1 - 産地活性化総合対策事業のうち 国産花きイノベーション

産地活性化総合対策事業のうち
国産花きイノベーション推進事業公募要領
第1
総則
平成27年度産地活性化総合対策事業のうち国産花きイノベーション推進事業に係
る事業実施主体の公募については、この要領に定める。
第2
事業の内容
本事業により実施することができる事業の内容は、次に掲げるものとし、内容の
詳細は別記1のとおりとする。
1
地区推進事業
(1)花き関係者の連携への支援
ア
地域協議会の設置・運営
イ
生産技術向上交流支援
(2)国産花きの強みを活かす生産・供給体制の強化
ア
広域連携による花き加工流通の実証
イ
国内外の需要に対応した生産・供給体制の検討
ウ
物流の効率化の検討・実証
エ
園芸資材リサイクルシステムの検討・実証
(3)国産花きの需要拡大
2
ア
フラワーコンテスト、花文化展示会、シンポジウムの開催
イ
花文化と併せた国産花きの情報発信
ウ
学校・福祉施設等での花育体験推進
エ
企業や介護施設等における花と緑の活用推進
全国推進事業
(1)花き日持ち性向上対策実証事業
(2)花き生販連携活動推進事業
(3)少量花材安定供給体制構築支援事業
(4)花きの効用検証・普及事業
(5)花育活動全国推進事業
(6)くらしに花を取り入れる新需要創出事業
(7)オリンピック・パラリンピックフラワー安定供給対策事業
第3
1
応募団体の要件
地区推進事業については、都道府県等をその区域とし、次の(1)から(3)
の要件を満たす協議会(以下、「地域協議会」という。)とする。ただし、第2
の1の(2)のアのみを実施する場合は、地域協議会以外で(2)、(3)の要
件を満たす協議会、民間企業、公益社団法人、公益財団法人、一般社団法人、一
般財団法人、協同組合、企業組合、特定非営利活動法人、学校法人、特殊法人、
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認可法人、独立行政法人も応募することができるものとする。
(1)都道府県、花き業界関係者等(生産者、研究者、実需者(流通・販売業者)
等)により協議会が構成されていること。このうち、都道府県、生産者及び実
需者は必須の構成員とする。
(2)事業の事務手続を適正かつ効率的に行うため、地域協議会の代表者及び意思
決定の方法、事務・会計の処理方法及びその責任者、財産管理の方法、公印の
管理・使用及びその責任者、内部監査の方法等を明確にした地域協議会の運営
等に係る規約(以下「地域協議会規約」という。)が定められていること。
(3)地域協議会規約において、一の手続につき複数の者が関与する等、事務手続
に係る不正を未然に防止する仕組みが設けられており、かつ、その執行体制が
整備されていること。
2
全国推進事業については、民間企業、公益社団法人、公益財団法人、一般社団
法人、一般財団法人、協同組合、企業組合、特定非営利活動法人、学校法人、特
殊法人、認可法人、独立行政法人、協議会(1の(2)、(3)の要件を満たす
ものに限る。)とする。
第4
事業実施期間
事業実施計画の承認を受けた事業実施計画に記載された年度の1年間とする。
第5
1
事業の成果目標
成果目標は次に掲げるとおりとする。
(1)地区推進事業
各地域協議会及び第2の1の(2)のアを実施する事業実施主体(以下「地
域協議会等」という。)は、次のアのほか、取組の内容に応じてイからエによ
り目標を設定するものとする。
ア
当該地域協議会等の活動区域における花きの生産又は販売の数量若しくは
金額を直近の実績値と比して100%以上とする目標を設定するものとする。
なお、目標は品目単位で設定できるものとする。
イ
第2の1の(2)のアを実施する場合には、加工実証における付加価値向
上商品(花束・プリザーブドフラワー等)の生産量の目標を設定するものと
する。なお、既に加工業務を行っている事業実施主体の場合は、直近年度の
実績値と比して100%以上とする目標を設定するものとする。
ウ
第2の1の(2)のイ又は(3)のイを実施する場合には、当該地域協議
会の活動区域における花きの輸出の数量又は金額を直近の実績値と比して
100%以上とする目標を設定するものとする。なお、目標は品目単位で設定
することができるものとする。
エ
第2の1の(2)のウ若しくはエ又は(3)のア、ウ若しくはエを実施す
る場合は、当該地域協議会等が実施する各取組の内容に応じた数値目標(例
:流通コストの削減率、花育教室の体験人数等)を設定するものとする。
(2)全国推進事業
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ア
第2の2の(1)又は(2)を実施する場合
当該事業による実証区域等における花きの生産又は販売の数量若しくは金
額を直近の実績値と比して100%以上とする目標を設定する。なお、目標は
品目単位で設定することができるものとする。
イ
第2の2の(3)を実施する場合
生け花花材セミナーの参加者数、生け花花材流通マニュアルに掲載する産
