有 - 三菱東京UFJ銀行

FX Weekly
平成 27(2015)年 2 月 13 日
GLOBAL MARKETS RESEARCH
チーフアナリスト
内田 稔
三菱東京 UFJ 銀行
A member of MUFG, a global financial group
Table of contents
1
今週のトピックス
1. 今週のトピックス
(1) ドル円上昇のカギを握る米国の株式相場
チーフアナリスト
2
来週の相場見通し
3
来週の経済指標・イベント
4
マーケットカレンダー
(2) 米国金融政策
内田 稔
雇用面で朗報、いよいよ利上げ開始へ
シニアマーケットエコノミスト
鈴木 敏之
2. 来週の相場見通し
(1) ドル円:上昇期待後退し、方向感は乏しい
117.00 ~ 120.00
予想レンジ
(2) ユーロ:ギリシャ債務問題によりややボラタイルか
予想レンジ
対ドル:
1.1200 ~ 1.1600
対円:
132.00 ~ 139.00
(3) 豪ドル:目立った材料なく方向感に乏しい展開となろう
予想レンジ
対ドル:
0.7600 ~ 0.7900
対円:
90.50 ~ 93.50
(4) 人民元:春節休暇のため動意に乏しい展開を予想
予想レンジ
1
FX Weekly | 平成 27(2015)年 2 月 13 日
対ドル:
6.2250 ~ 6.2650
対円:
18.70 ~ 19.20
(1) ドル円上昇のカギを握る米国の株式相場
良好な米雇用統計と利
上げ観測
予想を大幅に上回る 1 月分の米国の雇用統計結果を踏まえて、米
国の正常化(利上げ)観測が一段と高まっている。為替相場への影
響が強い米国の 2 年国債の利回りは、指標発表前の 0.5%近辺から
0.6%台後半へと上昇。これに合わせて米国の長期金利(10 年国債
の利回り)も 1 月 9 日以来となる 2%の大台を回復する場面がみら
れた。このため、為替市場では日米金利差拡大観測から、ドル円相
場は再び 120 円の大台を回復した。
金利差拡大か株式相場
の動向か
とは言え、今後のドル円相場を展望するうえでは、金利差拡大が
かえってドル円相場の上値を抑えたり、不安定化を招く可能性があ
る点にも十分な注意が必要だろう。ドル円相場は過去 1 年間、金利
差と並び、米国の株式相場(S&P500 指数)とも相関が高いが、そ
の株式相場は米国の長期金利と逆相関の関係(相関係数は▲0.73)
にあるためだ(第 1 表)。つまり、米ドルの市場金利が上昇するに
連れて、確かに金利差拡大によるドル高円安圧力が加わるだろう。
ただ、その金利上昇が、米国の株式相場の不安定化や下落をもたら
せば、ドル円相場も上昇を阻まれたり、軟化する可能性が高まる。
ドル円相場が金利差拡大を素直に受け止め、上昇軌道を描けるかど
うかは、金利上昇局面における米国の株式相場の動向に強い影響を
受けるだろう。
第 1 表:ドル円相場との相関係数(2014 年以降)
名目金利差
0.84
S&P500 指数
0.77
(資料) Bloomberg より、三菱東京 UFJ 銀行グローバルマーケットリサーチ作成
(※)金利差は、日米の 2 年物国債の名目金利差
業種毎にみた金利との
相関
2
そこでこのドルの金利(およびドルの名目実効相場)と株式相場
の相関を、S&P500 指数の各業種別にみたのが第 2 表だ。これによ
れば、ドル金利や米ドルと正の相関が高いのは、「電気・通信サー
ビス」と「金融」となる。これら二つの業種は今後、ドル金利の上
昇やそれに伴うドル高局面で、業績改善への期待から堅調な値動き
が見込まれる。ただ、「電気・通信サービス」は全体に占める
ウェートが 2.39%と最も低く、株式相場全体への影響は限定的だろ
う。また、ウェートが高い「金融」も、グローバルな金融危機の起
点になったとの反省から、世界規模で資本規制強化の流れにある。
従来にも増して潤沢な自己資本の上積みを求められるため、過去の
利上げ局面と比べれば、他の業種と比較したアウトパフォームの度
合いが限定される可能性は低くない。一方、ドル金利やドルと逆相
関の関係が相対的にみて強いのが、「エネルギー」や「素材」と
いった国際的な商品市況の影響を受けやすい業種のほか、「生活必
需品」や「一般消費財」といった個人消費との関連が深い業種だ。
この内、「エネルギー」や「素材」といった業種は、今後も冴えな
今週のトピックス | 平成 27(2015)年 2 月 13 日
い商品市況が続けば、苦戦を強いられよう。そもそも商品市況の多
くがドルと逆相関の関係にある。金利上昇局面で予想されるドル高
により、商品市況が低迷するとこれらの業種は今後も下押し圧力を
受け易い。このため、今後の株式相場のカギを握りそうなのが、金
利上昇やドル高といった逆風の中、消費関連の業種がどの程度の抗
力を発揮することができるかと言えるだろう。ただ、ガソリン価格
の大幅な下落や労働市場の改善により、好調が期待される個人消費
