平成27年度 高知大学大学院 総合人間自然科学研究科 理学専攻(修士課程) 学生募集要項 <第3次募集> (一般選抜・社会人特別選抜) 高 知 大 学 目 次 アドミッションポリシー ···················································· 1 沿革········································································ 1 [一般選抜] 1 2 3 4 5 募集人員 ································································ 出願資格 ································································ 出願資格についての注意 ·················································· 出願手続 ································································ 選抜方法 ································································ 2 2 2 3 3 [社会人特別選抜] 1 2 3 4 5 6 募集人員 ································································ 昼夜開講制の趣旨及びカリキュラム等の特例 ································· 出願資格 ································································ 出願資格についての注意 ·················································· 出願手続 ································································ 選抜方法 ································································ 5 5 5 6 6 7 [合格者発表・入学手続等] 1 合格者発表 ······························································ 8 2 入学手続等 ······························································ 8 [その他] 1 障がい等のある者の出願について··········································· 9 2 奨学金 ·································································· 9 3 その他 ·································································· 9 各コースの研究内容の概要 ···················································· 授業科目表 ·································································· 修了要件及び学位 ···························································· 長期履修学生制度について ···················································· 社会人に対する授業時間等の特例··············································· 教育職員免許状 ······························································ 教員免許取得プログラムについて··············································· 総合人間自然科学研究科修士課程黒潮圏総合科学準専攻について ··················· 総合人間自然科学研究科修士課程植物医学準専攻について ························· 総合人間自然科学研究科修士課程海洋鉱物資源科学準専攻について ················· 総合人間自然科学研究科修士課程副専攻プログラムについて ······················· 高知大学朝倉キャンパス交通案内··············································· 高知大学朝倉キャンパス平面図················································· 10 14 15 15 15 15 16 17 18 19 20 21 22 【添付書類】 ○入学願書 ○志望調書 ○受験票・写真票・入学検定料払込証明書・座席票 ○住所シール ○入学検定料払込用紙 ○提出書類郵送あて名書き用紙 アドミッションポリシー 理学専攻の各分野では,以下のような学生を受け入れて,教育研究を行います。 理学コース 数学分野 ・数学の研究あるいは数学に関係する職業について考えを持っている。 ・微分積分学,線形代数学,集合と位相の基礎事項を理解している。 ・解析学,幾何学,代数学,確率・統計の少なくとも一分野について,基礎事項を理解している。 ・数学的手法を用いて,論理的かつ明確にプレゼンテーションを行うことができる。 物理科学分野 ・学士課程で物理科学の基礎を学び,高度に洗練された現代物理科学をより深く修めるための用意ができている。 ・自然現象の本質的な理解を希求し,自然界に起きる様々な現象を物理科学的に捉える意欲を持っている。 ・学士課程で学ぶ物理科学の基礎を身につけた上で,物理現象を理解するために,もの作り・実験・観測・解析・計算 などに熱中することができる。 ・物理科学的な知識・技術の内容を的確に発表し,自身の言動に責任を持って議論にのぞむことができる。 ・雄大な自然とそこに潜む美に対して畏敬の念をいだきつつ,旺盛な好奇心と明瞭な課題意識のもとに,修士論文作成 につながる研究能力を涵養する意欲を持っている。 生物科学分野 ・学士課程で生物学を幅広く学び,生物の多様性と進化,生態系,それらを取り巻く環境問題に強い興味を持っている。 ・自ら考え行動しようとする高い学習意欲と研究活動を行うための基礎的な技能,理解力と体力を持っている。 ・生物学の専門的な知識と技能を社会で役立てようとする目的意識を持っている。 地球科学分野 ・学士課程で地球科学の基礎を身につけている。さらに,物理,化学,または生物学,いずれかの基礎を身につけている。 ・科学的な思考の重要性を自覚している。 ・地球科学,特に,古生物学・古環境学,地球変動史解析学(岩石学・岩石化学),資源鉱物学,海底資源学などの分 野に興味を持ち,研究意欲を持っている。 ・調査,観察,分析などの研究手法および情報発信の重要性を理解している。 ・地球科学の知識を生かした高度専門職業人を目指し,社会の諸課題解決に貢献する意欲を持っている。 応用理学コース 情報科学分野 ・情報科学に関する学士レベルの学力と研究分野における高度な知識を備えている。 ・客観的かつ合理的な思考を身につけている。 ・情報科学分野の中に学問的関心領域を持ち,強い研究意欲を持っている。 ・情報科学分野に関する自身の学習の成果と今後の学習・研究計画について,分かりやすくかつ正確に説明ができる。 ・学術研究に対する真摯な姿勢を身につけている。 応用化学分野 ・学士課程で培った化学に関する幅広い基礎学力および実験技術を有している。 ・化学研究に対する高い学習意欲と能力を備え,論理的な思考能力に優れ,専門分野で積極的な研究をおこなう意欲を 持っている。 ・自ら課題を発見し解決する意欲があり,物質に関する基礎現象を深く理解し,豊かで暮らしやすい社会の持続的構築 に貢献できる技術開発・研究能力の修得を目指している。 ・化学に対する客観的かつ合理的な思考を身につけている。 海洋生命・分子工学分野 ・学士課程で生命科学,生物学,生物化学,有機化学などのうちいくつかの分野(以後「専門分野」という)の学問の 基礎を学んだか,あるいは学士課程修了者に相当する基礎的知識を有している。 ・専門分野の学問を深く修める強い意欲を有している。 ・専門分野の学問における研究手法に関する基礎的な知識・技能を有している。 災害科学分野 ・学士課程で物理学と地質学を幅広く学び,災害発生のメカニズム,災害発生過程の解明に強い興味を有し,社会に対 し情報発信の重要性にも関心を持っている。 ・自然の中で自ら考え,行動し,強い意思で研究活動を持続できる。 