沼ノ端クリーンセンターの長寿命化計画(案) ~ 概要 ~ パブリックコメント資料 平成26年12月 苫 小 牧 市 目 次 1 はじめに ・・・ 1ページ 2 長寿命化計画(案)の概要 ・・・ 2ページ 3 スケジュールについて ・・・ 3ページ 4 参考 ・・・ 3ページ (添付資料) 資料1 沼ノ端クリーンセンター 長寿命化計画(案) 主な設備改良内容一覧 資料2 沼ノ端クリーンセンター 長寿命化計画(案) 主な設備改良内容 1 はじめに (1)現在の状況 沼ノ端クリーンセンターは竣工後15年が経過しております。焼却施設は、 850度以上の連続燃焼や、高温の焼却灰など、過酷な使用状況にて稼動す るため、特に熱の影響を大きく受ける焼却炉やボイラ、灰出設備などの経年 劣化が進んでおります。また、焼却施設の運転を司る中央制御装置や装置に 付属するコンピューターなどは 旧式となり、交換部品の入手が困難となっ ております。そこで、環境省の循環型社会形成推進交付金を活用し、沼ノ端 クリーンセンターの基幹的設備改良工事を行うものであります。 (2)循環型社会形成推進交付金設立の背景 環境省は、焼却施設の基幹的設備を改修するためには、多額の費用が必要 となることから、平成22年度に循環型社会形成推進交付金に、焼却設備の 基幹的設備改良工事を追加いたしました。この交付金はCO2の削減に寄与 するものを交付対象としております。本事業では、省エネルギー機器の導入 などにより、CO2削減率3%で交付率1/3となっております。 (3)施設の長寿命化について 図1は長寿命化を行う場合の性能水準の変化を従来の場合と比較したイメ ージ図です。廃棄物処理施設は使用状況が過酷であるため、左のグラフのと おり全国的には概ね20から25年で廃止を迎える施設が多く、多額の費用 を投じて建設されることを考慮いたしますと、右のグラフのとおり適切な時 期に長寿命化工事を行い設備を更新し、施設全体の耐用年数の延長を図るこ とは、コスト削減と循環型社会を形成する上で有効と言われており、全国的 に同様の長寿命化が行われております。 図1 長寿命化のイメージ 1 2 基幹的設備改良工事の概要 (1)事業内容の検討 ①沼ノ端クリーンセンター設備診断を実施(平成23年度) ②苫小牧市とコンサルタント会社にて設備改良内容の検討 ③見積仕様書を作成 ④プラントメーカーの見積を徴収 ⑤長寿命化計画(案)の策定 (2)事業計画 ①改修工事期間 ⇒ 平成27~29年度の3ヵ年 ②交付金メニュー ⇒ CO2削減率3%、交付金1/3 ③事業化見積金額 ⇒ 概算43億円 ④財源構成 ⇒ 図2のとおり 図2 財源構成イメージ (3)設備改良内容 別紙1および別紙2を参照。 (4)工事期間中のごみ処理 焼却炉本体の工事を、平成28年度から29年度に1炉ずつ実施する予定 です。また、2炉とも止める共用設備の工事は短期間であり、糸井清掃セン ターも稼動しており、ごみ処理に支障はありません。 2 3 スケジュールについて (1)現在まで 平成26年 1月 見積仕様書の作成 平成26年 3月 見積依頼 平成26年 6月 北海道によるヒアリング 平成26年10月 北海道へ地域計画(案)、長寿命化計画(案)の提出 平成26年11月 安平町・厚真町・苫小牧市による連絡会議 平成26年11月 廃棄物減量等推進審議会 (2)今後の流れ 平成27年 1月 国へ地域計画、長寿命化計画提出 平成27年 4月 交付金の内示(内示後、入札準備⇒入札) 平成27年 8月頃 仮契約 平成27年 9月 議会に議案提案 平成27年10月 議会承認を得た場合、契約締結⇒設計及び部材製作開始 平成28年度 1号炉改修 平成29年度 2号炉改修 4 参考 (1)地域計画 交付対象事業を実施しようとする市町村は、次に掲げる事項を掲載した地 域計画を作成し、当該計画を環境大臣に提出しなければならないとされてお ります。 ①地域の循環型社会を形成するための基本的な事項(対象地域、計画期間、 基本的な方向) ②循環型社会形成推進のための現状と目標(一般廃棄物等の処理の現状、 一般廃棄物等の処理の目標) ③施策の内容(発生抑制、再使用の推進、処理体制、処理施設の整備、施設 整備に関する計画支援事業、その他の施策) ④交付期間における各交付対象事業の概算事業費 ⑤交付期間 ⑥計画のフォローアップと事後評価 (2)長寿命化計画 廃棄物処理施設のストックマネジメント(廃棄物処理施設に求められる性 能水準を保ちつつ長寿命化を図り、ライフサイクルコストを低減するための 技術体系及び管理手法の総称)に関し、所管自治体が定める具体的な計画を 「長寿命化計画」と呼びます。 3 沼ノ端クリーンセンター 長寿命化計画(案) 主な設備改良内容一覧 工程名称 設備名称 資料1 主 な 工 事 内 容 ごみクレーン ごみクレーン自動運転制御装置更新、制御盤のシーケン サ、インバータ更新 灰クレーン 灰クレーン自動運転制御装置更新 焼却炉 焼却炉耐火物の更新 火格子 火格子の更新、耐熱金物の更新 火格子駆動設備 火格子軸・受けローラ更新、ガーダ整備、炉用油圧装置 更新 灰押出し装置 灰押出し装置更新、灰分散機更新 給じん装置 給じんプッシャー更新 ボイラー設備 ボイラー ボイラー水管、スートブロア更新 排ガス処理設備 ろ過式集じん器 ホッパー部ヒータの適正配置、クリーンルーム補修、ろ 布更新、飛灰輸送装置整備 減温塔 下部ホッパ更新、加熱ヒータ更新 蒸気タービン発電機 本体、起動盤主要機器整備 蒸気復水器 駆動装置の効率化、VVVF盤更新 送風設備 送風機 高効率電動機採用による省エネ、電動機整備、電油操作 機更新 搬送設備 コンベア 高効率電動機採用による省エネ 補機設備 ポンプ ボイラー給水ポンプ、脱気器給水ポンプ更新 圧縮空気設備 計装用圧縮空気設備、雑用圧縮空気設備 電気設備 受変電設備・電力監視盤・無停電電源装置・非常用発電 設備・配電設備・動力設備・現場盤・分電盤更新 計装設備 DCS・自動燃焼制御装置・データ処理装置・車両管制 装置更新 二次破砕機 二次破砕機更新 コンベア 粗大ごみ投入コンベア整備 受入供給設備 燃焼設備 余熱利用設備 電気計装設備 リサイクル設備 資料2 苫小牧市沼ノ端クリー ンセンター長寿命化計 画(案) 内 容 高効率電動機採用、機器制御方法等の改善による省エネを行ない、C02削減率3%以上の達成を目指し、循環型社会形 成推進交付金事業により沼ノ端クリーンセンターの長寿命化を行なう。 ごみクレーン ・ごみクレーン自動運転制御装置更新 ・制御盤のシーケンサ、インバータ更新 蒸気タービン発電機 ・本体、起動盤主要機器整備 コンベヤ類更新 高効率電動機採用による省エネ ・火格子下コンベヤ ・灰出コンベヤ ・減温塔下コンベヤ 蒸気復水器 ・駆動装置の高効率化 減温塔整備 ・下部ホッパ更新 ・加熱ヒータ更新 ボイラー整備 ・ボイラー水管・スートブロア 交換 給じん装置 ・給じんプッシャー構造の改 良により、ごみ供給を安定さ せ安定燃焼性を向上 排ガス分析計更新 ・4成分計 ・Hcl、ばいじん計 火格子駆動装置整備 ・火格子軸、受けローラ更新 ・ガーダ整備による安定燃焼 回復 ・炉用油圧装置 灰クレーン ・灰クレーン自動運転制御装置更新 電気・計装設備更新 ・DCS ・受変電設備 ・電力監視盤 ・無停電電源装置 ・非常用発電設備 ・低圧配電、低圧動力設備 ・現場制御盤、操作盤、分電盤 ・蒸気復水器VVVF盤 ・自動燃焼制御装置 ・データ処理装置 ・車両管制装置 火格子及び耐熱金物更新 ・火格子全数交換 ・火格子ガーダ蛇行防止対策により、安 定燃焼性を向上させる 灰押出し装置更新 ・腐食、劣化による本体更新を行う 焼却炉耐火物の更新 ・各コンベア ・耐火物の更新を行ない余熱回収を行なう ・灰分散機 その他の設備改良内容 DCS、自動燃焼制御装置、データ処理装置等更新 リサイクル設備(破砕設備、選別設備)の補修または更新 ・粗大ごみ投入コンベア ・二次破砕機 ろ過式集じん器整備 ・ホッパー部ヒータの適正 配置による省エネ ・クリーンルーム補修 ・ろ布更新 ・飛灰輸送装置 補機更新 ・ボイラー給水ポンプ ・脱気器給水ポンプ 等ポンプ類 ・計装用圧縮空気設備 ・雑用圧縮空気設備 送風機類更新 高効率電動機採用による省エネ ・押込送風機 ・炉温制御用送風機 ・ガス混合用送風機 ・電動機整備 ・電油操作器
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