリーのジョブを
右クリックして、表示されるメニューから [Add Collection] を選択します。
Add Mailbox Collection Wizard が開始されます。このウィザードは、メールボックス同期ジョブの新しいコ
レクションの設定作業を支援します。ウィザードの各ステップを以下に説明します。
ステップ 1:全般オプション
以下の全般オプションを指定します。
l
メールボックスコレクション名
l
必要に応じて、テキストの説明
l
作成後にコレクションを即座に有効にするかどうか
l
このコレクションを処理する Migration Agent for Exchange インスタンス
Migration Manager for Exchange 8.11
ユーザーガイド
63
ステップ 2:Select Mailbox Database
ここで、このコレクションのメールボックスを配置するターゲットメールボックスデータベースを明示的に指定
することができます。
以下のいずれかを選択してください。
l
l
Move them to this mailbox database
任意のメールボックスデータベースから既存のメールボックスを移動する、メールボックスデータベース
を明示的に指定する場合に、このオプションを選択します。
Leave them in their current mailbox database
メールボックスデータベース基本設定がない場合に、このオプションを選択します。また、移行前にすで
にターゲット組織のメールボックスデータベースを再配置しており、その設定を保持したい場合にも、こ
のオプションを使用します。
ステップ 3:Workflow
コレクションの処理時、Migration Manager はこのページに指定したスケジュールに従って処理を実行しようと
試みます。デフォルトでは、[Start as soon as possible] (即実行) オプションが選択されています。コレク
ションの処理を開始する日を指定する場合は、この設定を変更してください。
以下のいずれかの作業を行います。
l
l
[Start as soon as possible] を選択すると、このコレクション内のメールボックスの移動が即座に
開始されます。
[Do not start before] を選択すると、指定した日時まで処理が開始されることはありません。ただし、
このコレクションがキュー内の最初のコレクションではない場合もあります。
ステップ 4:Collection Items
コレクションに、ユーザーアカウント、グループ、および組織単位を事前設定できます。項目リストを変更する
には、その隣にあるボタンを使用します。
メモ: Migration Manager for Exchange は、組織単位 (OU) 内にネスト化されたグループを処理しませ
ん。
ステップ 5:Configure Mailbox Switching
メールボックス移行の最終ステップでは、ターゲットメールボックスを切り替えて、ユーザーが主に使用する
メールボックスに変更することです。このステップは自動的に実行することも、スケジュールを設定することも
できます。
ただし、何か問題がある場合には、メールボックスの準備が完了してから手動で切り替えることも可能です。
また、壊れたメッセージを持つメールボックスの自動切り替えをスキップすることを選択し、壊れたメッセージ
数の閾値を設定することもできます。これにより、そのようなメールボックスを手動で調査して値が失われてい
ないことを確認し、後ほどそれらの移行を手動で実施することができます。
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メールボックスコレクションの再設定
メールボックスコレクションの作成時に指定したオリジナルの設定を変更するには、コレクションのプロパティ
を開きます。
メッセージのスキップ
コレクションの作成後、特定のメッセージクラスや指定した日数より古いメッセージを移行から除外するように
フィルタを設定できます。そのためには、コレクションのプロパティを開き、表示されるダイアログボックスで
[Filters] ノードを選択し、移行スコープから除外するメッセージクラスを指定します。
特定のメッセージクラスをスコープから除外するには 2 つのオプションがあります。
l
l
Skip messages older than
このオプションを選択すると、Migration Agent for Exchange は、指定した日数より古いメッセージの
すべての指定されたメッセージクラスまたは特定のメッセージクラスをスキップします。
Skip all messages of the following classes
このオプションを選択すると、Migration Agent for Exchange は、経過日数にかかわらず、メッセージ
のすべての指定されたメッセージクラスまたは特定のメッセージクラスをスキップします。
注意: 各メッセージクラスには個別の行を使用します。
メッセージクラスには以下の構文を使用します。
1. IPM.Post.*
IPM.Post タイプおよびそのサブタイプのすべてのメッセージをスキップします。
2. IPM.Note.Shortcut
IPM.Note.Shortcut タイプのすべてのメッセージをスキップします。
3. IPM.*.EnterpriseVault.Shortcut
タイプのプレフィックスが IPM で、サフィックスが EnterpriseVault.Shortcut のすべてのメッセー
ジをスキップします。
メモ:
l
l
メッセージクラスの名前にはアスタリスクのワイルドカード文字を使用できます。
基本的なメッセージクラスの一覧については、項目タイプおよびメッセージクラスの記事を参照
してください。サードパーティツールを使用して特定のメッセージクラスを指定することもでき
ます。
コレクションのフィルタを指定する場合、以下の事項を考慮してください。
l
l
l
指定したフィルタ設定は、次の同期セッションから適用されます。
移行スコープを拡大した場合、以前はスキップされていて今は移行スコープに含まれるようになったメッ
セージは、変更されるか、またはメールボックスの完全再同期を実施しない限り移行されません。
移行スコープを縮小した場合、すでに移行したメッセージは、移行スコープに含まれるかどうかにかかわ
らず、メールボックスの完全再同期を実施しても、ターゲットメールボックスから削除されません。
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ユーザーガイド
65
メールボックスの手動切り替えとメールボックス切り替
えの Undo
1. 必要なメールボックスコレクションに対応するノードを選択します。
2. 右パネルの [Statistics] タブに移動します。
3. 下部にあるテーブルから、必要なメールボックスを選択します。
4. [Actions] パネルには、メールボックスの状態に応じて [Switch] または [Undo Switch] アクションが
表示されます。操作を実行するには、アクションをクリックしてください。
メモ: メールボックスが切り替えられた後、Migration Agent for Exchange は、最新のメッセージが正
常にターゲットメールボックスに移行されるようにするためにソースメールボックスからターゲットメー
ルボックスへのメールデータの同期を続行します。そのため、切り替え後にコレクションからメール
ボックスを削除する前に、メールボックスが最終移行セッションの処理中でないことを Last Processed
Time 値によって確認してください。
新しいレガシーメールボックス同期ジョブの
設定
[Job Type] ダイアログボックスで [Legacy Mailbox Synchronization Job] を選択すると、Add Mailbox
Synchronization Job Wizard が開始されます。このウィザードは、Mailbox Synchronization Agent をインス
トールして、ジョブの設定を支援いたします。
ここでは、ウィザードの各ステップの概要と、メールボックス同期オプションについて説明します。
メモ: リソースメールボックスは Microsoft Exchange 2007 に、会議室/備品用メールボックスではな
く、ユーザー/レガシメールボックスとして移行されます。
ステップ 1:Select Exchange Servers
レガシーメールボックス同期ジョブのソース/ターゲットサーバーを選択します。ウィザードに、選択したサー
バーがすでに参加している、既存のレガシーメールボックス同期ジョブが表示されます。
Migration Manager for Exchange 8.11
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66
ステップ 2:Select Mailbox Database
移行時に、メールボックスデータベースは自動的に各ターゲットメールボックスに関連付けられます。ここで、
メールボックスを配置するターゲットメールボックスデータベースを明示的に指定することができます。
メモ: Exchange 2010 より前のバージョンでは、メールボックスデータベースはメールボックスストアと
呼ばれていました。
以下のいずれかの作業を行います。
l
l
現在存在しているメールボックスデータベースから移動する既存のメールボックスを明示的に指定するに
は、[Move them to this mailbox database] オプションを選択します。このオプションに記載されてい
るメールボックスデータベースは、レガシーメールボックス同期ジョブに対して選択されたターゲット
Exchange サーバー上で提供されています。
メールボックスデータベース基本設定がない場合は、[Leave them in their current mailbox
database (no matter what Exchange server hosts] オプションを選択します。また、移行前にすでに
ターゲット組織のメールボックスデータベースを再配置しており、その設定を保持したい場合にも、この
オプションを使用します。
ステップ 3:Create Collections
ウィザードは、ジョブのメールボックスコレクションを自動的に作成することができます。以下のいずれかのオ
プションを選択することができます。
Migration Manager for Exchange 8.11
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l
l
l
l
Not to create mailbox collections (メールボックスコレクションを作成しない):この場合、後述する
ように後ほど手動でコレクションを作成する必要があります。
Create one mailbox collection (1 つのメールボックスコレクションを作成):この場合、次のステップ
でコレクションを設定するように指示するメッセージが表示されます。
Create a separate mailbox collection for each mailbox store on the target server (ターゲット
サーバー上に各メールボックスストアの個別のメールボックスコレクションを作成する):この場合、各コ
レクションの名前は、コレクションからのメールボックスを移行するターゲットメールボックスストアの
名前と同じになります。次のステップでは、各コレクションについて設定することができます。
Automatically create collections with the specified number of mailboxes (指定したメールボック
ス数で自動的にコレクションを作成する):この場合、ウィザードは指定されたメールボックス数ですでに
設定されているコレクションを作成します。また、コレクション名テンプレートを指定する必要もありま
す。ウィザードは各コレクションの命名時に、このテンプレートにコレクション数を追加します。
ステップ 4:Populate Collections
ウィザードの次のステップでは、ジョブに対する 1 つのコレクションの作成、または各ターゲットメール
ボックスストア当たり 1 つのコレクションの作成を選択した場合に、コレクションを設定できます。設定する
には、リストからコレクション名を選択します。
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以下の方法で、コレクションにメールボックスを追加することができます。
l
l
コレクションに明示的にメールボックスを追加するには、[Add User] ボタンをクリックして、リストか
らメールボックスを選択します。
コンテナ内にあるメールボックスを暗黙的に追加するには、[Add Container] ボタンをクリックして、適
切なコンテナのチェックボックスを選択します。サブコンテナからメールボックスを追加するには、
[Include subcontainers] チェックボックスを選択します。ソースサーバーが提供しているメールボック
スのみが移行されます。
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[Advanced] タブでフィルタを作成、適用して、リストに表示する項目を減らすことができます。
l
記載されているメールボックスを暗黙的にグループに追加します。ネスト化されているグループ内に記載
されているメールボックスを追加するには、[Expand nested distribution groups] チェックボックスを
選択します。ソースサーバーが提供しているメールボックスのみが移行されます。
このページでは、[Preview ] ボタンをクリックして、コレクションに追加されたメールボックスの一覧
を確認することもできます。
ステップ 5:Specify Agent Installation Path
ウィザードは、メールボックス同期エージェントおよびトランスファーエージェント同期エージェントを、ソー
ス/ターゲット Exchange サーバーにインストールします。メールエージェントをインストールする際に、すで
に他のエージェントまたはコンポーネントがインストールされている場合は、エージェントのインストールパス
は指定できず、QMMEx$ServerName$ 共有フォルダが作成された場所にインストールされます。
デフォルトでは、共有フォルダは Windows の %SystemRoot%\System32 フォルダに作成されます。Microsoft
Exchange x64 の場合、デフォルトの共有フォルダは%SystemRoot%\SysWOW64 フォルダ内に作成されます。
ステップ 6:Complete the Wizard
エージェントのインストール後は、レガシーメールボックス同期ジョブを開始できることを知らせるメッセージ
が表示されます。メールボックス同期を開始する前に、エージェントとコレクションの設定が正しいかどうかを
確認することをお勧めします。利用できるオプションについては、このガイドの「レガシーメールボックスコ
レクション設定の変更」および「 メールボックス同期エージェントの設定の変更」を参照してください。
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ステップ 7:Commit Changes
新しいジョブの作成後、それには感嘆符が付けられます。これは、ジョブを開始する前に、メールボックス同期
エージェントのデータベースを更新する必要があることを表しています。リモートサーバー上のエージェントの
タスクリストを更新するには、管理ツリーのジョブを右クリックして、表示されるメニューから [Commit
Changes] をクリックします。
また、作成したすべてのレガシーメールボックス同期ジョブの変更内容をコミットすることも可能です。そのた
