緩和ケア看護学分野における卒業研究について(2015 年度) 教員 宮下

緩和ケア看護学分野における卒業研究について(2015 年度)
教員
宮下光令、佐藤一樹
緩和ケア看護学分野で卒業研究を希望する学生は、必ず下記を読んだうえでメール等でアポイントメン
トを取ってから教員を訪問してください。
宮下光令
[email protected]
佐藤一樹
[email protected]
【人数】
・ 2015 年度は宮下は受け入れ人数の条件はつけません。佐藤は 1~2 名です。
【卒研のテーマ】
・ 内容は「がん患者の QOL、緩和ケア、がん医療の質の評価、非がん患者を含む終末期ケア・苦痛緩
和などに関して」が主になりますが、テーマは個人の興味関心に合わせて考えます。要項に書いたの
はとりあえずの例で、実際には 2 月以降にスタートしてから相談します。
・ 2014 年度は教室の大きなプロジェクトの研究を手伝ってもらい、そのデータの一部をつかってそれ
ぞれが論文を書きました。2015 年はこのデータ(1 万人規模の遺族調査)の分析や何らかの既存の
データの分析を考えています。もしくは新しく 2015 年に行う調査を手伝ってもらってもいいと思っ
ています。
・ 本分野では学生が独力で調査研究することをあまり薦めません。学生独自での調査を薦めない理由は
現時点でほとんどの 4 年生が自分で 1 から研究を遂行するだけの能力がないからです。1 から研究を
するには研究の方法論を勉強し、関連する英語・日本語論文を何十本も読み、フィールドを確保し、
実際に調査に出かけるという大変な作業が伴います。もしやる気がある学生がいたら支援しますが、
最先端の研究を 4 年生が行うには相当の苦労があると思って下さい。その人の関心に沿った研究は、
修士課程で十分に勉強して行うのがよいと思っています。また、教室では多くのプロジェクトが走っ
ていますので、必ずある程度は個人の関心にあったテーマの研究に参加し、データの分析を行うこと
ができると思います。
・ 最先端のデータを用い国内外で初の分析成果を出してもらいます。2014 年度までの学生はほとんど
が英語論文として投稿するに値する結果を出しました。卒業生の中には、自分で日本語で論文を書い
て学会に投稿した学生も何人かいます。4 年生が英語論文を書くことは大変なので、英語論文の場合
は教員が書いて 4 年生は共著者になってもらうことが殆どですが、チャレンジしてみたい人がいたら
大歓迎です。やる気のある学生には、論文を投稿するまで支援します。
【必須タスク】
・ 基本的に本研究室はタスクが多いほうだと思ってください。
・ 論文の抄読、データ分析、卒業論文の執筆を通して、緩和ケアに関する理解を深め、統計学やデータ
処理の基本を学び、論文執筆と発表の方法を習得することが目的です。
・ ゼミは宮下、佐藤の学生と大学院生の合同で行います。
・ 2014 年のゼミは大学院生と合同で毎週火曜日と金曜の 17 時~19 時でした。卒研生も参加必須です。
内容は大学院生や教員の最新の研究成果の報告や多施設の臨床家と一緒に最新の論文を読む会など
です。この日程は変更させる可能性があります。
・ このほかに実習がない時期に週 1 回、2 時間程度の卒研生メインのゼミをしていました。内容は各自
が分担して英語論文の抄読や卒業研究の中間発表でした。回数や頻度は卒研生の数にもよりますが、
10 人以内なら週 1 回、2 時間で十分でしょう。少なければ頻度は減ります。
・ 2014 年度は研究室で教室旅行や芋煮などの行事を行いました。今年も行うと思いますが、基本的に
は全員参加です(部活や用事があって日程が合わないときは無理をする必要はありません)
。大学院
生の先輩や普段あまり付き合いがない卒研生どうし触れ合うのもいい経験だと思います。
【本分野の卒業研究に適した学生(全てをみたす必要はありません)
】
・ がん看護や終末期ケアなどの上に挙げたテーマに関心がある学生
・ データ解析や緩和ケア、英語論文を読む知識技術を身につけたい学生(せっかく大学に入ったのだか
らある程度の技術を身につけて、少し深い勉強をしてみたい学生)
・ 自分で全部やらなくてもいいから、最先端の研究に触れてみたい学生
・ 「卒業研究」という単位の枠を超えて、「研究室の一員」として勉強、交流したい学生
・ 自分から調べ、学ぶ意欲がある学生。
・ 卒業して実務経験を積んだ後に将来的に大学院への進学を考えている学生(本分野への進学という意
味ではありません。何かしら将来は大学院でもっと深く看護を勉強してみたいと思っている程度で十
分です)
【本分野の卒業研究に適さない学生】
・ 研究計画の立案、調査などから研究の全ての過程を自分で経験したい学生
・ 最先端の研究でなくてもいいので、自分のやりたいことをしたい学生
・ そこそこの努力で卒研の単位が取れればいいと考えている学生
・ 部活・サークルなどの学外の活動を勉強より優先したい学生
【過去の学生の声】
本分野の評判は今年の 4 年生に聞いてもらえばいいと思いますが、よく聞くのは以下のような声です。
・
人数が多いので、日頃違うグループの人と友達になれてよかった。
・
大学院生の方に丁寧にみてもらってよかった。
・
英語論文をしっかり読むトレーニングができてよかった(ここに来なかったら 1 本も読まずに卒業
していたかも)
教員の指導が褒められたことはありません・・(涙)
以上