も、ここまでの小売売上高統計をみる限り、やや期待外れとなって
いる。今後の動向に期待が集まるといったところだろう。
第 2 表:S&P500 指数の業種毎にみた米ドル金利やドル指数(為替相場)との相関係数
相関係数
ドル金利
+0.6~+0.8
金融(16.25)
+0.4~+0.6
電気通信サービス(2.39)
+0.2~+0.4
ドル指数(為替)
電気通信サービス
金融
▲0.2~+0.2
公益事業(3.19)、情報技術(19.38)
ヘルスケア、情報技術
一般消費財・サービス(12.26)、資本財・サービス(10.34)
公益事業、一般消費財・サービス
ヘルスケア(14.60)
資本財・サービス
▲0.4~▲0.6
エネルギー(8.47)、素材(3.26)
生活必需品
▲0.6~▲0.8
生活必需品(9.85)
エネルギー、素材
▲0.2~▲0.4
(資料) Bloomberg(2000 年以降の週次データ)より、三菱東京 UFJ 銀行グローバルマーケットリサーチ作成(但し、カッコ内は、各業種のウェート。金利との相関は、それぞれ
の業種の米ドル 6 ヶ月 Libor、2 年国債、5 年国債、10 年国債との相関係数を平均したもの。相関係数は▲1~+1 の値を取り、▲1 に近いほど負の相関、+1に近いほど正
の相関が高い。また、ゼロに近いほど相関が低いことを現す。ドル指数は、Intercontinental Exchange 上場のドルの名目実効相場。
金融危機後では初めて
の組み合わせ
3
もちろん、株式相場はこうした金利やドルの値動きだけで動いて
いるのではない。そもそも中央銀行の利上げ開始は、本来であれば
好況の裏返しと言え、金融相場から業績相場への移行が進めば、金
利上昇と堅調な株式相場の共存も十分に可能だ。ただ、気がかりな
のは、S&P500 指数が、昨年 12 月、今年 1 月と 2 か月続けて月足が
陰線(月初よりも月末が株安)となったことだ。世界的な金融危機
を経て底入れした 2009 年 3 月以降、S&P500 指数の月足が 2 ヶ月以
上連続して陰線を記録したのは、今回を除いてこれまでにも 3 回
あったが、いずれの場合も、その後、数ヶ月以内に金融緩和策が講
じられてきた。従って、今回は金融危機後では初めて連続しての陰
線と利上げ観測の台頭といった組み合わせとなる(第 3 図、第 4
表)。今後、イエレン議長の議会証言(24 日)や来月の雇用統計、
FOMC(米連邦市場公開委員会)など、米国の金融政策を占なう上
で重要なイベントが続き、利上げ観測が一段と高まる可能性もある
だろう。ただ、その局面でドル円が上昇軌道を描くためには、少な
くとも株式相場が不安定化しないことが求められるだろう。
今週のトピックス | 平成 27(2015)年 2 月 13 日
第 3 図:2008 年以降の S&P500(月足)
第 4 表:連続して陰線を記録した後の米金融政策
2300
④
2100
2 ヶ月以上の陰線(月足)
その後の米国の金融政策
①10 年 5~6 月
10 年 11 月、QE2 決定
1900
1700
1500
③
11 年 8 月、時間軸政策導入
②
1300
①
②11 年 5~9 月
1100
11 年 9 月、オペレーション
ツイスト決定
900
700
③12 年 4~5 月
12 年 9 月、QE3
④14 年 12 月~15 年 1 月
15 年半ばの正常化開始観測
500
08
09
10
11
12
13
14
15 (年)
(資料)Bloomberg より、三菱東京 UFJ 銀行グローバルマーケットリサーチ作成
図中の①~④は、月足が 2 ヶ月以上続けて陰線を記録した期間
(資料)三菱東京 UFJ 銀行グローバルマーケットリサーチ作成
チーフアナリスト
4
今週のトピックス | 平成 27(2015)年 2 月 13 日
内田 稔
(2) 米国金融政策 雇用面で朗報、いよいよ利上げ開始へ
最近 3 ヶ月の米国の雇
用者増加数は、100 万
人を超える
1 月分の雇用統計が発表され、11 月から 1 月への 3 ヶ月の非農業
部門雇用者の増加数は、100 万人を超えた。これで、Fedはいよい
よ利上げ開始へ進めそうである。Fedの利上げ開始は、6 月 16-17 日
のFOMCと見込んでおきたい。
① 着実な雇用の改善
2 月 6 日に、1 月分の雇用統計が発表された。1 月の非農業部門雇
用者増加数は、25.7 万人であったが、11 月分と 12 月分が上方改訂
され、3 ヶ月で 100.9 万人の雇用増加となった。100 万人を超えたの
は、驚異的である。週次で発表される失業保険申請件数が 30 万件
を割ると雇用拡大のブーム到来の目安となるが、最近、30 万件を
割ることが増えている。年末商戦に対応するための一時的な雇用の
増加という面を割り引くにしても、強い拡大である。
第 1 図: 90 年代の後半の強い雇用拡大期をも上回る勢い