めには、管理ツリー内の [Mailbox Synchronization] ノードを右クリックして、表示されるメニューから
[Commit All Mailbox Synchronization Jobs] を選択します。
レガシーメールボックスコレクションの追加
既存のレガシーメールボックス同期ジョブに新しいレガシーメールボックスコレクションを作成するには、管理
ツリーのジョブを右クリックして、表示されるメニューから [Add Collection] を選択します。
Add Mailbox Collection Wizard が開始されます。このウィザードは、レガシーメールボックス同期ジョブの新
しいコレクションの設定作業を支援します。ウィザードの各ステップを以下に説明します。
注意: Remote Users Collections は Add Mailbox Collection Wizard を使って追加することもできます
が、ここの Remote Users Collection の作成ステップは多少異なっています。後述するステップ
の、Remote Users Collections に関する説明に注意してください。
ステップ 1:全般オプション
ウィザードの最初のステップで、コレクション名とその優先度を指定します。必要に応じて、コレクションの説
明を入力します。
負荷分散の目的で、ソースメールボックスとターゲットメールボックス用の、2 つの特定の登録エージェントホ
ストを選択できるオプションが用意されています。
一時的にコレクションを無効にして、それを再び有効にするまでの間は同期プロセスに含まれないようにするこ
とができます。
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71
ステップ 2:Select Mailbox Database
レガシーメールボックス同期ジョブのターゲットメールボックス設定に優先する設定を行うことができます (詳
細は、「新しいレガシーメールボックス同期ジョブの設定」の「ステップ 2: Select Mailbox Database」を
参照)。
メモ: すでに実行中のコレクションのメールボックスデータベースは変更しないでください。
ステップ 3:Workflow
開始日と、コレクションを移行するための他のオプションを設定します。
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72
このステップの切り替え/同期オプションの詳細は、後ほど説明します。
l
l
l
l
デフォルトでは、[Start as soon as possible] (即実行) オプションが選択されています。コレクショ
ンの移行を開始する特定の日時を指定することができます。
Migration Manager コンソールを使って (メールエージェントにメールボックスを自動切り替えさせるの
ではなく) メールボックスを手動切り替えする場合は、[Do not automatically switch mailboxes] オプ
ションを選択します。手動切り替えの利点と欠点については、このガイドの「メールボックスの切り替
え」を参照してください。
Remote Users Collection を作成するには、[Switch mailboxes and preserve offline folder
(OST) files] オプションを選択します。メールエージェントは、このコレクションのメールボックス
に対応するターゲットメールボックスを再作成し (存在する場合)、それらのメールボックスのオフライ
ンフォルダ (OST) ファイルの保持を試みます。Remote Users Collection 内でメールエージェント
がメールボックスを処理している間、そのメールボックスを使用することはできません。そこで、そのよ
うなコレクションは、[Schedule] ボタンを使って業務時間外に実行するようにスケジュールすることを
お勧めします。
同期したら、メールボックス同期エージェントにコレクションのメールボックスに切り替えさせるには、
[Switch mailboxes with unsynchronized mail size] オプションを選択して、エージェントがメール
ボックスの切り替えを開始する、非同期メールのサイズを指定します。
必要に応じて、同期中にエラーが発生してもメールボックスを切り替えるかどうか、または Calendar
Synchronization Agent が処理していない予定があってもメールボックスを切り替えるかどうかを指定す
ることができます。メールボックスが最終的に切り替えられた時点では、非同期状態のメールはないこと
に注意してください。メールボックスの切り替えは複雑なプロセスで、メールボックス切り替えの開始か
らメールボックス切り替えの完了までの間には、メールエージェントがコレクションのメールボックスに
さまざまな処理を行います。
メールエージェントが実行する自動切り替えの希望開始日を指定するには、[Start switching
mailboxes] ボックスを使用します。
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73
エージェントによるコレクションの処理時刻をスケジュールするには、[Schedule] ボタンをクリックし
て、エージェントにコレクションの処理を許可する、または処理を禁止する時間を選択します。
ステップ 4:Populate the Collection
以下の方法で、コレクションにメールボックスを追加することができます。
l
l
l
コレクションに明示的にメールボックスを追加するには、[Add User] ボタンをクリックして、リストか
らメールボックスを選択します。
コンテナ内にあるメールボックスを暗黙的に追加するには、[Add Container] ボタンをクリックして、適
切なコンテナのチェックボックスを選択します。サブコンテナからもメールボックスを追加するには、
[Include subcontainers] チェックボックスを選択します。ソースサーバーが提供しているメールボック
スのみが移行されます。[Storage] タブおよび [Advanced] タブを使用して、サーバーのメールボックス
または選択したメールボックスストアのメールボックスにフィルタを作成、適用することができます。
記載されているメールボックスを暗黙的にグループに追加します。ネスト化されているグループ内に記載
されているメールボックスを追加するには、[Expand nested distribution groups] チェックボックスを
選択します。ソースサーバーが提供しているメールボックスのみが移行されます。
メモ: Migration Manager for Exchange は、組織単位 (OU) 内にネスト化されたグループを処理しませ
ん。
コレクションに追加したメールボックスのリストをプレビューするには、[Preview] をクリックします。
ステップ 5:Complete the Wizard and Commit Changes
新しいコレクションの作成後、ジョブには感嘆符が付けられます。この記号は、メールボックス同期エージェン
トのデータベースを更新する必要があることを表しています。リモートサーバー上のエージェントのタスクリス
トを更新するには、管理ツリーのジョブを右クリックして、表示されるメニューから [Commit Changes] をク
リックします。
レガシーメールボックスコレクションメン
バーのインポート
前のセクションで説明したように、メールボックスコレクションはレガシーメールボックス同期ジョブの設定
時、または同期ジョブへのメールボックスコレクションの追加時に指定することができます。その他にも、メー
ルボックスのリストを記載したファイルをインポートして、メールボックスコレクションを設定することができ
ます。このファイルは、Excel スプレッドシートやプレーンテキストファイルとして作成できます。
管理ツリーのレガシーメールボックス同期ジョブノードを右クリックして、表示されるメニューから [Import
Members] を選択します。
Import Mailbox Collection Members ウィザードが開始されます。ウィザードの各ステップについては、以下
を参照してください。
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ステップ 1:Specify Import File
ファイルへのフルパスを入力するか、またはファイルを参照して選択します。列区切り文字および引用文字を選
択します。
ステップ 2:Select Matching Attribute
指定したファイルからのデータがウィザードに表示されます。テーブルの最初の行が列見出しかどうかを指定し
ます。
[Match attribute] リストから属性を選択して、この属性が含まれる列の列見出しをクリックします。以下の例
では、識別名 (Distinguished Name) が選択した列の任意の値と等しいメールボックスが検索されます。
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ステップ 3:Mailbox Collections
レガシーメールボックス同期ジョブおよび設定するコレクションを選択します。ウィザードでは、既存のコレク
ションへのメンバーのインポート、または新しいメールボックスコレクションの作成を行えます。
インポートファイル内に、他のメールボックスコレクションにすでに追加されているメールボックスが含まれて
いる場合、それらのコレクションから削除されないようにすることができます。この場合は、ページ下部にある
チェックボックスを選択してください。
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ステップ 4:Complete the Wizard and Commit Changes
ウィザードに、インポートファイルから適用されたエントリ数およびエラー数が表示されます。
[Finish] をクリックすると、ジョブには感嘆符が付けられます。この記号は、メールボックス同期エージェン
トのデータベースを更新する必要があることを表しています。リモートサーバー上のエージェントのタスクリス
トを更新するには、管理ツリーのジョブを右クリックして、表示されるメニューから [Commit Changes] をク
リックします。
メッセージのスキップ
コレクションの作成後、特定のメッセージクラスや指定した日数より古いメッセージを移行から除外するように
フィルタを設定できます。そのためには、コレクションのプロパティを開き、表示されるダイアログボックスで
[Filters] ノードを選択し、移行スコープから除外するメッセージクラスを指定します。
特定のメッセージクラスをスコープから除外するには 2 つのオプションがあります。
l
l
Skip messages older than
このオプションを選択すると、Migration Agent for Exchange は、指定した日数より古いメッセージの
すべての指定されたメッセージクラスまたは特定のメッセージクラスをスキップします。
Skip all messages of the following classes
このオプションを選択すると、Migration Agent for Exchange は、経過日数にかかわらず、メッセージ
のすべての指定されたメッセージクラスまたは特定のメッセージクラスをスキップします。
注意: 各メッセージクラスには個別の行を使用します。
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メッセージクラスには以下の構文を使用します。
1. IPM.Post.*
IPM.Post タイプおよびそのサブタイプのすべてのメッセージをスキップします。
2. IPM.Note.Shortcut
IPM.Note.Shortcut タイプのすべてのメッセージをスキップします。
3. IPM.*.EnterpriseVault.Shortcut
タイプのプレフィックスが IPM で、サフィックスが EnterpriseVault.Shortcut のすべてのメッセー
ジをスキップします。
メモ:
l
l
項目タイプの名前にはアスタリスクのワイルドカード文字を使用できます。
基本的なメッセージクラスの一覧については、「Item Types and Message Classes」の記事を参
照してください。サードパーティツールを使用して特定のメッセージクラスを指定することもで
きます。
コレクションのフィルタを指定する場合、以下の事項を考慮してください。
l
l
l
指定したフィルタ設定は、次の同期セッションから適用されます。
移行スコープを拡大した場合、以前はスキップされていて今は移行スコープに含まれるようになったメッ
セージは、変更されるか、またはメールボックスの完全再同期を実施しない限り移行されません。
移行スコープを縮小した場合、すでに移行したメッセージは、移行スコープに含まれるかどうかにかかわ
らず、メールボックスの完全再同期を実施しても、ターゲットメールボックスから削除されません。
レガシーメールボックスコレクション設定の
変更
Add Mailbox Synchronization Job Wizard および Add Mailbox Collection Wizard で指定したすべてのオプ
ションは、後ほどコレクションのプロパティから編集することができます。一部の追加オプションは、コレク
ションの [Properties] ダイアログボックスでのみ利用することができます。これらのオプションについては、
後ほど説明します。コレクションの設定を表示または変更するには、管理ツリーでコレクションを右クリックし
て、表示されるメニューから [Properties] を選択します。
Add Mailbox Collection Wizard で指定するオプションの他に、このコレクションのメールボックスのターゲッ
トメールボックスストアを指定することができます。Mail Target Agent は、指定したメールボックスストアに
Exchange メールボックスを作成します。
メールボックスがすでに存在している場合、それはコレクションに対して指定されたメールボックスストアに移
動されることに注意してください。
同期
メールボックス同期時に何らかのエラーが発生し、すでにターゲットサーバーに送信されたデータの全部または
一部を再度コピーする必要がある場合は、適切な再同期オプションを選択します。
コレクションのメールボックスには、3 種類の再同期オプションが用意されています。以下の作業を行えます。
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l
メールボックスの項目やメールボックスフォルダアクセス許可などを含め、以前にターゲットサーバーに
コピーしたすべてのメールボックスを再同期する。
l
メールボックスの内容のみを再同期する。
l
メールボックスのアクセス許可およびその他のフォルダ関連情報のみを再同期する。
再同期実行後に何らかの理由で再同期設定が消去されなかった場合に、エージェントのデータベースから直接同
期設定を削除することもできます。
コレクション設定の変更後、ジョブには感嘆符が付けられます。この記号は、メールボックス同期エージェント
のデータベースを更新する必要があることを表しています。リモートサーバー上のエージェントのタスクリスト
を更新するには、管理ツリーのジョブを右クリックして、表示されるメニューから [Commit Changes] をク
リックします。
メールボックス同期エージェントの設定の変
更
各メールボックス同期エージェントのスケジュール、ログ、およびその他のオプションを設定することができま
す。[Source Server Properties] では、Mail Source Agent および Transmission Agent の設定を行えま