沿 革 昭和60年4月 高知大学大学院理学研究科(修士課程)(数学専攻,物理学専攻,化学専攻,生物学専攻,地学専攻:入学定 員各専攻3人)を設置 平成6年4月 情報科学専攻(入学定員8人)を設置・昼夜開講制及び社会人特別選抜を開始 平成7年4月 入学定員を数学専攻8人(社会人2人を含む),物理学専攻8人(社会人2人を含む),化学専攻8人(社会人 2人を含む),生物学専攻10人(社会人2人を含む),地学専攻10人(社会人2人を含む)に増員 平成13年4月 地学専攻の入学定員を12人(社会人2人を含む)に増員 平成14年4月 修士課程を博士前期課程に改組し,数理情報科学専攻20人(社会人を含む),物質科学専攻26人(社会人を含 む),自然環境科学専攻27人(社会人を含む)に入学定員を変更 平成15年4月 自然環境科学専攻の入学定員を29人(社会人を含む)に増員 平成20年4月 総合人間自然科学研究科理学専攻(理学コース,応用理学コース)に改組 - 1 - [一般選抜] 1 募集人員 コ ー ス 募集人員 理 学 応 用 理 学 (連 携 分 野) 若干名 備 考 社会人特別選抜の募集人員を含みます。 2 出願資格 次の各号のいずれかに該当する者 (1)大学を卒業した者及び平成27年3月までに卒業見込みの者 (2)学校教育法第104条第4項の規定により独立行政法人大学評価・学位授与機構から学士の学位を授与され た者及び平成27年3月31日までに授与される見込みの者 (3)外国において学校教育における16年の課程を修了した者及び平成27年3月までに修了見込みの者 (4)外国の学校が行う通信教育における授業科目を我が国において履修することにより当該外国の学校教育に おける16年の課程を修了した者及び平成27年3月までに修了見込みの者 (5)我が国において,外国の大学の課程(その修了者が当該外国の学校教育における16年の課程を修了したと されるものに限る。)を有するものとして当該外国の学校教育制度において位置付けられた教育施設であ って,文部科学大臣が別に指定するものの当該課程を修了した者及び平成27年3月までに修了見込みの者 (6)専修学校の専門課程(修業年限が4年以上であることその他の文部科学大臣が定める基準を満たすものに 限る。)で文部科学大臣が別に指定するものを文部科学大臣が定める日以後に修了した者及び平成27年3 月までに修了見込みの者 (7)文部科学大臣の指定した者(「大学院及び大学の専攻科の入学に関し,大学を卒業した者と同等以上の学 力があると認められる者(昭和28年文部省告示第5号)」により指定された者) 「独立行政法人水産大学校法による水産大学校を卒業した者」,「教育職員免許法による小学校,中学校,高等 学校もしくは幼稚園の教諭もしくは養護教諭の専修免許状又は一種免許状を有する者で22歳に達した者」等 (8)本大学院において,個別の入学資格審査により,大学を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者で, 22歳に達した者及び平成27年3月31日までに22歳に達する者 3 出願資格についての注意 (1)出願資格の確認について(「出願資格(3),(4),(7)」の該当者 ) 出願前に入試課大学院担当(電話 088-844-8154)に問い合わせ,所定の手続きを確認してください。 (2)個別の入学資格審査について(「出願資格(8)」の該当者 ) 「出願資格(8)」に該当する者は,主として「短期大学,高等専門学校,専修学校,各種学校の卒業者, その他の教育施設の修了者等で,大学卒業資格を有していない者」です。これにより出願する場合は,事前 に入学資格審査を行いますので,必要書類を,平成27年2月17日(火)までに提出してください。 (「本専攻所定の用紙」については,入試課大学院担当に問い合わせてください。) 「出願資格(8)」の入学資格審査に必要な書類 (ア)入学資格審査申請書(本専攻所定の用紙) (イ)最終出身学校卒業(修了)証明書 (ウ)最終学校の成績証明書 (エ)出身学校の学校概要・カリキュラム等教育課程が明らかになる資料 (オ)業績書及び研究計画書(本専攻所定の用紙) (カ)返信用封筒:表に住所・氏名を記入し,362円分の切手を貼った長形3号(23.5cm×12cm)の封筒 ※ 提出書類のうち外国語によるものは日本語の訳文を添付してください。 (3)外国人の場合は,日本語による日常会話に支障のない者であることが必要です。 - 2 - 4 出願手続 (1)出願期間 平成27年2月23日(月)から2月24日(火)8時30分~17時≪必着≫ 出願期間最終日の17時必着としますので,郵送(書留・速達郵便)する場合は,郵便事情を十分考慮の上, 余裕をもって発送してください。なお,出願期間前に到着したものは,受付初日に処理します。 (2)出願方法 次の(3)に掲げる出願書類等を一括とりそろえ,角形2号の封筒に入れ,本要項添付の「提出書類郵送あ て名書き用紙」に必要事項を記入の上,これを封筒に全面のり付けして書留・速達郵便で,所定の期間内に 提出してください。なお,本人が持参する場合も,必ず上記のように封筒を作成してください。 <出願書類提出先> 〒780-8520 高知市曙町二丁目5番1号 高知大学学務部入試課大学院担当(電話 088-844-8154) (3)出願書類等 ① 入学願書 本要項添付の用紙による。 ② 受験票,写真票,座席票 本要項添付の用紙による。(受験票の裏面に郵便番号・住所・氏名を明 記し,320円分の郵便切手を貼ること。) ③ 住所シール 本要項添付の用紙による。 ④ 最終出身学校の卒業 (修了)(見込み)証明書 「出願資格(2),(8)」の該当者は提出しなくてよい。 ⑤ 学業成績証明書 出身大学又は最終出身学校の学長(学部長)等が作成し,厳封したもの。 ⑥ 志望調書 本専攻所定の用紙で,研究課題等について本人が作成したもの。 ⑦ 入学検定料30,000円 本要項添付の用紙を用い郵便局・ゆうちょ銀行に払込み,「入学検定料 払込証明書」に「振替払込受付証明書(大学提出用)」(郵便局・ゆう ちょ銀行で受付局日附印を押印してもらったもの)を貼ること。 (納入した入学検定料はいかなる理由があっても返還しません。) <その他の必要書類> 1.日本に在住する外国人にあっては,市町村長の発行する住民票の写し(国籍,在留資格,期間が記 載されたもの)を上記書類に加え提出してください。 2.出願資格(2)による学士の学位を授与された者は「学位記」の写し又は学位授与証明書を提出して ください。なお,見込みの者は当該「修了見込み証明書」及び「学士の学位授与申請(予定)証明 書」(様式随意)を提出してください。 (4)出願書類提出上の注意 ① 出願書類のうち一つでも不備のある場合には,出願書類を受け付けません。 ② 出願書類の受付後は,書類の返還及び記載事項の変更を認めません。 ③ 提出書類のうち外国語によるものは日本語の訳文を添付して 提出書類のうち外国語によるものは日本語の訳文を添付してください。 添付してください。 ④ 入学後においても,提出書類の記載事項と事実が相違していることが判明した場合には,入学を取り消 します。 ⑤ 受け付けた検定料及び出願書類は,いかなる理由があっても返還しません。 5 選抜方法 入学者の選抜は,学力検査等(学力試験,プレゼンテーション試験,面接),学業成績証明書を総合して行います。 - 3 - (1)学力検査日程等 平成27年3月6日(金) 試 験 時 間 コース 分 9時30分~ 野 プレゼンテーション試験・面接 (配点:プレゼンテーション300・面接100) プレゼンテーション の方法等 数学分野 理 学 コース 物理科学分野 地球科学分野 情報科学分野 応用理学 コース 応用化学分野 海洋生命・分子工学分野 災害科学分野 (連携分野) ―全コース共通― 生物科学分野 ―全コース共通― 卒業研究等で行った自分の 研究内容,あるいは修士入学後の 研究の抱負を発表する (1人10分 ~ 15分間) OHP, 液晶プロジェクター, 黒板又は ポスター 引き続き質疑応答・面接 (合計1人30分程度) 植物分類・地理学分野 海底資源科学分野 (2)受験上の注意事項 ① 当日は,9時までに所定の集合場所へ集合してください。 ② 各分野が課している学力検査等を全て受験しないと合格者となりません。 ③ 学力検査等が終了するまでは退室できません。 ④ 試験開始から30分経過後の入室・受験は認められません。 ⑤ 試験期間中は,受験票を必ず携帯してください。 ⑥ 机の上に置けるものは,「受験票」,「筆記用具(黒鉛筆・シャープペンシル・消しゴム)」,「時計(計時機能だ けのもの)」の他に,「プログラム機能を持たない関数電卓」(物理科学分野,応用化学分野に限る。)のみで す。試験室ではこれらのもの以外は机に出してはいけません。 ⑦ 携帯電話等の音の出る電子機器類は,電源を切ってかばん等に入れ,所持しないでください。 ⑧ 受験に先立って,希望する分野の教員と入学後の研究内容に関して相談してください。 ⑨ プレゼンテーションに関して,不明な点はコース長又は分野長に問い合わせてください。 なお,液晶プロジェクターでプレゼンテーションを行う場合は,ファイルの準備・提出等について別途 指示があります。 ⑩ 出願資格(3)に該当する者及び外国人については,別の試験内容で実施することがあります。 ⑪ 追試験は実施しませんので,天候等により交通機関に影響が予想される場合は早めに移動してください。 (3)試験場 高知大学理学部(高知市曙町二丁目5番1号) 集合場所・注意事項については当日,「案内図」で確認してください。 (「案内図」の設置個所は高知大学朝倉キャンパス平面図(P.22)を参照してください。) - 4 - [社 会 人 特 別 選 抜 ] (昼夜開講制を伴う社会人特別選抜) 1 募集人員 募集人員 コ ー ス 募集人員 理 学 応 用 理 学 (連携分野) 若干名 (注)本専攻では社会人学生を対象に,大学院設置基準第14条の規定による教育方法の特例として, 昼夜開講制を実施します。 2 昼夜開講制の趣旨及びカリキュラム等の特例 本専攻では,高度の専門性を要する職業等に必要な能力を有する人材を養成するため,その運営に当たって は大学院設置基準第14条に定める教育方法の特例を適用し,地域社会からの強い要請がある社会人教育の拡大 に対応できるように授業及び研究指導の時間帯を夜間・土曜日及び夏季・冬季休業中にも設定し,指導教員の もとに特に綿密な履修計画を作成し,大学院修士課程としての教育水準の確保について配慮します。 また,入学試験においても,一般選抜とは別に,社会人対象の特別選抜を行います。これらにより,自己の 専門能力を高め,修士(理学又は学術)の学位を得ようとする意欲ある社会人のリカレント教育を可能としま す。(社会人に対する授業時間等の特例については(P.15)をご参照ください。) 3 出願資格 次の各号のいずれかに該当する者で,大学卒業もしくはそれと同等の資格取得後,平成27年3月31日までに 2年以上の社会人としての経験を有する者 (1)大学を卒業した者 (2)学校教育法第104条第4項の規定により独立行政法人大学評価・学位授与機構から学士の学位を授与され た者 (3)外国において学校教育における16年の課程を修了した者 (4)外国の学校が行う通信教育における授業科目を我が国において履修することにより当該外国の学校教育に おける16年の課程を修了した者 (5)我が国において,外国の大学の課程(その修了者が当該外国の学校教育における16年の課程を修了したと されるものに限る。)を有するものとして当該外国の学校教育制度において位置付けられた教育施設で あって,文部科学大臣が別に指定するものの当該課程を修了した者 (6)専修学校の専門課程(修業年限が4年以上であることその他の文部科学大臣が定める基準を満たすものに 限る。)で文部科学大臣が別に指定するものを文部科学大臣が定める日以後に修了した者 (7)文部科学大臣の指定した者(「大学院及び大学の専攻科の入学に関し大学を卒業した者と同等以上の学力 があると認められる者(昭和28年文部省告示第5号)」により指定された者) 「独立行政法人水産大学校法による水産大学校を卒業した者」,「教育職員免許法による小学校,中学校,高等 学校もしくは幼稚園の教諭もしくは養護教諭の専修免許状又は一種免許状を有する者で22歳に達した者」等 (8)本大学院において,個別の入学資格審査により,大学を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者で, 22歳に達した者 - 5 - 4 出願資格についての注意 (1)出願資格の確認について(「出願資格(3),(4),(7)」の該当者 ) 出願前に入試課大学院担当(電話 088-844-8154)に問い合わせ,所定の手続きを確認してください。 (2)個別の入学資格審査について(「出願資格(8)」の該当者 ) 「出願資格(8)」に該当する者は,主として「短期大学,高等専門学校,専修学校,各種学校の卒業者, その他の教育施設の修了者等で,大学卒業資格を有していない者」です。これにより出願する場合は,事前 に入学資格審査を行いますので,必要書類を,平成27年2月17日(火)までに提出してください。 (「本専攻所定の用紙」については,入試課大学院担当に問い合わせてください。) 「出願資格(8)」の入学資格審査に必要な書類 (ア)入学資格審査申請書(本専攻所定の用紙) (イ)最終出身学校卒業(修了)証明書 (ウ)最終学校の成績証明書 (エ)出身学校の学校概要・カリキュラム等教育課程が明らかになる資料 (オ)業績書及び研究計画書(本専攻所定の用紙) (カ)返信用封筒:表に住所・氏名を記入し,362円分の切手を貼った長形3号(23.5cm×12cm)の封筒 ※ 提出書類のうち外国語によるものは日本語の訳文を添付してください。 (3)外国人の場合は,日本語による日常会話に支障のない者であることが必要です。 5 出願手続 (1)出願期間 平成27年2月23日(月)から2月24日(火)8時30分~17時≪必着≫ 出願期間最終日の17時必着としますので,郵送(書留・速達郵便)する場合は,郵便事情を十分考慮の上, 余裕をもって発送してください。なお,出願期間前に到着したものは,受付初日に処理します。 (2)出願方法 次の(3)に掲げる出願書類等を一括とりそろえ,角形2号の封筒に入れ,本要項添付の「提出書類郵送あ て名書き用紙」に必要事項を記入の上,これを封筒に全面のり付けして書留・速達郵便で,所定の期間内に 提出してください。なお,本人が持参する場合も,必ず上記のように封筒を作成してください。 <出願書類提出先> 〒780-8520 高知市曙町二丁目5番1号 高知大学学務部入試課大学院担当(電話 088-844-8154) (3)出願書類等 ① 入学願書 本要項添付の用紙による。 ② 受験票,写真票,座席票 本要項添付の用紙による。(受験票の裏面に郵便番号・住所・氏名を明 記し,332円分の郵便切手を貼ること。) ③ 住所シール 本要項添付の用紙による。 ④ 最終出身学校卒業 (修了)証明書 「出願資格(2),(8)」の該当者は提出しなくてよい。 ⑤ 学業成績証明書 出身大学又は最終出身学校の学長(学部長)等が作成し,厳封したもの。 ⑥ 志望調書 本専攻所定の用紙で,研究課題等について本人が作成したもの。 - 6 - ⑦ 入学検定料30,000円 本要項添付の用紙を用い郵便局・ゆうちょ銀行に払込み,「入学検定料 払込証明書」に「振替払込受付証明書(大学提出用)」(郵便局・ゆう ちょ銀行で受付局日附印を押印してもらったもの)を貼ること。 (納入した入学検定料はいかなる理由があっても返還しません。) <その他の必要書類> 1.日本に在住する外国人にあっては,市町村長の発行する住民票の写し(国籍,在留資格,期間が記 載されたもの)を上記書類に加え提出してください。 2.出願資格(2)による学士の学位を授与された者は「学位記」の写し又は学位授与証明書を提出してく ださい。 (4)出願書類提出上の注意 ① 出願書類のうち一つでも不備のある場合には,出願書類を受け付けません。 ② 出願書類の受付後は,書類の返還及び記載事項の変更を認めません。 ③ 提出書類のうち外国語によるものは日本語の訳文を 提出書類のうち外国語によるものは日本語の訳文を添付して 添付してください。 添付して ください。 ④ 入学後においても,提出書類の記載事項と事実が相違していることが判明した場合には,入学を取り消 します。 ⑤ 受け付けた検定料及び出願書類は,いかなる理由があっても返還しません。 6 選抜方法 入学者の選抜は,学力検査等(小論文,面接),学業成績証明書,志望調書を総合して行います。小論文は, 日本語又は英語で解答。面接は,日本語を原則とします。 (1)学力検査日程等 期 日 時 間 学力検査等 (配点) 平成27年3月6日(金) 9 時 30分 ~ 11時 30分 (120分) 小 論 文 (300) 13時 30分 ~ 面 接 (100) (2)受験上の注意事項 ① 当日 当日は 9時までに所定の集合場所 所定の集合場所へ は,9時までに 所定の集合場所 へ集合してください。 ② 各分野が課している学力検査等を全て受験しないと合格者となりません。 ③ 学力検査等が終了するまでは退室できません。 ④ 試験開始から30分経過後の入室・受験は認められません。 ⑤ 試験期間中は,受験票を必ず携帯してください。 ⑥ 机の上に置けるものは,「受験票」,「筆記用具(黒鉛筆・シャープペンシル・消しゴム)」,「時計(計時機能だ けのもの)」のみです。試験室ではこれらのもの以外は机に出してはいけません。 ⑦ 携帯電話等の音の出る電子機器類は,電源を切ってかばん等に入れ,所持しないでください。 ⑧ 受験に先立って,希望する分野の教員と入学後の研究内容に関して相談してください。 ⑨ 出願資格(3)に該当する者及び外国人については,別の試験内容で実施することがあります。 ⑩ 追試験は実施しませんので,天候等により交通機関に影響が予想される場合は早めに移動してください。 (3)試験場 高知大学理学部(高知市曙町二丁目5番1号) 集合場所・注意事項については当日,「案内図」で確認してください。 (「案内図」の設置個所は高知大学朝倉キャンパス平面図(P.22)を参照してください。) - 7 - [合格者発表・入学手続等] 1 合格者発表 合格者発表 (1)平成27年3月13日(金)10時,本学朝倉キャンパス掲示板に受験番号を掲示するとともに,合格者本人あ て(住所シールに記載された場所)に合格通知書を簡易書留・速達郵便で送付します。 (2)ホームページ上でも合格者発表を行いますが,必ず合格通知書をもって確認してください。 高知大学入試情報 http://www.kochi-u.ac.jp/nyusi/index.html (3)電話等による問い合わせには一切応じません。 2 入学手続 入学手続等 等 合格者には,入学に際し必要な書類を,合格通知書とともに送付します。 (1)手続期間 平成27年3月18日(水)から3月19日(木)です。 