(千人)
600
400
200
0
-200
-400
-600
-800
-1,000
90
92
94
96
98
00
02
04
非農業部門雇用者増加数
06
08
10
12
趨勢
14
(年)
(資料)米労働省のデータにより、三菱東京 UFJ 銀行グローバルマーケットリサーチで作成。
懸案の労働需給のミス
マッチも改善傾向
トレンドの動きをみると、雇用の増加数は 90 年代の後半の拡大
期をも上回っている。また、失業率と新規求人比率の差は、労働市
場の需給のミスマッチがどれだけあるかの指標であるが、ここへき
て改善が進んでいる。
第 2 図: 労働需給のミスマッチの改善がここへきて加速
失業率-求人件数比率
9
8
7
6
5
4
3
2
ミスマッチ 小 ↓
1
0
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
(資料)米労働省のデータにより、三菱東京 UFJ 銀行グローバルマーケットリサーチで作成。
5
今週のトピックス | 平成 27(2015)年 2 月 13 日
13
14
(年)
小売売上高の弱い動き
も利上げの妨げとはな
らず
今回の雇用統計では、失業率の改善が足踏みした。12 月の失業
率は 5.6%であったが、1 月は 5.7%である。しかし、労働参加率が
上昇しているので、失業率の上昇は先行きの展望が改善して、職探
しをする人が増えた結果とみることもできそうである。また、消費
者信頼感指数の改善もあり、自動車の販売も強く、米国の消費者の
行動が前向きになっている。
なお、1 月分の小売売上高が前月比▲0.8%と、12 月に続いて落
ち込んだ。これを心配する見方もあろうが、GDP統計の消費産出時
に参照されるコントロールグループ(食料品、自動車ディーラー、
ガソリンスタンド、建設資材を除く)分は、ほぼ 4%の伸びの趨勢
上にある。現時点で、雇用、消費の拡大に変調が起きているという
見方はしなくてよさそうである。
第 3 図: GDP の個人消費に反映される小売売上高のコントロールグループの増加は堅調
320
(%)
(十億ドル)
10
310
8
300
6
290
4
280
2
270
0
260
-2
-4
250
09/1
09/7
10/1
10/7
11/1
11/7
12/1
12/7
13/1
13/7
14/1
14/7
15/1
(年/月)
乖離〈右目盛〉
小売売上高〈左目盛〉
趨勢(HPフィルター)〈左目盛〉
(資料)米労働省のデータにより、三菱東京 UFJ 銀行グローバルマーケットリサーチで作成。
② いよいよ正常化の利上げへ進めそう
3 月 18 日の FOMC 声
明 で 、 忍 耐 強 い
(Patient)の文言が改
変されると、6 月 17
日の利上げに動く可能
性高まる
2 月 24 日、25 日にイエレンFRB議長の議会証言が予定されてい
る。議長は、雇用の拡大の順調ぶりをみて、従前の経済見通しの妥
当性、正常化の次のステップの利上げに進む方針を語ることができ
そうである。その次は、3 月 17-18 日のFOMC声明で、「忍耐強く
いられる(can be patient)」のフォワードガイダンスのキーワード
が改変され、利上げの進め方が、議長の記者会見で語られ、4 月
28-29 日の利上げ開始を告知し、6 月 16-17 日に利上げ開始という日
程が考えられる。
③ 利上げの進め方
2004-2006 年よりもさ
らに緩慢な利上げにな
りそう
6
その利上げの進め方であるが、前回の 2004 年から 2006 年の利上
げサイクルでは、緩慢なペース(“Measured Pace”)が言われて、
0.25%ずつ連続 17 回という利上げがなされた。FF金利は、1.0%か
ら始めて、5.25%まで引きあげられた。今は、インフレ率が低く、
世界経済の情勢も逆風である。米国の景気拡大は 2009 年 6 月から
で、相当の時間が経過している。景気拡大の成熟も見ておく必要が
今週のトピックス | 平成 27(2015)年 2 月 13 日
ある。さらに、現時点で議論が封印されているようにみえるところ
があるが、正常化というからには 4.5 兆ドルのFedのバランスシー
トの規模縮小も進めなくてはならない。それは、経済にブレーキを
かける効果がある可能性がある。
今回は、4.5 兆ドルの巨額なバランシートを抱えている中での利
上げであること、他国で強烈な金融緩和がなされていることをみる
と、利上げ開始でどういう反応が起きるか見えないところが厄介で
ある。利上げは手探りで進められるといってよい。前回の
“Measured Pace”よりも、少なくとも当初は、一段と緩慢な利上げ
ペースになるであろう。天井については、FOMCの見通しではFF金
利 3.75%程度を中立にみているが、世界的にインフレ圧力が弱まっ
ており、そこには到達しないであろう。
シニアマーケットエコノミスト
7