す。[Target Server Properties] では、Mail Target Agent の設定を行えます。ダイアログボックスを表示す
るには、管理ツリー内の目的のサーバーを右クリックして、表示されるショートカットメニューから
[Properties] を選択します。
移行を開始する前に、すべてのオプションを設定しておくことを強くお勧めします。
全般オプション
Mail Source Agent および Mail Target Agent には、さまざまなオプションが用意されています。
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ソース/ターゲットエージェントのプロパティにある [General] ページでは、以下の同期設定を表示、変更す
ることができます。
l
Mail Source Agent および Mail Target Agent は、設定や統計情報を個別のデータベースファイルに保
管します。各データベースを圧縮する頻度を指定できます。
また、Mail Source Agent に対して、以下の事項を指定できます。
l
最近変更されたメッセージのみをターゲットにコピーするかどうか。
注意: [Copy message not older than] オプションの値を変更した場合、エージェントの再起動後にのみ
新しい値が適用されます。また、新しい値を古い値よりも大きくした場合は、完全再同期を実行する必要
があります。新しい値が古い値よりも小さい場合は、再同期は必要ありません。
l
エージェントが AD LDS または ADAM サーバーおよび AD LDS または ADAM レプリカに接続する際に使用
するアカウント。ドメイン移行およびディレクトリ同期データは AD LDS または ADAM パーティションに
保管されるため、エージェントにはディレクトリ同期データベースが保管されている AD LDS または
ADAM サーバーへのアクセス権が必要になります。
注意: Mail Source Agent が Remote Users Collections のメールボックスを処理する場合は、データ
ベース圧縮頻度の設定を除いて上記の設定は無視されます。Remote Users Collectionsの詳細は、このガ
イドの「レガシーメールボックスコレクション設定の変更」を参照してください。
Mail Target Agent の場合、処理できない受信 PST ファイルをアーカイブするかどうか、および各 PST ファイ
ルの処理を試みる時間も指定することができます。
Data Transfer Units
Mail Source Agent は PST ファイルを圧縮してから、それをサービス PRV ファイルに保管し、宛先サーバーに
送信します。ソースサーバープロパティの [Data Transfer Units] ページでは、メールデータを圧縮するかど
うか、および圧縮率を指定することができます。データを圧縮しない場合、処理速度は向上しますが、ターゲッ
トサーバーに転送されるファイルが大きくなるためネットワークトラフィックが増加します。
また、各 PST ファイルに保管するデータの最大サイズを指定することもできます。
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ログ
各Migration Manager エージェントは、そのエージェントがインストールされているサーバー上にログを保存
します。
各エージェントに対して、各セッション中にログを上書きするかまたは追加するかを指定することができます。
また、テキストログおよび Exchange サーバーアプリケーションログファイルに書き込むイベントを選択する
こともできます。
スケジュールオプション
各メールボックス同期エージェントには、独自のスケジュールオプションがあります。これを利用して、エー
ジェントが Exchange サーバーやネットワークに負荷をかける時期を個別に定義することができます。
各エージェントに対して、以下の事項を指定できます。
l
l
各エージェントの実行を許可する時間。エージェントの [Server Properties] の [Schedule] ページ
で、[Synchronization Schedule] をクリックします。次に、エージェントが同期ジョブを実行するタイ
ムフレームを選択します。
エージェントのセッション間にスリープ期間を確保するかどうか、およびその期間の長さ。
メールボックス同期の開始
レガシーメールボックス同期ジョブは、ドメインおよびディレクトリの移行完了後およびパブリックフォルダの
ターゲット Exchange サーバーへの複製後、そしてすべてのサーバーに対するすべての予定表および空き時間情
報の同期ジョブと一緒に開始することをお勧めします。こうすることによって、ターゲットメールボックスに初
めて切り替えられたユーザーに対して、以下の事項を保証できます。
l
完全なグローバルアドレス一覧 (GAL) を参照する
l
パブリックフォルダにアクセスする
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ユーザーガイド
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l
他のユーザーの空き時間情報および (必要な場合) 予定表の詳細データにアクセスする
メールボックス同期エージェントを開始するには、以下の作業を行います。
1. ナビゲーションツリーからレガシーメールボックス同期ジョブを選択し、[Agent Manager] ツールバーボ
タンをクリックします。
2. 次に、エージェントホストパネルで、必要なエージェントホストをすべて選択します。
3. 最後に、[Actions] パネルで [Start Agents] をクリックします。
新しいネイティブ移動ジョブの設定
ネイティブ移動ジョブを利用するには、以下の条件を満たしている必要があります。
1. Exchange 2010 クライアントアクセスサーバーまたは Exchange 2013 クライアントアクセスサーバー
(該当する場合) がソースまたはターゲット Exchange 組織に展開されている必要があります。また、移
行プランに基づいて、そのクライアントアクセスサーバーのメールボックスレプリケーションサービスプ
ロキシ (MRS プロキシ) エンドポイントを有効にする必要がある場合もあります。詳細は、TechNet の記
事「リモート移動の MRS プロキシエンドポイントを有効にする」を参照してください。
メモ: ネイティブ移動ジョブで現在サポートされている Microsoft Exchange 組織ペアの一覧
は、「メールボックスの移行プロセス」を参照してください。
2. ターゲットユーザーはメール有効で、ネイティブメールボックスの移動 (メールボックス有効ではない)
に必要な特定の属性を保有する必要があります。詳細は、『Migration Manager for Active Directory
ユーザーガイド』の「Exchange オプションの指定」を参照してください。
ステップ 1:Select the Source Exchange Organization
メールボックスの移動元ソース組織、および移動操作を行うために使用する資格情報を指定します。
メモ: ネイティブ移動ジョブで現在サポートされている Microsoft Exchange 組織ペアの一覧は、「メー
ルボックスの移行プロセス」を参照してください。
単一の資格情報セットを指定して Active Directoryと Exchange の両方の作業を行うことも、2 種類の異なる
資格情報セットを使用することもできます。
ステップ 2:Select the Target Exchange Organization
メールボックスの移動先ターゲット組織、および移動操作を行うために使用する資格情報を指定します。
メモ: ネイティブ移動ジョブで現在サポートされている Microsoft Exchange 組織ペアの一覧は、「メー
ルボックスの移行プロセス」を参照してください。
単一の資格情報セットを指定して Active Directoryと Exchange の両方の作業を行うことも、2 種類の異なる
資格情報セットを使用することもできます。
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ステップ 3:Set Up Migration Agent for Exchange
Migration Agent for Exchange は、ネイティブメールボックスの移動操作を実行するために用いられます。こ
のステップでは、選択したエージェントホストにエージェントを設定する手順について説明します。
デフォルトでは、Program Files システムフォルダ内にインストールパスが作成されます。パスは変更すること
ができます。ただし変更したパスは、コンピュータ上に Migration Manager for Exchange のインスタンスが以
前にインストールされていない場合にのみ使用されます。それ以外の場合は、指定したパスに関係なく既存のイ
ンスタンスと同じ場所にエージェントがインストールされます。
また、エージェントが使用するデフォルトの資格情報に優先する設定を指定することもできます。ただしそのよ
うな場合、インストールしているエージェントインスタンスの資格情報を変更するだけではなく、エージェント
ホスト上の既存のエージェントインスタンスの資格情報も変更されることに注意してください。
ネイティブ移動コレクションの追加
既存のネイティブ移動ジョブに新しいメールボックスコレクションを作成するには、管理ツリーのジョブを右ク
リックして、表示されるメニューから [Add Collection] を選択します。
Add Mailbox Collection Wizard が開始されます。このウィザードは、ネイティブ移動ジョブの新しいコレク
ションの設定作業を支援します。ウィザードの各ステップを以下に説明します。
ステップ 1:全般オプション
以下の全般オプションを指定します。
l
ネイティブ移動コレクション名
l
必要に応じて、テキストの説明
l
作成後にコレクションを即座に有効にするかどうか
l
コレクション内のメールボックスのメールボックスデータベース
l
このコレクションを処理する Migration Agent for Exchange インスタンス
ステップ 2:Target Options
メールボックスの移動先データベースおよびプライマリ SMTP アドレスで使用するドメイン部を指定します。
ステップ 3:Configure Mailbox Switching
メールボックス移行の最終ステップでは、ターゲットメールボックスを切り替えて、ユーザーが主に使用する
メールボックスに変更することです。このステップは自動的に実行することも、スケジュールを設定することも
できます。
ただし、何か問題がある場合には、メールボックスの準備が完了してから手動で切り替えることも可能です。
重要:
l
移行ソースが Exchange 2003 の組織である場合、選択されたオプションにかかわらずメール
ボックスは常に自動的に切り替えられます。
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ユーザーガイド
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l
手動でのメールボックスの切り替えを選択した場合、ソース組織とターゲット組織の間の SMTP
コネクタを設定して、プライマリ SMTP アドレスがターゲットドメインからルーティングできる
ようにする必要があります。
ステップ 4:Workflow
コレクションの処理時、Migration Manager はこのページに指定したスケジュールに従って処理を実行しようと
試みます。デフォルトでは、[Start as soon as possible] (即実行) オプションが選択されています。コレク
ションの処理を開始する日を指定する場合は、この設定を変更してください。
以下のいずれかの作業を行います。
l
l
[Start as soon as possible] を選択すると、このコレクション内のメールボックスの移動が即座に
開始されます。
[Do not start before] を選択すると、指定した日時まで処理が開始されることはありません。ただし、
このコレクションがキュー内の最初のコレクションではない場合もあります。
ワークフロー関連の他の検討事項として、壊れた項目 (メッセージ) を持つメールボックスの取り扱いが挙げ
られます。
コレクション内のメールボックスに壊れたメッセージが存在しても構わない場合は、[Skip the corrupted
messages] オプションを選択してメールボックス内に壊れたメッセージが存在していても移動を許可する、メー
ルボックス内の壊れたメッセージ数の最大値を指定します。
1~2147483647 の値を指定できます (最大値を指定すると、メールボックス内に存在する壊れたメッセージ数に
かかわらずメールボックスを移動することを意味します)。
ステップ 5:Collection Items
コレクションにユーザーアカウントを設定できます。ユーザーアカウントリストを変更するには、その隣にある
ボタンを使用します。
メモ: Migration Manager for Exchange は、組織単位 (OU) 内にネスト化されたグループを処理しませ
ん。
Manually Switching Mailboxes
1. 必要なネイティブ移動コレクションに対応するノードを選択します。
2. 右パネルの [Statistics] タブに移動します。
3. 下部にあるテーブルから、必要なメールボックスを選択します。
4. [Switch] アクションをクリックします。
注意: ネイティブ移動を使って移行されたメールボックスの切り替えを元に戻すことはできません。
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84
Exchange 2010 の検討事項 (メールボックス
移行)
メールボックス移行プロセスに Exchange 2010 組織が含まれている場合、以前のバージョンの Exchange の
メールボックスサーバーの代わりに、クライアントアクセスサーバー (CAS) を介してメールボックス通信を行
うことを検討してください。これにより、Migration Manager for Exchange エージェントは CAS を使ってメー
ルボックス/予定表の処理を行えます。
また、Exchange 2010 組織が移行先としての役割を果たす場合は、以下の事項を検討してください。
l
l
移行プロセス中、メールボックスの移動操作実行後、または新しい Exchange 2010 メールボックスの作
成後、メールボックスに即座にログインすることはできません。メールボックスの準備が完了するまでの
間 (最大 20 分ほどかかります)、Mail Target Agent はログインエラーを記録します。これらの状況下
でのログインエラーは無視しても構いません。
メールボックス移動リクエストがエラーありで完了した場合は、エージェントが新しいメールボックスを
作成する前に、そのリクエストを削除してください。
Exchange 2013 の検討事項 (メールボックス
移行)
Exchange Server 2013 にメールボックスを移行する場合は、以下の事項を考慮してください。
l
l
l
l
l
Migration Agent for Exchange は、40MB を超えるメッセージを処理できません。(Update 20131227EX
より前では、エージェントの制限は 25MB です。ご注意ください。)この制限は、Exchange Server 2013
Exchange Web サービスにより設定されています。
処理中のコレクションのエージェントインスタンスを変更する場合は、エージェントを停止した後現在の
セッションが完了するまで待機し、次に目的のインスタンスを指定する必要があります。