地の範囲・数、品目数、マニュアルの配布数等の目標を設定する。
ウ
第2の2の(4)を実施する場合
花きの効用に関するリーフレットの配布数、ホームページの閲覧者数等の
目標を設定する。
エ
第2の2の(5)を実施する場合
花育副読本等の配布数、花育実践者研修の受講者数等の目標を設定する。
オ
第2の2の(6)を実施する場合
講演会等への入場者数、花きの利用方法を提案するパンフレットの配布数
等の目標を設定する。
カ
第2の2の(7)を実施する場合
花き活用のシミュレーションを行う大会数、マニュアルの配布数等の目標
を設定する。
2
成果目標の目標年度は平成30年度とする。ただし、第2の2の(1)から(7)
の事業の目標年度は平成28年度とする。
第6
1
事業の補助要件及び補助率
事業の補助要件
事業の補助要件は、次に掲げるとおりとする。
(1)事業実施主体が、第3の応募団体の要件を満たす地域協議会等であること。
(2)実施する事業の内容に応じて第5の成果目標が定められていること。
(3)実施する事業の内容が別記3の事業の実施基準を満たすものであること。
2
補助率
(1)地区推進事業
定額(ただし、第2の1の(2)のアの実施に係る経費のうち加工拠点等整
備費及び第2の1の(2)のイ、第2の1の(3)のイの実施に係る経費にあ
っては2分の1以内とする。)
(2)全国推進事業
定額
第7
1
補助対象経費
補助対象経費は、別記2に掲げる経費のうち本事業に直接要する別紙の経費で
あって本事業の対象として明確に区分できるもので、かつ証拠書類によって金額
等が確認できるものとする。なお、その経理に当たっては、別紙の費目ごとに整
理するとともに他の事業等の会計と区分して経理を行うこととする。
- 3 -
2
また、いずれの事業を行う場合も、次の取組は、国の助成対象としない。
(1)その成果について、その利用を制限し、公共の用に供さない取組
(2)特定の個人又は法人の資産形成又は販売促進につながる取組
3
なお、交付申請のあった金額については、補助対象経費等の精査により減額す
ることがある。
第8
事業実施計画の公募期間等
事業実施計画の公募期間その他の事項については、農林水産省ホームページにお
いて公表するものとする。
第9
1
応募手続
地区推進事業を実施しようとする事業実施主体は、別記様式第1号別添1によ
り、事業実施計画を作成し、都府県にあっては地方農政局長(沖縄県にあっては
「内閣府沖縄総合事務局長」。以下同じ。)に提出、北海道にあっては北海道農
政事務所を経由して生産局長に提出するものとする。
2
全国推進事業を実施しようとする事業実施主体は、別記様式第1号別添2から
別添8により、事業実施計画を作成し、生産局長に提出するものとする。
第10
1
審査方法等
補助金等交付候補者の選定
(1)地方農政局長は、第9の1により提出された事業実施計画について、第3の
応募要件及び第6の1の補助要件を確認するとともに、別表の審査基準に基づ
き、必要に応じてヒアリングを実施するなどの方法により、事業実施計画の内
容確認を行い、生産局長に提出するものとする。
(2)生産局長は、
(1)により提出された事業実施計画及び北海道内の応募主体、
全国推進事業の応募主体より提出された事業実施計画について、別表の審査基
準に基づきポイント付けによる事前審査等を行った後、生産局長が別に定める
ところにより設置する選定審査委員会(以下「委員会」という。)において審
査を行い、本事業の事業実施主体となり得る候補(以下「補助金等交付候補者」
という。)を選定するものとする。なお、選定にあたっては原則として、別表
の審査基準に基づくポイントの合計数が高いものから選定するものとする。
(3)生産局長は、(2)の審査結果を地方農政局長及び北海道内の応募主体、全
国推進事業の応募主体に通知するものとする。
(4)地方農政局長は、生産局長から通知された審査結果に基づき、補助金等交付
候補者として選定された者に対してはその旨を、補助金等交付対象者とならな
かった者に対しては選定されなかった旨を別記様式第2号により通知するもの
とする。
(5)なお、事業実施計画の提出から過去3年以内に、補助金等に係る予算の執行
の適正化に関する法律(昭和30年法律第179号)第17条第1項又は第2項に基
づき交付決定の取消があった補助事業等において、当該取消の原因となる行為
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を行った補助事業者等又は間接補助事業者等については、事業実施計画の審査
においてその事実を考慮するものとする。
2
交付決定に必要な手続
補助金等交付候補者は、「産地活性化総合対策事業実施要綱」(平成23年4月
1日付け22生産第10888号農林水産事務次官依命通知。以下「事業実施要綱」と
いう。)、「産地活性化総合対策事業実施要領」(平成23年4月1日付け22生産第1
0890号生産局長通知。以下「事業実施要領」という。)の内容を承知した上で、