今週のトピックス | 平成 27(2015)年 2 月 13 日
鈴木 敏之
(1) ドル円:上昇期待後退し、方向感は乏しい
前週末の良好な米 1 月雇用統計を受け、今週のドル円相場は同指
標発表直前の 117 円台前半からは大幅なドル高円安水準となる
118.96 で寄り付いた。その後、ギリシャ情勢の不透明感が嫌気され、
118.33 の週間安値を付ける場面もみられたが、週央にかけてドル円
はじり高に推移。本邦祝日の 11 日に 1 月 5 日以来初めて 120 円の
大台を回復すると続伸し、120.48 の週間高値を記録した。翌 12 日
も日経平均株価が 18,000 円台乗せとなったことを横目にドル円は
120 円台で底堅く推移した。しかし、12 日の本邦夕刻、日銀の追加
緩和の可能性に対する懐疑的な一部の観測報道を受けてドル円は一
転して 118 円台後半へと急落。すぐに 119 円台を回復したものの、
同日夜間の米国の小売売上高(事前予想前月比▲0.4%、結果は
▲0.8%)を受け、米国債の利回りが総じて低下すると、ドル円も
118.51 まで下落した。その後、ウクライナ情勢を巡り、4 ヶ国(ウ
クライナ及び独仏露)首脳会談を経て停戦合意が成立したと報じら
れると、今後の実効性を疑問視する声があるものの、ひとまず市場
はこれを好感。欧米ともに主要な株価指数が反発するなか、VIX指
数も 15%台前半と昨年 12 月以来の水準まで低下した(第 1 図)。
ただ、こうした投資家心理の改善を受けた円売りも勢いを欠き、ド
ル円の戻り上値も重いまま、119 円挟みの推移となっている(2 月
13 日正午のドル円スポット相場:118.98~01、第 2 図)。
今週のレビュー
第 1 図:VIX 指数
第 2 図:今週のドル円相場の動き
(円)
121.0
(%)
28
↑円安
26
24
120.0
22
20
18
119.0
16
14
↓円高
12
118.0
2/9
10
14/9
14/10
14/11
14/12
15/1
15/2
(年/月)
(資料)Bloomberg より、三菱東京 UFJ 銀行グローバルマーケットリサーチ作成
来週の見通し
8
2/10
2/11
2/12
2/13
(月/日)
(資料)Bloomberg より、三菱東京 UFJ 銀行グローバルマーケットリサーチ作成
雇用統計後に高まったドル円の上昇期待は、本邦追加緩和に対す
る否定的な観測報道と予想を下回った米小売売上高を受けて後退し
た。ウクライナ情勢を巡る停戦合意も不確実性が残るギリシャ情勢
を勘案すると、「リスクオンの円売り」再開を後押しする材料とま
ではなっていない。ドル円続伸には、米国債利回りの上昇が必要だ
が、今週は寧ろ小幅ながら利回りが低下(第 3 図)。来週のドル円
は上値が重そうだ。一方、本邦では 1 月の日銀金融政策決定会合後、
国債利回りがじわりと上昇している通り、追加緩和期待が後退して
来週の相場見通し | 平成 27(2015)年 2 月 13 日
いる(第 4 図)。16 日には、第 4 四半期のGDP統計の発表も控えて
いるが、前期からの改善がみられれば、さらに日銀の追加緩和期待
が後退する可能性がある。こうした中、来週は日銀の金融政策決定
会合も予定されている。1 月の会合後、黒田総裁は、物価上昇の基
調的な動きに変化はないとし、2015 年度を中心とする期間に物価
安定目標である 2%に達する可能性が高いとした。この考えを踏襲
するなら、来週の会合で何らかの政策変更が行われることはないだ
ろう。本邦の材料をみれば、ドル安円高方向への警戒が必要だ。
もっとも、ドル円下押しの材料ともなった米小売売上高は、市況
の影響を受けるガソリン販売額や自動車を除くと、予想(+0.4%)
にこそ届かなかったものの 0.2%とプラスの伸びを記録。前月分も
▲0.3%から 0(ゼロ)へと上方改定されるなど、利上げ期待の根幹
を揺るがす内容でもない。2 月 24 日のイエレン議長による議会証
言を控え、米国の利上げ期待は根強く、ドル円は底堅さもみせるだ
ろう。このため、来週のドル円は結果的に上下ともに決め手を欠き、
方向感に乏しい展開を予想する。
第 3 図:米国の国債利回り(2 年債と 10 年債)
第 4 図:日本の国債利回り(2 年債と 10 年債)
(%)
0.70
(%)
2.2
(%)
0.06
2年債
2年債
0.65
10年債(右目盛)
2.1
10年債(右目盛)
0.60
2.0
0.55
1.9
0.50
1.8
0.45
1.7
0.40
1.6
0.35
1.5
15/1
15/2
(年/月)
(資料)Bloomberg より、三菱東京 UFJ 銀行グローバルマーケットリサーチ作成
予想レンジ
(%)
0.45
0.04
0.40
0.02
0.35
0
0.30
-0.02
0.25
-0.04
0.20
15/1
15/2
(資料)Bloomberg より三菱東京 UFJ 銀行グローバルマーケットリサーチ作成
