鼎 ものづくりの道へのきっかけについて 昔、茨城県つくば市というところに住んでいて、とある研究機関にいたことがありま す。研究機関ですからもちろん研究をするのが第一の目的となりますが、研究のほかに も普及啓発のための様々な取組もしています。例えば、通常は研究に使用していて公開 していない実験施設を、体験学習的なこととともに一般公開をしたりしています。 つくば市というところは研究機関がかなり多く、春には科学技術週間(概ね 4 月の中 旬ぐらいのよう)に伴う施設一般公開、夏には、学校の夏休み期間と同じ期間で、「つ くばちびっ子博士」というつくば市内の各研究機関等で行う展示やイベント等を見学・ 体験するスタンプラリーといったものがあり、私がいたところでもその時期に取組を行 っており、連携して実施していました。 私がいたときから言われていたのですが、理科離れという問題があります。これは、 明確に定義されてはいないようですが、一般的には、理科に対する子供の興味や関心が 薄れていき、理工系の進路から離れていく若者が減っていくことで、次世代の研究者・ 技術者が育っていかない問題のことを総称して言っており、研究者・技術者が育たなく なった結果、ものづくりやイノベーションの基盤が危うくなるといった問題が指摘され ています。上記の施設公開のときにも、大人子供問わず結構な人数の人に来ていただい ていましたので、微力ながらも、きっかけ作りぐらいにはなっているのかと思っていた ところです。 こういった取組に関連するということでは、営繕部では、11月11日の「公共建築 の日」にちなんだ取組を、8 月~ 11 月に、旭川、釧路、札幌で行っています。このと きに大人だけなくお子さんたちにも来てもらっていました。こういった取組に参加した ことをきっかけとして、少しでも理科系の道に進んでくれたり、ものづくりに対して興 味を持つ人が増えてくれればと思う次第です。 巻末コラムのタイトル「鼎」(かなえ)は、古代中国において使われていた祭器、礼器の名前にあや かっています。 鼎が三本足の器であることを官庁営繕のミッションである「計画、整備、保全」に例えて、「三本柱で ありながら鼎のように均衡のとれた組織・仕事でありたい」との願いを込めています。 出前(講座)一丁 講習会・研修等の講師を派遣しますので、何なりとご相談下さい。なお、出前メニュ ーは開発局のホームページをご覧ください。 ( http://www.hkd.mlit.go.jp/) 編 集 後 記 最近「日日是好日(にちにちこれこうにち)」という禅語に接しました。 意は「毎日を良い一日にするため精一杯生きる」とのことです。 天候は暑い日も有り、寒い日も有りです。 暑い日には暑い日の良さが有り、寒い日には寒い日の良さが有ります。 「日日是好日」で寒さを Warm Biz で楽しんでみませんか。 編 集 室 北海道開発局営繕部 営繕調整課 TEL 011-709-2311(5733) E-MAIL : [email protected] ご意見・ご感想を編集室までお寄せください。 また、バックナンバーを掲載していますのでご利用ください。
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