(別紙) 平成26年度過重労働解消キャンペーンにおける重点監督実施状況 1 法違反の状況(是正勧告書を交付したもの) ○ 重点監督実施状況 平成26年度過重労働解消キャンペーン(平成26年11月)の間に、50事業場(全国4,561事業場)に対し重 点監督を実施し、42事業場(全体の84.0%、全国83.6%)で労働基準関係法令違反が認められた。主な法 違反としては、違法な時間外労働があったものが34事業場(全体の68.0%、全国50.5%)、賃金不払残業 があったものが14事業場(全体の28.0%、全国20.9%)であった。 表1 重点監督実施件数等 監督実施事業場数 (注1) 合計 全国 製造業 建設業 運輸交通業 主 な 業 種 商業 教育・研究業 保健衛生業 接客娯楽業 その他の事業 違反状況(下段:違反率) 違反件数(下段:違反率) (注2) 沖縄 全国 労働時間(注3) 沖縄 全国 賃金不払残業(注4) 沖縄 全国 健康障害防止対策(注5) 沖縄 全国 沖縄 4,561 50 3,811 42 2,304 34 955 14 72 0 100% 100% 83.6% 84.0% 50.5% 68.0% 20.9% 28.0% 1.6% 0.0% 1,225 10 1,032 9 678 9 171 3 33 0 26.9% 20.0% 27.1% 21.4% 29.4% 26.5% 17.9% 21.4% 45.8% 0.0% 194 2 150 2 90 1 47 2 3 0 4.3% 4.0% 3.9% 4.8% 3.9% 2.9% 4.9% 14.3% 4.2% 0.0% 328 7 283 5 195 5 52 1 6 0 7.2% 14.0% 7.4% 11.9% 8.5% 14.7% 5.4% 7.1% 8.3% 0.0% 933 13 802 11 506 8 223 4 1 0 20.5% 26.0% 21.0% 26.2% 22.0% 23.5% 23.4% 28.6% 1.4% 0.0% 158 0 117 0 64 0 29 0 3 0 3.5% 0.0% 3.1% 0.0% 2.8% 0.0% 3.0% 0.0% 4.2% 0.0% 412 0 355 0 150 0 102 0 8 0 9.0% 0.0% 9.3% 0.0% 6.5% 0.0% 10.7% 0.0% 11.1% 0.0% 397 10 358 9 242 8 137 3 4 0 8.7% 20.0% 9.4% 21.4% 10.5% 23.5% 14.3% 21.4% 5.6% 0.0% 618 5 475 4 242 2 133 1 7 0 13.5% 10.0% 12.5% 9.5% 10.5% 5.9% 13.9% 7.1% 9.7% 0.0% (注1) 主な業種を計上しているため、合計数とは一致しない。 (注2) 下段は、違反件数42事業場(全国は3,811事業場)を100.0%とした場合の割合である。 (注3) 労働基準法第32条違反〔36協定なく時間外労働を行っているもの、36協定で定める限度時間を超えて時間外労働を行っ ているものなど違法な時間外労働があったもの。〕の件数を計上している。 (注4) 労働基準法第37条(割増賃金)違反のうち、賃金不払残業の件数を計上している〔計算誤り等は含まない。〕。 (注5) 労働安全衛生法第18条違反〔衛生委員会を設置していないもの、設置しているが毎月1回以上開催していないもの又は 必要な事項について調査審議を行っていないもの。〕及び労働安全衛生法第66条の8違反〔1月当たり100時間以上の時間 外・休日労働を行った労働者から、医師による面接指導の申出があったにもかかわらず、面接指導を実施していないも の。〕を計上している。 ※ 重点監督では、数多く寄せられた情報の中から、過重労働の問題があることについて、より深刻・詳細な情 報のあった事業場を優先して対象としているため、労働時間の違反のあった事業場の比率が68.0%(平成25 年の定期監督等における比率は18.5%)と高くなっている。 表2 事業場の規模別の重点監督実施件数 全体 1〜9人 4,561 100% 50 100% 全国 沖縄 903 19.8% 10 20.0% 10〜29人 1496 32.8% 20 40.0% 30〜49人 50〜99人 100〜299人 300人以上 756 611 576 219 16.6% 13.4% 12.6% 4.8% 10 1 8 1 20.0% 2.0% 16.0% 2.0% 表3 企業規模別で見た場合の重点監督実施件数 全体 全国 沖縄 1〜9人 4,561 100% 50 100% 382 8.4% 5 10.0% 10〜29人 680 14.9% 11 22.0% 30〜49人 50〜99人 100〜299人 300人以上 487 568 942 1502 10.7% 12.5% 20.7% 32.9% 5 2 6 21 10.0% 4.0% 12.0% 42.0% 1 2 健康障害防止に係る指導状況(指導票を交付したもの) ⑴ 過重労働による健康障害防止のための指導状況 重点監督実施事業場のうち27事業場(全国2,535事業場)に対して、長時間労働を行った労働者に対し、 医師による面接指導等を実施することなどの過重労働による健康障害防止措置を講じるよう指導した。 