コーポレート・ガバナンスに関する報告書

コーポレートガバナンス
CORPORATE GOVERNANCE
ORIX Corporation
最終更新日:2015年1月5日
オリックス株式会社
代表執行役 井上 亮
問合せ先:経営企画部 03-3435-3121
証券コード:8591
http://www.orix.co.jp/
当社のコーポレート・ガバナンスの状況は以下のとおりです。
Ⅰコーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方及び資本構成、企業属性その他の基本情報
1.基本的な考え方
オリックスグループは、経営の基本方針に沿った事業活動を適切に実行し、経営の公正性を確保するため、コーポレート・ガバナンス体制の
強化を経営の重要事項の一つと考え、健全かつ透明性の高いコーポレート・ガバナンス体制を構築しています。
当社のコーポレート・ガバナンス体制の特徴は、下記の4点です。
・委員会設置会社制度を採用(執行と監督の分離)
・監査委員会は全委員が社外取締役で構成、指名、報酬委員会は委員の6名中5名が社外取締役で構成
・すべての社外取締役が「独立性を有する取締役の要件」を充足
・すべての社外取締役が各分野において高い専門性を有している
〔経営の基本方針〕
オリックスグループは以下の企業理念および経営方針を定めています。
-企業理念-
オリックスグループは、たえず市場の要請を先取りし、先進的・国際的な金融サービス事業を通じて、新しい価値と環境の創造を目指し、
社会に貢献してまいります。
-経営方針-
・オリックスグループは、お客様の多様な要請に対し、たえず質の高いサービスを提供し、強い信頼関係の確立を目指します。
・オリックスグループは、連結経営により、すべての経営資源を結集し、経営基盤の強化と持続的な成長を目指します。
・オリックスグループは、人材の育成と役職員の自己研鑚による資質の向上を通じ、働く喜びと誇りを共感できる風土の醸成を目指します。
・オリックスグループは、この経営方針の実践を通じて、中長期的な株主価値の増大を目指します。
2.資本構成
外国人株式保有比率
30%以上
【大株主の状況】
氏名又は名称
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口)
ジェーピーモルガンチェースバンク 380055
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)
ザチェースマンハッタンバンク 385036
ステートストリートバンクアンドトラストカンパニー
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口9)
ステートストリートバンクアンドトラストカンパニー 505225
ザチェースマンハッタンバンクエヌエイロンドンエスエルオムニバスアカウント
ザバンクオブニユーヨークメロンエスエーエヌブイ10
CITIBANK, N.A.-NY, AS DEPOSITARY BANK FOR DEPOSITARY SHARE HOLDERS
支配株主(親会社を除く)の有無
―――
親会社の有無
なし
補足説明
―――
3.企業属性
上場取引所及び市場区分
東京 第一部
決算期
3月
所有株式数(株)
107,535,000
81,559,435
79,247,000
38,119,600
28,739,310
24,923,100
22,963,651
22,120,200
19,461,073
17,624,695
割合(%)
8.12
6.16
5.98
2.87
2.17
1.88
1.73
1.67
1.47
1.33
業種
その他金融業
直前事業年度末における(連結)従業員
数
1000人以上
直前事業年度における(連結)売上高
1兆円以上
直前事業年度末における連結子会社数
300社以上
4.支配株主との取引等を行う際における少数株主の保護の方策に関する指針
―――
5.その他コーポレート・ガバナンスに重要な影響を与えうる特別な事情
当社の連結子会社のうち、上場子会社は株式会社大京(東京証券取引所市場第1部)および株式会社ユビテック(JASDAQスタンダード)の2社で
す。
当社は、当該上場会社に関しては、独立性を尊重し、その独創的な発想を生かし企業活動の増大に期待するとともに、グループの企業理念および
経営方針などの共有を進め、当該上場子会社の内部体制の充実を図っています。
Ⅱ経営上の意思決定、執行及び監督に係る経営管理組織その他のコーポレート・ガバナンス体制の状況
1.機関構成・組織運営等に係る事項
組織形態
委員会設置会社
【取締役関係】
定款上の取締役の員数
員数の上限を定めていない
定款上の取締役の任期
1年
取締役会の議長
社長
取締役の人数
13名
【社外取締役に関する事項】
社外取締役の人数
6名
社外取締役のうち独立役員に指定されて
いる人数
6名
会社との関係(1)
氏名
属性
a
b
c
会社との関係(※1)
d
e
f
g
h
i
佐々木 毅
学者
○
○
辻山 栄子
学者
○
○
ロバート・フェルドマン
他の会社の出身者
○
新浪 剛史
他の会社の出身者
○
○
○
薄井 信明
その他
○
○
安田 隆二
学者
○
○
※1 会社との関係についての選択項目
a
親会社出身である
b
他の関係会社出身である
c
当該会社の大株主である
d
他の会社の社外取締役又は社外監査役を兼任している