グループや組織単位経由で複数のコレクションにメールボックスが追加されている場合、同期順序で最初
のコレクションに対してのみそのメールボックスが処理されます。
1 つの Migration Manager for Exchange インスタンスが、業務用 Exchange 移行プロジェクトか
らのコレクションと Microsoft Office 365 移行プロジェクトからのコレクションを同時に処理する
ことはできません。
メールボックス移動リクエストがエラーありで完了した場合は、エージェントが新しいメールボックスを
作成する前に、そのリクエストを削除してください。
Migration Manager for Exchange 8.11
ユーザーガイド
85
パブリックフォルダの同期
パブリックフォルダの同期は、メールボックスの移行前、および予定表と空き時間情報の同期前に開始する必要
があります。この移行順序により、移行期間全体に渡ってユーザーは、どちらのメールボックス (ソースまたは
ターゲット) を使用しているかに関係なく、各自のパブリックフォルダを使用することができます。
メモ: パブリックフォルダを Exchange 2013 組織に移行する場合、「大きなパブリックフォルダの
Exchange 2013 への移行」セクションの情報を参照してください。
新しいパブリックフォルダ同期ジョブの設定
パブリックフォルダ同期ジョブを設定するには、コンソール管理ツリーの [Public Folders
Synchronization] ノードを右クリックして、表示されるメニューから [Add Public Folders
Synchronization Job] を選択します。
Add Public Folders Synchronization Job Wizard ウィザードが開始されます。このウィザードは、パブリック
フォルダ同期エージェントの、インストールとジョブの設定を行うお手伝いをいたします。
ここでは、ウィザードの各ステップの概要と、利用できるパブリックフォルダ同期オプションについて説明しま
す。詳細は、関連する項目を参照してください。
ステップ 1:Select Exchange Servers
パブリックフォルダ同期ジョブは、ウィザードのこのステップで選択したソース/ターゲットサーバー間に設定
されます。
Migration Manager for Exchange 8.11
ユーザーガイド
86
ソースサーバーとターゲットサーバーの両方に対して、パブリックフォルダ同期エージェントが使用するメール
ボックスを指定する必要があります。
同期フォルダに管理者権限でアクセスするために、パブリックフォルダ同期エージェントを実行するアカウント
には、管理者メールボックスへのフルアクセスが必要です。
メモ: パブリックフォルダ移行管理者メールボックスの設定方法については、目的の Exchange 環境専用
の準備ドキュメントを参照してください。
注意: パブリックフォルダの同期開始後に、エージェントの管理者メールボックスを変更することはお勧
めできません。それによりパブリックフォルダコンテンツが再同期されることになります。
Migration Manager は、指定したメールボックスを使ってパブリックフォルダ階層を取得します。これらのメー
ルボックスへのアクセス権がないアカウントでログオンしている場合は [Advanced] をクリックして、代替 NT
アカウントを使って階層を取得してください。
Migration Manager for Exchange 8.11
ユーザーガイド
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このウィザードは、ジョブの最初のコレクションも作成します。この最初のステップでは、コレクション名を問
い合わせるメッセージが表示されます。
ステップ 2:Select Public Folders
次のステップでは、パブリックフォルダ同期コレクションを設定できます。同期するルートフォルダを選択して
ください。フォルダ階層を変更しない場合は、ソースサーバーとターゲットサーバーの両方で同期ルートとして
[All Public Folders] を選択するのが一番簡単な方法です。[Source server] および [Target server] ボック
スで、単純に [Public Folders] を選択します。ターゲットサーバー上に [Public Folders] フォルダを作成
し、このフォルダをすべてのソースパブリックフォルダと同期するかどうかを問い合わせるメッセージが表示さ
れます。必要に応じて [Yes ] または [No] を選択してください。
代わりに、既存の Exchange フォルダをターゲットルートフォルダとして選択することも可能です。ターゲット
ルートフォルダが存在しない場合は、以下のようにショートカットメニューから [Add New Folder] オプション
を選択してフォルダを作成することができます。
Migration Manager for Exchange 8.11
ユーザーガイド
88
メモ: Migration Manager for Exchange が、実際にパブリックフォルダを作成する訳ではありません。
パブリックフォルダのルートは、対応するソースまたはターゲットパブリックフォルダから PUB ファイ
ルが到着した時に、Public Folder Target Agent が作成します。
コレクションにフォルダのペアを追加するには、両方のリストからフォルダを選択し、同期方向を設定して
[Add] をクリックします。フォルダとそのすべてのサブフォルダに、コレクションに入れることを示すマークが
付けられます。
また、同期方向を選択することもできます。当初のソース -> ターゲットの同期方向を変更する場合は、[<->]
ボタンをクリックします。
注意: パブリックフォルダ同期プロセスを開始したら、ジョブやコレクションの同期ルートを変更しない
でください。同期開始後に選択したフォルダのペアを変更すると、どちらかの環境内に重複フォルダがで
きる可能性があります。
フォルダを同期から除外するには、ツリー内でフォルダを右クリックして [Exclude] をクリックします。パブ
リックフォルダ同期エージェントは、フォルダの内容は同期しません。対応するサーバー上にそれを作成して、
サブフォルダがある場合はそれを同期します。
フォルダおよびそのすべてのサブフォルダを同期から除外する場合は、[Exclude PF with subfolders] をク
リックします。
Migration Manager for Exchange 8.11
ユーザーガイド
89
ステップ 3:Specify Agent Installation Path
ウィザードは、ソースおよびターゲット Exchange サーバーに、パブリックフォルダ同期エージェントをインス
トールします。これらのサーバー上にまだ Migration Manager for Exchange コンポーネントがインストールさ
れていない場合は、エージェントのインストールパスを指定することができます。エージェントのインストール
が完了すると、指定したパスに QMMEx$ServerName$ 共有フォルダが作成されます。以降にインストールする
エージェントやコンポーネントはすべて、同じ場所にインストールされます。ただし、パブリックフォルダエー
ジェントをインストールする際に、すでに他のエージェントまたはコンポーネントがインストールされている場
合は、エージェントのインストールパスは指定できず、QMMEx$ServerName$ 共有フォルダが作成されている場所
にインストールされます。
デフォルトでは、共有フォルダは Windows の %SystemRoot%\System32 フォルダに作成されます。Microsoft
Exchange x64 の場合、デフォルトの共有フォルダは%SystemRoot%\SysWOW64 フォルダ内に作成されます。
Migration Manager for Exchange 8.11
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ステップ 4:ウィザードの完了
エージェントのインストール後は、パブリックフォルダ同期ジョブを開始できることを知らせるメッセージが表
示されます。パブリックフォルダの同期を開始する前に、すべてのエージェント/コレクション設定を確認する
ことを強くお勧めします。利用できるオプションについては、このガイドの「パブリックフォルダコレクション
の設定の変更」および「パブリックフォルダ同期エージェントの設定の変更」を参照してください。
ステップ 5:Commit Changes
新しいジョブの作成後、それには感嘆符が付けられます。これは、ジョブを開始する前に、パブリックフォルダ
同期エージェントのデータベースを更新する必要があることを表しています。リモートサーバー上のエージェン
トのタスクリストを更新するには、管理ツリーのジョブを右クリックして、表示されるメニューから [Commit
Changes] をクリックします。
また、作成したすべてのパブリックフォルダ同期ジョブの変更内容をコミットすることも可能です。そのために
は、管理ツリー内の [Public Folder Synchronization] ノードを右クリックして、表示されるメニューから
[Commit All Public Folder Jobs] を選択します。
パブリックフォルダコレクションの追加
既存のパブリックフォルダ同期ジョブに新しいコレクションを作成するには、管理ツリーのジョブを右クリック
して、表示されるメニューから [Add Collection] を選択します。
Migration Manager for Exchange 8.11
ユーザーガイド
91
Add Public Folder Collection Wizard が開始されます。このウィザードは、ジョブの新しいコレクションの設
定作業を支援します。各ウィザードのステップについては、それぞれ関連するトピックを参照してください。
ステップ 1:全般オプション
コレクション名を指定して、その優先度を設定します。必要に応じて、コレクションの説明を入力します。
一時的にコレクションを無効にして、それを再び有効にするまでの間は同期プロセスに含まれないようにするこ
とができます。
ステップ 2:Workflow
コレクションの移行を開始する日付を設定します。デフォルトでは、[Start as soon as possible] (即実行)
オプションが選択されています。
Migration Manager for Exchange 8.11
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ステップ 3:Select Public Folders
コレクションとパブリックフォルダのペアを設定します。フォルダリスト内で、ジョブの他のコレクション内で
すでに同期されているフォルダにはマークが付けられており、コレクションに入れることはできません。]
注意: パブリックフォルダ同期プロセスを開始したら、ジョブやコレクションの同期ルートを変更しない
でください。同期開始後に選択したフォルダのペアを変更すると、どちらかの環境内に重複フォルダがで
きる可能性があります。
Migration Manager for Exchange 8.11
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ステップ 4:Complete the Wizard and Commit Changes
新しいコレクションの作成後、ジョブには感嘆符が付けられます。この記号は、パブリックフォルダ同期エー
ジェントのデータベースを更新する必要があることを表しています。リモートサーバー上のエージェントのタ
スクリストを更新するには、管理ツリーのジョブを右クリックして、表示されるメニューから [Commit
Changes] をクリックします。
パブリックフォルダコレクションの設定の変
更
Add Public Folder Synchronization Job Wizard および Add Public Folder Collection Wizard で指定したす
べてのオプションは、後ほどコレクションのプロパティから編集することができます。一部の追加オプション
は、コレクションの [Properties] ダイアログボックスでのみ利用できます。これらのオプションについては後
述しています。コレクションの設定を表示または変更するには、管理ツリーでコレクションを右クリックして、
表示されるメニューから [Properties] を選択します。
再同期
パブリックフォルダ同期時に何らかのエラーが発生し、すでにターゲットサーバーに送信したデータのすべてま
たは一部を再コピーする必要がある場合は、パブリックフォルダコレクションの [Properties] ダイアログ
ボックスから、適切なオプションを選択します。
コレクションのパブリックフォルダには、3 種類の再同期オプションが用意されています。以下の作業を行えま
す。
l
パブリックフォルダの項目、フォルダアクセス許可などを含めて、以前にターゲットサーバーに送信した
すべてのパブリックフォルダデータを再同期する。
l
パブリックフォルダの内容のみを再同期する。
l
パブリックフォルダのアクセス許可、ルール、およびその他のフォルダ関連情報のみを再同期する。
メモ: [Public folder contents only] (パブリックフォルダの内容のみ) オプションを使用する場合、
パブリックフォルダのタイプやメール有効ステータスなどのデータは、ソース組織とターゲット組織間で
異なっている場合でも、再同期は行われません。このデータはまずターゲット組織内にパブリックフォル
ダが作成された時に同期され、それ以降は [All] (すべて) または [Only folders permissions, rules,
and folder-associated information] (フォルダアクセス許可、ルール、およびフォルダ関連情報のみ)
オプションを使用した時に同期されます。
ソースおよびターゲットパブリックフォルダ間にそのような違いが存在しており、意図的にそうしている
ような場合は、再同期時のデータの変更を防止するために [Public folder contents only] オプション
を使用します。
再同期方向を選択することもできます。元の同期方向と異なる方向を指定することも可能です。
このページでは、再同期実行後に何らかの理由で再同期設定が消去されなかった場合に、エージェントのデータ
ベースから直接同期設定を削除することもできます。
コレクション設定の変更後、ジョブには感嘆符が付けられます。この記号は、パブリックフォルダ同期エージェ
ントのデータベースを更新する必要があることを表しています。リモートサーバー上のエージェントのタスクリ
ストを更新するには、管理ツリーのジョブを右クリックして、表示されるメニューから [Commit Changes]
をクリックします。
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パブリックフォルダ同期エージェントの設定
の変更
各パブリックフォルダ同期エージェントのスケジュール、ログ、およびその他のオプションを設定することがで
きます。[Source Server Properties] および [Target Server Properties] ダイアログボックスでは、移
行に関与する各サーバー上の Public Folder Source Agent、Transmission Agent、および Public Folder
Target Agent を設定することができます。ダイアログボックスを表示するには、管理ツリー内のサーバーを
右クリックして、表示されるショートカットメニューから [Properties] を選択します。詳細は、関連する項
目を参照してください。
移行を開始する前に、すべてのオプションを設定しておくことを強くお勧めします。
全般オプション