手続場所は高知大学学務部入試課を予定しています。 (2)入学手続書類 ① 宣誓書(本専攻所定の様式) ② 保証書(本専攻所定の様式) ③ 身上書(本専攻所定の様式,縦4cm×横3cmの写真を貼付) ④ 最終学校の卒業(修了)証明書(高知大学卒業生は不要)又は在学期間証明書(既に提出の場合は不要) ⑤ 住民票記載事項証明書(本専攻所定の様式) ⑥ 学生証交付願(本専攻所定の様式,縦4cm×横3cmの写真を貼付) (3)入学料及び授業料 ① 入学料 282,000円 ② 授業料 第1学期分267,900円(年額535,800円) ○ 注意事項 1)入学料は,入学手続時に納付してください。 授業料は,第1学期分は5月中,第2学期分は11月中に本学指定の金融機関からの口座引き落としとな ります。 2)入学料の免除又は徴収猶予を希望する者は,入学手続に先立って申し出てください。なお,授業料につ いても免除制度及び徴収猶予制度があります。入学料・授業料の納付後は,免除等申請ができません。 <問い合わせ先>高知大学学務部学生支援課学生支援・課外活動係(電話 088-844-8146) 3)本学には,学部学生及び大学院生を対象とした「卓越した学業等成績優秀者授業料免除制度」,大学院 生を対象とした「学業等成績優秀者授業料免除制度」があります。選考方法等は研究科各専攻により異 なりますので,詳細については,入学後に各専攻事務担当窓口にお問い合わせください。 4)納入した入学料は,いかなる理由があっても返還しません。 5)入学料免除及び徴収猶予の申請者が,本学の入学手続きを完了した後に入学を辞退する場合は,ただち に入学料を納付していただくことになります。 6)入学料及び授業料について改定が行われた場合には,改定時から新入学料及び新授業料が適用されます。 - 8 - [ そ の 他 ] 1 障がい 障がい等 等のある者の出願について 障がい等を有する入学志願者で,受験及び修学の際に配慮を必要とする場合は,出願に先立ち,「(1)入学 試験に係る相談に必要な事項」を記載した本学所定の様式に医師の診断書及び身体障害者手帳(発行を受けて いる場合)の写しを添え,学務部入試課大学院担当に相談してください。その結果,必要な場合は,本学にお いて入学志願者又はその立場を代弁し得る出身大学関係者等と直接面談を行うことがあります。本学所定の様 式は,高知大学入試情報(http://www.kochi-u.ac.jp/nyushi/index.html)より,ダウンロードしてください。 なお,相談の内容によっては,本学の試験日までに対応できないこともありますので,なるべく早く相談し てください。 ※日常生活において,ごく普通に使用している補聴器,松葉杖,車椅子等を使用して受験する場合も,事前 に相談してください。 (1)入学試験に係る相談に必要な事項 ① 志望専攻(専攻・コース・分野・領域) ② 氏名及び生年月日 ③ 出身大学名及び卒業・修了(見込み)年月日 ④ 障がいの種類・程度 ⑤ 受験の際に配慮を必要とされる事項 ⑥ 修学の際に配慮を必要とされる事項 ⑦ 高等学校・大学等在学中に配慮されていた事項 ⑧ 日常生活の状況 ⑨ その他参考となる事項 (2)相談の期限 平成27年2月17日(火)まで (3)連絡先 〒780-8520 高知市曙町二丁目5番1号 高知大学学務部入試課大学院担当(電話 088-844-8154) 2 奨学 奨学金 金 日本学生支援機構奨学生として選考の上,「大学院第一種奨学金(月額50,000円・88,000円より選択)」, 「大学院第二種奨学金(月額50,000円・80,000円・100,000円・130,000円・150,000円より選択)」として貸 与される奨学金があります。 <問い合わせ先>高知大学学務部学生支援課奨学金担当(電話 088-844-8565) 3 その他 その他 (1)個人情報の取扱いについて 「独立行政法人等の保有する個人情報の保護に関する法律」に基づき,本学入学者選抜に用いた個人情報 については,入学手続,入学者選抜に係る調査・研究等及び就学に係る用途にのみ使用し,他の目的に利用, 又は提供することはありません。 また,入学手続者に限り,入学後の就学に係る学生サービスのために,提出のあった「住所シール」を理 学部後援会,高知大学生活協同組合に提供することを御了承願います。 (2)募集要項に関して不明な点は,入試課大学院担当に照会してください。 <問い合わせ先>〒780-8520 高知市曙町二丁目5番1号 高知大学学務部入試課大学院担当(電話 088-844-8154) ※郵送による照会は,返信用封筒(定形・速達料分の切手を貼付)を同封してください。 高知大学ホームページ インターネットを利用して高知大学ホームページにアクセスしてください。 アドレス http://www.kochi-u.ac.jp/ - 9 - 各コースの研究内容の概要 1 理学コース 理学コース 理学コースは,全ての科学・技術分野の基礎となる数学理論の構築や,数学論理の新展開をめざす「数学分 野」,物質を階層的に構成する素粒子・原子核・原子・固体までの普遍法則を理論的に研究する領域と,物質 の電磁物理学的振舞いや物質の物性・構造・機能における基礎的性質をミクロからマクロの範囲にわたって実 験的に研究する領域を併せ持つ「物理科学分野」,生物の多様な存在様式と活動,及びそれらを支える生命機 構に関する研究を行う「生物科学分野」,地球46億年の発達過程を明らかにし,地球史の立場から現在の地球 環境を理解しようとする「地球科学分野」の4分野から構成されています。 域 領 分野 解 数 幾 代 研 究 内 容 何 空間の位相構造や幾何構造の研究を行います。ホモロジー群や一般コホモロジー群など の代数的位相幾何学の手法を用いて空間の位相構造の解明を目指すホモトピー論をはじ 学 め,空間のタイル張りや準結晶,あるいは3次元多様体と密接に関連する結び目理論な どの教育研究を行います。 数 自然現象の背後に潜む対称性などの基本的な事から構造を抽出して展開する群論をはじ め,方程式の解空間を対象として取り扱う代数幾何学やその函数環の研究として局所構 学 造の基礎付けを与える可換環論など代数構造の解明を目指します。これらの研究対象を 学ぶ過程において,代数的思考法の獲得,特に普遍性の概念を使いこなす事を目指し, 更なる研究発展の基礎とします。 学 析 複素解析学,主に複素力学系,離散群論,値分布論に関する教育研究を行います。 さらに,それらの関連分野として,フラクタル幾何,フラクタル次元,双曲幾何等 学 の教育研究を行います。また,フーリエ解析とその応用,微分方程式の定性的理 論,あるいは偏微分方程式系の構造に対する幾何解析などに関して教育研究を行い ます。 自然現象や社会現象に現れる統計的・確率的モデル等の不確実な要素を孕んだシステム に対して適切な統計的記述モデルを構築し,検定論・推定論あるいはデータ解析的な手 統 計 数 理 学 法の構築を行います。更に,動的モデルに対して最適化問題を定式化し,マルコフ決定 過程論及び最適停止理論の解析を行います。また,浸透モデルのような相転移を含む問 題や,不均一な環境下での確率過程に関する解析を行います。 宇宙線観測から得られる宇宙物理学の情報や素粒子相互作用との関係,宇宙線観測装置 と放射線計測に関する専門知識とデータ解析技術,電磁波理論,応用電磁気学,電磁波 電 磁 物 理 学 計測における回路技術,電磁現象に関して,スペクトル解析を中心とした波形データ処 理などの教育研究を行います。 物 理 凝縮系物質や原子核,ハドロン物質,クォーク物質などの量子多体系のもつ物理的性質 について理論的立場から教育研究を行います。量子多体系全般に対する取扱いや,ハド 量 子 物 理 学 ロン物理学の基礎理論である量子色力学(QCD)の種々の有効模型によるアプローチなど 量子多体系に対する様々な理論的手法に関する教育研究を行います。 科 学 固体の磁気的状態である常磁性,様々な秩序磁性,金属磁性,及びそれらの間の磁気相 転移等の磁気的性質や,高温超伝導体を含めた超伝導体中の電子状態と超伝導出現機構 物 性 物 理 学 との関係などの固体中の多電子系が示す特徴的な諸物性の起源に関して巨視的,微視的 立場から教育研究を行います。 物 性 化 無機化合物の合成・物性・反応機構に関する教育研究を行います。その知見を基本とし て,高圧溶液反応,固相反応,気相反応等による無機化合物の合成を行い,得られた各 学 種化合物結晶・薄膜の結晶化学的・電気化学的・光化学的な機能や諸物性を解明すると ともに,その応用面についても体系的に教育研究を行います。 - 10 - 分類学分野では蘚苔類及び地衣類の系統分類学的研究を行うとともに,四国地方を中心 としたフロラを明らかにし,東アジアのフロラとの関連性を植物地理学的に検討しま す。生態学分野では花粉分析などを用いて最終氷期以降の植生史の解明を目指すととも 分 類 ・ 生 態 学 に,河川周辺や里地・里山などの撹乱立地における植物の生活様式の解明と生物多様性 の保全を探る教育・研究,更に海藻類の生理生態学的な研究と生活史に関する教育・研 究を行います。数理生態学分野では,ヒトを含めた山・川・海の生物や生命現象を対象 に,数学や野外調査を通して生態系のしくみを探る教育・研究を行います。 