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【解答】
問1
(A) Based (B) knew (C) calls (D) be played
問2
① エ ② ア ③ ウ
問3
共働きの家庭を支援するため、伊仙町では「放課後わくわくクラブ」という、子
供達が放課後を過ごすための場所を開設した。
問4
3 番目:the 6 番目:of
問5
ウ
問6
ウ
問7
イ、ウ
【設問解説】
問1
空所補充問題。文脈に合わせて、空所に適した動詞表現を補う問題です。時制や
文脈上の形に気をつけて動詞の形を変える必要がある点で、少々難易度が高い問
題です。
(A) 正解は Based です。based on
で「
に基づいて」の意味。空所の後には
カンマに続いて節が導かれているので、空所が含まれた部分は主節の前に置
かれた副詞句だと推測できます。分詞構文として過去分詞 based を置けば、
Based on how the birthrate has risen recently で「最近の出生率の伸びに
基づいて」と表すことができます。
(B) 正解は knew です。直訳すると「私が知る以前に、私には7人の子供がいた」
となりますが、before I knew it は「気がついたら(
だった)」ということ
です。know を過去形に直さなければならないところが注意点です。
(C) 正解は calls です。what it calls で「いわゆる、
が言うところの」の意味
で、決まり文句です。同じ意味を表す表現に what is called がありますが、
本問では空所の直前に it があることから、call は三人称単数現在形でなけれ
ばなりません。
(D) 正解は be played です。the game can be played on a computer or cell phone
で「そのゲームはパソコンや携帯電話で遊ぶことができる」との意味を表し
ます。主語が the game となっているので、述語である play は受け身の形に
する必要があります。
問2
語句問題。下線部の語句と同じ意味の日本語を選ぶ問題です。
① 正解は(エ)です。subsequent は「
の次の、 に続いて起こる」の意味の形
容詞です。空所直前も、「第 1 子が 5 万円、第 2 子が 10 万円
」と続いてい
るので、第 3 子以降が 15 万円を受け取るということは容易に想像できるはず
です。関連語として sequence「相次いで起こること、連続」の意味の名詞も
覚えておくと語彙が深まるでしょう。
② 正解は(ア)です。object は名詞で「物体、対象、目的」の意味です。ここで
は、
「幼児が誤飲してしまうのはどんな○○か」という質問の中で用いられて
いるので、swallow「飲み込む」、mistakenly「誤って」などの語が分かれば、
「物、物体」といった意味の言葉が入ることが分かります。object は動詞に
なると「反対する」の意味を表しますが、名詞ではその意味はありません。
③ 正解は(ウ)です。respective は「それぞれの、各自の」の意味の形容詞。動
詞の respect「尊敬する」と形は似ていますが、意味は違ってくるので注意が
必要です。この文脈では、京都と静岡の自治体それぞれの目標に向かって少
子化対策を行うという内容なので、(ウ)が最適だと分かります。
問3
下線部和訳問題。代名詞 it の内容を正しく捉えることが最大のポイントです。文
全体は to 不定詞から始まる副詞句と、it で始まる主節とに分かれています。この
it は文脈から考えて、下線部の直前にある the town、すなわち「伊仙町」である
と推測できます。文頭の to support households は、「世帯を支援するために」と
副詞的用法になります。households を先行詞として関係詞節 in which
がかかり、
「共働き世帯」の意味を表します。一方、主節は it が S、created が V、the Hokago
Waku-waku Club が O の典型的な第 3 文型です。カンマ直後の a place for
children…は Hokago Waku-waku Club の同格表現で、
「子供達が放課後に行くた
めの場所」となります。これらをまとめると、
「共働きの家庭を支援するため、伊
仙町では「放課後わくわくクラブ」という、子供達が放課後を過ごすための場所
を開設した」といった和訳になります。
問4
英文整序問題。正しく並べ替えた英文は、Kyoto [has had the second-lowest
birthrate of] the 47 prefectures です。京都府の出生率は直前に紹介されている通
り 1.26 であり、与えられた語句の中の second-lowest という表現から考えても、
「京都は 47 都道府県の中でも出生率が 2 番目に低い」といった内容になることが
推測できます。最上級表現の「○番目に
」の構文を正しく把握しているかどう
かが問われます。主語は Kyoto で次には V が来るわけですが、与えられた語句に
は has と had があることから、完了形で Kyoto has had と並べて継続用法にすれ
ば、下線部直前の for the last two years「この 2 年間で」ともつながります。文
の目的語は the second-lowest birthrate「2 番目に低い出生率」となり、その後に
残った of をつなげて of the 47 prefectures で「47 都道府県の中で」という表現が
完成します。
問5
文意把握問題。正解は(ウ)です。伊仙町の少子化対策については、第 1
第 7 パラ
グラフに紹介されています。(ア)は第 5 パラグラフ、(イ)は第 6 パラグラフ、(エ)
は第 7 パラグラフに該当箇所があります。(ウ)は町営住宅の整備という点は第 7
パラグラフに述べられている通りですが、to encourage young people to move
there とあることから、子育て世代ではなく独身者を含めた「若者」が対象である
点で食い違います。また、住宅手当の支給については特に述べられていません。
問6
文意把握問題。正解は(ウ)です。京都府が試みた marriage-seeking masters「婚
活マスター」については、第 10
11 パラグラフに書かれています。(ア)の「コウ
ノトリ大使」は京都府ではなく兵庫県における取り組みなので不適切、(イ)につい
ても兵庫県というところが間違いです。(エ)は「養成講座」が間違い。12 月に説
明会が再度開催されると第 11 パラグラフで述べられています。(ウ)は第 10、11
パラグラフで述べられていることをまとめた内容となっており、正しい選択肢と
言えます。
問7
内容把握問題。各選択肢の文内容を正しく捉え、本文中のどこに言及があるのか
を確かめながら適切な答えを選ぶ問題です。
(ア) 誤り:本文第 1
2 パラグラフ参照。3.08 は伊仙町がこの 5 年以内に目指し
ている数値であり、現状の出生率は 2.18 と述べられています。
(イ) 正解:本文第 5 パラグラフ参照。子供の数ごとに増える誕生祝い金の資金源
確保をするために、敬老祝い金が削減されたという内容が述べられています。
(ウ) 正解:本文第 9 パラグラフ参照。選択肢の文章通りの内容が、パラグラフ中
で紹介されています。
(エ) 誤り:本文第 13
16 パラグラフ参照。静岡県における少子化対策の試みが
紹介されています。子育てや家事についてのクイズゲームを作成している点は
正しいですが、高校生向けに無料配信しているとは書かれていません。第 16
パラグラフで、パンフレットを配布していることは述べられていますが、無料
でソフトを配っているわけではありません。
(オ) 誤り:本文第 1、第 10 パラグラフ参照。第 1 パラグラフでは鹿児島県の伊
仙町における出生率が 2.81 で全国トップ、第 10 パラグラフでは京都府のそれ
が 1.26 で全国ワースト 2 位と紹介されています。本文では大都市と地方の出
生率を比較するような記述は特にありませんが、少なくともこれらの数字に基
づけば、大都市の方が地方に比べて出生率が高いとは言えません。