Public Folder Source Agent および Public Folder Target Agent には、さまざまなオプションが用意されて
います。ソース/ターゲットエージェントのプロパティにある [General] ページでは、以下の同期設定を表示、
変更することができます。
l
l
管理メールボックス (Administrator Mailbox) は、サーバーのパブリックフォルダへの管理者アクセス
を行うために用いられます。これは、パブリックフォルダ同期ジョブの設定時に選択したメールボックス
と同じになります。このメールボックスには、パブリックフォルダの権限は必要ありません。エージェン
トが使用するアカウントには、ここで指定したメールボックスに対するフルアクセスが必要です。
[Copy rules] チェックボックスにより、フォルダルールを同期するかどうかを選択できます。ソース
サーバー上で動作する Public Folder Source Agent と対応するターゲットサーバー上で動作する
Public Folder Target Agent の両方に対して、このチェックボックスを選択します。
メモ: 競合を避けるために、同じサーバー上で動作する Public Folder Target Agent (ある場合) に対
してこのチェックボックスを選択することはお勧めできません。
l
エージェントは、その設定と統計情報を個別のデータベースファイルに保管します。各エージェントに対
して、データベースを圧縮する頻度を指定できます。
Public Folder Source Agent の場合 (Public Folder Target Agent ではない) は、以下のオプションを
指定することもできます。
l
ニュースグループ階層に所属するフォルダをスキップするかどうか
l
最近変更されたメッセージのみをターゲットにコピーするかどうか
注意: [Copy message not older than] オプションの値を変更した場合、エージェントの再起動後にのみ
新しい値が適用されます。また、新しい値を古い値よりも大きくした場合は、完全再同期を実行する必要
があります。新しい値が古い値よりも小さい場合は、再同期は必要ありません。
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95
Public Folder Target Agent に対しては、以下の事項も指定できます。
l
処理できない受信 PST ファイルをアーカイブするかどうか
l
各 PST ファイルの処理を試行する期間
圧縮
Public Folder Source Agent は PST ファイルを圧縮してから、それをサービス PUB ファイルに保管し、宛先
サーバーに送信します。ソースサーバープロパティの [Data Transfer Units] ページでは、パブリックフォル
ダデータを圧縮するかどうか、および圧縮率を指定することができます。データを圧縮しない場合、処理速度は
Migration Manager for Exchange 8.11
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96
向上しますが、ターゲットサーバーに転送されるファイルが大きくなるためネットワークトラフィックが増加し
ます。
また、各 PST ファイルに保管するパブリックフォルダデータの最大サイズを指定することもできます。
ログ
各Migration Manager エージェントは、そのエージェントがインストールされているサーバー上にログを保存
します。
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各エージェントに対して、各セッション中にログファイルを上書きするか、または追加するかを指定することが
できます。また、テキストログおよび Exchange サーバーアプリケーションログファイルに書き込むイベントを
選択することもできます。
スケジュールオプション
各パブリックフォルダ同期エージェントには、独自のスケジュールオプションがあります。これを利用して、
エージェントが Exchange サーバーやネットワークに負荷をかける時期を個別に定義することができます。
各エージェントに対して、以下の事項を指定できます。
l
l
各エージェントの実行を許可する時間。エージェントの [Server Properties] の [Schedule] ページ
で、[Synchronization Schedule] をクリックします。次に、エージェントが同期ジョブを実行するタイ
ムフレームを選択します。
エージェントのセッション間にスリープ期間を確保するかどうか、およびそのスリープ期間の長さ。
Aelita EMW Recycle Bin パブリックフォル
ダの使用
Migration Manager のパブリックフォルダエージェントを使ってパブリックフォルダの同期を行う場合、Aelita
EMW Recycle Bin と呼ばれる特別な パブリックフォルダを作成する必要があります。このフォルダは、パブ
リックフォルダ同期プロセスに関与するすべてのパブリックフォルダサーバーに複製してください。
このフォルダは、誤ってパブリックフォルダを削除した場合の、データ消失を防止するために役立ちます。どち
らかの環境でパブリックフォルダが削除された場合、パブリックフォルダ同期エージェントはもう一方の環境か
ら対応するフォルダを永久削除する代わりに、フォルダを Aelita EMW Recycle Bin フォルダに移動します (存
在する場合)。このフォルダを使って、重要な情報が削除されていないかどうかを確認し、必要に応じて誤って
削除されたデータを復元することができます。
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注意: Aelita EMW Recycle Bin を使用したくない場合は、パブリックフォルダ同期時に Aelita EMW
Recycle Bin フォルダの使用を手動でオフにする必要があります (UseRecycleBin パラメータに 0 を設
定)。詳細は、このドキュメントの「エージェントの調整」を参照してください。
メモ: パブリックフォルダをパブリックフォルダ同期スコープ外または Aelita EMW Recycle Bin フォル
ダに移動した場合、そのパブリックフォルダの同期は中止されますが、ターゲット組織からパブリック
フォルダ自体が削除されることはありません。そのため、パブリックフォルダを同期スコープ内に戻さな
い限り、そのフォルダは孤立化します。ただし、パブリックフォルダ同期スコープ内のパブリックフォル
ダからコンテンツをそのスコープ外に移動した場合、それらのコンテンツは Aelita EMW Recycle Bin に
は移動されず、ターゲット組織からは永久に削除されます。そのコンテンツをパブリックフォルダに戻す
と、ターゲット組織にはそれが新しいコンテンツとして同期されます。
パブリックフォルダ同期の開始
パブリックフォルダ同期ジョブは、ターゲットメールボックスがすべて存在しており、それらがソースメール
ボックスと同じであることを確認した後に開始する必要があります。メールボックスが同一かどうかの確認作業
は、パブリックフォルダアクセス許可を同期するために重要です。
パブリックフォルダ同期エージェントを開始するには、以下の作業を行います。
1. ナビゲーションツリーからパブリックフォルダ同期ジョブを選択し、[Agent Manager] ツールバーボタ
ンをクリックします。
2. 次に、エージェントホストパネルで、必要なエージェントホストをすべて選択します。
3. 最後に、[Actions] パネルで [Start Agents] をクリックします。
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空き時間情報の同期
空き時間情報の同期は、Free/Busy Synchronization Agent が実行します。このエージェントは空き時間情報同
期ジョブの処理時に、選択された組織内で見つかったすべての空き時間情報を同期します。
新しい空き時間情報同期ジョブの設定
空き時間情報同期ジョブを追加するには、管理ツリーの [Free/Busy Synchronization] ノードを右クリックし
て、表示されるメニューから [Add Free/Busy Synchronization Job] を選択します。
Add Free/Busy Synchronization Job Wizard が開始されます。このウィザードは、新しい空き時間情報同期
ジョブの追加、Free/Busy Synchronization Agent のインストール、およびジョブの設定作業を支援します。
ここでは、ウィザードの各ステップの概要と、空き時間情報同期オプションについて説明します。
ステップ 1:Select Exchange Organizations
Free/Busy Synchronization Agent は、このステップで選択した Exchange 組織のすべてのメールボックスに対
して、空き時間情報メッセージを同期します。
Migration Manager for Exchange 8.11
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Source organization—Migration Manager に登録されているソース Exchange 組織を 1 つ選択します。
Target organization—Migration Manager に登録されているターゲット Exchange 組織を 1 つ選択します。
Specify advanced options in the next wizard step—新しい空き時間情報メッセージを検索する期間、エー
ジェントに新たな空き時間情報メッセージを検索させる管理グループ、およびその他の詳細設定を指定する場合
に、このオプションを選択します。
ステップ 2:Select Administrative Groups
このステップは、前のステップで [Specify advanced options in the next wizard step] チェックボックスを
選択した場合にのみ表示されます。
デフォルトでは、ソース組織のすべての管理グループからの空き時間情報メッセージが同期されます。選択した
ソース管理グループのみの空き時間情報メッセージを同期したい場合は、このステップで目的の管理グループを
選択します。
環境に新たなユーザーを追加した場合、選択した管理グループ内にある新しい空き時間情報メッセージがター
ゲットにコピーされて同期されます。このステップでは、エージェントが新しい空き時間情報メッセージを検索
する間隔を指定することもできます。
[Search for new free/busy messages every ... minutes] には、選択した管理グループ内に新しい空き時間情
報メッセージがないかどうかを確認する間隔を設定します。
Source—空き時間情報メッセージを同期する、ソース管理グループを選択します。
Target—通常システム管理者は、1 つの環境のみを管理したいと考えています。そこで、ユーザーがソース
Exchange 組織に接続している場合、新しいユーザーもその組織内に作成されます。ただし、一部の環境下で
は、新たなユーザーがソースとターゲットの両方の組織に追加されることもあります。
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101
既存のターゲット空き時間情報メッセージをソース空き時間情報メッセージと同期したい場合は、空き時間情報
を同期するターゲット管理グループを選択します。
ターゲット管理グループ内で作成された新しい空き時間情報メッセージを同期する場合は、ターゲット管理グ
ループを選択して、[Search for new free/busy messages in the target organization] チェックボックスを
選択します。ターゲット管理グループを選択しているけれども、ソース管理グループを選択していない場合は、
空き時間情報はターゲットからソースに対してのみ同期されます。
Synchronize orphaned free/busy folders—一部のユーザーの LegacyExchangeDN 属性に、既存の管理グループ
ではない DN が含まれていることがあります。これは、当初ユーザーが所属していた管理グループが、削除また
は名前変更された場合に発生します。このような場合は、このチェックボックスを選択すると、それらのユー
ザーの空き時間情報メッセージを同期することができます。
ステップ 3:Select Administrative Mailboxes
サーバー上のユーザーの空き時間情報フォルダにアクセスするために、Free/Busy Synchronization Agent に
は、2 つのメールボックス (それぞれソースサーバーとターゲットサーバーが提供) が必要です。Free/Busy
Synchronization Agent が使用するメールボックスを指定してください。
同期する空き時間情報メッセージに管理アクセスするために、Free/Busy Synchronization Agent には、指定し
たメールボックスに対するフルアクセスがなければなりません。
ステップ 4:Specify Agent Installation Path
エージェントをインストールするサーバーを選択できるようになりました。いずれかのサーバーまたは両方の
サーバーにすでにエージェントがインストールされている場合は、[Use the agent running on target server]
Migration Manager for Exchange 8.11
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102
または [Use the agent running on source server] を選択してそのエージェントにこの同期ジョブを実行させ
ることができます。
デフォルトでは、%systemroot%\system32 フォルダにエージェントがインストールされます。Microsoft
Exchange x64 の場合、デフォルトの共有フォルダは%SystemRoot%\SysWOW64 フォルダ内に作成されます。エー
ジェントのインストールフォルダを変更する場合は、ソースまたはターゲットサーバー上のローカルフォルダへ
のフルパスを指定します。
ステップ 5:Completing the Wizard and Committing
Changes
エージェントのインストール後は、空き時間情報同期ジョブを開始できることを知らせるメッセージが表示され
ます。
新しいジョブの作成時、それには感嘆符が付けられます。これは、ジョブを開始する前に、空き時間情報同期
エージェントのデータベースを更新する必要があることを表しています。リモートサーバー上のエージェントの
タスクリストを更新するには、管理ツリーのジョブを右クリックして、表示されるメニューから [Commit
Changes] をクリックします。
また、作成したすべての空き時間情報同期ジョブの変更内容をコミットすることも可能です。そのためには、管
理ツリー内の [Free/Busy Synchronization] ノードを右クリックして、表示されるメニューから [Commit All
Free/Busy Synchronization Jobs] を選択します。
空き時間情報同期ジョブの設定の変更
空き時間情報同期ジョブの設定を表示、編集するには、ジョブを右クリックして [Properties] を選択します。
Servers
このページでは、空き時間情報同期ジョブのサーバーの設定を表示、変更することができます。
Migration Manager for Exchange 8.11
ユーザーガイド
103
