ダウンロード - 世界乳幼児精神保健学会日本支部

第1回 世界乳幼児精神保健学会 日本支部 公開セミナー
乳幼児精神保健への招待
-基礎と症例スーパーヴィジョン-
平成27年3月21日(土曜日)
慶應義塾大学三田キャンパス
ご案内
このたび第6回国際ウィメンズメンタルヘルス学会の東京での開催にあたり、世界乳幼児精神保健学会
(WAIMH)会長Miri Keren先生、事務局長Palvi Kaukonen先生が来日されます。これを機にWAIMHの紹介
を兼ねて公開セミナーを申し出てくださいました。
セミナーでは日本支部会長 渡辺久子先生による乳幼児精神保健の基礎の講義に続き、親-乳幼児治
療の過程をビデオ記録を用いて解説し、お二人を迎えて症例検討を行います。両先生のイスラエル、フィン
ランドの自国の臨床経験をふまえ比較文化的なディスカッションを深めたいと思います。
WAIMHのケーススパーヴィジョンのエッセンスを体験できるまたとない機会です。懇親会も予定しておりま
す。奮ってご参加下さい。
講師紹介
Miri Keren先生: WAIMH会長 イスラエル テルアビブ大学乳幼児精神保健センター部長
<専門領域> トラウマに焦点づけた親子精神療法 ローザンヌ親-乳幼児治療
Palvi Kaukonen 先生: WAIMH事務局長 フィンランド タンペレ大学 児童精神科部長
<専門領域> 母子の関係性治療 家族治療
渡辺久子先生 WAIMH日本支部会長 FOURWINDS乳幼児精神保健学会会長
<専門領域> 乳幼児精神保健 精神分析 親乳幼児治療
日時
平成27年3月21日(土曜日) 13:00~17:00 (懇親会 セミナー終了後、18:00まで)
場所
慶応義塾大学三田キャンパス 西校舎 2階 527教室
〒108-8345 東京都港区三田2丁目15−45
(懇親会 キャンパス内にて 当日案内いたします)
<問い合わせ先> 世界乳幼児精神保健学会日本支部事務局
メールアドレス:[email protected]
会費
申し込み
一般3000円 会員2,000 円(懇親会・当日配布資料代含む)
日本支部ホームページ・イベント等より申し込み下さい。会費振込先をお知らせいたします。
ホームページURL: http://www.waimh-japan.com
後援:FOUR WINDS乳幼児精神保健学会、慶應義塾大学小児科精神保健班、
LIFE DEVELOPMENT CENTER 渡邊毉院
第1回 世界乳幼児精神保健学会 日本支部 公開セミナー
乳幼児精神保健への招待
プログラム
慶應義塾大学三田キャンパス西校舎2階 527号室
平成27年3月21日(土曜日)
12:30 a. m. 受付開始
1:00 p. m. 開会のあいさつ
渡辺久子(WAIMH日本支部会長)
1:05 p. m. クリニカル・レクチャー
講師: 渡辺久子
「乳幼児精神保健の基礎」
司会: 吉田敬子(WAIMH日本支部副会長)
1:45 p. m. Coffee Break
2:00 p. m. 症例スーパーヴィジョン
ケース呈示: 渡辺久子 スーパーヴァイザー: Miri Keren, Palvi Kaukonen
司会: 濱田庸子(WAIMH日本支部幹事)
全体討論&質疑応答
5:00 p. m.
閉会のあいさつ
Miri Keren(WAIMH会長)
-懇親会-
抄録
クリニカル・レクチャー:世界乳幼児精神保健学会は、乳幼児の幸せな発達のために、
臨床現場の問題を科学的に研究する学会です。乳幼児は誕生直後から対人世界にアンテ
ナを向け、親(養育者)の世界を揺さぶりながら刻々と発達します。乳幼児をとりまく
関係性の世界を解明することにより問題は解決します。本学会の臨床トレーニングのガ
イドラインでは、乳幼児観察や内省的スーパーヴィジョン等、関係性の世界を理解する
研修が軸となります。症例検討への導入となる乳幼児精神保健の基礎概念を解説します。
症例: 1歳7か月男児。原因不明の退行症状のために入院。緊急危機介入の実施によ
り症状は消失しました。症例の治療経過をビデオで解説します。親の無意識の未解決の
トラウマが乳幼児に投影されて世代間伝達がおきるというSフライバーグの「赤ちゃん
部屋のお化け」の現象が認められます。親―乳幼児治療はSフライバーグが開発し、
1980年代にCスターン、Bクラメール、Sレボヴィシらが研究し、Aリーバーマンら
が今日発展させています。スーパーヴィジョンでは、一回目の危機介入と相互作用ガイ
ダンスから2回目の表象志向精神療法へと進みながら、母親の葛藤がほぐれ乳児が変化
する様子が認められます。相互作用のミクロ解析と精神分析の転移の観点からも検討し
ます。スーパーヴァイザーはイスラエルとフィンランドの文化と独自の臨床経験をお持
ちです。お二人との比較文化的なデイスカションを参加者の皆様と深めていきたいと思
います。