e
他の会社の業務執行取締役、執行役等である
f
当該会社又は当該会社の特定関係事業者の業務執行取締役、執行役等の配偶者、三親等以内の親族その他これに準ずる者である
g
当該会社の親会社又は当該親会社の子会社から役員としての報酬等その他の財産上の利益を受けている
h
本人と当該会社との間で責任限定契約を締結している
i
その他
会社との関係(2)
氏名
佐々木 毅
独立
役員
○
適合項目に関する補足説明
同氏は有価証券上場規程施行規則第211
条第4項第5号b(a)~(c)に定める「会社の
取引先またはその出身者」「社外役員の
相互就任の関係にある先の出身者」「会
社が寄付を行っている先またはその出身
者」には該当しません。
当該社外取締役を選任している理由(独立
役員に指定している場合は、独立役員に指
定した理由を含む)
同氏は、東京大学総長、国立大学協会(現一般
社団法人国立大学協会)会長等を歴任し、大学
改革などの豊富な経験と、広く政治、社会等、
企業経営を取り巻く事象について深い知見を
有しています。現在は、指名委員会の議長とし
て、当社の事業展開にふさわしい取締役会や
執行役の陣容についての審議を主導的に行う
など、積極的な意見、提言等を行っています。
当社の社外取締役は2006年6月より務めて
います。同氏については、有価証券上場規程
施行規則第211条第4項第5号aに定める事
項に該当せず、一般株主との利益相反が生
じるおそれのないことから、取引所が一般株
主保護のため確保することを義務づけている
独立役員に指定し、届け出ています。
同氏は、現在早稲田大学商学学術院教授を
務めるとともに、財務会計に関する国内外の
政府、機関の審議委員を歴任し、会計の専
門家としての深い知見を有しています。現在
辻山 栄子
ロバート・フェルドマン
新浪 剛史
薄井 信明
安田 隆二
○
同氏は有価証券上場規程施行規則第211
条第4項第5号b(a)~(c)に定める「会社の
取引先またはその出身者」「社外役員の相
互就任の関係にある先の出身者」「会社が
寄付を行っている先またはその出身者」に
は該当しません。
○
同氏は有価証券上場規程施行規則第211
条第4項第5号b(a)~(c)に定める「会社の
取引先またはその出身者」「社外役員の相
互就任の関係にある先の出身者」「会社が
寄付を行っている先またはその出身者」に
は該当しません。
○
同氏は有価証券上場規程施行規則第211
条第4項第5号b(a)~(c)に定める「会社の
取引先またはその出身者」「社外役員の相
互就任の関係にある先の出身者」「会社が
寄付を行っている先またはその出身者」に
は該当しません。
○
同氏は有価証券上場規程施行規則第211
条第4項第5号b(a)~(c)に定める「会社の
取引先またはその出身者」「社外役員の相
互就任の関係にある先の出身者」「会社が
寄付を行っている先またはその出身者」に
は該当しません。
○
同氏は有価証券上場規程施行規則第211
条第4項第5号b(a)~(c)に定める「会社の
取引先またはその出身者」「社外役員の相
互就任の関係にある先の出身者」「会社が
寄付を行っている先またはその出身者」に
は該当しません。
は、監査委員会の議長として、内部監査部門
から定期的な報告を受けるとともに、当社の
内部統制システムの実効性についての審議
を主導的に行うなど、積極的な意見、提言等
を行っています。当社の社外取締役は2010年
6月より務めています。同氏については有価
証券上場規程施行規則第211条第4項第5
号aに定める事項に該当せず、一般株主と
の利益相反が生じるおそれのないことから、
取引所が一般株主保護のため確保すること
を義務づけている独立役員に指定し、届け出
ています。
同氏は、現在モルガン・スタンレーMUFG証券
株式会社マネージング・ディレクター チーフエ
コノミストを務め、エコノミストとして企業経営を
取り巻く国内外の環境、事象についての深い
知見を有しています。現在は、報酬委員会の
議長として、中長期的なインセンティブ機能を
高めるための役員報酬体系ならびに報酬水準
の審議を主導的に行うなど、これまでの幅広い
経験と知見に基づくグローバルな視点から、
積極的な意見、提言等を行っています。当社の
社外取締役は2010年6月より務めています。
同氏については、有価証券上場規程施行規則
第211条第4項第5号aに定める事項に該当
せず、一般株主との利益相反が生じるおそれの
ないことから、取引所が一般株主保護のため
確保することを義務づけている独立役員に指
定し、届け出ています。
同氏は、現在サントリーホールディングス株式
会社代表取締役社長を務め、企業経営におけ
る幅広い経験と知見を有しています。取締役
会、指名委員会および報酬委員会の審議に
おいては、当社の経営における重要な事項に
関し、これまでの幅広い経験と知見に基づく
経営判断力を生かし、積極的な意見、提言等
を行っています。当社の社外取締役は2010
年6月より務めています。同氏については、
有価証券上場規程施行規則第211条第4項
第5号aに定める事項に該当せず、一般株主
との利益相反が生じるおそれのないことか
ら、取引所が一般株主保護のため確保する
ことを義務づけている独立役員に指定し、届
け出ています。
同氏は、大蔵事務次官、国民生活金融公庫
(現株式会社日本政策金融公庫)総裁等を
歴任し、金融・税務の専門家としての豊富な経
験と深い知見を有しています。取締役会、指名