表4 重点監督における過重労働による健康障害防止のための指導状況 専用指導文書交付 全体 全国 沖縄 交付件数(上段) 交付率(下段) 4561 100% 50 100% 指導事項(注1) 衛生委員会等に 面接指導等が実 面接指導等の実 月45時間以内へ 月80時間以内 おける調査審議の 施できる仕組み 施(注2) の削減(注4) への削減(注5) 実施(注3) の整備等(注6) 2,535 56.0% 27 54.0% 560 12% 9 18.0% 825 18% 4 8.0% 1,122 25% 11 22.0% 1,362 30% 16 32.0% 270 6% 3 6.0% (注1) 指導事項は、重複があり得る。 (注2) 2ないし6月で平均80時間を超える時間外労働を行っている労働者又は1月100時間を超える時間外労働を行っている労働 者に対して、面接指導等の必要な措置を実施するよう努めることなどを指導した事業場数を計上している。 (注3) 「長時間にわたる労働による労働者の健康障害の防止を図るための対策の樹立に関すること」について、①常時50人以上 の労働者を使用する事業場の場合には衛生委員会で調査審議を行うこと、②常時50人未満の労働者を使用する事業場の場 合には、労働安全衛生規則第23条の2に基づく関係労働者の意見を聴くための機会等を利用して、関係労働者の意見を聴 取することを指導した事業場数を計上している。 (注4) 時間外・休日労働時間を1か月当たり45時間以内とするよう削減のための具体的方策を検討し、その結果、講ずることとし た方策の着実な実施に努めるよう指導した事業場数を計上している。 (注5) 時間外・休日労働時間を1か月当たり80時間以内とするための具体的方策を検討し、その結果、講ずることとした方策を具 体的な期限までに実施すること等を指導した事業場数を計上している。 (注6) 医師による面接指導等を実施するに当たり、労働者による申出が適切になされるようにするための仕組み等を予め定める ことなどを指導した事業場数を計上している。 ⑵ 労働時間適正把握に係る指導状況 重点監督実施事業場のうち18事業場(全国1,035事業場)に対して、労働時間の管理が不適正であるため、 厚生労働省で定める「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関する基準」に適合するよ う、労働時間を適正に把握することなどを指導した。 表5 重点監督における労働時間適正把握に係る指導状況 全体 全国 沖縄 指導票交付 指導事項(注1) 交付件数(上段) 交付率(下段) 始業・終業時刻の確 自己申告制の説 適正申告阻害要 労働時間を管理す 労使協議組織 実態調査の実施 認及び記録 明 因の排除 る者の責務 の活用 4561 100% 50 100% 1,035 23.0% 18 36.0% 639 14.0% 10 20.0% 181 4.0% 1 2.0% 445 9.8% 9 18.0% 93 2.0% 1 2.0% 58 1.3% 1 2.0% 10 0.2% 0 0.0% (注1) 指導事項は、重複があり得る。 3 重点監督において把握した実態 ○ 時間外・休日労働時間が最長の者の実績 違法な時間外労働があった34事業場(全国2,304事業場)において、時間外・休日労働が最長の者を確認 したところ、10事業場(全国715事業場)で1か月100時間を、2事業場(全国153事業場)で1か月150時間を 超えていた。 表6 違法な時間外労働があった事業場における時間外・休日労働時間が最長の者の実績 全体 全国 沖縄 2,304 100% 34 100% 1月当たり45時間 1月当たり45時間 1月当たり80時間 1月当たり100時間 1月当たり150時 1月当たり200 以下 超80時間以下 超100時間以下 超150時間以下 間超200時間以下 時間超 622 27.0% 10 29.4% 581 25.2% 9 26.5% 378 16.4% 5 14.7% 562 24.4% 8 23.5% 118 5.1% 2 5.9% 35 1.5% 0 0.0% 2
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