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2015 年2月 18 日
各
位
会 社 名
ソ ニ ー 株 式 会 社
代表者名
代表執行役 平井 一夫
(コード番号
6758 東証 第 1 部)
問合せ先
財務部 VP 村上 敦子
(TEL: 03-6748-2111(代表))
ソニー株式会社 2015~2017 年度中期経営方針
高収益企業への変革に向け、株主資本利益率(ROE)を最重要の経営指標とし、
収益性重視の事業運営を徹底
本日、ソニー株式会社は上記の発表を行いました。
詳細は、別添プレスリリースをご参照ください。
以 上
News & Information
東京都港区港南 1-7-1
ソニー株式会社
No.15-017
2015 年 2 月 18 日
ソニー株式会社 2015~2017 年度中期経営方針
高収益企業への変革に向け、株主資本利益率(ROE)を最重要の経営指標とし、
収益性重視の事業運営を徹底
ソニー株式会社(以下、「ソニー」)は、本日経営方針説明会を開催し、2015 年度から 2017 年度ま
での 3 年間の中期経営方針を発表しました。
株主資本利益率(ROE)を最も重視する経営指標に据え、中期経営計画の最終年度となる 2017 年
度に、ソニーグループ連結で、ROE10%以上、営業利益 5,000 億円以上を達成することを目標とし、
以下の基本方針のもと、高収益企業への変革を進めてまいります。
事業運営の基本方針