生 物 科 学 単細胞と多細胞の藻類ならびに原生動物を対象とし,細胞の構造と機能に焦点を当て, 細胞の存在様式の多様性を時間的ならびに空間的に考察します。藻類に関しては,細胞 の微細構造を主な対象とし,生合成と分子構築の過程を検討することにより,藻類の細 細胞・機能生物学 胞構造の進化を考察します。同時に,生殖・発生・成長・分化・老化,形態形成で発現 する細胞骨格系の動態に関する教育研究を行います。原生動物に関しては,環境シグナ ルの受容から細胞応答(休眠シスト形成,行動など)に至る細胞内シグナリングの分子 機構と細胞構築機構の解明及び細胞内共生成立に関与する分子の解明を目指します。 西部太平洋域から世界の海洋における動物相を空間的ならびに時間的に展望します。魚 類に関しては,これまでに蓄積された多数の標本を十分に活用すると同時に,国内外の 研究施設と連携し,世界レベルでの分類学と動物地理学を目指すとともに,更に,機能 海 洋 生 物 学 形態学と分子系統学を加味した系統進化学に重点を置いた研究を進めます。生態学的分 野では,海洋生態系における低次栄養段階生物としても重要なマクロベントスの生態, 長期的動態を明らかにします。また,ウミガメ等の絶滅危惧種の生態調査から生活史解 明を目指すとともに,その保全を見据えた実践的教育研究を行います。 古生物の進化と地球環境の変動を一体的に理解することを目指します。古生物学分野で 伝統的に行われてきた記載分類の基礎に立脚しながら,堆積学やタフォノミーの研究成 果を生かして,中生代及び新生代における化石群集の変遷を明らかにします。また,古 古生物・古環境学 生物の進化・絶滅に与えた環境変動の役割を解明します。特に,海域の底生動物と浮遊 性生物に重点を置いて研究を行い,フィールドワークを重視した教育研究を行います。 地 球 科 46億年に及ぶ地球の変動史について,岩石学あるいは岩石化学の立場からその変動様式 や変動要因を解明し,過去から現在,更には未来における地球環境の変遷を考察・予測 地球変動史解析学 します。分野の特性から世界の様々な地質体を対象としたフィールドワークを特に重視 するため,国内外の研究者との活発な教育研究交流を行い,また,留学生の積極的な受 け入れも行います。 学 地球表層部では,地質学的作用によって水を媒体とした物質循環が起こり,その過程で さまざまな資源鉱物が生成されます。これら資源鉱物の化学成分や結晶構造に関する鉱 資 源 鉱 物 学 物学的性質を詳しく調べると,生成過程の解明や工業原料鉱物としての特性評価・資源 探査に役立ちます。粘土鉱物や鉄・マンガン酸化鉱物を主体にして実践的な教育研究を 行います。 2 応用理学コース 応用理学コース 応用理学コースは,コンピューターサイエンスの基礎と応用について幅広く教育研究を行う「情報科学分 野」,有用な物性・機能を有する化学物質の構造解析や動的挙動の解明,化学物質の設計・合成・反応,更に はそれらの応用としての新規有用物質の開発などを研究する「応用化学分野」,生体が合成・代謝した機能性 分子の構造・相互作用・機能を解明し,更にそれらの分子設計,人工合成や細胞を利用した合成法の開発など を研究する「海洋生命・分子工学分野」,地震災害・地盤災害・気象災害などを基礎科学の立場から研究し, これらの今日的成果から防災に役立つ発想を涵養する「災害科学分野」の4分野から構成されています。 - 11 - 分野 域 領 研 究 内 容 情 情報技術の基盤である計算機システムの実現法,計算モデルの基礎的概念や理論に関す る研究を行います。また,計算モデルと論理設計,計算機アーキテクチャ基礎論,集積 計算システム科学 回路論,オペレーティング・システム,システムソフトウェア,高度利用のためのイン タフェース,更に,量子計算機など新しい計算機のモデルと設計について教育研究しま す。 報 科 学 情報処理の中核を成すソフトウェアの諸概念,記述言語,処理系,開発法,新しいソフ トウェアコンセプトについて研究します。計算機言語の基礎論,プログラミング言語と ソフトウェア科学 高度プログラミング技術,データモデルとデータベースシステム,情報ネットワークや マルチメディア情報処理,学習支援システム(e-Learning),更に,暗号や認証など情 報セキュリティのソフトウェアに関する教育研究を行います。 情報科学の数理的分野である新しいアルゴリズムの提唱や開発,図形抽出技術の開発, 複雑な自然現象や社会現象に対する新しい数学モデル及び抽象的な計算モデルの提唱や 数 理 情 報 学 開発のための教育研究を行います。また,新しい数理構造の予測や発見,研究手法の提 唱や開発に取り組みます。 合 成 化 学 応 反 化 応 種々の有機化合物,有機金属化合物,無機錯体化合物,高分子化合物,超分子化合物, 生理活性化合物,有機あるいは無機機能性化合物,機能性触媒等の合成やそのバックグ ラウンドとなる分子変換プロセスの基本的手法の開発や応用,更にはそれに必要な種々 の合成試薬や各種分光学的手法に基づく構造及び機構の解析,有用物質の合理的分子設 計や実験科学的手法に関する教育研究を行います。 用 種々の有機化合物,無機化合物,有機・無機複合化合物等の構造化学的及び立体化学的 変化に伴う動的挙動の解明,各種化学反応の組み合わせに基づく合理的反応プロセスの 設計,構造化学的及び立体化学的変化の過程で生じる反応活性種の分光学的手法に基づ 学 く生成機構の解明,官能基選択的物質変換手法の開発や応用等に関する教育研究を行い ます。その他,水圏環境化学の教育研究を行い,関連する分析手法の開発を目指しま す。 化 学 有用な有機化合物,無機化合物,有機金属化合物の構造や性質及び反応性についての特 徴を把握し,それに基づく各種化合物の機能の構築,改変,付加,転化を主要な課題と 機能性材料化学 する有機機能性材料,無機機能性材料,高分子材料,有機・無機複合材料の開発,及び それらの成果を利用する分子認識材料,光学材料,医薬品材料の分子設計や合成に関す る教育研究を行います。 水 化 熱 高温高圧の水の関与する反応条件下における種々の無機化合物,有機化合物,有機金属 化合物,有機・無機複合化合物の物性挙動,反応性,構造変化,合成化学について各種 学 分光学的手法により解析するとともに,その応用としての有用新物質の創製や産業廃棄 物処理,物質循環プロセス,及び環境調和型物質変換プロセスの開発に関する教育研究 を行います。 海 洋 生 命 ・ 分 子 工 学 生命現象の発現機構を分子レベルで理解することを目指し,有機合成化学の手法を 用いて生理活性物質の合成を行います。海洋生物由来の天然有機化合物と,複合糖 天 然 物 化 学 質の合成研究を中心として,それらの人工類縁体の分子設計及び効率的な合成を実 現するための方法論の開発に関する教育研究を行います。 動物の生殖に伴うゲノム構造の変化とリセット,発生や再生を進めるマスター遺伝子の 発現と下流遺伝子の発現制御機構,機能性タンパク質が細胞に情報伝達する仕組みと細 細 胞 分 子 工 学 胞内シグナル伝達機構,組換えタンパク質の作製と変異導入による機能改変,胚や培養 細胞への遺伝子導入による遺伝子機能の解析,細胞分化の安定性と可逆性などに関する 教育研究を行います。 生 化 タンパク質の構造理論に基づいた抽出法と精製法,遺伝子の分析や解析の技術,遺伝子 やタンパク質の構造と機能の関係,酵素の機能中心と基質の構造生物学的関係,機能中 学 心及びその周辺のアミノ酸配列,アミノ酸配列に変異が起きたときの立体構造の変化と 機能障害の予測,アミノ酸配列や塩基配列の進化と機能進化に関する教育研究を行いま す。 - 12 - 大 気 科 モデル実験や野外観測を通じて竜巻,ダウンバーストなど突風現象,大気乱流,局 地風などのメカニズム解明を目指す教育研究を行います。また,野外観測やデータ 学 解析を通じて,豪雨をもたらす降水システムの発生・維持メカニズムの解明を目指 す教育研究を行います。 災 害 科 地球物理学的な観測手法を通し,地震活動,地殻変動,固体地球電磁気現象などの 発生メカニズムに関する教育研究を行います。陸域・海域における多点GPS観測, 地 殻 物 理 学 地殻比抵抗構造探査・自然電位観測,高感度・広帯域地震観測を通して,地殻構造 と変動現象の物理過程及びそれらに起因する災害の発生メカニズムに関する教育研 究を行います。 学 フィールドワークを重視し,地盤構造を把握するための地形学的・地質学的手法及 び物理探査法を用いて,地盤災害の診断・発生予測・メカニズム解明にかかわる教 地 盤 災 害 科 学 育研究を行います。海底活断層調査,津波堆積物調査,断層岩研究を通して地震発 生の長期予測を目指します。斜面災害現場の空中写真判読・現地調査を通して斜面 の診断・予測技術の開発と災害予測図の作成を目指します。 3 連携分野 【植物分類・地理学分野】 生物多様性の保全が人類の将来を左右する重大事項として大きな注目をあび,分類学の重要性が再認識され ています。その背景には,1992年に開催された第一回「環境と開発に関する国際会議(地球サミット)」で「生物 多様性の保全」という言葉が使われ,それが人類共通の問題として提示されたことが引き金になっています。 高知県立牧野植物園は,日本及び世界各地の植物調査,稀少種の保全や植物の系統保存,有用植物資源の開 発,植物に関する諸々の社会教育活動を積極的に展開していますが,これらは今までのコースにはなかった新 しい分野です。 