[Server name] フィールドには、空き時間情報同期ジョブの設定時に選択した、ソース/ターゲットサーバー名
が表示されます。リストから他のサーバー名を選択することで、設定内容を変更することができます。
Free/Busy Synchronization Agent がソース/ターゲット上の空き時間情報データにアクセスするために使用す
る、管理者用メールボックス (Administrator Mailbox) を変更することもできます。
メモ: 同期する空き時間情報メッセージに管理アクセスするために、Free/Busy Synchronization Agent
には、指定したメールボックスに対するフルアクセスがなければなりません。
Settings
このページでは、空き時間情報同期ジョブの詳細設定を編集することができます。
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104
[Search for new free/busy messages every … minutes] には、選択した管理グループ内に新しい空き時
間情報メッセージがないかどうかを確認する間隔が表示されます。必要に応じて、この間隔を調整することがで
きます。
Source—空き時間情報メッセージを同期する、ソース管理グループを選択します。
Target—既存のターゲット空き時間情報メッセージをソース空き時間情報メッセージと同期したい場合に、空き
時間情報を同期するターゲット管理グループを選択します。
Search for new free/busy messages in the target organization—ターゲット管理グループ内で新たに作成
された空き時間情報メッセージを同期する場合、ターゲット管理者グループおよび [Search for new
free/busy messages in the target organization] チェックボックスを選択します。ターゲット管理グループ
を選択しているけれども、ソース管理グループを選択していない場合は、空き時間情報はターゲットからソース
に対してのみ同期されます。
Synchronize orphaned free/busy folders—一部のユーザーの LegacyExchangeDN 属性に、既存の管理グループ
ではない DN が含まれていることがあります。これは、当初ユーザーが所属していた管理グループが、削除また
は名前変更された場合に発生する可能性があります。このような場合は、このチェックボックスを選択すると、
それらのユーザーの空き時間情報メッセージを同期することができます。
Search for new free/busy messages now—空き時間情報の照合セッションを即座に開始する場合に、このオ
プションを選択します。
Disable synchronization job—空き時間情報同期ジョブを一時的に無効にする場合に、このオプションを選択し
ます。任意の時点でこのチェックボックスの選択を解除して、ジョブを有効にすることができます。
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105
Free/Busy Synchronization Agent の設定
の変更
Server
Free/Busy Synchronization Agent がインストールされているサーバーの全般オプションを表示、変更するこ
とができます。
Server name—Free/Busy Synchronization Agent がインストールされているサーバーの名前が表示されます。
Account—Free/Busy Synchronization Agent が同期ジョブの実行に使用するアカウントが表示されます。他のア
カウントを選択する場合は、[Modify] をクリックします。
Service priority—エージェントのサービス優先度が表示されます。
Resource Usage
このページでは、Free/Busy Synchronization Agent による使用を禁止するディスクスペース/メモリー量を
設定できます。
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ユーザーガイド
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[Leave free space on drive] オプションでは、エージェントの使用を禁止するディスクスペース量を指定
できます。
l
l
Percent of total available drive space ...%—空き状態で確保しておく利用可能ディスクスペース
の割合 (パーセント)
Amount of drive space ...MB—空き状態で確保しておくディスクスペース (メガバイト)
[Agents memory limits] オプションでは、このサーバー上にインストールされているエージェントが使用する
メモリー量を制限することができます。ご利用の環境で設定を変更する必要がある場合を除いて、デフォルトの
設定は変更しないことをお勧めします。
l
l
No limits—サーバー上にインストールされているエージェントによるメモリーの使用量を制限しません。
Use memory not more than … KB—サーバー上で動作するエージェントが使用できる、最大メモリー
量を指定します。
General
Free/Busy Synchronization Agent の全般オプションを設定することができます。
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Compact the agent’s database—Migration Manager エージェントは、その設定と統計情報を別個のデータベー
スファイルに保管します。データベースを圧縮しない、可能な場合にデータベースを圧縮する、または指定した
間隔でデータベースを圧縮することを選択します。
Log warning if there is no corresponding mailbox in the target Administrative Group—空き時間情報メッ
セージを処理中のソースメールボックスに、対応するターゲットメールボックスが存在しない場合、警告をログ
ファイルに書き込む場合にこのオプションを選択します。
ログ
Free/Busy Synchronization Agent のログは、空き時間情報同期プロセスの分析やトラブルシューティングに利
用することができます。エージェントログは、エージェントがインストールされているサーバー上
の、QMMEx$ServerName$\FreeBusy Synchronization Agent フォルダに保管されています。ログファイルのアー
カイブは、QMMEx$ServerName$\FreeBusy Synchronization Agent\LOGS フォルダに保管されます。
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Text log—テキストログファイルに書き込むイベントを選択します。デフォルトでログに書き込まれるイベント
は、選択を解除しないことをお勧めします。
Event log—Exchange サーバーのアプリケーションログファイルに追加するイベントを選択します。
Append log—各セッション中に、ログファイルを追加するか、または上書きするかを選択します。
Archive log file larger than … MB—サイズが指定値を超えたログファイルをアーカイブする場合に選択
します。
Delete archived log older than ... days—アーカイブしたログファイルを自動削除する場合に選択します。ロ
グファイルを削除するまでの日数を指定します。
Extended logging—トラブルシューティング目的で拡張ロギングが必要な場合に選択します。
また、統計情報をどのように取り扱うかも選択します。
Do not write statistics—統計情報は保存しません。
Do not clear the agent’s statistics—エージェントの統計情報を書き込みます。
Keep statistics for the last ... days—統計情報を保持する日数を指定します。
Schedule
エージェントのスケジュールオプションを選択します。
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109
Synchronization Schedule—クリックすると、エージェントの実行を許可する時間を指定するダイアログが表示
されます。エージェントがサーバーに負担をかけないように、オフピーク時刻を指定することができます。
また、各同期セッション後に一定期間 (スリープ期間)一時停止するかどうかも選択します。
Synchronize continuously—許可されている作業時間の間、エージェントは同期されていないメールを検索し続
けます。
Sleep duration between sessions … minutes—エージェントは各同期セッション間に、指定された時間
(分) だけ停止します。
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110
同期ジョブのバッチの作成
Import Job Wizard は、メールボックス、パブリックフォルダ、および予定表同期ジョブの作成を支援します。
このウィザードは、あらかじめ移行作業をプランニングしており、どの Exchange サーバーのペアが移行に関与
するかが分かっているような場合に役立ちます。
このウィザードを使用する前には、任意のテキストエディタまたはスプレッドシートアプリケーションを使っ
て、ジョブパラメータを指定した *.csv ファイルを準備してください。ファイルの準備が完了したら、
[Synchronization Jobs] ノードをクリックして [Import Jobs from File] を選択して、Import Job
Wizard にそれを読み込みます。
ジョブファイルの形式
ジョブファイルは、以下の形式で 1 行に 1 つのジョブを指定します。
<ジョブタイプ>,<ソースサーバー名>,<ターゲットサーバー名>,<ソース管理者用メールボックス LEDN>,<ター
ゲット管理者用メールボックス LEDN>
パラメータ
説明
<ジョブタイプ>
以下のいずれかになります。
l
住所
l
Calendar (予定表)
l
PublicFolder (パブリックフォルダ)
<ソースサーバー名>
ソース Exchange サーバー名。
<ターゲットサーバー名>
ターゲット Exchange サーバー名。
<ソース管理者用メールボックス LEDN>
ソース組織内の管理者用メールボックスのレガシ Exchange DN。
<ターゲット管理者用メールボックス
LEDN>
ターゲット組織内の管理者用メールボックスのレガシ Exchange
DN。
パブリックフォルダの同期ジョブの詳細
<ソース管理者用メールボックス LEDN> および <ターゲット管理者用メールボックス LEDN> パラメータは、パ
ブリックフォルダ同期ジョブの場合にのみ必要になります。他のジョブタイプに指定しても、それは無視されま
す。Import Job Wizard でジョブを作成する前に、それらのパラメータが指定しているメールボックスが移行プ
ロジェクトに追加されていることを確認してください。この作業は、列挙中に行うことも、[Add Recipients to
Database] ダイアログボックスを使用して手動で行うことも可能です。
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ユーザーガイド
111
レガシー予定表同期ジョブの詳細
Import Job Wizard が作成するレガシー予定表同期ジョブは常に、ソース Exchange サーバー上で動作する同期
エージェントを使用します。
例
PublicFolder,SrcServer,TrgServer,/o=Kosmodrom/ou=Exchange Administrative Group
(FYDIBOHF23SPDLT)/cn=Recipients/cn=Strelka,/o=MythOrg/ou=Exchange Administrative Group
(FYDIBOHF23SPDLT)/cn=Recipients/cn=pfAdmin
Mail,SrcServer,TrgServer
Calendar ,SrcServer ,TrgServer
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ユーザーガイド
112
Outlook プロファイルの更新
Client Profile Updating Utility は、ターゲット Exchange メールボックスを使用するように Microsoft
Outlook クライアントプロファイルを自動的に更新します。CPUU (従来名: EMWProf) は、Exchange サーバーに
関連するすべてのプロファイル設定を更新し、Remote Users Collections に含まれているすべてのオフライン
フォルダ (OST) ファイルを保持します。
CPUU は、メールボックス同期エージェントと統合されています。このユーティリティは、ログオンスクリプト
から実行できます。これはメールボックス切り替えステータスの情報ソースとして、Mail Source Agent がメー
ルボックスの切り替えまたは再作成時に作成する、2 つの隠しメッセージを使用します。これにより、ユーザー
に意識させることなくメールボックスの切り替えとプロファイルの更新を行えます。
ユーティリティがメールボックスに対して設定されているユーザープロファイルを更新する際には、メール
ボックスルールも更新され、メールボックスメッセージの既読/未読ステータスがコピーされ、その他の追加機
能が保持されます。こうすることによって、ユーザーのターゲット Exchange メールボックスが、ユーザーが最
初にログオンした時点のソースメールボックスの完全なレプリカであることが保証されます。
Client Profile Updating Utility の詳細は、『Client
照してください。
Profiles Updating Utility』ドキュメントを参
Migration Manager for Exchange 8.11
ユーザーガイド
113
エージェントの調整
エージェントに適用できるその他のパラメータのリストを以下に示します。
AllowSwitchWithoutTargetNotification
0—ユーザーにメールボックス切り替えを通知する前、またはメールボックス切り替え中の CPUU のメッセージ処
理時に、ターゲット Exchange メールボックスにアクセスできるかどうかを検証します。ターゲットメール
ボックスにアクセスできない場合、現在のセッションでメールボックス切り替えは実施されません。
1—ユーザーにメールボックス切り替えを通知する際、またはメールボックス切り替え中の CPUU のメッセージ処
理時に、ターゲット Exchange メールボックスへのアクセス不可を無視します。
デフォルト値: 0
適用先: Mail Source Agent
メモ:AllowSwitchWithoutTargetNotification パラメータの値が 1 の場合、Mail Source Agent は設定
されている値に関係なく、LastPSTAppliedSwitch パラメータの値を 0 とみなします。
CopyMessagesNotOlderFilter
Mail Source Agent および Public Folder Source Agent のプロパティにある [Copy messages not
older] オプションは、指定されたタイプのメッセージに適用されます。パラメータ値の指定にワイルドカード