ドル円:117.00 ~ 120.00
チーフアナリスト
9
(年/月)
来週の相場見通し | 平成 27(2015)年 2 月 13 日
内田 稔
(2) ユーロ:ギリシャ債務問題によりややボラタイルか
今週のレビュー
今週のユーロドル相場は、良好なユーロ圏経済指標とギリシャ債
務問題などの売買材料が交錯し、1.13 台を中心に概ね横這い推移し
た(第 1 図)。
第 1 図: 今週の為替相場推移
(ドル)
1.145
↑ユーロ高
1.140
1.135
1.130
↓ユーロ安
1.125
2/9
2/10
2/11
2/12
2/13
(月/日)
(資料) Bloomberg より、三菱東京 UFJ 銀行グローバルマーケットリサーチ作成
週初にユーロドルは 1.13 台前半で寄り付いた。先週末に発表さ
れた米 1 月雇用統計の良好な結果を受けたドル買いが意識される中、
9 日には、独 12 月輸出の堅調な結果を受けてユーロドルは 1.1359
まで上昇した。その後、チプラス・ギリシャ首相が「現行の金融支
援プログラムを延長しない」との考えを表明したことを受けたユー
ロ売り仕掛けから、ユーロドルは一時的に 1.1270 まで下落した。
10 日にも、ギリシャ債務問題が議題となる 11 日のユーロ圏財務相
会合を控えて思惑的なユーロ売りから一時的に下落する場面がみら
れたが、いずれも直後に 1.13 台に戻している。なお、11 日のユー
ロ圏財務相会合では、ギリシャによる金融支援プログラムの修正要
請は否決され、合意に至っていない。
12 日には、ウクライナ東部情勢を巡ってウクライナ、ドイツ、
フランス、ロシアによる 4 カ国首脳会合で「停戦合意に至った」と
の報道や、ギリシャ金融機関に対するECBによる緊急流動性支援
(ELA)の貸出上限額が「50 億ドル引き上げられた」との報道等
がユーロ買い材料視された。加えて、米 1 月小売売上高の市場予想
比下振れを受けたドル売りから、ユーロドルは 1.1423 まで上昇し
た。
第 2 表: 相場に影響した主な経済指標
発表日
経済指標名
結果
市場予想
前回
2/9
独 12 月輸出(前月比)
+3.4%
+1.0%
▲2.2%(下方修正)
2/12
米 1 月小売売上高(前月比)
▲0.8%
▲0.4%
▲0.9%
(資料) Bloombeg より、三菱東京 UFJ 銀行グローバルマーケットリサーチ作成
来週の見通し
来週は、独 2 月ZEW景況指数(2/17)、ユーロ圏 2 月消費者信頼
感(2/19)、ユーロ圏 2 月PMI(2/20)等の経済指標が発表される。
独 12 月輸出は、ユーロ安を受けて増加基調にあることが示され、
ユーロ圏 12 月鉱工業生産も底堅い結果を示している。来週発表さ
れる経済指標についても、原油安を受けた個人消費の堅調さ、ユー
10 来週の相場見通し | 平成 27(2015)年 2 月 13 日
ロ安を受けた輸出の持ち直しの動きから、ユーロ圏景気の持ち直し
を示す良好な結果となることが期待される。
ギリシャ債務問題については、11 日のユーロ圏財務相会合で、
ギリシャ政府による金融支援プログラムの修正要請(債務の 30%
について返済条件を緩和等)が否決された。加えて、12 日のEU首
脳会議でも、ギリシャ債務問題の進展は見られなかった模様である。
トロイカ(EU、IMF、ECB)とギリシャ政府の主張は引き続き平行
線にある。2 月 16 日のユーロ圏財務相会合、2 月 17 日のEU経済・
財務相理事会で進展がみられるか注目される。仮にこれら会合で交
渉が決裂した場合には、2 月 18 日のECB非金融政策理事会における
緊急流動性支援(ELA)の延長審査で、ギリシャ金融機関にとって
厳しい結果となることも考えられる。ギリシャ債務問題を材料にし
たユーロ売りに留意したい。
従って、来週のユーロドルは、良好なユーロ圏経済指標を受けて
堅調な推移を予測するが、ギリシャ債務問題を材料としたユーロ売
りから下落する場面もあると考えられ、ややボラタイルに推移しよ
う。
ただし、当方は(イ)GIIPS諸国が財政健全化を進め、財政状況
が改善していること、(ロ)ユーロ圏金融機関によるギリシャ向け
対外与信がほとんどないこと(例えば、フランス金融機関によるギ
リシャ向け対外与信の割合は欧州債務危機時の 2%から 0.1%に低
下)から、欧州債務危機再来の可能性は現時点で低いと見ている。
すなわち、ユーロ圏各国への財政リスクと金融システム不安の伝播
は限定的なことから、今週見られたように、ギリシャ債務問題を材
料に一時的にユーロドルが下落しても、巻き戻されるとみている。
予想レンジ
ユーロドル:1.1200 ~ 1.1600
ユーロ円:132.00 ~ 139.00
アナリスト
11 来週の相場見通し | 平成 27(2015)年 2 月 13 日
天達 泰章
(3) 豪ドル:目立った材料なく方向感に乏しい展開となろう