委員会および監査委員会の審議においては、
当社の経営における重要な事項に関し、これま
での金融、税務に関する幅広い経験と知見に
基づき、積極的な意見、提言等行っています。
当社の社外取締役は2012年6月より務めて
います。同氏については、有価証券上場規程
施行規則第211条第4項第5号aに定める事項
に該当せず、一般株主との利益相反が生じる
おそれのないことから、取引所が一般株主保護
のため確保することを義務づけている独立役員
に指定し、届け出ています。
同氏は、マッキンゼー・アンド・カンパニー
ディレクター、A.T.カーニー アジア総代表等を
歴任し、現在は一橋大学大学院国際企業戦略
研究科教授を務めています。これまでの幅広い
経験を通じて企業戦略に関する専門的な知見
を有しています。当社の社外取締役は2013年
6月より務めています。同氏については、有価
証券上場規程施行規則第211条第4項第5号a
に定める事項に該当せず、一般株主との利益
相反が生じるおそれのないことから、取引所が
一般株主保護のため確保することを義務づけ
ている独立役員に指定し、届け出ています。
【各種委員会】
各委員会の委員構成及び議長の属性
全委員(名)
常勤委員(名)
社内取締役(名)
社外取締役(名)
委員長(議長)
指名委員会
6
0
1
5
社外取締役
報酬委員会
6
0
1
5
社外取締役
監査委員会
4
0
0
4
社外取締役
【執行役関係】
執行役の人数
26名
兼任状況
氏名
取締役との兼任の有無
指名委員
報酬委員
代表権の有無
井上 亮
浦田 晴之
西名 弘明
馬着 民雄
小島 一雄
山谷 佳之
亀井 克信
縣 信太郎
大嶋 祐紀
三谷 英司
加藤 高雄
下浦 一孝
錦織 雄一
西谷 秀人
伏谷 清
片平 聡
井尻 康之
関 重樹
益子 哲郎
入江 修二
松崎 悟
木村 司
西尾 裕
河野 雅章
山科 裕子
坂本 龍平
あり
あり
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
あり
あり
なし
あり
あり
あり
あり
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
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×
使用人との
兼任の有無
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
なし
【監査体制】
監査委員会の職務を補助すべき取締役
及び使用人の有無
あり
当該取締役及び使用人の執行役からの独立性に関する事項
監査委員会の職務を補助するため、監査委員会事務局(計3名)を置き、グループ監査部への調査の要請など、監査委員会の職務の執行に
必要な補助を委嘱します。なお、監査委員会事務局のスタッフについての任命、評価、異動、懲戒は、監査委員会の同意を得てこれを行います。
監査委員会、会計監査人、内部監査部門の連携状況
監査委員会は、下記のとおり監査委員会に会計監査人ならびに内部監査部門、内部統制関連部門の責任者を招聘し、社外取締役という独立性が
強い立場から会社の内部統制について評価を行っています。
・会計監査人から監査上の重要事項がないか報告を受け議論します。
・グループ監査部を管掌する執行役から監査の結果やその指摘事項の改善状況等の報告を受け、業務執行上の問題点の確認を行います。
グループ監査部は年度監査計画について監査委員会の承認を受けるとともに、監査委員からの調査要請があればこれに全面的に協力します。
・内部統制関連部門の責任者から特に重要なリスクに対する統制状況を中心に説明を受け議論します。
【独立役員関係】
独立役員の人数
6名
その他独立役員に関する事項
(1)独立役員の状況
現在在任中のすべての社外取締役は、当社の指名委員会において定めた「独立性を有する取締役の要件」を満たしています。また、当社は、
これらの社外取締役全員を、東京証券取引所が一般株主保護のため確保することを義務づけている独立役員に指定しています。
当社が独立役員として指定している社外取締役および社外取締役が執行役等(業務執行取締役を含む。)を務める会社は、当社の主要な取引先
ではなく、また、当社は、これらの者への高額な寄付等の重要な利害関係はありません。なお、「主要な取引先」、「高額な寄付」と見なす金額基準に
ついては、下記の「独立性を有する取締役の要件」に定めています。
<独立性を有する取締役の要件>
・本人またはその親族(※)が、当社または当社の子会社から、取締役としての報酬以外に高額(年間10百万円以上)の報酬(ただし、親族に
ついては使用人としての報酬を除く。)を現に受け取っていないこと。
(※)「親族」とは、配偶者、二親等以内の血族・姻族、またはそれ以外の親族で当該取締役と同居している者をいう。以下同じ。
・本人またはその親族が、当社の大株主(発行済株式総数の10%以上を保有する株主)、またはその利益を代表する者ではないこと。
・本人が、当社または当社の子会社の執行役等(業務執行取締役を含む。以下同じ)または使用人でないこと。また、その親族が、当社または当社の
子会社の執行役等でないこと。過去にこれらの者であった場合には、退任または退職から5年以上経過していること。
・本人が、当社または当社の子会社の、主要な取引先(※)または主要な取引先の執行役等もしくは使用人でないこと。過去にこれらの者であった