は使用できません。
このパラメータは、ルールには適用されません。
デフォルト値: CSA の場合: IPM.Appointment、その他の場合: IPM.Note、IPM.Post
適用先: Mail Source Agent、Public Folder Source Agent、Calendar Synchronization Agent
DirSyncMatchingAttribute
このパラメータは、Book-In ポリシーの移行時のグループ照合に用いられます。
デフォルト値: extensionAttribute15
適用先: Mail Source Agent、Mail Target Agent、Calendar Synchronization Agent
HungTimeoutSec
エージェントのハングアップ時に、エージェントインスタンスを自動的に再起動するまでの時間を定義します。
タイムアウトは秒単位で設定します。
デフォルト値: 7200
適用先: すべてのレガシーエージェント
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114
LastPSTAppliedSwitch
0—メールボックス切り替えは、Mail Target Agent がすでに 'ready to switch' (切り替え準備完了) フラグを
持つ PRV ファイルを処理しているかどうかを確認せずに実行されます。
1—メールボックス切り替えは、Mail Target Agent がすでに 'ready to switch' (切り替え準備完了) フラグを
持つ PRV ファイルを処理しているかどうかを確認して実行されます。
デフォルト値: 1
適用先: Mail Source Agent
MaxReceivePSTCount
-1—エージェントは、ソース Exchange サーバーからエージェントが動作しているターゲット Exchange サー
バーに移動されたすべての PRV (PUB) ファイルを処理します。
0—エージェントは、前の同期セッション中に設定データベースにすでに追加されている PRV (PUB) ファイル
のみを処理します。
1 以上—エージェントは同期ジョブ当たり、ソース Exchange サーバーからエージェントが動作しているター
ゲット Exchange サーバーに移動された、指定した数の PRV (PUB) ファイルを処理します。
デフォルト値: 1024
適用先: Mail Target Agent、Public Folder Target Agent
MessagesToSkipTypes
指定したタイプのメッセージの同期をスキップすることをエージェントに指示します。
デフォルト値: IPC.Microsoft.ICS.EventBinding、IPC.Microsoft.EventBinding
適用先: Mail Source Agent、Public Folder Source Agent、Calendar Synchronization Agent
MigrationLockerTimeout
このパラメータは、1 つのメールボックスまたは予定表が、複数のエージェントにより同時に処理されることを
防止する機能に関連しています。エージェントは作業を行うメールボックスまたは予定表をロックして、作業が
完了したらロックを解除します。メールボックスまたは予定表がロックされている間、他のエージェントがそれ
を処理することはできません。MigrationLockerTimeout パラメータは、メールボックスや予定表の最大ロック
アウト時間を定義しています。これに指定されたタイムアウト時間が経過すると、ロックは強制的に解除されま
す。エージェントがメールボックスまたは予定表を処理中に問題が発生し、正常にロックを解除できないような
場合に役立ちます。タイムアウトは分単位で設定します。
デフォルト値: 240
適用先: Mail Source Agent、Mail Target Agent、Calendar Synchronization Agent
MinAvailableVirtualMemory
エージェントの利用を制限するメモリーの割合 (パーセント) を設定します。エージェントは最大負荷時でも、
指定された割合のメモリーを使用することはありません。デフォルトでは、このパラメータは設定ファイルに指
定されていません。この値は、エージェントデータベースの損傷が発生するような場合にのみ増やすことをお勧
めします。この値を減らすことはお勧めできません。
デフォルト値: 23
適用先: Mail Source Agent、Mail Target Agent、Statistics Collection Agent、Free/Busy Synchronization
Agent、Public Folder Source Agent、Public Folder Target Agent
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115
ProcessPSTFromRemoteAgents
0—エージェントホストサーバーを使った PST ファイルの処理はサポートしません。
1—エージェントホストサーバーを使った PST ファイルの処理をサポートします。
デフォルト値: 1
適用先: Mail Target Agent、Public Folder Target Agent
SkipCorruptedMessages
0—メールボックス内のすべてのメッセージの同期を試みます (デフォルト値)。
1—各セッションで、壊れているメッセージは同期しません。
デフォルト値: 0
適用先: Mail Source Agent
SuppressMailboxValidatingOnSwitch
0—メールボックス切り替え時に、ターゲットメールボックスの存在、およびそれを適切に処理できることを確認
します。
1—メールボックス切り替え時に、ターゲットメールボックスの存在、およびそれを適切に処理できることを確認
しません。
デフォルト値: 0
適用先: Mail Source Agent
SuppressMoveSwitchedMailbox
0—切り替えられたメールボックスの Outlook データファイルをスキップします。
1—切り替えられたメールボックスの Outlook データファイルを処理します (デフォルト値)。
デフォルト値: 1
適用先: Mail Target Agent
SyncBlackBerryHandheldInfo
0— メールボックス同期時に BlackBerryHandheldInfo フォルダをスキップします (デフォルト値)。
1— メールボックス同期時に BlackBerryHandheldInfo フォルダを処理します。
デフォルト値: 0
適用先: Mail Source Agent
SyncDeletedFolders1— フォルダ削除の同期がオン。
0— フォルダ削除の同期がオフ。
デフォルト値: 1
適用先: すべてのレガシーエージェント
SyncDeletedMessage
1— メッセージ削除の同期がオン。
0— メッセージ削除の同期がオフ。
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116
デフォルト値: 1
適用先: すべてのレガシーエージェント
Terminate
1—エージェントを停止します。
0—エージェントを開始します。
デフォルト値: 0
適用先: すべてのレガシーエージェント
UseNetUse
1—ターゲットサーバーへの net use 接続を確立します。
0—信頼を使ったターゲットサーバーへの接続を確立します。
デフォルト値: 1
適用先: Transmission Agent
UseRecycleBin
1—パブリックフォルダ同期時に、Aelita EMW Recycle Bin フォルダを使用します。
0—パブリックフォルダ同期時に、Aelita EMW Recycle Bin フォルダを使用しません。
デフォルト値: 1
適用先: Public Folder Source Agent、Public Folder Target Agent
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117
移行エージェントのエージェントホスト
の使用
処理対象メールボックスおよびパブリックフォルダと同じ Exchange サーバー上に Migration Manager for
Exchange エージェントをインストールすることはできますが、スタンドアロンのエージェントホストを使用す
ることをお勧めします。
エージェントホストは、任意の Migration Manager for Exchange エージェント (Public Folder Source
Agent、Public Folder Target Agent、Mail Source Agent、Mail Target Agent、Calendar Synchronization
Agent、および Free/Busy Synchronization Agent を含む) をインストールするサーバーコンピュータで
す。Exchange サーバーまたは他の任意のサーバーを、エージェントホストサーバーにすることができます。
たとえば、以下のような場合はスタンドアロンのエージェントホストを使用します。
l
l
本番環境の Exchange サーバーへの、ソフトウェア (Migration Manager for Exchange エージェント)
のインストールが何らかの理由で好ましくない場合。
特定の Exchange サーバーにインストールした Migration Manager for Exchange エージェントが、他の
サードパーティ製ソフトウェアとの競合により正常に動作しない場合。
ここでは、Exchange 移行のためのエージェントホスト設定の特徴について説明します。
エージェントホストの設定方法
システム要件
エージェントシステムの要件および必要なアクセス許可については、『System Requirements and Access
Rights』を参照してください。
検討事項
使用するエージェントホストを決定する際には、以下の問題を検討してください。
サーバーのエージェントホストの変更
いったん同期ジョブを設定したら、Exchange サーバーのエージェントホストサーバーを設定、削除、または変
更することができますが、以下のような問題が発生する可能性があります。
l
Exchange サーバー上の同期ジョブに関連するすべての設定データが、古いエージェントホストサーバー
上の設定データベースから削除されます。
Migration Manager for Exchange 8.11
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118
l
設定されているすべての同期ジョブに対して、完全再同期が自動的に開始され、[Commit] オプションが
有効になります。
注意: 双方向のパブリックフォルダ同期ジョブの場合、ソース Exchange サーバーからターゲットへの再
同期が実行されます。
エージェントホストサーバーを変更したら、エージェントデータベースからすべての再同期設定を手動で
削除することができます。ただし、ソース Exchange サーバーのエージェントホストが変更されると、階
層の再同期が行われます。
l
同期ジョブのコミット後、Exchange サーバー上の同期ジョブに関連する設定データは、新しいエージェ
ントホストサーバー上の設定データベースに保存されます。
注意: 同期ジョブを正常にコミットするために、あらかじめエージェントホストサーバー上に Migration
Manager for Exchange エージェントをインストールしておく必要があります。
注意: [Caution table style]。注意アイコンは、指示に従わないと、ハードウェアの損傷またはデータ
の損失につながる可能性があることを表しています。
統計情報の収集
統計情報は、エージェントホストサーバーからのみ収集されます。Exchange サーバー自体から統計情報が収集
されることはありません。
注意: 同じエージェントホストサーバーに複数の Exchange サーバーが関連付けられている場合、エー
ジェントホストサーバーからの統計情報には、それらのすべての Exchange サーバーからのデータが総合
的に含まれます。
負荷分散ソリューションでの作業 (ケースス
タディ: Exchange 2010 CAS アレイ)
ここでは、負荷分散ソリューション環境での、Migration Manager エージェントの準備について説明します。こ
のような環境での Exchange の移行は、非常に大変な作業になることもあります。負荷分散ソリューションは日
常的なアクティビティに役立ちますが、同期セッション中に発生する MAPI トラフィックの急増が負荷分散サー
バーに負担を与えることがあります。これにより、接続に関する問題からデータの消失まで、さまざまな移行上
の問題が発生する可能性があります。
ここの情報は Exchange 2010 CAS アレイ特有のものですが、他の負荷分散ソリューションを使用しているよう
な場合でも、ここに記載しているテクニックを応用できる場合があります。ここの手順は、すべてのタイプの
Migration Manager for Exchange エージェントに適用できます。
移行を開始する前に、負荷分散機構をバイパスするように Migration Manager エージェントを設定します。そ
のためには、エージェントホスト上の %SystemRoot%\system32\drivers\etc\hosts ファイルに、個別の CAS
サーバーに直接接続するためのエントリを追加します。
たとえば、CAS アレイが仮想 IP アドレス 17.80.73.49 および仮想 FQDN cas1.mycompany.corp を使用してい
る場合を考えてみましょう。このアレイから、IP アドレス 17.80.36.115 の Exchange サーバー
exchange1.mycompany.corp が必要です。hosts ファイルで、CAS アレイの FQDN または NetBIOS 名を個別の
Exchange サーバーの IP アドレスにマップします。この例では以下のように指定します。
17.80.36.115 cas1.mycompany.corp
Migration Manager for Exchange 8.11
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119
または
17.80.36.115 \\cas1
これらの変更を行った後は、設定内容が反映されていることを確認してください。そのためには、仮想 CAS ア
レイ名に -a パラメータを指定した ping を実行して、表示される IP アドレスを確認します。
Migration Manager for Exchange 8.11
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120
付録 A:Migration Manager for Exchange
エージェントのパフォーマンスの測定
ここには、Exchange Server 2003 から Exchange Server 2013 にメールデータを移行した、単一の Migration
Manager for Exchange インスタンスのパフォーマンステスト結果を記載しています。
パフォーマンステスト結果:
l
インスタンス当たりの最大メモリー消費量は約 1000 MB。
l
インスタンス当たりの平均データ処理速度は、1 GB/時間。
テスト環境の構成:
サーバーロール
サーバーの OS
CPU
RAM
(GB)
Exchange Server 2003、ソース
Windows Server 2003
Enterprise SP2
2 x Intel Xeon, 2,8
