2015年版 - 朝日新聞デジタル

朝日新聞社本支社所在地
東 京 本 社 〒 104-8011 東京都中央区築地 5-3-2
03-3545-0131
大 阪 本 社 〒 530-8211 大阪市北区中之島 2-3-18 06-6231-0131
西 部 本 社 〒 803-8586 北九州市小倉北区室町 1-1-1
093-563-1131
名古屋本社 〒 460-8488 名古屋市中区栄 1-3-3 052-231-8131
北海道支社 〒 060-8602 札幌市中央区北 2 条西 1-1-1
011-281-2131
福 岡 本 部 〒 812-8511 福岡市博多区博多駅前 2-1-1 092-411-1131
営業内容
日刊新聞の発行ほか
資本金・営業収入
資本金
6 億 5,000 万円
営業収入 単体 3,135 億 1,400 万円
(第 161 期 2013 年 4 月 1 日~ 2014 年 3 月 31 日)
連結 4,695 億 2,200 万円
(同)
社員数
(2014 年 4 月 1 日現在)
男性 : 3,850 人 女性:790 人 計:4,640 人
取材・印刷拠点
国内全都道府県と海外 5 総局 33 支局、計 317 の総局・支局があり、日々の
取材拠点となっています。印刷は全国 27 カ所に拠点があります。
朝日新聞社の海外総局・支局
● 支局の新拠点
● 支局
■ 総局
(ロシア)
イスタンブール
(トルコ) ウラジオストク
2012年4月開設
2014年1月開設
ヨーロッパ総局
中国総局
サンフランシスコ
(アメリカ)
2014年7月開設
中東アフリカ総局
アジア総局
ヤンゴン
(ミャンマー)
2014年9月開設
ハノイ
(ベトナム)
2012年9月常駐再開
リオデジャネイロ
(ブラジル)
2013年9月開設
ヨハネスブルク ドバイ
(アラブ首長国連邦)
(南アフリカ) 2012年7月開設
シドニー
(オーストラリア)
2013年10月開設
朝日新聞社 CSR推進部
〒 104-8011
東京都中央区築地 5-3-2
TEL:03-5540-7453
http://www.asahi.com/shimbun/
本冊子記載記事の無断転載・複製を禁じます。© 朝日新聞社
アメリカ総局
2013年9月再開
朝
日
新
聞
社
2 015
会社案内
3年連続新聞協会賞
受賞33回は業界トップ
朝日新聞社は、
「 徳洲会から猪瀬直樹・前東京都知事への5 千万円提供をめぐる一連のスクープ 」
で、
2014 年度の新聞協会賞を受賞しました。編集部門では 3 年連続の受賞となります。
編集部門の受賞は、14 年度で 23 回を数えました。隠された事実を独自の取材で掘り起こす
調査報道での成果が続いています。
技術部門 9 回、経営・業務部門 1 回と合わせ、受賞回数 33 回は、新聞業界で最多です。
朝日新聞東京本社のメディアラボ
代表取締役会長 飯田 真也
代表取締役社長 渡辺 雅隆
新たなスタート よりよい明日をともにつくる
膨大な情報が世界を飛び交うネット社会で、情報の
賞は 3 年連続です。さらに伸ばせるように、調査報道
真偽を見極め、真実が何かをつかむのは難しくなって
を強化します。
います。だからこそ、一つひとつの情報を丹念に確認
デジタル技術を採り入れ、未来のメディア像を探る
し、真相に迫る私たちの役割は大きくなっています。
試みも積極的に進めています。13 年に開設した「 メ
私たちは、記事取り消しなど 2014 年の一連の問題
ディアラボ 」は、新技術の開発や新規事業を開拓する
を深く反省し、朝日新聞社の存在意義は何か、一から
拠点として、ベンチャー企業への投資などに乗り出し
見つめ直しました。
ました。14 年には、開発が活発なウェアラブル(身に
そして創業から 136 年の今年、
「 読者や社会ととも
つけられる)端末の見本市「 ウェアラブル・テック・エ
に考え、ともにつくるメディア 」への進化を誓いまし
キスポ 」や、社外のエンジニアらと朝日新聞記者が社
た。事実に謙虚に向き合い、人々の声に耳を澄ます。
会的な課題を解決するためのアイデアを出し合うイベ
隠れた事実を独自取材で掘り起こし、社会に警鐘を鳴
ント「 データジャーナリズム・ハッカソン 」も開き、大
らす——。報道機関の原点を改めて確認し、新たなス
きな反響をいただきました。
タートを切ります。
「 新しい技術を柔らかく受け入れ、よりよい明日を
かつてリクルート事件を追及した朝日新聞社の調査
ともにつくるメディアへと変化を続ける 」。それが私
報道の伝統は、脈々と受け継がれています。2014 年
たちのめざす、これからの朝日新聞社の姿です。
度は「『 徳洲会から猪瀬直樹・前東京都知事への 5 千万