場合には、退任または退職から5年以上経過していること。
(※) 「主要な取引先」とは、過去3年間の各事業年度において、その者と当社グループとの取引額が、当社グループまたはその者のいずれかの
連結営業収益の2%または100万米ドルに相当する金額のいずれか大きいほうの金額を超える者をいう。
・本人が執行役等として所属する会社と当社との間で、取締役の相互兼任(※)がないこと。
(※)「取締役の相互兼任」とは、本人が執行役等として所属する会社において、当社または当社の子会社の執行役等が当該会社の取締役となり、
本人が当社の取締役となる場合を指す。
・本人が、当社または当社の子会社から高額(過去3年間の平均で年間10百万円以上)の寄付または助成を受けている組織の理事等(業務執行に
当たる者に限る。)ではないこと。
・その他、取締役としての職務を執行する上で重大な利益相反を生じさせるような事項または判断に影響を及ぼすおそれのあるような利害関係が
ないこと。
(2)社外取締役の主な活動状況(2014年3月期開催の取締役会および監査委員会の出席の状況ならびに発言の状況)
・佐々木毅氏は、2014年3月期に開催された全8回の取締役会のうち8回全会に出席、2014年3月期に開催された全9回の監査委員会のうち
9回全会に出席しました。取締役会、監査委員会の審議において、学識者としての深い知見、大学の組織運営者としての豊富な経験と幅広い知識に
基づき、適宜必要な発言を行いました。
・辻山栄子氏は、2014年3月期に開催された全8回の取締役会のうち8回全会に出席、2014年3月期に開催された全9回の監査委員会のうち
9回全会に出席しました。取締役会、監査委員会の審議において、会計の専門家としての豊富な経験と専門知識を生かし、適宜必要な発言を
行いました。また、監査委員会においては議長として、委員会の審議を主導しました。
・ロバート・フェルドマン氏は、2014年3月期に開催された全8回の取締役会のうち8回全会に出席しました。取締役会の審議において、エコノミスト
としての深い知見に基づき、グローバルな視点から適宜必要な発言を行いました。
・新浪剛史氏は、2014年3月期に開催された全8回の取締役会のうち8回全会に出席しました。取締役会の審議において、企業経営者としての
幅広い経験と知見に基づき、適宜必要な発言を行いました。
・薄井信明氏は、2014年3月期に開催された全8回の取締役会のうち8回全会に出席、2014年3月期に開催された全9回の監査委員会のうち
9回全会に出席しました。取締役会、監査委員会の審議において、金融および税務の専門家としての豊富な経験と深い知見に基づき、適宜必要な
発言を行いました。
・安田隆二氏は、2013年6月の社外取締役就任以降に開催された全6回の取締役会のうち5回に出席、2013年6月の監査委員就任以降に開催
された全7回の監査委員会のうち7回全会に出席しました。取締役会、監査委員会の審議において、企業戦略の専門家としての豊富な知識に
基づき、適宜必要な発言を行いました。
【インセンティブ関係】
取締役・執行役へのインセンティブ付与
に関する施策の実施状況
業績連動型報酬制度の導入、ストックオプション制度の導入、その他
該当項目に関する補足説明
当社では、業績連動型報酬制度、ストックオプション制度に加え、株式報酬制度を導入しています。なお、2010年3月期以降、ストックオプション
としての新株予約権の付与はありません。株式報酬制度の内容については、「取締役および執行役の報酬の決定に関する方針」
(本項【取締役・執行役報酬関係】報酬の額又はその算定方法決定方針の開示内容)に記載しています。
ストックオプションの付与対象者
社内取締役、社外取締役、執行役、従業員、子会社の取締役、子会社の執行役、子会社の監
査役、子会社の従業員
該当項目に関する補足説明
当社および当社子会社ならびに当社関連会社等資本関係のある会社の取締役、執行役、監査役および使用人の業績向上に対する意欲や
士気を一層高めることを目的としています。なお、2010年3月期以降、ストックオプションとしての新株予約権の付与はありません。
【取締役・執行役報酬関係】
(個別の取締役報酬の)開示状況
個別報酬の開示はしていない
(個別の執行役報酬の)開示状況
一部のものだけ個別開示
該当項目に関する補足説明
報酬等の総額が1億円以上の執行役については、有価証券報告書にて記載しています。2014年3月期において、報酬等の総額が1億円以上である
者は、執行役宮内義彦および執行役井上亮の2名であり、その内容は以下のとおりです。
宮内義彦 : 報酬等の総額213百万円(固定報酬165百万円、業績連動型報酬48百万円)
井上 亮 : 報酬等の総額128百万円 (固定報酬91百万円、業績連動型報酬36百万円)
報酬の額又はその算定方法の決定方
針の有無
あり
報酬の額又はその算定方法の決定方針の開示内容
(1)取締役および執行役の報酬の決定に関する方針
オリックスグループは、中長期的な株主価値の増大を経営目標としています。また、取締役および執行役の一人ひとりが確実に職務を執行する
とともに、オリックスグループ全体の継続的な成長を図っていくために、チームプレーが重要であると考えています。
報酬委員会は、この経営目標を達成するために、取締役および執行役は当期の業績のみならず、中長期的な成果をも重視すべきであると考えて
います。したがって、取締役および執行役の報酬体系ならびに報酬水準を決定するにあたって、これらのことを勘案し、報酬がインセンティブとして
