年 月 日 前橋地方裁判所高崎支部民事部D係 裁判官 殿 脳脊髄液減少症裁判の公平な判決を求める要望書 脳脊髄液減少症は『交通事故やスポーツ・転倒などの身体への衝撃により髄液が漏れだす』という、誰にでも起こりう る病気です。 2002年、篠永正道教授(国際医療福祉大学熱海病院)が、この病気の報告を学会で発表して以来、長い医学論争 がありましたが、2011年9月には、厚労省の研究班が診断基準をまとめ、「交通事故などの外傷による発症も決して稀 ではない」と髄液漏れの存在を認め、国が病気として認めました。また、2012年6月には「ブラッドパッチ」が先進医療と して認められています。しかしながら、脳脊髄液減少症を取り巻く環境は、未だ著しく厳しいのが現実です。 事故等の後遺症であることが稀ではなく、多くの患者が医療費や療養環境も問題の解決を、最後の砦である司法に 訴えざるを得ません。しかし、主治医の意見書よりも被害者を診たこともない医師の意見書が強く採用され、事故との因 果関係を否認される、もしくは、国が認めていない病気という理由で患者側の主張の多くは否認され続けている現状で す。 ==================================================== 前田浩子さんは、2006年10月13日午後2時過ぎに見通しの良い直線道路にて右折待ち停車中、後部からト ラックに追突され数十メートル押し出されるという事故により脳脊髄液減少症を発症しました。 医師の指示通り療養を続けても悪化するばかり。途中からは加害者側からの補償も打ち切られ、治療費も負担 しなければなりませんでした。彼女は苦しい毎日の中、一枚の新聞の切り抜きを頼りに自分で病院を探し、やっ と診断がついたときには、すでに事故から1年10か月が経っていました。当時はまだ先進医療になっていなかった ため、自費にてブラッドパッチを受け、多少の改善は見られましたが、完治には至らず、現在も治療とリハビリを続 けています。 その間、信じがたいことが彼女の身に起こっていました。まだリハビリさえ受けられる状態ではなかった20 12年から、加害者から「慰謝料を1円も払いたくない」という裁判が起こされていて、当時前田さんが委任してい た弁護士が、勝手に裁判を始めていたのです。 前田さんの過失のない【0:10】の事故により、補償を受けるべき「被害者」は、当人のあずかり知らぬところ で「被告」とされ、それまで以上に重い心身の負担を強いられています。 ==================================================== この問題は、誰にとっても他人事ではありません。事故の被害者だけが苦しみ、加害者は謝罪の言葉一つもないま ま、裁判も会社と損保と弁護士に丸投げして、何不自由なく変わらぬ生活を続けている。被害者は後遺症を抱えたま ま、加害者側から精神的な圧力をかけられながら、裁判とリハビリの両立を続けなければならないという理不尽な社 会。 こうした不当な判決が、認められ続ければ、厚生労働省の研究の進展を無視すると同時に、その流れにも逆行 するものであります。 また今後の患者救済に道を閉ざすことになります。 水俣病患者の治療と支援に生涯をかけた原田正純医師は「圧倒的な力関係がそこに存在する場合には、本当の中立 とは、弱い立場の方に立つことではないのか?」と語っています。 地道な臨床事例の積み重ねによって重ねられる医療の発展や研究の成果が、 「治療費を出すか、出さないか」という 問題にすり替えられ、被害者側だけを苦しめているように思えてなりません。脳脊髄液減少症の抱える問題は、司法 に対する市民の信頼を問うているのです。 以上の理由をご賢察の上、脳脊髄液減少症(漏出症・低髄液圧症候群)の裁判にて、最新の医学的知見をきち んと反映した、公正な判決を下していただけますよう、別紙の賛同署名を添えて要望いたします。 全国脳脊髄液減少症裁判において公正な判決を求める会 代表 友谷 由紀子 氏 名 住 所 〒 1 〒 2 〒 3 〒 4 〒 5 〒 6 〒 7 〒 8 〒 9 〒 10 〒 11 〒 12 〒 13 〒 14 〒 15 同じ住所の場合も「同上」や「〃」は不可です。市町村名まで省略せずにお書きください。 署名は自書でお願い致します。但し、低年齢のお子さんや、手や目の不自由な方の場合は代筆で結構です。 印刷やハンコでの記載は不可です。 署 名 についてよくある質 問 と回 答 Q1.住所の書き方はどのようにすればよいですか? A.公式の場に出す「公文書」になりますので、同じ住所の場合も「同上」や「〃」は不可です。市町村 名まで省略せずにお書きください。 Q2.代筆でもいいですか? A.基本的には、署名は自筆でお願いします。なお低年齢のお子さんや、目や手の不自由な方の場 合は、代筆で結構です。また、印刷やハンコでの記載は不可です。 Q3.未成年や海外在住の人も署名できますか? A.未成年・海外在住の方でも、署名の内容に賛同するという意思があればご署名頂けます。 Q4.一度、署名用紙に署名したのですが、オンライン署名でもう一度署名してもいいですか? A.署名はお一人様一筆でお願いします。用紙でもオンラインでも署名の効力は変わりません。 Q5.署名用紙をダウンロードすると、「要望書の主旨」が書いてある用紙、名前を記載する欄がある用紙、 「署名についてよくある質問と回答」が書いてある用紙の3枚が出てきました。どのように使えばいいのです か? A.「要望書の主旨」と名前を記載する欄がある用紙をセットで郵送して下さい。 Q6.署名の締め切りはいつですか? A.最終締め切りは、オンライン署名に合わせ、 2014 年 12 月 31 日 としています。それまでにご郵 送ください。(2014 年 12 月 31 日 消印有効) Q7.署名用紙のプリントアウトができません。 A.メール([email protected])にてご連絡頂ければ、FAX及び郵送にて用紙を郵送します。 その他、ご質問がある場合は [email protected] までご連絡お願いします。 郵送の際の宛名ラベルとして ご使用ください。 〒370-0046 群馬県高崎市江木町 1496-3 高崎江木北郵便局留め 「全国脳脊髄液減少症裁判において公正な判決を求める会」気付 前 田 浩 子 宛
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