■熱線反射ガラスの反射映像に対応する場合の 標準納まり 一般に、熱線反射ガラスによる反射映像は、遠 ガラスの変形による反射映像の歪み 熱線反射ガラスと被写体(格子パターン)の距離 45m バックアップ材の影響 無造作に置いた場合 (呼び厚さ6ミリ) バックアップ材はポリスチレンフォーム φ8mmを使用(呼び厚さ6ミリ) 方の建物の反射像を比較的遠い視点から見るこ とが多くなります。このため、わずかな歪みでも エコガラス ゼロエネ住宅 その他 熱吸・ 強化ガラス 複層ガラス 対応ガラス 複層ガラス 熱反ガラス その影響は増幅され、反射映像は大きく歪んで しまいます。 ❶ 反射映像の歪みの要因と対策 (1) ガラス自体の歪み ● 弊社の熱線反射ガラス (サンカットΣ、サン ルックス)は、フロート板ガラスの中でも更に厳 しい規格のもとで品質管理された、平面性に優 反射映像を考慮して置き直した状態 (呼び厚さ6ミリ) れたガラスですが、厳密にはわずかながら、表 面の凹凸、全体的な反り、ねじれを有していま 図8 す。この影響は、呼び厚さが厚いガラスのほうが 比較的少なくなります。また、ガラス面積に対し て呼び厚さが薄い場合は、ガラス自体の剛性が サッシ 小さいため、施工時の歪みが生じやすくなりま 板ガラス セッティングブロック ●シーリング材による納まり す。 板ガラス 合わせ ガラス ● 美しい反射映像を得るためには、呼び厚さ8 シーリング材 ミリ以上をご使用になるようお薦めします。強 化ガラスや倍強度ガラスでは、熱処理加工時の 複層ガラスでは、中空層に密閉された空気が温 /2 /4 /4 水抜き孔 防火・耐火 ガラス 度変化で膨張収縮することによって歪みが生じ バックアップ材 ます。 (2)施工によるガラスの歪み 防音ガラス ●熱線反射ガラスは反射映像の観点から見ると、 わずかな外力でも大きな歪みをもたらします。 ●施工による歪みを最小限に抑えるために、 「ガ リフォーム 向けガラス ラスをそっと軽く自立させた状態」のまま施工 注)サンルックスペア及び網入サンルックスの場合は必ずサッシ下辺に水抜き孔 (5φ以上×3ヵ所以上) が必要です。 図 9 熱線反射ガラスの基本納まり図 することが重要です。 〈 図 8 参照〉 (3) サッシによる影響 デザイン ガラス ●壁面全体の平面精度を確保するためのガラス の位置決めは、一般的には取り付け済みのサッ 板ガラス 機能ガラス シ部材を定規に利用します。したがって、サッシ 自体の取り付け精度が良くないと、ガラス1枚ご とには美しい反射映像を確保できたとしても、 ガラス システム 隣接するガラス同士の映像がつながらず、壁面 全体として美しい反射映像を得ることはほとん ど不可能になります。精度の高いサッシの取り ポリカーボ ネートシート 付けをお願いします。 〈 図 9 図10 参照〉 ●a-a' エッジクリアランス ●b-b' 断面例 バックアップ材 (クロロプレンゴム+発泡 ポリウレタン3mm厚) a' a バックアップ材 シーリング材 断面例 下辺位置決め材 b ●c-c' 断面例 シーリング材 シーリング材 HG 学校用 ガラス 多用途展開 商品 技術 資料 ガラス外 製品 160 セッティング ブロック 歪みによって反射映像は極端に歪みます。また、 c c' b' WG WG 6 セッティング 6 ブロック WG シーリング材 バックアップ材 クロロプレンゴム+ 発泡ポリウレタン3mm厚 (注)WG 、HGはガラス寸法の幅、高さを示します。 図 10 バックアップ材の選択 バックアップ材 クロロプレンゴム+ 発泡ポリウレタン3mm厚 下辺位置決め材 (ピース =50mm)
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