一律には規模を追わない収益性重視の経営

各事業ユニットの自立と株主視点を重視した経営

事業ポートフォリオの観点から各事業の位置づけを明確化
事業の特性、市場環境 などを踏まえ、各事業を、事業ポートフォリオの観点から「成 長牽引領 域」、
「安定収益領域」、「事業変動リスクコントロール領域」と位置付けた上で、ソニーグループ全体の ROE
目 標 に紐 づいた、事 業 ごとの投 下 資 本 利 益 率 (ROIC)の目 標 値 を設 定 し、収 益 性 を重 視 した事 業 運
営を行います。
1. 成長牽引領域:
デバイス分野、ゲーム&ネットワークサービス分野、映画分野、音楽分野を、2015 年度から 3 年
間 のソニーの利 益 成 長 を牽 引 していく領 域 と位 置 付 け、成 長 に向 けた施 策 の実 行 と積 極 的 な資
本投下を行い、それによって売上成長と利益拡大を目指していきます。
デバイス分野においては、CMOS イメージセンサー増産のための設備投資や技術開発投資によ
り、競争力の更なる強化を図ります。ゲーム&ネットワークサービス分野ではプレイステーション®プ
ラットフォームと「プレイステーション®ネットワーク(PSN)」の顧客数の拡大に注力します。映画分野
では、メディアネットワーク事 業 において、視 聴率 の向 上 、放 送 チャネルの拡 充 により視 聴 者 の拡
大 を図 るとともに、テレビ番 組 制 作 事 業 の強 化 、映 画 事 業 の収 益 性 の改 善 を行 っていきます。音
楽分野においては、成長するストリーミング市場への注力などを進めていきます。
2. 安定収益領域:
イメージング・プロダクツ&ソリューション分野、ビデオ&サウンド事業は安定収益領域として、着
実な利益計上とキャッシュフロー創出を重視した経営を行います。
この領域では、市 場全体 の成 長は見込めないものの、コモディティ化しない一定 規模 の市場 に
おいて、ソニーは高性 能ミラーレス一 眼 カメラやハイレゾリューション・オーディオなどに代 表 される
新しい付加価値 の提 案 を引き続き行っていきます。既存 の技 術アセットを活用し大規模 な投資 は
行わず、固定費の最適 化や在庫コントロールの強化により、利 益と投下 資本効率の最大化を図 り
ます。
3. 事業変動リスクコントロール領域:
テレビ事業、モバイル・コミュニケーション分野においては、事業の変動性や競争環境を踏まえ、
リスクの低減と利益の確保を最優先とした事業運営を行います。
価格競争が激しく、コモディティ化が進んでいる市場ではあるものの、ソニーの技術やデバイスに
より、商品の更なる付加価値向上を図ります。また、地域や商品を厳選することにより、投下資本を
抑 え、安定した利 益を確保できる事業 構造を構築します。加えて、事業環 境 の変 化に応じ、他社
との提携などの選択肢を継続して検討していきます。
なお、金融分 野については、生命保 険、損害 保険、銀行 、介護の各 事業において、今後も高 品質
なサービスを提供していくことで、高い顧客満足度を実現し、持続的かつ安定的な業容拡大と利益成
長を目指します。
また、2018 年度以降も安定的に高収益を生み出すため、既にゲーム事業や金融分野で成功して
いる安定した顧客基盤やプラットフォームをベースとした「リカーリング型事業モデル」を、ネットワークサ
ービス事業、映画分野におけるメディアネットワーク事業、及びデジタルイメージング事業における交換
レンズ、アクセサリーなどにおいて更に強化していきます。
新規領域としての医療事業では、ソニー・オリンパスメディカルソリューションズ株式会社における外
科用硬性内視鏡システムなどの開発を順調に進めています。
新しい組織及び人事の体制
高収益企業への変革を着実に実施するため、組織体制と経営チームの再編を行います。
各 事 業 において、①結果 責 任 ・説 明 責 任 の明 確 化 、②持 続 的 な利 益 創 出 を念 頭 に置 いた経営 、
③意思 決定 の迅速 化と事 業 競争 力の強化 を徹底 するため、現在 ソニー株 式 会社 内の事業 部門とな
っている事業についても、分社化を順次実施していく方針です。
昨年分社化したテレビ事業に続き、まず、2015 年 10 月1日を目途として、ビデオ&サウンド事業を
分社化し、独立した完全子会社として運営します。他の事業に関しても、分社化に向けた準備を進め
ます。また、既 に子会社 として個別の事業運営を行っている事業体についても、上記の方針を適 用し、
より一層の自立性を高めていきます。
経営チームについても、多様な経験を持つ人材及び自立的な経営ができる人材の登用をいくつか
の領域で新たに行い、各事業と本社における責任と役割を一層明確にした体制とします。
(※詳細については本日発表した役員人事をご参照ください)
ソニーは、この 2015 年度から 2017 年度までの中期経営計画のテーマを「利益創出と成長への投資」
に据え、お客様に感動 をお届けし、好奇 心を刺 激する会社であり続けるため、ユニークな商 品やサー
ビス、事業モデルによって顧客価値の創造と企業価値の向上を目指します。
将 来 に関 する記 述 等 についてのご注 意
この発 表 文 に記 載 されている、ソニーの現 在 の計 画 、見 通 し、戦 略 、確 信 などのうち、歴 史 的 事 実 でないものは、将 来 の業 績 に関 する見
通 しです。将 来 の業 績 に関 する見 通 しは、将 来 の営 業 活 動 や業 績 、出 来 事 ・状 況 に関 する説 明 における「確 信 」、「期 待 」、「計 画 」、「戦
略 」、「見 込 み」、「想 定 」、「予 測 」、「予 想 」、「目 的 」、「意 図 」、「可 能 性 」やその類 義 語 を用 いたものには限 定 されません。口 頭 又 は書 面
による見 通 し情 報 は、広 く一 般 に開 示 される他 の媒 体 にも度 々含 まれる可 能 性 があります。これらの情 報 は、現 在 入 手 可 能 な情 報 から得
られたソニーの経 営 陣 の仮 定 、決 定 ならびに判 断 にもとづいています。実 際 の業 績 は、多 くの重 要 なリスクや不 確 実 な要 素 により、これら
業 績 見 通 しと大 きく異 なる結 果 となりうるため、これら業 績 見 通 しのみに全 面 的 に依 拠 することは控 えるようお願 いします。また、新 たな情
報 、将 来 の事 象 、その他 の結 果 にかかわらず、常 にソニーが将 来 の見 通 しを見 直 して改 訂 するとは限 りません。ソニーはそのような義 務 を
負 いません。実 際 の業 績 に影 響 を与 えうるリスクや不 確 実 な要 素 には、以 下 のようなものが含 まれます。
(1) ソニーの事 業 領 域 を取 り巻 くグローバルな経 済 情 勢 、特 に消 費 動 向
(2) 為 替 レート、特 にソニーが極 めて大 きな売 上 、生 産 コスト、又 は資 産 ・負 債 を有 する米 ドル、ユーロ又 はその他 の通 貨 と円 との為 替 レ
ート
(3) 激 しい価 格 競 争 、継 続 的 な新 製 品 や新 サービスの導 入 、急 速 な技 術 革 新 、ならびに主 観 的 で変 わりやすい顧 客 嗜 好 などを特 徴 と
する激 しい市 場 競 争 の中 で、充 分 なコスト削 減 を達 成 しつつ顧 客 に受 け入 れられる製 品 やサービス(テレビ、ゲーム事 業 のプラットフ
ォーム、ならびにスマートフォンを含 む)をソニーが設 計 ・開 発 し続 けていく能 力
(4) 技 術 開 発 や生 産 能 力 増 強 のために行 う多 額 の投 資 を回 収 できる能 力 及 びその時 期
(5) 市 場 環 境 が変 化 する中 でソニーが事 業 構 造 の改 革 ・移 行 を成 功 させられること
(6) ソニーが金 融 を除 く全 分 野 でハードウエア、ソフトウエア及 びコンテンツの融 合 戦 略 を成 功 させられること、インターネットやその他 の
技 術 開 発 を考 慮 に入 れた販 売 戦 略 を立 案 し遂 行 できること
(7) ソニーが継 続 的 に、研 究 開 発 に十 分 な資 源 を投 入 し、設 備 投 資 については特 にエレクトロニクス事 業 において投 資 の優 先 順 位 を正
しくつけて行 うことができること
(8) ソニーが製 品 品 質 を維 持 できること
(9) ソニーと他 社 との買 収 、合 弁 、その他 戦 略 的 出 資 の成 否 を含 む(ただし必 ずしもこれらに限 定 されない)ソニーの戦 略 及 びその実 行
の効 果
(10) 国 際 金 融 市 場 における深 刻 かつ不 安 定 な混 乱 状 況 や格 付 けの低 下
(11) ソニーが、需 要 を予 測 し、適 切 な調 達 及 び在 庫 管 理 ができること
(12) 係 争 中 又 は将 来 発 生 しうる法 的 手 続 き又 は行 政 手 続 きの結 果
(13) 生 命 保 険 など金 融 商 品 における顧 客 需 要 の変 化 、及 び金 融 分 野 における適 切 なアセット・ライアビリティー・マネージメント遂 行 の
成否
(14) (市 場 の変 動 又 はボラティリティを含 む)日 本 の株 式 市 場 における好 ましくない状 況 や動 向 が金 融 分 野 の収 入 及 び営 業 利 益 に与
える悪 影 響
(15) 事 業 活 動 の混 乱 や財 務 上 の損 失 の発 生 などを含 むサイバーセキュリティに関 するリスクを予 測 ・管 理 するための取 り組 み
(16) 大 規 模 な災 害 などに関 するリスク
ただし、業 績 に不 利 な影 響 を与 えうる要 素 はこれらに限 定 されるものではありません。