東テク、三菱UFJリースやオリックス・ファシリティーズと共に、 福井大学

2014年12月25日
報道関係各位
東テク株式会社
全国の大学法人への事業展開も視野に!
東テク、三菱UFJリースやオリックス・ファシリティーズと共に、
福井大学キャンパスにおいて、業界初の「管理一体型ESCO事業」を提供
18%の省電力・省エネともに、年間経費20%削減を実現!
空調設備関連機器・制御の複合技術を兼ね備えたエンジニアリング商社である、東テク株式会社(本社:東京都中央区
日本橋本町4-8-14、代表取締役社長:長尾克己、証券コード:9960、以下東テク)は、三菱UFJリース株式会社(本社:東
京都千代田区丸の内1-5-1、代表取締役社長:白石 正、証券コード:8593、以下三菱UFJリース)、オリックス・ファシリ
ティーズ株式会社(本店:京都府京都市下京区大宮通仏光寺下る五坊大宮町99、代表取締役社長:松
勉、以下オリッ
クス・ファシリティーズ)と協力して、国立大学法人福井大学(福井県福井市文京3-9-1、学長:眞弓 光文、以下福井大
学)の松岡キャンパス(医学部:福井県吉田郡永平寺町松岡下合月23-3)と文京キャンパス(教育地域科学部・工学部:福
井県福井市文京3-9-1)等の5つのキャンパスにおいて、省エネ・省電力改修及び施設管理を2015年4月1日より行うこ
とを発表いたします。代表事業者である三菱UFJリースが事業管理・設備所有及び排出権関連機能を、オリックス・ファシ
リティーズが施設管理及び運用改善を、そして、東テクが設計・施工及び計装制御を担当するという共同作業によって、高
効率でパフォーマンスの良いワン・ストップサービスが実現しました。
特に、省エネの包括的なサービスを提供する「ESCO事業」※1を、業界に先駆けて、
「管理一体型」で提供することとな
り、18%の省電力・省エネとともに、年間経費20%削減を実現、さらに運用改善を積極的に進めることで、さらなる省エ
ネ・省コストを図って参ります。東テクは、今後、共同事業としてESCO事業を推進するパートナー企業様ともに、大学病院
所有の全国の大学法人(国公・私立)に対して、このようなESCO事業モデルの展開を視野に入れております。
※1)ESCO(エスコ)
:Energy Service Companyの略。顧客の光熱水費等の経費削減を行い、削減実績から対価を得るビジネス形態のこと。
長期的パートナーシップによる法人向け省エネ手法として注目されている。
■福井大学5キャンパスにおいて、業界初の管理一体型ESCO事業を導入!
ESCO事業とは、省エネルギーに関する包括的なサービス※2を提供し、お客様の利益と地球環境保全に貢献する役務で
あり、省エネルギー効果の一部をサービス料として受け取るものです。
省エネルギー対策には、設備の運用改善と省エネルギー設備導入の二つがあり、設備導入には設備資金が必要ですが、運
用改善とともに設備改修を行うことで光熱水費はさらに削減効果を上げることができます。ESCOは、省エネルギー効果と費
用対効果の両者を最大限引き出すためのサービスを提供する事業です。
今回の福井大学では、最もエネルギー・電力消費が多い医学部附属病院がある松岡キャンパスを含む5つのキャンパスに
おいて、ESCO事業者である3社の共同作業による、業界初の「管理一体型ESCO事業」を行うことになりました。
通常型ESCO事業では、契約範囲内の設備管理や運転指導しか行わないことに対して、管理一体型ESCO事業では、
ESCO設備のみならず既存設備も含めて一体的に設備管理を行うとともに、高度な運転管理能力を有するESCO事業者が自
ら運転管理・エネルギー管理を行うことにより更なる省エネルギーを図ろうとするものです。また、この管理一体型ESCO事業
をより効率的に運営するためには、ESCO事業者に加えユーザーである福井大学の施設管理者や施設利用者との協働によ
る三位一体の取組みが不可欠となります。今回、この三位一体の協働により、これまで以上の省エネ・省コスト、
しいては地球
環境保全に貢献する、新しい形のESCO事業モデルの創出となり得ると考えています。
※2)ESCO事業の包括的なサービス:ESCO事業の包括的なサービスとして、以下のようなものが挙げられる。
・省エネルギー化のプランニング ・省エネルギー設備の導入 ・メンテナンス、維持管理 ・継続的な運用改善業務
・資金調達 ・効果の計測・検証 ・今後の大学施設運営へのフォロー ・オプション提案、等。
■松岡キャンパスで26%、福井大学5キャンパス全体では20%の光熱水費の削減をめざす!