円提供をめぐる一連のスクープ 』と関連報道 」で、優
れた報道に贈られる「 新聞協会賞 」を受けました。受
1
朝日新聞社 代表取締役会長 飯田
真也
同 社長 渡辺 雅隆
2
若い社員たち企画、
双方向性の空間も
朝日新聞社は、未来のメディア像を探る取り組み
朝日新聞デジタル
を、
「 未来メディアプロジェクト 」と位置づけ、積極的
に進めています。
http://www.asahi.com/miraimedia/
朝日新聞社がインターネットの世界に足を踏み入
れたのは1995 年。ニュースサイトのアサヒ・コムが
幅広く新事業に挑む
渋谷に分室も開設
メディアラボ
新事業開発に専従する「 実験工房 」として朝日新聞
社が 2013 年に発足させた組織メディアラボは、活動
の幅を広げています。
誕生し、2011年 5 月に有料の「 朝日新聞デジタル 」
大学などの委託を受けて講義のオンライン教材づく
を創刊しました。無料も含めた総会員数は 200 万人
りをする新サービス「A-MOOC」を始めました。新聞
近くに達しており、
「 紙面ビューアー」を使えば紙の
の紙面にスマートフォンをかざすと動画などに誘導さ
新聞をめくるように楽しめます。女子フィギュアス
れるアプリ「 朝日コネクト 」の提供も始まりました。
ケートの浅田真央選手を特集した「 ラストダンス 」は
このアプリをパートナー企業と一緒に設計・開発した
記事、写真、動画、音楽を組み合わせたパララックス
のは、大学院で画像認識を専攻したエンジニアで、メ
(視差効果)を取り入れ、
「 新しいウェブ表現 」として
ディアラボの若手メンバーです。
大きな反響を得ました。デジタル世代との接点を築
2014 年 10 月には新拠点「 渋谷分室 」を、IT ベン
こうと、2014 年夏には新サイト「withnews(ウィズ
チャーが集積し文化の発信地でもある東京・渋谷に置
ニュース)
」をスタート。若い社員たちが企画し、ユー
きました。新しいビジネスづくりやイノベーションを
ザーからの質問を受けて取材する双方向性のある空
起こすことが狙いです。自由なレイアウトが可能で社
間です。東日本大震災、国政選挙、待機児童問題、ス
内外のイベントにも活用されています。
ポーツなどで、データジャーナリズムという新しい
また「 朝日自分史 」という人生を振り返る本づくり
伝え方にも挑んでいます。
メディアラボ渋谷分室 写真提供:ツバメアーキテクツ
社会課題伝えるコンテンツ、
社外のエンジニアらと記者が開発
を支援する事業では、記者経験者が取材や編集に加
わっています。
一緒に社会課題解決の
アイデアを
ハッカソン
未来メディア塾
朝日新聞社は 2014 年、社外のエンジニアやデザイ
社会で活躍する人々と記者らが、一緒に社会課題に
ナーらと記者がチームを組み、社会課題を分かりやす
向き合い、メディアやテクノロジーを使って解決する
く 伝 え る コ ン テ ン ツ を 短 期 間 で 開 発 す る「 デ ー タ
アイデアを出し合う。そしてよりよい社会を模索する。
ジャーナリズム・ハッカソン 」を開きました。国内の
そんな双方向の場を設けたい、という思いで、
「 未来メ
新聞社としては初の試みです。IT 企業やコンサルティ
ディア塾 」をスタートさせました。
ング会社のエンジニア、ウェブサイトの編集者、NPO
学びの場として「 オープン・カフェ」を隔月で開催
代表ら、30 代を中心に 70 人以上が参加。12 人の記者
したり、課題の本質を掘り下げる場として 2 日間にわ
がそれぞれ問題意識を示した後、チームに分かれてア
たって
「イノベーション・キャンプ」
を開いたりします。
イデアを練り、2 日間にわたって開発を競いました。
こうしたワークショップを通じて、継続的に社外の
グランプリには、脳卒中の治療日数が病院ごとに一
方々との協働・共創、対話を進めていく予定です。
目で分かる仕組み「 データで透明化する医療 」が選ば
一方的なプレゼンではなく、さまざまな考え方を持
れました。早期治療が行われないと後遺症リスクが高
つ参加者同士が意見を交わし合うことで、新たな発想
まるという社会課題を「 伝える 」だけでなく、治療が
が生まれることを期待しています。
はやい病院を探せるという「 解決 」の道も示しました。
みなさんと未来をともに考え、ともにつくるメディ
記者と外部の専門家が互いのスキルを持ち寄り、協
「 働き方 」をテーマに開かれた未来メディア塾 =2015 年 1 月、
メディアラボ渋谷分室
力していこうという異例の取り組みに、参加者からは
歓迎の声が上がりました。
3
アとして、紙面だけでなくソーシャルメディアを含め
たオンライン上においても、積極的に情報発信をして
いきます。
データジャーナリズム・ハッカソンの模様 = 朝日新聞東京本社