本専攻では牧野植物園と連携し,同園の研究員を迎え入れて「植物分類・地理学分野」を設定し,種子植物の 分類学・地理学に関する教育・研究の高度化を図り,本専攻にすでにある他の生物科学分野との教育研究体制 の融合を図ります。そして,生物科学全般について正しい知識と理解を持ち,多様な生物種に関する具体的な 知識を身に付けた高度専門職業人の養成を図ることを目的としています。 【海底資源科学分野】 高知県の恵まれた地質環境は地球科学の重要な研究対象とされ,陸上に露出する海底物質の研究は高く評価 されています。その背景を生かしながら,陸域と海洋底の双方を対象とした地球科学分野の教育・研究を行い, 地球環境・資源問題に対する社会の要請に積極的に応えることが必要です。 本専攻では,独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)と連携し,同機構の研究者を教員として迎え入れ て「海底資源科学分野」を設定し,海底からのアプローチを重視して地球科学にかかわる教育・研究の高度化 を図ります。この研究分野では,海域の地球科学分野の正しい理解と知識を持ち合わせた高度専門職業人の養 成を目指します。海洋研究開発機構は,その高度な技術力から我が国の海洋科学分野の研究拠点として知られ, 有人潜水船,無人探査機,深海掘削船などを駆使した海底の調査研究では世界有数の機関です。教育の面でも, 多くの受託研究生を受け入れ,最先端の研究・観測現場の情報を提供しています。 分 野 領 域 研 究 内 容 種子植物の分類学及び地理学に関する文献学,野外調査法,試料の解析法など 植物分類・地理学 植物分類・地理学 の基礎的な教育・研究と,稀少植物の保全・有用植物資源の開発や植物に関す る社会教育などの応用についての教育・研究を行います。 海底からのアプローチを重視した地球物理学的及び海洋地質学的な調査研究手 法に基づいて,海底の地質構造や環境変遷史を把握する研究を行います。それ らを基礎に,地球内部ダイナミクス,地殻構造の解明を行い,物質循環,地質 海 底 資 源 科 学 海 底 資 源 学 災害,資源形成の現場である海底及び海底下の地球科学的実態把握を目指しま す。これらの研究においては,海洋環境及び海底物質の詳細な性状把握が必要 なため,各種海洋調査航海,深海掘削調査,データの取得・解析など,実際に 研究・観測現場に参加しての教育・研究を行います。 - 13 - ○=選択必修科目 ◎=必修科目 △=社会人科目 授 業 科 目 表 平 成 26年 度 開 講 科 目 単位数 コース 授業 科目 単位数 コース 分野 学 計算機システム学特論 計算機アーキテクチャ特論 分散システム特論 ソフトウェア論特論 アルゴリズム論特論 データベース論特論 情報ネットワーク論特論 知能ソフトウエア特論 システムソフトウエア論特論 計算論特論 数理情報学特論 機械学習論特論 離散数学特論 高性能コンピューティング特論 情報科学序論 情報科学特論 有機合成化学特論 機能物質化学特論 配位化学特論 溶液反応化学特論 有機物性化学特論 機能材料化学特論 有機反応化学特論 電気化学特論 錯体化学特論 水熱化学特論 無機合成化学特論 水圏環境化学特論 触媒化学特論 有機金属化学特論 応用化学序論 応用化学特論 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 △2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 △2 2 生化学特論I 生化学特論II 生物化学特論 遺伝子科学特論 細胞分子工学特論 分子発生学特論 発生生物学特論 生体機能物質化学特論 生物有機分子工学特論 天然有機分子特論 海洋生命・分子工学序論 海洋生命工学特論 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 △2 2 大気境界層物理学特論 乱流物理学特論 地球電磁気学特論 地殻変動学特論 地震地質学特論 活断層探査学特論 地盤災害評価論特論 地震テクトニクス特論 応用鉱物学特論 降水気象学特論 付加体物性学特論 地質構造解析特論 災害科学序論 災害科学特論 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 △2 2 応用理学実習Ⅰ 応用理学実習Ⅱ 応用理学ゼミナールⅠ 応用理学ゼミナールⅡ 応用理学特別研究 ○2 ○2 ◎2 ◎2 ◎10 - 14 - (連携分野) 学 理 共通科目 ○2 ○2 ◎2 ◎2 ◎10 災 害 科 学 共通科目 理学実習Ⅰ 理学実習Ⅱ 理学ゼミナールI 理学ゼミナールII 理学特別研究 海洋生命 ・ 分子工学 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 △2 2 応 用 化 学 地 球 科 学 海洋環境変遷史学特論 進化古生態学特論 微古生物学特論 地球惑星電磁気学特論 同位体地球科学特論 大陸地殻形成論特論 火成岩岩石学特論 変成岩岩石学特論 資源地学特論 資源鉱物学特論 堆積地質学特論 古海洋学特論 地球科学序論 地球科学特論 情 報 科 学 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 △2 2 学 生 物 科 学 植物系統分類学特論 植物生態学特論 保全生態学特論 細胞生理学特論 細胞構築学特論 細胞微細形態学特論 数理生態学特論 動物生理学特論 海洋環境科学特論 魚類分類学特論 海洋生態学特論 生物科学序論 生物科学特論 理 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 △2 2 用 物 理 科 学 核磁気物理学特論 応用電磁気学特論 量子多体系物理学特論 ハドロン物理学特論 統計力学特論 磁性物理学特論 低温物理学特論 遷移金属酸化物物性特論 物質結合論特論 溶液内物性化学特論 物質合成プロセス特論 現代物性化学特論 物理科学序論 物理科学特論 応 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 △2 2 数 微分方程式特論 関数論特論 幾何学特論 応用幾何学特論 位相幾何学特論 ホモトピー論特論 代数学特論 代数幾何学特論 抽象代数学特論 統計数理学特論 確率過程特論 応用確率論特論 数学序論 数学特論 分野 授業 科目 単位数 種子植物分類学特論 植物学特論 有用植物学特論 種子植物分類学実験 生物科学序論 2 2 2 2 △2 海底資源科学 授業 科目 植物分類・地理学 コース 分野 海底地質力学特論 海底地球物理学特論 海底物理探査学特論 海底資源科学序論 海底資源科学特論 2 2 2 △2 2 共 通 科 目 各コースの共通科目とする 修了要件及び学位 本専攻の修了要件は,原則として2年以上在学し,30単位以上を修得し,かつ,必要な研究指導を受けた上, 修士論文を提出して,その審査及び最終試験に合格することです。 在学期間に関しては,優れた業績を上げた者については,1年以上在学すれば足りるものとします。 授与される学位は修士(理学)の学位が授与されます。ただし,黒潮圏総合科学準専攻又は植物医学準専攻履修 者には,修士(学術)の学位が授与されます。(文理統合型の大学院として,教育研究をより効果的に行うための 履修システムとして「準専攻履修」と「副専攻プログラム」を導入しています。「準専攻履修」については (P.17~19),「副専攻プログラム」については(P.20)をご覧ください。) 長期履修学生制度について 理学専攻では,職業を有している等の事情で履修可能な授業単位数や研究指導を受ける時間が制約され,標準 修業年限の2年では十分な研究時間が確保できない,また,2年を超えてしまっては授業料が余分にかかり,経 済的に負担になるという者のために,標準修業年限の2年を超え,2年6ヶ月~4年間(学期の区分に従い6ヶ 月単位)での計画的な履修を可能とした長期履修学生制度を実施しています。 この制度により授業料は,標準修業年限の2年間で支払うべき総額を,計画的な履修を認められた期間内で均 等に分割して支払うこととなります。 また,この制度は,入学後の事情の急変(就職,転勤等)にも対応し,事情によっては,長期履修期間の変更 (短縮,再延長)を認められることもあります。 この制度の適用を希望する場合には,入学手続書類とともに送付される申請書類により定められた期限までに 申し込んでください。 社会人に対する授業時間等の特例 (1)授業科目は,原則として,特別の授業時間帯に履修するものとします。 (2)授業担当教員と受講する社会人学生の勤務状況や研究・教育の内容によっては,十分な配慮のもとで,授 業時間をその他の時間帯(夏季・冬季休業期間等)に設定することがあります。 (3)勤務の都合がつく場合は,通常(昼間)の時間帯の履修を認めます。 教育職員免許状 中学校教諭一種免許状又は高等学校教諭一種(旧二級普通)免許状[数学,理科又は情報のいずれかの教科] を有し,かつ当該教科に該当するコースにおいて所定の単位を修得した者は,次の免許状を取得することができ ます。 