「産地活性化総合対策事業推進費補助金等交付要綱」(平成22年4月1日付け21
生産第9814号農林水産事務次官依命通知。以下「補助金交付要綱」という。)に
基づき、交付申請を行うものとする。
第11
補助金等交付候補者に係る責務等
補助金の交付決定を受けた事業実施主体は、事業の実施及び交付される補助金の
執行に当たって、以下の条件を守らなければならない。
1
補助金等の経理管理
交付を受けた補助金の経理(預金口座の管理、会計帳簿への記帳・整理保管、
機器設備等財産の取得及び管理など)に当たっては、次の点に留意する必要があ
る。
(1)事業実施主体は、補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律、補助金
等に係る予算の執行の適正化に関する法律施行令(昭和30年政令第255号)及び
農林畜水産業関係補助金等交付規則(昭和31年農林省令第18号。以下「交付規
則」という。)等の法令に基づき、適正な執行に努めること。
(2)事業実施主体は、補助金の経理状況を常に把握するとともに、補助金の使用
に当たっては、公正かつ最小の費用で最大の効果があげられるように経費の効
率的使用に努めること。
2
事業の推進
事業実施主体は、予算成立後改正される補助金交付要綱、事業実施要綱及び事
業実施要領等を遵守し、事業実施に必要な手続き、事業全体の進行管理、事業成
果の公表等、事業実施全般についての責任を持たなければならない。
3
取得財産の管理
本事業により取得又は効用の増加した事業設備等の財産(以下「取得財産」と
いう。)の所有権は、事業実施主体に帰属する。
ただし、取得財産の管理、処分等に関しては、次のような制限がある。
(1)取得財産については、事業終了後も善良なる管理者の注意をもって管理し、
補助金交付の目的に従って効果的運用を図らなければならない。
(2)取得財産のうち1件当たりの取得価額が50万円以上のものについて、交付規
則に規定する処分の制限を受ける期間において、補助金の交付の目的に反して
使用し、譲渡し、交換し、貸し付け、又は担保に供する必要があるときは、事
前に、農林水産大臣の承認を受けなければならない。
なお、農林水産大臣が承認をした当該取得財産を処分したことによって得た
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収入については、交付を受けた補助金の額を限度として、その収入の全部又は
一部を国に納付することがある。
4
知的財産権の帰属等
本事業を実施することにより知的財産権(特許権、実用新案権、意匠権、プロ
グラムやデータベース等の著作物の著作権、品種登録を受ける地位及び育成者権
等)が発生した場合、その知的財産権は事業実施主体等に帰属するが、知的財産
権の帰属に関し、次の条件を遵守することを了解の上、応募することとする。
(1)本事業により成果が得られ、知的財産権の権利の出願、取得を行った場合に
は、遅滞なく国に報告すること。
(2)国が公共の利益等を目的として当該知的財産権の利用を事業実施主体等に求
める場合には、無償で、知的財産権の利用を国に許諾すること。
(3)本事業期間中及び本事業終了後5年間において、事業実施主体及び事業の一
部を受託する団体は、本事業の成果である知的財産権について、国以外の第三
者に譲渡又は利用を許諾する場合には、事前に農林水産省と協議して承諾を得
ること。
5
収益状況の報告及び収益納付
本事業終了後5年間において事業成果の実用化等に伴う収益が生じた場合は、
毎年度収益の状況を報告することとし、相当の収益を得たと認められた場合には、
交付を受けた補助金の額を限度として、交付した補助金の全部又は一部に相当す
る金額を国に納付することがある。
6
事業成果等の報告及び発表
事業実施主体は、事業成果及び交付を受けた補助金の使用結果について、本事
業終了後に、農林水産省に必要な報告を行わなければならない。
事業実施主体は、本事業により得られた事業成果について、農業関係者、国内
外の学会、マスコミ等に広く公表し、事業成果の公開・普及に努めることとする。
また、本事業終了後に得られた事業成果についても、必要に応じ発表してもら
うことがある。
なお、事業実施主体が新聞、図書、雑誌論文等により事業成果の発表を行う場
合は、本事業によるものであること、論文の見解が農林水産省の見解ではないこ
とを必ず明記し、公表した資料については農林水産省に提出すること。
報告書等の本事業の成果について、農林水産省ホームーページへの掲載、その
他普及・啓発を目的とした農林水産省による利用を事業実施主体が妨げることは
できない。
7
その他
本事業終了後、次年度以降の政策立案等に反映させるため、事業成果の波及効
果、その活用状況等に関して、必要に応じて国による評価を行う。その際、ヒア
リング等の実施について協力を依頼することがある。
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