経済法

科目番号
25-6411
授 業 名
経済法
担当教員
白石忠志
種別
必修・選必・選択
科目群
基本・実務基礎・基礎法学・展開先端・演習
単位数
4
年次
1・2・3
学期
S
授業の目的・ねらい・進め方
独禁法の枠組みや考え方を、事例等を通じて理解する。日本の独禁法を主な素材とするが、米国・EU等の競争
法に関する英語資料を若干用いることもあり得る。
教科書とする『独禁法講義』に基本的なことは書かれているので、基本的な内容を整理して確認するのは最小限
の時間にとどめる。事案に即して考える必要のある事例等を多く取り上げて、その読解や考察に時間を使うように
したい。
「競争法」はこの法分野の世界的通称(competition law)に相当する日本語であり、「独禁法」は日本における
競争法の呼称として従来から定着している言葉である。
★授業の構成
計画は柔軟に変更するが、概ね以下のように進める予定である。
最新情報は、教員の個人ウェブサイト(http://shiraishitadashi.jp/)の「授業」欄で知らせる(3月頃以降)。
▼導入
第1回の「導入」では、独禁法全体のイメージをつかむ。
『独禁法講義〔第7版〕』の「序章」を予め読んでおくこと。
▼違反要件総論(1)市場
▼違反要件総論(2)反競争性
▼違反要件総論(3)市場・反競争性の総合理解
▼違反要件総論(4)正当化理由
▼違反要件総論(5)日本法の違反類型の全体像
▼不当な取引制限(1)行為要件
▼不当な取引制限(2)弊害要件
▼不当な取引制限(3)諸問題
▼不当な取引制限(4)課徴金・減免制度
▼私的独占・不公正な取引方法(1)全体像
▼私的独占・不公正な取引方法(2)競争停止(再販売価格拘束など)
▼私的独占・不公正な取引方法(3)他者排除・取引拒絶系
▼私的独占・不公正な取引方法(4)他者排除・略奪廉売系
▼私的独占・不公正な取引方法(5)抱き合わせ、取引妨害など
▼私的独占・不公正な取引方法(6)搾取(優越的地位濫用)
▼私的独占・不公正な取引方法(7)搾取(優越的地位濫用)
▼企業結合規制(1)違反要件
▼企業結合規制(2)エンフォースメント(企業結合審査)
▼違反要件のその他の問題
▼公取委による事件処理・刑罰
▼民事裁判(1)
▼民事裁判(2)
▼国際事件(1)
▼国際事件(2)
▼事例問題等
授業の方法
①双方向的授業を中心に行う(講義形式を基本としつつ、事例等については受講者に簡単な内容
紹介をしてもらったあと講義をすることを考えている。)
②その他(
教材等
)
▼白石忠志『独禁法講義〔第7版〕』(有斐閣、平成26年)。
▼事例等の要所を抜粋した資料集(ウェブページに掲げる)。受講者が自己負担により印刷や電子機器などの適宜
の方法で教室に持参する。A4で数百頁になるのではないかと予想している。そのため、指定教科書は『独禁法講
義』のみとする。
成績評価
筆記試験を
行う・行わない
の方法
1.A方式(2時間)2.B方式(3時間)3.C方式(その他の方法)
次の方法による(
)
平 常 点を 考慮する・考慮しない
レポートを 課す・課さない
成 績 を
A+・A・B・C・F
合格・不合格
開講年度
1.毎年開講
(予定)
3.その他(
で評価する
2.隔年開講
)