理 学コース 応用理学コース 中学校教諭専修免許状(数学),中学校教諭専修免許状(理科) 高等学校教諭専修免許状(数学),高等学校教諭専修免許状(理科) 中学校教諭専修免許状(理科),高等学校教諭専修免許状(理科) 高等学校教諭専修免許状(情報) - 15 - 教員免許取得プログラムについて 大学院で学びながら,一種免許状の取得が可能となりました。 【科目等履修生として免許取得に必要な学部の授業を履修できます。 諸費用(検定料・入学料・授業料)は必要ありません。】 総合人間自然科学研究科(修士課程)では,平成23年度入学生から「教員免許取得プログラム」を実施 することになりました。 このプログラムは,学部在学時等に修得単位不足で教員免許が取得できなかった者や,学部在学時には 免許取得を希望していなかったが大学院に入学し新たに教員免許を取得しようとする者が,学部の科目等 履修生として入学し,大学院の教育課程と並行して学部の授業(教員免許取得に必要な科目に限る)を履 修することを可能とするものです。履修に要する費用(検定料・入学料・授業料)は徴収しないことと なっています。(ただし,教材費等は別途必要) また,大学院における学修で必要な単位を修得することによって,大学院修了時には専修免許状を取得 することができます。なお,2年間で大学院の教育課程及び一種免許状取得のための必要単位修得が困難 であると考えられる場合は,長期履修学生制度を活用することも可能です。(長期履修学生制度について は,P.15 「長期履修学生制度について」をご覧ください。) ※ 授業は,学部の通常授業及び集中講義の科目を受講することになります。 夜間開講等の特別な対応は,予定しておりません。 【取得できる免許】 【取得できる免許】 原則として,入学(所属)する専攻の基礎学部において取得可能な免許(教科)に限る。 所属専攻 人文社会科学専攻 基礎学部 人文学部 取得できる免許状 中学校教諭(国語・社会・英語) 高等学校教諭(国語・地理歴史・公民・商業・英語) 教育学専攻 教育学部 小学校教諭 中学校教諭(国語・社会・数学・理科・音楽・美術・ 保健体育・技術・家庭・英語) 高等学校教諭(国語・地理歴史・公民・数学・理科・ 音楽・美術・書道・保健体育・家庭・英語) 理学専攻 理学部 中学校教諭(数学・理科) 高等学校教諭(数学・理科・情報) 看護学専攻 医学部 高等学校教諭(看護) 養護教諭 農学専攻 農学部 中学校教諭(理科) 高等学校教諭(理科・農業・水産) ※取得できるのは,原則として,1つの免許状に限る。ただし,同一教科であれば,中学校教諭 と高等学校教諭の2つを取得することは可能。 (例:中学校(国語)と高校(国語),中学校(社会)と高校(地理歴史)) 【申請手続き】 合格通知書送付時に,「教員免許取得プログラム」についての詳細案内を同封します。申請期 限・提出書類等をご確認の上,手続きを行ってください。 - 16 - 総合人間自然科学研究科修士課程黒潮圏総合科学準専攻について 【目的】 黒潮圏総合科学準専攻は,所属専攻の学問を十分理解し,同時に一つ以上の他専攻の学問を理解して,それ らを基礎にして地球環境問題や持続型社会の達成などの,これまでの社会では気づかなかった新学問領域に取 り組む姿勢を持った人材を育成します。 黒潮圏総合科学準専攻のカリキュラムは,準専攻共通科目,所属専攻科目及び異分野科目からなり,所属専 攻の学問分野を深めつつ,異分野履修により培った黒潮流域圏の領域横断的,かつ,文理統合的な幅広い課題 探求能力を身につけることを目的とします。 【授与される学位】 修士(学術) 【修了要件】 下記の準専攻共通科目(必修)12単位+所属専攻科目12単位+異分野科目6単位の合計30単位を修得し,修士 論文を提出して審査に合格すると,修士(学術)の学位が授与されます。 科 目 群 科 目 単位数 名 略 黒潮圏総合科学特論(必修) 2 黒潮圏セミナー(必修) 2 黒潮圏総合科学特別研究Ⅰ(必修) 4 黒潮圏総合科学特別研究Ⅱ(必修) 4 黒潮圏をフィールドとし,そこに広がる様々な 問題を,文理融合の新しい視点によって的確に 把握・理解し,その解決方法や持続可能な社会 のあり方について探ることを目的とした一連の 科目群です。伝統的学問分野の枠にとらわれる ことなく,未来社会に貢献する総合科学として 新領域を切り拓いていきます。 12 所属する専攻が開講する科目を履修します。 6 人文社会科学,教育学,理学,医科学,看護 学,農学の各専攻が,他専攻に所属する学生に 開放する授業科目です。近接分野や異分野につ いても専門の教員から学べる点に大きな意義が あります。 準専攻共通科目 所属専攻科目 所属専攻開講科目 異分野科目 概 他専攻向け開放科目 【就職先・養成する人材】 所 属 専 攻 人 材 イ メ ー ジ 就職先イメージ 人文社会科学専攻 貿易関係企業,第一次産業 海外事情を相対的に把握し,解決方法を学際的視点 系企業,シンクタンク職員 から発想できる人材 理学専攻 (理学コース) 生物多様性と地球環境に関する幅広い知識を身に付 環境アセスメント会社,環 け,持続的社会を達成するための科学的・社会的思 境系NPO職員 考を持つ人材 医科学専攻 保健機能食品の研究・製造 黒潮圏の生物資源で健康・病気予防に役立つものを 企業,製薬会社,研究機関 評価し,生物活性機序を解明できる人材 職員 看護学専攻 NGO,NPO,JICA 東アジアを主な対象地域として,自然環境,文化 的・歴史的・社会的環境の相互関係をひとの健康生 活の維持・向上の視点から理解し,看護実践及び看 護学教育活動の支援に寄与できる人材 農学専攻 国連等国際組織,国際協力 東南アジアを主な対象地域として,自然環境と人の 機構,NGO,商社,アセス 営みとの相互関係を理系・文系両面から理解し,熱 メント会社 帯地域における持続型社会創出に寄与できる人材 - 17 - 総合人間自然科学研究科修士課程植物医学準専攻について 【目的】 植物医学準専攻では,総合人間自然科学研究科の各所属専攻分野の履修に加えて,健全な植物生育環境の構 築,病害虫の予防・診断・治療,障害発生メカニズムの解明,植物が有する様々な機能の高度利用,生産物・ 残さの高付加価値化などに関連した知識・技術を領域横断的に習得します。さらに,関連する最先端の研究に 取り組ませることを通じて,人間にとって健全な生存環境の創出について,植物をキーワードとして俯瞰する 能力を身につけた人材を育成することを目的とします。 【授与される学位】 修士(学術) 【修了要件】 下記の準専攻共通科目(必修)12単位+所属専攻科目10単位+ISK関連科目【指定科目】8単位の合計30単位 を修得し,必要な研究指導を受けた上,学位論文を提出しその審査及び最終試験に合格すると,修士(学術)の 学位が授与されます。 科目群 科 目 名 単位数 概 略 植物医学特論(必修) 2 植物医学セミナー(必修) 1 植物医学カンファレンス(必修) 1 植物医学特別研究Ⅰ(必修) 4 植物医学特別研究Ⅱ(必修) 4 健全な植物生育環境の構築,病害虫の予防・診断・治 療,障害発生メカニズムの解明,植物が有する様々な機 能の高度利用,生産物・残さの高付加価値化などについ て探ることを目的とした一連の科目群です。植物医学を 健全な人間生存環境の創出に繋げる科学としてとらえ, 最先端の領域を切り拓いていきます。 所属専攻科目 所属専攻開講科目 10 所属専攻科目群から10単位以上を修得します。 ISK関連科目 【指定科目】 「土佐植物防疫学入門」(農) 「高知県特産農産品の有する特徴と その魅力」(農) 「根圏の科学」(農) 「保全生態学特論」(理) 「分子発生学特論」(理) 「海洋生物資源による免疫応答調 節」(医) 「生命環境学入門」(医) 8 ISK関連科目では,地域研究機関との共同による世界に 向けた高知発の新しい連携研究の成果等を紹介します。 本準専攻では,ISK関連科目から「植物医学」の理解に 役立つ科目を専攻横断的に指定しました。これらの指定 科目(左記)から,8単位以上を修得します。 準専攻共通科目 【就職先・養成する人材】 所 属 専 攻 就職先イメージ 人 材 イ メ ー ジ 人文社会科学専攻 国を支える農作物生産とその関連産業について,情報 公務員,貿易関係企業,化学関係企業,第一次 収集能力と正確な判断能力をもち,解決方法を学際 産業系企業,シンクタンク職員 的な視点から発想できる人材 理学専攻 公務員,貿易関係企業,化学関係企業,第一次 産業系企業,シンクタンク職員,環境アセスメ 生物のもつ無限の可能性を,科学的な見地から,国 ント会社,環境系NPO職員,研究機関職員,特 民にわかりやすく説明できる人材 許事務所 医科学専攻 医学的見地とともに,生物学的見地から,「人間に 保健機能食品関係企業,製薬会社,化学関係企 とっての健全な生存環境の創出」について解明でき 業,研究機関職員,特許事務所 る人材 看護学専攻 食と健康の観点から,健全な植物生育環境について 保健機能食品関係企業,製薬会社,研究機関職 理解し,看護実践および看護学教育活動の支援に寄 員,特許事務所 与できる人材 農学専攻 公務員,貿易関係企業,化学関係企業,保健機 「健全な植物生育と植物の高度利用」と,「人間に 能食品関係企業,製薬会社,第一次産業系企 とっての健全な生存環境の創出」について,最先端 業,シンクタンク職員,環境アセスメント会 科学技術を身につけ,科学的に解析できる人材 社,環境系NPO職員,研究機関職員,特許事務所 - 18 - 総合人間自然科学研究科修士課程海洋鉱物資源科学 総合人間自然科学研究科修士課程海洋鉱物資源科学準専攻について 海洋鉱物資源科学準専攻について 【目的】 海洋鉱物資源科学準専攻では,総合人間自然科学研究科の各所属専攻分野の履修に加えて,海底鉱物資源を中心としたレア メタルの調査・研究・特性把握,海底鉱物資源からのレアメタル抽出・精錬に関するグリーンテクノロジーの開発,省資源化を基軸 とするレアメタル応用機能材料・反応プロセスの開発を基本戦略とした革新的テクノロジー等に関連した知識と技術を領域横断的 に修得します。