4
2017 年春フェスティバルシティが誕生
朝日新聞社 信頼回復と再生のための行動計画
ともに考え、ともにつくるメディアへ
朝日新聞社は、記事取り消しなど 2014 年の一連の問題を深く反省し、信頼回復と再生のための行動計画
をつくりました。
公正な姿勢で事実に向き合います
事実に基づく公正で正確な報道こそが最大の使命です。社外からの指摘に謙虚に
耳を傾け続けます。事前・事後のチェック体制をしっかり構築し、間違いは直ちに
中之島
フェスティバルタワー
ただす姿勢を徹底します。
多様な言論を尊重します
2017 年完成予定
理念
中之島
フェスティバルタワー・
ウエスト
読者とともにつくる新聞をめざします。多様な価値観や意見を紙面に反映すると
ともに、朝日新聞の記事や論説に対する異論・反論も幅広く掲載するフォーラム機能
を強化します。今まで以上に複眼的な見方を意識した記事を増やします。
課題の解決策をともに探ります
よりよい明日をつくっていくために、社会の仕組みや生活に密着したテーマに
フェスティバルホール
ついて幅広く考える情報を提供します。問題点の指摘にとどまらず、みなさまと課題
を共有し、多角的な視点でともに解決策を探るメディアへと進化させます。
フェスティバルシティ
フェスティバルシティの完成予想図。左が 2017 年春完成予定の中之島フェスティバルタワー・ウエスト
音楽ホールと美術館、高級ホテルなど大阪の街づくりに貢献
大阪に新たなにぎわいの街「フェスティバルシティ」
美術館(仮称)」が入ります。朝日新聞社の創業者・村
誕生へ――2017 年春、音楽の殿堂・フェスティバル
山龍平(りょうへい)が収集した日本・東洋の古美術品
ホールや朝日新聞大阪本社がある「 中之島フェスティ
などを収蔵する美術館として、1973 年に神戸市に開
バルタワー」
(大阪市北区、12 年完成)の西隣に、
「 中之
館した公益財団法人「 香雪美術館 」の分館で、2018 年
島フェスティバルタワー・ウエスト 」が完成します。
春にオープンの予定です。国宝や重要文化財の展示も
新たなビルも高さ 200 メートルで、高さや外観が統一
可能な本格的施設となります。
されたツインタワーとしては国内で最も高くなります。
「 フェスティバルシティ」は、ツインタワー内の音楽
朝日新聞社は 1879(明治 12)年に大阪で生まれ、6
ホールと美術館という二つの文化施設を核として、高
年後に中之島に移転。以来 130 年にわたり、この地で
級ホテル、50 店舗を擁する飲食・物販施設「 フェス
新聞発行を続けてきました。ツインタワーが完成する
ティバルプラザ 」、さらにオフィスも加わり、2 棟合わ
と、実質上の創業地での10年にわたる再開発プロジェ
せて 1 万 2 千人が働く街となります。朝日新聞社は、
クトが完結することになります。
水都・大阪のシンボルアイランドである中之島の発展
新たなビルは、高層部に高級ホテル、中層部はテナ
を通じ、関西のブランドアップのために貢献します。
ントオフィスとなり、文化施設として「 中之島・香雪
5
・パブリックエディターの導入
具体的な
取り組み
・多様な意見載せるフォーラム面
・訂正記事を集めるコーナー新設
・調査報道をさまざまな形で充実
・読者と対話する車座集会の開催
記事に対するご指摘・ご意見をきちんと受け止
記事に誤りがあった場合、より丁寧に分かりやす
め、より迅速に報道に生かす体制を強化するため、
くお知らせするために、訂正をまとめて掲載する
「 パブリックエディター」制度を新設します。パブ
コーナーを新設します。歴史を記録して後世に残す
リックエディターは、社内外の数人で構成し、記事を
役割を担う新聞として、間違った記事は速やかに訂
書く編集部門から独立した立場で報道内容を点検し
正しておわびし、間違えた理由もできる限り詳しく
ます。
説明していきます。
朝日新聞に対する異論・反論を含め、社内外や読
独自取材によって埋もれている事実、真実を掘り
者 の み な さ ま の 多 様 な 見 方・主 張 を 掲 載 す る
起こし、見過ごされている問題に光を当てる調査報
「 フォーラム面 」
(仮称)をつくります。今ある「 オピ
道を一段と充実させます。
ニオン面 」や「 声欄 」と合わせて、読者が集う「 言論
役員や社員がお客さまの生の声を聞き、それを報
の広場 」の機能を充実させます。これまで十分に説
道に生かしていくために、読者のみなさまとじかに
明しきれなかった読者からの疑問に答える記事
お話しし、ご意見をうかがう機会を増やします。
「Re:お答えします 」を、随時掲載していきます。
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