有効に機能することを基本方針としています。
その基本方針を踏まえた上で、取締役と執行役の役割に応じてそれぞれに下記の報酬方針を設定しています。
1)取締役に対する報酬方針
取締役(執行役を兼務しない者)の報酬については、取締役の主な職務である執行役等の職務執行の監督および監視機能を維持するために
有効な構成として、固定報酬および株式報酬(※)とします。
固定報酬は、原則一定額とし、各委員会の議長および委員には職務に対する報酬を加算します。
中長期的な成果を反映する報酬としての株式報酬は、在任期間中に一定のポイントを付与し、退任時の株価によって支給額が決定されます。
また、取締役の報酬は、第三者の報酬調査機関からの調査結果をもとに、取締役の果たすべき役割に応じた、競争力のある報酬水準を維持
しています。
2)執行役に対する報酬方針
執行役(取締役を兼務する者を含む。)の報酬については、執行役の主な職務である業務執行機能を維持し、業績に対する連動性を持たせた
構成として、固定報酬、業績連動型報酬および株式報酬(※)とします。固定報酬は、役位別の一定額を基準として、役割に応じて決定します。
当期の業績に連動する業績連動型報酬は、連結当期純利益の目標達成度を業績指標とし、役位別の基準額に対し0%から200%の範囲で
変動します。
中長期的な成果を反映する報酬としての株式報酬は、在任期間中に役位別に一定のポイントを付与し、退任時の株価によって支給額が決定
されます。
また、執行役の報酬は、第三者の報酬調査機関からの調査結果をもとに、執行役に対して有効なインセンティブとして機能するよう、競争力の
ある報酬水準を維持しています。
(※)株式報酬とは、取締役および執行役の在任中に毎年ポイントを付与し、役員を退任する時に、累積ポイントに応じて当社株式を支給する
ものです。付与されるポイントは報酬委員会で定められたガイドラインに沿って役位ごとに決められます。なお、報酬委員会ではこの制度によ
り取得した株式を保有しなくてはならない期間について定めていません。取締役および執行役在任期間中において、会社に損害が及ぶような
重大な不適切行為があったと判断される場合には、報酬委員会は株式報酬の支給を制限することがあります。
(2)役員報酬の内容(2014年3月期)
・固定報酬として、社外取締役7名に対し68百万円、執行役25名(取締役を兼務する者を含む(※))に対し883百万円を支給しました。
・業績連動型報酬として、執行役25名(取締役を兼務する者を含む(※))に対し259百万円を支給しました。
・株式報酬として、2013年3月期に退任した執行役1名に対し48百万円を支給しました。
(※)当社は執行役を兼務する取締役に対しては取締役としての報酬は支給していないため、取締役と執行役の兼任者7名の報酬は、執行役に
含めて記載しています。
【社外取締役のサポート体制】
取締役会および各委員会には、それぞれの機関を補佐、補助する担当部門を定めています。経営企画部は、取締役会に付議、報告される事項
を担当し、人事・総務本部は、指名委員会および報酬委員会に付議、報告される事項を担当し、監査委員会事務局は監査委員会の職務を
補助します。補佐、補助をする担当部門の執行役やスタッフは、社外取締役が各機関の会議において内容を踏まえた活発かつ実質的な審議を
行えるよう、必要に応じ事前に議事事項およびその資料を配布し、説明することとしています。
監査委員会においては、執行役および使用人は、職務執行に関し重大な法令、定款違反および不正行為の事実、または会社に著しい損害を及ぼす
事実を知ったとき、監査委員会に報告することとしています。内部通報窓口の責任者は、その報告・相談事項について重要と判断した場合には
監査委員会に報告することとしています。また、執行役および使用人は、会計、会計の内部統制、監査に関連する事項については、監査委員会
または監査委員会が指名する監査委員に対して、通報できるものとしています。その他、監査委員会は、その職務を執行するために必要な外部の
アドバイザー、弁護士、その他専門家を利用できることとしています。
2.業務執行、監査・監督、指名、報酬決定等の機能に係る事項(現状のコーポレート・ガバナンス体制の概要)
(1)現状の体制の概要
【巻末:添付資料】参考資料「模式図」をご参照ください。
(2)取締役会に関わる事項
取締役会は、取締役13名で構成され、うち6名が社外取締役です。
取締役会は、業務執行の決定のうち、法令、定款の定めるところにより執行役に委任することができない事項、および取締役会規則に定める
重要な事項に係る業務執行の決定を行います。主として、資本政策、資金政策、人事戦略の基本方針を含む経営計画について承認し、
それらについて定期的にチェックする機能を果たしています。取締役会が決定するこれらの事項を除き、取締役会は業務執行の決定を代表執行役
に委任しています。
また、取締役会は執行役および各委員会からその職務の執行状況について報告を受けています。
2014年3月期に取締役会は合計8回開催されました。これらの取締役会における取締役の出席率は99%でした。
(3)三委員会に関わる事項
1)指名委員会
指名委員会の委員である取締役は、佐々木毅(議長)、ロバート・フェルドマン、新浪剛史、薄井信明、安田隆二、高橋秀明の6名で、6名中5名が
社外取締役です。
