岐阜県オリジナルの花き新品種 (フランネルフラワー、キンセンカ)が誕生

インターネットでの情報提供
提供予定日
2月20日
平成27年2月19日(木) 県政記者クラブ配布資料
担 当 機 関
担当者
農業技術センター
花き部
加藤・松古
農政課
農業研究推進係
石垣・宮崎
電話番号
058-239-3131
(直通) 058-272-8415
(内線)2805
岐阜県オリジナルの花き新品種
(フランネルフラワー、キンセンカ)が誕生
農業技術センターでは、県の花き生産振興を強化するため、オリジナル性の高い花き品
目の育成研究を行っています。この度、国内初となる花の色がクリーム色のフランネルフ
ラワー「フェアリームーン」と、株の姿や増殖性が優れたキンセンカ「オレアネオ」を新
品種として育成しましたのでお知らせします。また、平成27年3月下旬頃から市場へ出
荷する予定です。
記
1
フランネルフラワー新品種「フェアリームーン」について
1)育成経過
・平成21年度に県が育成したフランネルフラワー「フェアリーホワイト」から花色
がクリーム色に自然変異した株を選抜し、育種を開始。
・平成25年度に育成及び現地試作を完了したため、同年度に農林水産省へ品種登録
出願(出願公表日:平成26年7月14日)。
2)特徴
・既存のフランネルフラワーの花色は白色のみであるが、本品種は花色が月の色に似
たクリーム色となる国内初の品種。
「フェアリームーン」の株の姿
花色の比較
左:新品種 「フェアリームーン」
右:従来品種「フェアリーホワイト」
2
キンセンカ新品種「オレアネオ」について
1)育成経過
・平成22年度に県が育成したキンセンカ「オレア」を基に人工的に変異を誘発させ、
株の姿と増殖性に優れた個体を選抜。
・平成24年度に育成を完了し、平成25年度の現地試作を経て、同年度に農林水産
省へ品種登録出願(出願公表日:平成26年7月14日)。
2)特徴
・既存品種「オレア」は花色に対する市場評価は良いものの、増殖性の低さが問題で
さ
あったため、花色の良さはそのままに、挿し芽に使う枝が約3倍多く採れるよう改
良し、増殖効率を向上。
りっせい
・枝が横に広がらず、上方向に伸びる立性と呼ばれる性質を持ち、ボリューム感のあ
る外観。
・耐寒性に大変優れ冬越しができるため、秋から冬の花壇苗や寄せ植えとしても最適。
株の姿の比較
「オレアネオ」の花形・花色
左:従来品種「オレア」
右:新品種 「オレアネオ」
3
今後の予定
両品種とも、平成27年3月下旬頃を目途に出荷を開始します。今後は、本格出荷
のための生産体制を整え、フランネルフラワーの新品種「フェアリームーン」につい
ては年間5万鉢、キンセンカの新品種「オレアネオ」については年間1万鉢の生産を
目標として生産振興を図ります。
4
その他
両品種については、平成27年2月23日(月)岐阜県水産会館大会議室で開催さ
れる「花で彩る『清流の国ぎふ』県民会議」に展示します。
※品種登録の手順について
農林水産省へ品種登録出願を行った後、約 3~5 ヶ月後に農林水産省より官報にて出願品種
○
の内容について公表される(品種登録出願公表)
。
○
出願内容が公表されることで、広く一般に認知されるが、同時に出願品種と見分けがつか
ない品種が市場に出回る等、権利を侵害されることも考えられる。そのため、出願公表がな
された品種は登録までの間、権利が保護され、権利が侵害された場合、損害賠償を請求する
ことができる(権利の仮保護)
。
出願公表後、2~3 年の間に審査を受け、登録がなされれば、登録日から 25 年(樹木は 30
○
年)の間、権利化することができる。