関連する最先端研究に取り組ませることを通じて,高知県の地理的優位性を最大限に活かし,海洋鉱物資源科学 をキーワードとした,独自性が高く,高度な知識と技術を身につけた人材育成を目的とします。 【授与される学位】 修士(学術) 【修了要件】 下記の準専攻共通科目(必修)12単位+所属専攻科目10単位+海洋鉱物資源科学関連科目8単位の合計30単位を修得し,必 要な研究指導を受けたうえで,修士論文を提出し,その審査および最終試験に合格すると,修士(学術)の学位が授与されます。 科目群 準専攻共通科目 所属専攻科目 海洋鉱物資源 科学関連科目 科 目 名 単位数 海洋鉱物資源科学特論 2 海洋鉱物資源科学セミナー 2 海洋鉱物資源科学特別研究 8 所属専攻開講科目 10 A 海洋資源観測実習(準) 資源活用システム学特論(準) 同位体地球科学特論(理) 水圏環境化学特論(理) 資源地学特論(理) B 水熱化学特論(理) 錯体化学特論(理) 核磁気物理学特論(理) 磁性物理学特論(理) C 土壌化学特論(農) 植物栄養学特論(農) 資源と生命(医) 授 業 内 容 ・ 概 略 鉱物資源のマテリアルフロー全般にわたる広範な専門知 識を身につけ,化学,物理,地学の素養を有し,次世代の 資源開発技術を支える研究・開発能力を修得することを目 的としています。鉱物資源の将来にわたる持続的な開発・ 利用を目指す海洋鉱物資源科学として,既存の学問分野 の枠組みにとらわれることなく新領域を切り拓いていきま す。 所属する専攻が開講する科目を10単位以上修得します。 海洋資源探査・観測に関する内容 海洋資源利用・応用に関する内容 海洋底資源形成環境に関する内容 水圏環境化学に関する内容 海洋鉱床学に関する内容 8 レアメタル変換化学に関する内容 無機資源材料化学に関する内容 無機物性核磁気測定に関する内容 レアアース磁性に関する内容 土壌鉱物化学に関する内容 金属膜輸送システムに関する内容 海洋資源応用医療学に関する内容 海洋鉱物資源の探 査・製造から材料開 発・応用,さらにリサ イクルへと続く資源 開発に関連した専門 知識と技術を領域横 断的に修得する授業 科目です。科目群A ~Cからそれぞれ2 単位以上を含み,合 計8単位以上を選択 して履修します。 【就職先・養成する人材】 所 属 専 攻 就職先イメージ 人 材 イ メ ー ジ 人文社会科学専攻 資源関係商社,貿易関係企業,材 資源および材料に関する海外事情を相対的に把握し,解決方 料化学系企業 法を学際的視点から発想できる人材 理学専攻 鉱物資源系企業,材料化学系企 レアメタルに関する,地球科学,化学,物理学の幅広い知識 業 , 研 究 機 関 職 員 (JOGMEC, を身に付け,持続的社会を達成するための科学的かつ経済 JAMSTEC等) 的・経営的思考を持つ人材 医科学専攻 医療材料系研究・製造企業,研究 金属を含む医療材料で健康・病気予防に役立つものを評価 機関職員 し,生理活性機序を解明できる人材 看護学専攻 NGO,NPO,JICA 農学専攻 環境系・資源系企業,環境系NPO職 自然環境に配慮した鉱物資源開発に関する知識や技術を有 員,研究機関職員 し,持続型社会創出に寄与できる人材 自然環境や社会的環境を相互的に理解し,ひとの健康生活の 維持・向上を目指した看護実践および看護学教育活動の支援 に寄与できる人材 - 19 - 総合人間自然科学研究科修士課程副専攻プログラムについて 【目的】 人文社会科学,教育学,理学,医科学,看護学,農学の各専攻が,副専攻科目として指定した科目(開放科 目)から,特定の研究分野や目的に応じて体系的に編成された授業科目を履修することにより,主専攻以外の 学際的・領域横断的分野や近接分野の幅広い知識と教養を身につけることを目的とします。 【修得認定単位数及び認定書の取得】 所定の必要単位数(16単位以上)を修得することにより,認定書が取得できます。 【レディーメイド副専攻プログラム科目】 人文社会科学,教育学,理学,医科学,看護学,農学の各専攻が,他専攻に所属する学生に開放する授業科 目の中から,特定のねらいや目的のもとに,あらかじめ構成されたもので,下記4つのプログラムがあります。 ① 環境科学 黒潮圏域で起こる様々な環境問題をモデルに,その問題を領域横断的な視野をもって科学的に理解し,事象 を普遍化する思考法を修得します。主に海洋を中心とする文理両面の先端科学を学びつつ,環境に関する総合 的な知見を醸成します。 ② 医療福祉学 医療・福祉の専門技術者としての能力だけでなく,サービスを直接提供する施設の運営管理能力やニーズ把 握,サービス評価能力,及び当該分野における政策立案能力など医療・福祉管理学の素養を修得します。 ③ 高(知・智・地)の科学(ISK) ISK(Identified Science in Kochi)は,四国山地から太平洋,亜寒帯から亜熱帯気候までを有する高知県 の希少な自然及び社会環境を基盤として,産官学融合型・地域基盤型・現場対応型の教育研究を目指すもので す。 ④ 現代教育学 各々の専門的学識を深めながら教職に要する能力の向上も望む学生に対し,教育学専攻が開設している主要 な授業科目を提供します。社会構造の大きな変動に対応しつつ学校教育に対する期待に応えると同時に,学生 の進路の多様化に対応します。 【オ-ダーメイド副専攻プログラム科目】 人文社会科学,教育学,理学,医科学,看護学,農学の各専攻が,他専攻に所属する学生に開放する授業科 目の中から,学生が希望するテーマに応じて構成し,研究科長の認定を受けるプログラムです。 【就職先・養成する人材】 就職先イメージ 人 材 イ メ ー ジ 教育学専攻 +医療福祉学 教員,公務員,研究機関職員 特別支援教育の教員として実践的指導力を備え た専門職業人であると同時に,子どもの心身や 障害を医科学的見地から修得し,医療・看護・ 福祉の基本理念を備え,特別支援教育に対応で きる人材 理学専攻 +環境科学 環境系コンサルタント,博物 現代の様々な環境問題に取り組んでいくための 館 ・ 水 族 館 職 員 , 環 境 系 素養を身につけ,地域社会をリードしていける NGO・NPO 人材 看護学専攻 +現代教育学 看護学・医学などの実践科学と教育・心理学な 看護職管理者,看護学教育 どの理論を活用し,医療・教育現場で管理・教 者,養護教諭,研究機関職員 育問題をマネージメントできる人材 農学専攻 +高(知・智・地) の科学(ISK) 企業(化学・生物・医薬品・ 地域に特化した新規産業育成に寄与できる高度 環境アセスメント・水産・食 な知識と技術を併せ持つ人材 品・流通関連) 主専攻+副専攻 - 20 - 検査場案内 検査場:高知大学朝倉キャンパス(高知市曙町二丁目5番1号) 〔交通アクセス〕 ①JRで来られる方へ JR朝倉駅 徒歩(約5分)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・▶ JR 高知駅 高知大学(朝倉キャンパス) 路面電車(とさでん交通,以下,省略)「高知駅前」電停で乗車(約5分), 「はりまや橋」電停で下車,以下のⒶ~Ⓒへ乗り換え Ⓑとさでん交通バス 「はりまや橋」バス停 「岩目地」・「学芸高校」方面行きに乗車(約25分), 「朝倉(高知大学前)」下車,すぐ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・▶ Ⓒとさでん交通バス 「堺町」バス停 「宇佐」・「高岡」・「須崎」・「ゆすはら」・「天王」・「土居」・「長沢」・「杉の川」(いずれも土佐 道路経由を除く)方面行きに乗車(約25分), 「朝倉(高知大学前)」下車,すぐ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・▶ ※発着時刻・料金は,時刻表などでご確認ください。 - 21 - 高知大学 (朝倉キャンパス) ②航空機で来られる方へ 空港連絡バス 「高知龍馬空港」で乗車(約30分),「はりまや橋」で下車,以下のⒶ~Ⓒへ乗り換え 【乗り換え】高知市内中心部より Ⓐ路面電車 「朝倉(高知大学前)」・「いの」行きに乗車(「鏡川橋」経由)(約30分), 「はりまや橋」電停 「朝倉(高知大学前)」下車,すぐ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・▶ 高知大学朝倉キャンパス平面図 北 JR朝倉駅 はりまや橋方面 いの方面 いの方面 朝倉電停 正門 土佐方面 土佐方面 入試課 体育館 メディアの森 メディアの森 陸上競技場 陸上競技場 グラウンド メディアの森 学生会館 ■理学部情報科学棟 ■理学部2号館 案内図 ■理学部1号館 ※試験当日は「案内図」をご覧ください。 - 22 -
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