今回の事業計画として、福井大学5キャンパス(松岡キャンパス、文京キャンパス、二の宮キャンパス、八ツ島キャンパス、敦
賀キャンパス)において、20%の光熱水費削減をめざすもので、特に、
「管理一体型ESCO事業」を導入する松岡キャンパス
においては26%の光熱水費削減を目標としております。さらに、運転管理や設備管理の運用改善により5%の施設管理費削
減及び、システム変更による消耗品等の費用削減を目論見しております。
具体的な施策として、1)熱回収装置の導入や井水ヒートポンプ設備の導入といった「先進的かつ、大学の特色・特性に合わ
せたシステム構成」、2)
「J-クレジット※3の活用」、3)
ファシリティ・マネジメントの見える化により、施設管理手法を見直す等
の「戦略的なファシリティ・マネジメント」、4)
「補助金活用による事業採算性の向上」等を行います。
※3)J-クレジット制度: 温室効果ガスの排出削減量・吸収量を認証する制度。省エネルギー機器導入や森林経営等の取り組みによる、CO2等の温室効果ガ
スの排出削減量や吸収量を「クレジット」として国が認証する制度であり、この制度によって創出されたクレジットは、低炭素社会実行計画の目標達成
やカーボン・オフセット等、さまざまな用途に活用できる。
■省エネルギー改修工事をサポートする、ESCO事業導入の主なメリット
今回のESCO事業において、ESCO事業者である三菱UFJリース(代表事業者)、オリックス・ファシリティーズ、東テクの3
社は、
「エンジニアリング機能」や「ファイナンス機能」、
「エネルギーアドバイザー機能」、
「プロジェクトマネジメント機能」等
を福井大学に提供し、顧客と連携して、エネルギーに関わる経営課題を包括的に提案し解決していきます。ESCO事業を締結
した福井大学は、ESCO事業者である3社とパフォーマンス契約(出来高契約)を締結し、3社が提供する包括的なサービスに
対する対価をESCOサービス料として支払います。こうしたESCO事業の主なメリットは以下の通りです。
1)新たな負担が不要な省エネルギー促進策:
省エネルギー改修の経費(改修工事費、金利、ESCO事業者の経費)は、省エネルギー改修等で実現する経費削減分で賄
われます。
2)ESCO事業者が省エネルギー効果を保証:
ESCO事業者が省エネルギー効果を保証し、保証した省エネルギー効果が得られなかった場合は、ESCO事業者はその損
失を補てんすることになります。
3)包括的なサービスを提供:
すべてESCO事業者が責任を持って、エネルギーに関する包括的なサービスを提供するため、お客様側に改修費用や必
要な人材がなくとも、省エネルギーを実現することができます。
4)省エネルギー効果の計測・検証の徹底:
改修後の省エネルギー効果の計測・検証は徹底して行われ、パフォーマンス契約中で、ESCO事業者が保証した省エネル
ギー効果は、適正な計測・検証の結果で明らかになります。
5)
「管理一体型ESCO事業」による継続的な省エネ効果へのサポート:
今回業界に先駆けて、
「管理一体型ESCO事業」として、省エネ改修事業および既存設備を含めて、ESCO事業者が自ら
一体的に運転管理や設備管理・エネルギー管理を行うことにより、一過性にならず、包括的な省エネサービスを継続的に進
めていくことが可能となりました。
■大学病院所有の全国の大学法人に対して、
「管理一体型ESCO事業」を促進!
日本には、大学病院所有の大学法人(国公・私立)が多数あり、病院以外にもエネルギー多消費型の施設を持った学校法人
や医療法人は数多く存在しています。そういった組織体の省エネ改修事業として、今回、福井大学で採用された「管理一体型
ESCO事業」は大きな効果を上げるものとして期待されています。東テクは、今後、共同事業としてESCO事業を推進する
パートナー企業様ともに、全国の該当する学校法人や医療法人等に対して、このようなESCO事業モデルの事業展開を視野
に入れております。
以上、三菱UFJリース、オリックス・ファシリティーズ、東テクが、国立大学法人福井大学で行っていく、業界初の「管理一体
型ESCO事業」につきまして、ご紹介またはご取材等をご検討いただければ幸いです。
◇東テク株式会社について
建築市場における熱源機器や空調機器等の、設備機器専門商社として、1955年に設立された東京機工株式会社が前身。
1958年より、設備機器組込みの用途での自動制御機器の販売を開始し、計装機器特約店として計装事業を拡大してきま
した。その後、半世紀以上にわたり、空調設備関連機器・制御の複合技術を兼ね備えたエンジニアリング商社として、ゼネコ
ン/サブコンを顧客先としたビルオートメーション市場にて事業拡大を進め、1993年にジャスダックに株式上場をしまし
た。また、1973年に設立した東京機工エンジニアリング株式会社を前身とする空調設備の工事・修理から保守・メンテナン
スを担う日本ビルコン株式会社など、グループ会社5社とともに、東テクグループとして、ビルや工場等の機器工事におけ
るトータルな受注および提案型の施工から保守・メンテナンス、更新工事等、すべてグループとしてトータルなサービス提
供を行っています。ビル省エネソリューションの提供により、さらに、ワンストップ・ソリューションカンパニーとして、新たな
東テクの歴史を刻みながら、ビルオーナーや不動産会社等のお客様企業様における省エネ推進を支援する等、社会インフ
ラに役立つ事業活動を進めております。
※記載されている会社名、製品名などの固有名詞は、各社の登録商標または商標です。
<「管理一体型ESCO事業」に関する問い合わせ先>
東京都中央区日本橋本町4-8-14
東テク株式会社 本店ソリューション部「ESCO(エスコ)事業」担当窓口
TEL: 03−6880−3434
FAX: 03−5202−2366
e-mail: [email protected]
専用HP: http://www.totech-ecosup.com/
※参考資料1 :
「ESCO事業による省エネ改修工事」と「一般的な省エネ改修工事」の違い
※参考資料2 :
「国立大学法人 福井大学で実施する
『管理一体型ESCO事業』
と
『標準型ESC事業』の比較」