指名委員会は、株主総会に提出する取締役の選任および解任に関する議案の内容を決定します。取締役の選任および解任は、株主総会決議に
よって行われます。また、会社法に基づく権限ではありませんが、指名委員会は執行役の選任および解任についても審議するものとしています。
2014年3月期に指名委員会は合計4回開催されました。これらの指名委員会における委員の出席率は90%でした。
2)監査委員会
監査委員会の委員である取締役は、辻山栄子(議長)、佐々木毅、薄井信明、安田隆二の4名で、全員が社外取締役です。このうち、辻山栄子氏は、
公認会計士の資格を有し、会計学の専門家として財務および会計に関する相当程度の知見を有する者です。
監査委員会は、取締役および執行役の職務の執行を監査し、監査報告を作成します。また、株主総会に提出する会計監査人の選任および解任
ならびに再任しないことに関する議案の内容を決定します。
2014年3月期に監査委員会は合計9回開催されました。これらの監査委員会における委員の出席率は100%でした。
3)報酬委員会
報酬委員会の委員である取締役は、ロバート・フェルドマン(議長)、佐々木毅、辻山栄子、新浪剛史、安田隆二、高橋秀明の6名で、
6名中5名が社外取締役です。
報酬委員会は、取締役および執行役の個人別の報酬等の内容に係る決定に関する方針、およびそれらの個人別の報酬等の内容を決定します。
2014年3月期に報酬委員会は合計4回開催されました。これらの報酬委員会における委員の出席率は90%でした。
(4) 業務執行に関わる事項
当社は、委員会設置会社制度を選択し、取締役会の決議により法令によって認められた範囲でその業務執行の決定を執行役に委任し、業務執行の
効率性、迅速化を図っています。
代表執行役は、各種社内規則の定めるところにより重要な業務執行の決定を、投・融資等委員会の審議を経て行います。執行役は、取締役会の
決定、代表執行役による業務執行の決定および各種社内規則に従って業務を執行します。なお、グループ執行役員は、取締役会の決議により
グループ会社の取締役、執行役または執行役員の中から選任されます。
業務執行に関わる重要な意思決定、モニタリングおよび議論、情報共有は、次の機関において行われています。
・投・融資等委員会:トップマネジメントおよび投融資担当の執行役が出席し、主として一定金額以上の投融資案件や経営に関わる重要事項、
取締役会から執行役に委任された事項等を審議、決裁するために原則月3回開催します。決裁された案件・事項の内容、重要性等を考慮し、
必要に応じて取締役会に報告しています。
・グループ執行役員会:執行役およびグループ執行役員が出席し、オリックスグループ全体の業務執行に関わる重要な情報を共有するために原則
月1回開催しています。
・月例戦略会議:トップマネジメントおよび各部門の責任者が、各部門の戦略の達成状況や事業環境の変化等を議論するために、原則月1回
開催しています。重要性の高いものについては、投・融資等委員会で審議、決裁され、必要に応じて取締役会に報告されます。
・経営情報化委員会:トップマネジメントおよび情報システム担当の執行役が出席し、経営における情報化の基本方針や情報システムに関する
重要事項を審議、決裁するために、原則月1回開催しています。システム投資の必要性や優先順位等をトップマネジメントレベルで判断することで、
事業戦略との整合性を確保し、事業の成長やリスクの低減に寄与するシステム投資の実現に努めています。
・ディスクロージャー・コミッティ:CFO、財務本部、経理本部、リスク管理本部、グループコンプライアンス部、人事・総務本部、経営企画部、
グループ広報部を管掌する各執行役により構成されています。各部門の責任者から報告される重要情報について、適時開示の要否その他適時
適切な情報開示を実現し確保するために必要な対応を行っています。コーポレート・ガバナンスにおいて重要な役割を占める開示統制を司り、
ステークホルダーへの適時適切な情報開示体制の中心的な役割を担っています。
3.現状のコーポレート・ガバナンス体制を選択している理由
コーポレート・ガバナンスの強化を図るうえで、当社においては委員会設置会社形態を用することが望ましいと判断しました。
当社は、事業内容を事業環境の変化に迅速に対応させるためには、業務執行の機動性が極めて重要であると考えています。また、それぞれの
専門分野における知見を有した社外取締役が、独立した立場から、適宜当社の業務執行の適法性および妥当性についての監督を行うことのできる
ガバナンス体制は、経営の透明性の向上につながると考えています。
当社では、下記の<体制強化の歩み>のとおり、経営と業務執行の監督機能強化および経営の意思決定と業務執行の迅速化を図るため、2003年
6月に委員会等設置会社制度を導入し、会社法の施行に合わせ2006年5月より委員会設置会社に移行しました。さらに、取締役会の内部機関
である指名・監査・報酬の三委員会では、監査委員会の全委員が社外取締役で構成されており、指名委員会および報酬委員会も委員の6名中
5名が社外取締役で構成されています。
これによって、取締役会による監督機能を完全に業務執行と切り離し、株主との利益相反を回避する体制を構築しています。また、すべての社外
取締役が指名委員会において定めた客観的かつ具体的な「独立性を有する取締役の要件」(1.機関構成・組織運営等に係る事項【独立役員関係】を
ご参照ください。)を満たしています。
<体制強化の歩み>
1997年6月 諮問委員会を設置