今週のレビューと
来週の見通し
今週の豪ドルは 0.776 近辺で寄り付くと、原油価格が 1 バレル 54
ドル台へと上昇した動きにつられて、資源国通貨である豪ドルも高
値 0.78 台へ上昇する場面がみられた。しかし、その後は原油価格
が再び 1 バル 48 ドル台へ下落したことや、米国の利上げが意識さ
れるなか米国債利回りが総じて上昇すると、豪ドルも 0.77 台へと
反落。12 日に発表された 1 月の豪州雇用統計は失業率が 6.4%と市
場予想(6.2%)比上昇した上、雇用者数変化も 1.22 万人の減少と、
先月の 4.23 万人の増加から大きく減少。これを受けて、豪ドルは
0.764 近辺まで下落する場面がみられたが同水準では底堅く推移し
た。その後発表された小売売上高を始めとする米経済指標が市場予
想を下回る結果となり米ドルが弱含むと、豪ドルは再び 0.77 台半
ばへと反発して推移している。
(13 日正午のスポット相場:0.7742-0.7743、第 1 図)。
第 1 図: 今週の為替相場推移
(ドル)
0.790
↑豪ドル高
0.785
0.780
0.775
0.770
0.765
↓豪ドル安
0.760
2/9
2/10
2/11
2/12
2/13
(月/日)
(資料) Bloomberg より、三菱東京 UFJ 銀行グローバルマーケットリサーチ作成
オーストラリア準備銀行(以下、RBA)は 2 月 3 日の定例理事会
で利下げを決定。RBAが 6 日に発表した四半期金融政策報告では成
長率やインフレ率の見通しを下方修正し、労働市場が冴えないこと
にも言及した。実際に、12 日に発表された 1 月の豪州雇用統計は
失業率が上昇し雇用者数変化も減少するなど、RBAの言及通りの結
果と言える。市場では早くも次回 3 月会合での追加利下げをほぼ織
り込んでいる。もっとも、豪ドルは軟調に推移しているものの、
0.765 近辺では底堅く推移している。足元では、既にシカゴマーカ
ンタイル取引所の通貨先物取引(IMMポジション)の豪ドルショー
ト(ネット)が 5 万枚超と過去最大規模にまで積みあがっているこ
とと無縁ではないだろう。このため、来週はRBA理事会の議事録
(2 月 3 日開催分)が発表されるが、改めて豪ドルの下値を試す材
料とはなりにくいだろう。また、目立った経済指標などの発表も控
えていないため、豪ドルは上値は重いながらも方向感に乏しい展開
を予想する。
予想レンジ
対ドル:0.7600 ~ 0.7900
対円:90.50 ~ 93.50
リサーチアシスタント
12 来週の相場見通し | 平成 27(2015)年 2 月 13 日
福島 由貴
(4) 人民元:春節休暇のため動意に乏しい展開を予想
今週の人民元は 6.24 台後半で寄り付いた後、ほぼ横ばいの推移
が続いた。対ドル基準値も 6.12 台後半から 6.13 台後半での設定と
なっている。
今後のレビューと
来週の見通し
第 1 図:人民元相場推移
(元)
6.30
6.25
6.20
6.15
6.10
6.05
対ドル基準値
一日の変動許容制限
6.00
5.95
12/1
1/1
2/1
(資料) Reuters、Bloomberg より、三菱東京 UFJ 銀行グローバルマーケットリサーチ作成
今週発表された経済指標は総じて冴えない結果となった。8 日に
発表された貿易統計では、輸出(前年比▲3.3%)が予想外のマイナ
スに落ち込んだほか、輸入(同▲19.9%)も減少幅を大きく拡大し
た。中でも、輸入は全体の約 6 割を占める一般貿易(国内で消費・
販売するための貿易)の減少(前年比▲7.0%→▲23.6%)が顕著で
あり、内需の弱さが浮き彫りとなっている。10 日に発表された消
費者物価指数も前年比+0.8%と約 5 年ぶり水準へ低下。昨年 1 月は
食品価格が上昇する傾向にある春節の時期と重なっていた。そのた
め、春節時期のずれによる食品価格の上昇率低下(前年比+2.9%→
+1.1%)が今回の大幅鈍化に寄与したと見られるが、食品を除く指
数(前年比 1.0%→0.8%→0.6%)の下落基調も継続している。
第 2 図:中国輸出入推移
60
第 3 図: 中国消費者物価指数推移
(%)
7
輸出
50
(前年比、%)
輸入
6
40
5
30
4
20
10
3
0
2
▲ 10
1
▲ 20
0
▲ 30
11/1
11/7
12/1
12/7
13/1
13/7
14/1
14/7
15/1
(年/月)
(資料)中国国家統計局より三菱東京 UFJ 銀行グローバルマーケットリサーチ作成
13 来週の相場見通し | 平成 27(2015)年 2 月 13 日
11/1
11/7
12/1
12/7
13/1
13/7
14/1
14/7
15/1
(年/月)
(資料)中国国家統計局より三菱東京 UFJ 銀行グローバルマーケットリサーチ作成
中国人民銀行の動向