GHz、1 コア
4
Exchange Server 2013、ターゲット
Windows Server 2008 R2
Enterprise SP1
2 x Intel Xeon, 2.0
GHz、2 コア
32
エージェントホスト、Migration
Manager コンソール
Windows Server 2008 R2
Enterprise SP1
2 x Intel Xeon, 1,9
GHz、2 コア
16
SQL Server 2012
Windows Server 2008 R2
Enterprise SP1
2 x Intel Xeon, 2,8
GHz、1 コア
4
ネットワーク速度: 100 Mbit/秒
Migration Manager for Exchange 8.11
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121
付録 B:大きなパブリックフォルダの
Exchange 2013 への移行
Exchange の以前のバージョンとは異なり、Exchange 2013 ではパブリックフォルダはパブリックフォルダ
メールボックスに保管され、メールボックスのサイズ制限は 100GB です。そのため、ソース組織のパブリック
フォルダの内容が 100GB より大きい場合、それを移行するにはこのセクションで説明する手順を実行する必要
があります。
l
パブリックフォルダサイズの特定
l
パブリックフォルダ移行のプランニング
l
パブリックフォルダの移行
l
よくある質問
l
サンプル移行シナリオ
パブリックフォルダサイズの特定
最初のステップとして、Exchange 2013 に移行する予定のパブリックフォルダの全体サイズを分析する必要があ
ります。それには、Exchange システムマネージャで情報を参照するか (Exchange 2003 の場合)、または GetPublicFolderStatistics コマンドレットを起動します (Exchange 2007 または 2010 の場合)。
l
l
サイズが 100GB 未満の場合、以下の手順を実行する必要はありません。単に Migration Manager for
Exchange を使用してすべてのパブリックフォルダを単一のパブリックフォルダメールボックスに移行で
きます。詳細は、「パブリックフォルダの同期」を参照してください。
サイズがほぼ 100 GB または 100GB を超えている場合、パブリックフォルダを 100GB 未満のサイズのブ
ランチに分割してから、パブリックフォルダのブランチを別個の Exchange 2013 パブリックフォルダ
メールボックスに移行します。以下で詳細を説明します。
パブリックフォルダ移行のプランニング
実際のパブリックフォルダ移行の前に、パブリックフォルダの移行方法をプランニングする必要があります。
1. 既存のパブリックフォルダのコンテンツを保持するために必要な Exchange 2013 パブリックフォルダ
メールボックスの数を見積もります。各パブリックフォルダメールボックスには最大 100GB のコンテン
ツを保管することができますが、一部のスペースは空けておくことをお勧めします。たとえば、ソースパ
ブリックフォルダのサイズが 240GB である場合、ターゲット Exchange 2013 組織には少なくとも 3 つ
のパブリックフォルダメールボックスが必要です。
2. パブリックフォルダをコンテンツサイズが 100GB 未満のブランチに分割する方法を分析し、それらのブ
ランチのターゲットパブリックフォルダメールボックスへのマッピングを計画します。
Migration Manager for Exchange 8.11
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122
メモ: Exchange 2007 または 2010 から移行する場合、Export-PublicFolderStatistics.ps1
スクリプトを使用してパブリックフォルダサイズを確認できます。このスクリプトは、パブ
リックフォルダの名前とサイズが含まれるファイルを作成します。詳細は、TechNet の記事「以
前のバージョンから Exchange 2013 にパブリック フォルダーを移行する」を参照してくださ
い。
パブリックフォルダの移行
以下の手順により、移行プランに基づいて実際にパブリックフォルダを移行できるようになりました。
1. パブリックフォルダ移行プランに基づいて、Exchange 2013 組織にパブリックフォルダメールボックス
を作成し、各パブリックフォルダメールボックスにルートパブリックフォルダを作成します。これはソー
スパブリックフォルダの対応するブランチが移行されるフォルダです。そのためには、以下のコマンド
レットを使用します。
New-Mailbox -PublicFolder -Name <mailbox_name>
New-PublicFolder -Name <public_folder_name> –Path <path_to_public_folder> Mailbox <mailbox_name>
メモ: 移行のためのパブリックフォルダメールボックスを作成する前に、Exchange 2013 組織にすでに少なくと
も 1 つのパブリックフォルダメールボックスがあることを確認してください。ない場合には作成してくださ
い。そのメールボックスがプライマリ階層パブリックフォルダメールボックスになります。
1. Migration Manager for Exchange でパブリックフォルダ同期ジョブを設定します。詳細は、「パブ
リックフォルダの同期」を参照してください。
2. 移行プランに基づいてソースパブリックフォルダブランチと対応するルートパブリックフォルダのペアを
含むパブリックフォルダコレクションを追加します。
3. 実際のパブリックフォルダ同期を開始します。
詳細は、「サンプル移行シナリオ」セクションで、大きなパブリックフォルダの Exchange 2013 への移行の実
例についての説明を参照してください。
よくある質問
質問: エージェントはどのようにパブリックフォルダを一致させますか?
回答: 通常、エージェントはフォルダの PR_SOURCE_KEY によってパブリックフォルダを一致させます。ただ
し、パブリックフォルダコレクション内でターゲットルートパブリックフォルダとして選択されたパブリック
フォルダがすでにターゲット組織内に存在する場合、そのフォルダの PR_SOURCE_KEY は対応するソースルート
パブリックフォルダの PR_SOURCE_KEY と同じにはなりません。PFSA および PFTA はそのようなパブリックフォ
ルダの一致情報を Config.mdb データベースに保管しています。
質問: 同期が開始した後に Exchange 2013 組織内のパブリックフォルダメールボックス間でパブリックフォル
ダを移動することは可能ですか?
回答: はい、Exchange 2013 組織内で PFTA によって作成されたパブリックフォルダは、NewPublicFolderMoveRequest を使用して他のパブリックフォルダメールボックスに移動できます。パブリックフォ
ルダの同期設定を変更する必要ありません。この方法は、パブリックフォルダの同期開始後に特定のターゲット
Migration Manager for Exchange 8.11
ユーザーガイド
123
パブリックフォルダメールボックス内にパブリックフォルダの内容を保存するのに十分なスペースがないことが
判明した場合に役立ちます。
サンプル移行シナリオ
この例では、大きなパブリックフォルダをソースの Exchange 2000~2010 組織からターゲットの Exchange
2013 に移行する手順について説明します。Exchange 2013 組織にはまだパブリックフォルダがないと仮定して
いることに注意してください。
ステップ 1: パブリックフォルダサイズの特定
最初のステップとして、パブリックフォルダコンテンツの合計サイズおよびパブリックフォルダ間のサイズ分布
を確認します。
ソースパブリックフォルダのパス
パブリックフォルダ数
サイズ (GB)
.\Transport Planning
842
3.2
.\Management Consulting
271
5.4
.\Offices
6800
155,0
.\Finance
2001
184,9
合計:
9914
348.5
合計サイズは約 348GB で、これは Exchange 2013 組織での Microsoft の単一パブリックフォルダメール
ボックスの制限である 100GB を超えています。したがって、ソースパブリックフォルダ階層をサイズが 100GB
未満のパブリックフォルダブランチに分割する必要があります。その後、各ブランチは、異なる Exchange 2013
パブリックフォルダメールボックス内にあるターゲットパブリックフォルダに移行されます。
分割する必要がある 100GB を超える大きなパブリックフォルダを次の表に示します。
ソースパブリックフォルダのパス
パブリックフォルダ数
サイズ (GB)
.\Offices
6800
155,0
.\Finance
2001
184,9
以下の表の小さいブランチは合計サイズがサイズ制限を超えないため、単一のターゲットパブリックフォルダ
メールボックスに移行できます。
ソースパブリックフォルダのパス
パブリックフォルダ数
サイズ (GB)
.\Transport Planning
842
3,2
.\Management Consulting
271
5,4
ステップ 2: パブリックフォルダ移行のプランニング
次に、大きいパブリックフォルダをブランチに分割する方法を計画する必要があります。例として、まず
.\Offices ブランチとそのサブフォルダを分割します。コンテンツのサイズは約 155GB で、100 GB の制限を大
きく超えています。したがって、ステップ 1 でルートレベルパブリックフォルダを分割したのと同じ方法で、
ブランチに分割する必要があります。
以下の表は、.\Offices ブランチ内のサブフォルダのサイズです。
Migration Manager for Exchange 8.11
ユーザーガイド
124
ソースパブリックフォルダのパス
.\Offices\Paris
.\Offices\London
.\Offices\Moscow
.\Offices \<その他のすべてのサブフォルダ>
サイズ (GB)
50,2
32,4
28,7
43,7
これで、すべてのブランチは 100GB の制限より小さくなり、ブランチをターゲットパブリックフォルダメール
ボックスにマッピングする方法を計画できます。Migration Manager for Exchange を使用して特定のソースブ
ランチを特定のパブリックフォルダメールボックス内にあるターゲットパブリックフォルダに移行するには、そ
のターゲットパブリックフォルダを各パブリックフォルダメールボックス内に手動で作成する必要があります。
このフォルダは Migration Manager for Exchange のパブリックフォルダコレクションの「ターゲットルー
ト」の役割を果たします。
以下にパブリックフォルダコレクションのデザイン案を示します。
l
Name: Collection_01
l
説明: 「.\Offices」の下のパブリックフォルダの移行
l
コレクションのメンバー: 4 つの同期ペア
同期ペア
ソースパブリックフォルダ
ターゲットパブ
リックフォルダ
(手動で作成)
ターゲットパブ
リックフォルダが作
成されるパブリック
フォルダメール
ボックス
1
.\Offices
.\Offices
PFMailbox01
..\Paris サブフォルダと共に除外
..\London サブフォルダと共に除外
..\Moscow サブフォルダと共に除外
..\<すべてのその他のサブフォルダを含む>
2
.\Offices\Paris
.\Offices\Paris
PFMailbox02
3
.\Offices\London
.\Offices\London
PFMailbox03
4
.\Offices\Moscow
.\Offices\Moscow
ステップ 3: パブリックフォルダの移行
パブリックフォルダの同期ジョブとコレクションを設定する前に、以下の作業を行います。
1. Exchange 組織内に最初のパブリックフォルダメールボックスを作成します。このメールボックスはプラ
イマリ階層パブリックフォルダメールボックスとなり、ここにはデータは移行されません。
2. セカンダリパブリックフォルダメールボックス PFMailbox01、PFMailbox02、およびPFMailbox03 を作成
し、その中に対応するパブリックフォルダを作成します。
メモ: ソースブランチ .\Offices\London と .\Offices\Moscow は、サイズ (32.4GB と 28.7GB) の合計
が 100GB 未満であるため、同じターゲットパブリックフォルダメールボックス PFMailbox03 に移行でき
ます。
Migration Manager for Exchange 8.11
ユーザーガイド
125
ターゲットパブリックフォルダ
フォルダが作成されるパブリックフォルダ
メールボックス
.\Offices
PFMailbox01
.\Offices\Paris
PFMailbox02
.\Offices\London
PFMailbox03
.\Offices\Moscow
PFMailbox03
これで、パブリックフォルダ同期ジョブを設定できるようになりました。Migration Manager for Exchange コ
ンソールで以下の手順を実行します。
1. Add Public Folders Synchronization Job ウィザードを開くと、前に各ブランチに作成したターゲット
パブリックフォルダがすでに右パネルに表示されています。
2. 移行先フォルダに移行するパブリックフォルダの最初のペアを追加し、移行しないサブフォルダを除外し
ます。
メモ: パブリックフォルダの双方向の同期を利用する予定の場合、対応するターゲットパブ
リックフォルダも除外する必要があります。
3. その後、残りのブランチ \Offices\Paris、\Offices\Moscow、および \Offices\London のパブリック
フォルダのペアを追加します。
Migration Manager for Exchange 8.11
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126
メモ: 上パネルでフォルダのペアを選択すると、その移行ペアに含まれるパブリックフォルダが
表示されます。ペアに含まれないすべてのパブリックフォルダは灰色表示されます。
4. 最後にウィザードを完了し、実際のパブリックフォルダ同期を開始できます。詳細は、「パブリックフォ
ルダの同期」を参照してください。
レプリカのあるパブリックフォルダの移行
ソース組織のパブリックフォルダのレプリカがすでに他のソースサーバーにある場合、そのようなフォルダはツ
リービューで灰色表示されます。そのようなパブリックフォルダの例が Tokyo フォルダです。デフォルトで
は、Tokyo フォルダは移行に含まれますが、PFSA はローカルレプリカがないフォルダを移行できません。
そのようなパブリックフォルダを移行するには 2 つのオプションがあります。
l
l
パブリックフォルダ同期ジョブを設定する Exchange サーバーにソースパブリックフォルダを複製しま
す。フォルダが複製されるとすぐ同期プロセスに含まれます。
そのパブリックフォルダのローカルレプリカが存在するソース Exchange サーバーのパブリックフォルダ
同期ジョブを追加し、そのジョブを使用してパブリックフォルダを同期します。
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l
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