1998年6月 執行役員制度の導入
1999年6月 社外取締役制度の導入
2003年6月 委員会等設置会社へ移行
2006年5月 会社法施行に伴い委員会設置会社へ移行
Ⅲ株主その他の利害関係者に関する施策の実施状況
1.株主総会の活性化及び議決権行使の円滑化に向けての取組み状況
補足説明
株主総会招集通知の早期発送
定時株主総会(2014年6月24日)についての招集通知を法定期日より7日早く、2014年6月2日
に発送しています。
集中日を回避した株主総会の設定
もっとも集中すると予測されている日を避けて設定しています。
電磁的方法による議決権の行使
三菱UFJ信託銀行(株)の行使サイトにより行使が可能です。
議決権電子行使プラットフォームへの参
加その他機関投資家の議決権行使環
境向上に向けた取組み
(株)ICJが運営する議決権電子行使プラットフォームを利用しています。
招集通知(要約)の英文での提供
招集通知の発送日より当社ホームページに招集通知および英語版の招集通知の抜粋を掲載
しています。
その他
株主総会終了後に遅滞無く、議決結果を当社ホームページに開示しています。また、各議案の
議決権の賛否状況を臨時報告書にて、「賛成」「反対」「棄権」別議決権数とともに開示します。
(ご参照: http://www.orix.co.jp/grp/ir/)
2.IRに関する活動状況
補足説明
代表者自身
による説明
の有無
アナリスト・機関投資家向けに定期的説
明会を開催
四半期毎に1回、開催しています。この他定期的に投資家ミーティングを開催
しています。
あり
海外投資家向けに定期的説明会を開催
四半期毎に1回、開催しています。この他定期的に海外にて投資家ミーティン
グを開催しています。
あり
IR資料のホームページ掲載
以下のURLにて年次報告書、決算短信、株主通信等のIR資料を掲載していま
す。
(ご参照: http://www.orix.co.jp/grp/ir/)
IRに関する部署(担当者)の設置
経営企画部
3.ステークホルダーの立場の尊重に係る取組み状況
補足説明
社内規程等によりステークホルダーの
立場の尊重について規定
企業行動憲章ともいうべき「EC21」の中で規定しています。
(ご参照:http://www.orix.co.jp/grp/company/philosophy/)
環境保全活動、CSR活動等の実施
オリックスグループは環境活動の責任者をグループCFOとし、事業とより関連性を持たせた活動
を推進するための体制をとっています。オリックスグループの環境方針および環境への取組み
については、当社ホームページをご覧ください。
(ご参照:http://www.orix.co.jp/grp/sustainability/)
その他
<女性の活躍の方針・取組に関して>
当社では、「Keep Mixed」という考えのもと、社員それぞれの能力、専門性を最大限に活かせる職
場づくりを目指しています。「Keep Mixed」を進めるためには社員の4割を占める女性の活性化
が重要なテーマと考えています。育児と仕事の両立が可能となる人事制度の充実、中長期的な
キャリア形成を考える研修の実施やメンタリング・プログラムの実施、育児や介護を行いながら
キャリアを継続できる職種転換制度の導入、産休・育休中社員向け懇親会の開催などを行って
います。
当社の取締役13名および執行役20名(取締役を兼務する者を除く)のうち、それぞれ1名が女
性です。
オリックスグループの人材戦略については、当社ホームページをご覧ください。
(ご参照:http://www.orix.co.jp/grp/company/strategy/)
Ⅳ内部統制システム等に関する事項
1.内部統制システムに関する基本的な考え方及びその整備状況
オリックスグループは、会社を健全に経営し、適切かつ効率的に業務を遂行するために、法令遵守やリスク管理、財務報告の信頼性確保などの
観点から、内部統制の仕組みを構築・運用しています。さらに、事業環境の変化や事業の拡大、多様化にあわせて、内部統制の仕組みの
継続的な改善と向上に積極的に取り組んでいます。
執行役および使用人の職務の執行が法令および定款に適合することを確保するため、オリックスグループでは次の体制を整備しています。
(1) 内部監査部門および主な内部統制関連部門の役割
・グループ監査部:当社およびグループ会社における経営上の内部統制の有効性、業務の効率性および有効性、法令遵守等についてリスク
アプローチによる内部監査を行っています。グループ会社の監査役と連携して重要リスクを共同でモニタリングしています。
・リスク管理本部:与信、投資等取組の審査、モニタリング、当社および国内子会社の事業活動に関する法的指導・支援等を行うことにより、
取組や商品の適合性・適法性のチェックを行っています。
・グループコンプライアンス部:オリックスグループのコンプライアンス体制の構築、内部統制の整備を図り、コンプライアンス活動を推進しています。
(2)コンプライアンス
・コンプライアンス基本規則およびコンプライアンス・マニュアルを制定し、役職員が法令、社内規則および社会通念等を遵守した行動をとるための
規範や行動基準を定め、その推進を図っています。その中のオリックス企業行動規範においては、社会から批判を浴びる反社会的な者や団体への
関与を永遠に排除することを宣言しています。
・社内および社外に内部通報窓口を設置し、法令違反、社内規則違反あるいは社会通念に反する行為等の相談、報告を受け、これらを早期に