春節による統計の歪みがでる時期であるため、一概には言えない
が、社会融資総量や固定資産投資の推移に見る企業による設備投資
が伸び悩んでいることと合わせ考えると、利下げの可能性は高いと
言えるだろう。春節休暇を間近に控え、来週実施される可能性は低
いが、春節明けの当局の動向には注意が必要だ。
こうしたなか、11 日に中国人民銀行(以下、PBOC)は短期流動
性ファシリティ(SLF)の全国展開を発表した。SLFは、7 日未満
のレポが主となる短期流動性オペ(SLO)に対し、1~3 ヵ月の担保
貸出による比較的長い流動性供給が特徴だ。これまでは、主に 5 大
銀行など全国展開されている商業銀行へ適用され、中小金融機関に
対しては 10 省、直轄市の支店を通じた試験的実施に留まっていた。
PBOCは第 4 四半期金融政策報告において「穏健な金融政策を維
持」「過度の信用刺激は回避」といった従来の金融政策方針を踏襲
する一方、「中国経済は比較的大きな下振れ圧力に直面」との見方
や「経済成長の低下を防ぐ」方針も示している。先週発表された預
金準備率の引き下げや今回のSLF適用範囲拡大は、こうした方針に
従って実施されたものであろう。
来週は 18 日から春節による休場のため、16、17 日の 2 日間とな
る。人民元は現水準を中心に落ち着いた推移となろう。
予想レンジ
ドル人民元:6.2250 ~ 6.2650
人民元円:18.70 ~ 19.20
アナリスト
14 来週の相場見通し | 平成 27(2015)年 2 月 13 日
関谷 菜摘
来週の主な経済指標
16 日 (月)
17 日 (火)
18 日 (水)
19 日 (木)
20 日 (金)
8:50
19:00
19:00
19:00
22:30
6:00
22:30
22:30
22:30
23:15
23:15
8:50
18:00
22:30
0:00
0:00
18:00
18:00
米
日
ユ
独
独
米
米
米
米
米
米
米
日
ユ
米
米
米
ユ
ユ
市場休場
実質 GDP(前期比年率、4Q 速報)
貿易収支(季調済、12 月・億ユーロ)
ZEW 景況感調査(期待指数、2 月)
ZEW 景況感調査(現況、2 月)
ニューヨーク連銀景況指数(2 月)
証券投資収支(12 月、億ドル)
生産者物価指数(前月比、1 月)
住宅着工件数(1 月・万件)
建設許可件数(1 月・万件)
鉱工業生産(前月比、1 月)
設備稼働率(1 月)
貿易収支(通関ベース、1 月・億円)
経常収支(12 月・億ユーロ)
新規失業保険申請件数(2/14・万件)
フィラデルフィア連銀景気動向指数(2 月)
景気先行指数(1 月)
製造業 PMI(2 月速報)
サービス業 PMI(2 月速報)
豪
米
日
日
英
米
米
日
ユ
RBA 議事要旨(2/3 分)
プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
日銀金融政策決定会合(金融政策発表)
黒田・日銀総裁定例会見
MPC 議事録(2/4, 5 分)
FOMC 議事要旨(1/27, 28 分)
パウエル・FRB 理事講演
日銀金融経済月報(2 月)
ECB 理事会議事録(1/22 分)
ユ
日
ユ
中
ユ
ユ
米
ユーロ圏財務相会合
20 年債入札
EU 経済・財務相理事会
春節休暇(~24 日)
10 年債入札(ドイツ)
国債入札(スペイン)
30 年インフレ連動債入札
中央銀行関連
16 日 (月)
17 日 (火)
18 日 (水)
19 日 (木)
9:30
2:45
15:30
18:30
4:00
7:00
14:00
20 日 (金)
その他
16 日(月)
17 日(火)
12:45
18 日(水)
19 日(木)
20 日(金)
19:35
18:30
3:00
※市場予想は Bloomberg 調査中央値
時刻は日本時間
*印は作成日(2/6)現在で未確定のもの
15 来週の経済指標・イベント | 平成 27(2015)年 2 月 13 日
予想
前回
3.7%
190
55.5
27.0
9.00
▲ 1.9%
200
48.4
22.4
9.95
335
▲ 0.3%
108.9
105.8
▲ 0.1%
79.7%
▲ 6,652
246
30.4
6.3
0.5%
51.0
52.7
▲ 0.4%
107.3
107.0
0.4%
79.9%
▲ 16,835
8.5
0.3%
51.4
53.0
マーケットカレンダー
月
火
2015/2/16
水
17
木
18
金
19
20
ユーロ圏/貿易収支(12 月)
日/GDP 速報(4Q)
米/NY 連銀景況指数(2 月)
米/FOMC 議事要旨
米/フィラデルフィア連銀景況
ユーロ圏/製造業 PMI 速報
証券投資収支(12 月)
(1/27,28 分)
指数(2 月)
(2 月)
独/ZEW 景況指数(2 月)
住宅着工件数(1 月)
景気先行指数(1 月)
サービス業 PMI 速報(2 月)
日/日銀金融政策決定会合
建設許可件数(1 月)
ユーロ圏/ECB 理事会議事録
(~18 日)
生産者物価指数(1 月)
(1/22 分)
鉱工業生産(1 月)
経常収支(12 月)
豪/RBA 議事要旨(2/3 分)
設備稼働率(1 月)
日/日銀金融経済月報(2 月)
貿易収支速報(1 月)
英/MPC 議事録(2/4, 5 分)
日/日銀金融政策決定会合
日銀総裁定例会見
ユーロ圏財務相会合
米市場休場
米・フィラデルフィア連銀総裁講演 米・パウエル FRB 理事講演
EU 経済・財務相理事会
中国春節休暇(~24 日)
23
24
米・30 年 TIPS 債入札
25
米/中古住宅販売(1 月)
米/ケース・シラー住宅価格
米/新築住宅販売(1 月)
独/Ifo 景況指数(2 月)
指数(12 月)
日/日銀金融政策決定会合
CB 消費者信頼感指数(2 月)
議事要旨(1/20, 21 分) ユーロ圏/消費者物価指数
確報(1 月)
米・イエレン FRB 議長議会証言
米・2 年債入札
3/2
米/個人所得・消費支出(1 月)
建設支出(1 月)
ISM 製造業景気指数(2 月)
ユーロ圏/失業率(1 月)
消費者物価指数速報(2 月)
26
27
米/消費者物価指数(1 月)
耐久財受注(1 月)
米/GDP 改定(4Q)
シカゴ PM 景況指数(2 月)
FHFA 住宅価格指数(12 月) 日/完全失業率(1 月)
ユーロ圏/マネーサプライ M3
家計調査(1 月)
(1 月)
消費者物価指数
欧州委員会景況指数(2 月)
(東京都区部 2 月、全国 1 月)
鉱工業生産速報(1 月)
住宅着工件数(1 月)
米・イエレン FRB 議長議会証言
米・5 年債入札
3
米・アトランタ連銀総裁講演
米・7 年債入札
4
米・クリーブランド連銀総裁講演
5
6
米/自動車販売(2 月)*
米/地区連銀経済報告
米/製造業受注指数(1 月)
米/雇用統計(2 月)
ユーロ圏/生産者物価指数(1 月)
ADP 雇用統計(2 月)
ユーロ圏/ECB 理事会
貿易収支(1 月)
加/GDP(4Q)
ECB 総裁定例会見
消費者信用残高(1 月)
ISM 非製造業景気指数(2 月)
豪/RBA 理事会
ユーロ圏/小売売上(1 月)
英/MPC(BOE 金融政策委員会) ユーロ圏/GDP 速報(4Q)
英/MPC
日/景気動向指数速報(1 月)
中/製造業 PMI(1 日、2 月)
日/法人企業統計(4Q)
豪/GDP(4Q)
米・フィラデルフィア連銀総裁退任
(1 日) 米・クリーブランド連銀総裁講演
米・シカゴ連銀総裁講演
米・カンザスシティ連銀総裁講演
(BOE 金融政策委員会、~5 日)
9
中/貿易収支(8 日、2 月)
日/国際収支速報(1 月)
10
米/卸売在庫・売上(1 月)
中/消費者物価指数(2 月)
生産者物価指数(2 月)
対外対内証券売買契約状況
マネーサプライ M2(2 月)*
(2 月)
GDP 改定値(4Q)
景気ウォッチャー調査(2 月)
欧州議会本会議(~12 日)
EU 経済・財務相理事会
ユーロ圏財務相会合
米・3 年債入札
*印は作成日(2/12)現在で日程が未確定のもの
16 マーケットカレンダー | 平成 27(2015)年 2 月 13 日
米・サンフランシスコ連銀総裁講演
中・全国人民代表大会開幕
米国夏時間(8 日~)
11
12
米/財政収支(2 月)
中/小売売上(2 月)
鉱工業生産(2 月)
13
米/小売売上(2 月)
米/生産者物価指数(2 月)
輸出入物価指数(2 月)
ミシガン大消費者信頼感指数
企業在庫(1 月)
速報(3 月)
固定資産投資(都市部、2 月) ユーロ圏/鉱工業生産(1 月)
日/機械受注(1 月)
日/法人企業景気予測調査(1Q)
豪/雇用統計(2 月)
米・10 年債入札
米・30 年債入札
照会先:三菱東京UFJ銀行 市場企画部 グローバルマーケットリサーチ
チーフアナリスト 内田 稔
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図しておりません。当資料内のいかなる情報又は意見も、預金、有価証券、デリバティブ取引その他の金融商品の売買、投資、保有などを勧誘又は推奨す
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れらの証券又はそのポジションを保有している可能性があります。
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139189)、英国金融行為監督機構の規制とプルーデンス規制機構の限定された規制の対象となっています。英国プルーデンス規制機構によるBTMUロンド
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17 FX Weekly | 平成 27(2015)年 2 月 13 日