発見し、不祥事を未然に防ぐとともに、必要な改善を図り、オリックスグループの健全性を高めています。なお、社内規則において、いかなる場合
においても、内部通報窓口への報告・相談者に対して、不利益な取扱い(解雇、降格、減給、不利益な配置転換等の会社による人事上の処分の
ほか、報告・相談の対象者による嫌がらせの言動などの報復措置等の一切を含む。)を禁止しています。
(3)損失の危険の管理
・事業環境の変化や事業拡大に伴い変化、多様化するリスクを的確に把握し、それらに応じた全社的リスク管理体制を構築しています。
(4)情報の保存および管理
・別途定める規則等に基づいて、情報を分類したうえで情報の管理方法、保存、廃棄に関する事項を定め、情報の有効活用と秘密保持を図る体制
の整備を進めています。
(5)企業集団における管理体制
・オリックスグループとしての企業理念、経営方針、行動指針等を定めています。
・オリックスグループを構成するグループ会社の運営、管理その他の事項については、原則として、当社が指名する者の事前承認、協議、
報告を要するものとしています。
・当社の内部統制関連部門は、原則として、当社の事業部門のみならずグループ会社に対する管理・支援等を行うものとしています。
・財務報告の信頼性を確保するため、別途定める規則等に基づき財務報告にかかる内部統制が有効に機能する体制の整備を進めています。
2.反社会的勢力排除に向けた基本的な考え方及びその整備状況
(1)反社会的勢力排除に向けた基本的な考え方
オリックスグループは、反社会的勢力からの関与を断固として拒絶し、これらの活動を助長するような行為は一切行わず、これらの勢力に
対しては、会社をあげて毅然とした姿勢で対決することを基本方針として、以下のとおり対応します。
・反社会的勢力には、組織全体として対応し、反社会的勢力から従業員の安全を確保する。
・反社会的勢力による被害を防止するため、警察・特防連・暴追センター・弁護士等の外部専門機関と緊密な連携関係を構築する。
・反社会的勢力とは、取引関係を含めて一切の関係を持たない。反社会的勢力による不当要求は、これを拒絶する。
・反社会的勢力による不当要求に対しては、必要に応じて民事と刑事の両面から法的対応を行う。
・反社会的勢力との間の裏取引、および反社会的勢力に対する資金提供を行わない。
(2)反社会的勢力排除に向けた整備状況
1)倫理規定、行動規範・社内規則等の整備状況
オリックスグループでは、企業行動規範、役職員行動実践において反社会的勢力との関与を排除することを明記し、オリックスグループの
ホームページで公開しています。社内規則としては、反社会勢力による被害防止に関する細則を制定し、その基本方針についてオリックス
グループのホームページで公表しています。
2)社内体制の整備状況
・対応統括部署及び不当要求防止責任者の設置状況
反社会的勢力による不当要求に対する対応統括部署はグループ総務部とし、グループ総務部長を不当要求防止責任者としています。
また、社内およびグループの関連各部署と協力しながら、対応しております。
・外部の専門機関との連携状況
平素から警察などの外部の専門機関と緊密な連携関係の構築に努め、また、警視庁の外郭団体に入会、参加することで地区の警察署から
情報収集を行っております。法的な対応等につきましては、顧問弁護士事務所との密な連携をはかっております。
・反社会的勢力に関する情報の収集・管理状況
オリックスグループの役職員は、業務上、反社会的勢力の関与が判明した時点で、「危機・クレーム等対応基本規則」に従い、危機クレーム等
受付事務局へ報告をすることを義務付けられています。
反社会的勢力により不当要求がなされた場合は、危機情報として、担当部門に報告するとともにリスク低減に向けた速やかな行動をとることを
定めた体制を構築しています。
・対応マニュアルの整備状況
オリックスグループの役職員に対しては、反社会的勢力との関係を遮断するための平時の対応および反社会的勢力の関与が判明した有事の
対応を明記した「反社会的勢力対応マニュアル」を整備しています。
Ⅴその他
1.買収防衛策の導入の有無
買収防衛策の導入の有無
なし
該当項目に関する補足説明
現時点では、買収防衛策は導入しておりません。
なお、本事項については、法令変更や環境変化を踏まえ、今後とも慎重に検討を進め、必要があれば対処いたします。
2.その他コーポレート・ガバナンス体制等に関する事項
―――
【 巻末:添付資料 】コーポレート・ガバナンス体制の模式図(2015年1月1日現在)
株 主 総 会
取 締 役 会
執 行 機 関
報告
取 締 役 会
社外取締役 6名
CEO、CFO
報告
監督
社内取締役 7名
ディスクロージャー・ 開示統制
コミッティ
投・融資等委員会
グループ執行役員会
月例戦略会議
経営情報化委員会
指示
執行役 24名*
(*CEO、CFOを除く)
内部統制関連部門
指名委員会 6名(社外5名)
ー
プ
コ
ン
プ
ラ
イ
ア
ン
ス
部
リ
ス
ク
管
理
本
部
そ
の
他
内
部
統
制
関
連
部
門
ー
報告・監督
会計監査
グ
ル モ
ニ
プ タ
監 リ
査 ン
部 グ
ー
指示・ 監
要請 査
委 報告
員
会 指示・
事 要請
務
局
報酬委員会 6名(社外5名)
会計監査人
グ
ル
報告
監査委員会 4名(社外4名)
営業関連部門
営
業
部
門
営
グ
業
営
ル
支
業
プ
援
部
会
部
門
社
門