日鶏協ニュース 特集:飼料用米の現状

日鶏協ニュース
平成 26 年 12 月号
一般社団法人
日本養鶏協会
特集:飼料用米の現状
≪飼料用米利用の経緯≫
養鶏業界は飼料用米に対しては、長く取り組んでおり、2 年前の 3 月に JEPA の
飼料米利用検討委員会により東京で「米たまごプロジェクト」が開催されました。
その際に、その後の飼料米推進対策として下記のとりまとめがなされています。
【飼料用米推進6つの意義】
① 地域循環型農業構築により TPP に対抗
②
③
④
⑤
⑥
飼料用米推進は食料自給率向上の第一歩
地域経済活性化への相乗効果が抜群
飼料用米は中小養鶏経営の生きる道
コメ卵は農業6次産業化のモデル
モミ米給餌のコメ卵は日本型食文化の構築につながる
また当時の問題点解決のための課題として、以下が提案されています。
【飼料用米推進の課題】
① 飼料用米を飼料作物として位置づけ、食用米栽培指導から切り離し
②
③
④
⑤
10アール当たり1トン以上の多収穫の飼料用米専用種もみの開発
全国3カ所での飼料用米種もみ生産による供給体制の確立
養鶏生産者と飼料用米生産農家の直接取引の推進
補助金は面積当たりから収量当たり支払いへ
その後やや停滞していた飼料用米利用も、今年度より農水省が大きく舵をきり、
推進することとなったことから、我が養鶏業界の上記の指摘が現実味を帯びてき
ました。 特に課題の⑤については平成 26 年度産からは収量に応じて 10a当た
り 5.5 万円~10.5 万円と奨励金額が変化する仕組みに変更されました。 当協会
の飼料用米担当者である山下部長に最近の状況について解説してもらいました。
飼料米の農産物検査実施に至る経過について
我々採卵鶏業界は、従来より飼料米のエサ利用促進を求めて政府・国会への働
きかけを続け、かつ地元における地道な飼料米利活用の実践を継続してきました。
当初は異端視されてきた飼料米の利用ですが、これら努力の継続により米政策
として脚光をあびることとなりました。平成22年度より、飼料米作付けに対し
8万円/10aの奨励金の支給が実現したのです。
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この政策の実現で、飼料米生産量は飛躍的に増加しました(表1)。その一方で、
面積当たりの奨励金という仕組みのため、収量に頓着しない捨て作り的な生産も
散見される事態となりました。
(表 1)
(農林水産省 新規需要米の取組計画認定面積)
「このままでは飼料米対策が実のあるものとならない」
。危機感を抱いた採卵鶏
業界幹部は、再度政府・国会への働きかけを行い、
「努力した者が報われる」収量
別奨励金の仕組みを要請しました。
この主張に対し理解を得ることができ、平成26年度から収量に応じて 10a当
たり 5.5 万円~10.5 万円と奨励金額が変化する仕組みに変更されることとなりま
した(図 1)。
(図1)
(農林水産省 予算説明資料より)
ここで新たに発生した問題が、
「その収量を誰がどのように把握するのか」とい
う事です。税金を元とした奨励金ですので、適当に申告するというわけにはいか
ず、客観的な確認が求められます。政府は当初、従来食用米に実施している農産
物検査の適用とし、全ての飼料米を食用米と同様のシステム・内容・レベルで検
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査を実施する仕組みの検討を進めました。
しかし、食用米に比べて非常に安い価格で流通する飼料米に対して、食用米と
同等レベルの仕組み・コストの検査を実施することは、飼料米利用の大幅なコス
ト上昇が懸念されます。
農産物検査の実施は不可欠としても、何とか飼料米独自の仕組みを模索できな
いものかと養鶏協会幹部は何度も農水省との調整を行った結果、
「飼料米独自の検
査制度」という解にたどり着きました。飼料米を利用するに当たって必要な最小
限の検査を実施し、簡素で低コストな独自の農産物検査を新たに設けるという仕
組みの創設が実現したのです。
次の課題は外部コストの低減化です。既存の農産物検査は食用米検査をベース
とした手数料水準が確立しており、ここでも飼料米利用のコスト上昇に繋がりか
ねない懸念がありました。これについては、飼料米需要者である畜産生産者等が
農産物検査員になるという新しい道が開かれました。農林水産省、穀物検定協会
のご尽力により、独自の簡素な検査に特化した新たな検査員資格が創設され、畜
産生産者も含めた幅広い層の人がその資格獲得を目指すことが可能となったので
す。
検査員になるためには、講習会に参加し試験をクリアすることが必要です。検
査が簡素な仕組みとなるため、講習会の内容も簡素化が可能となり、検定料も従
来の半分で受講が可能となりました。
日本養鶏協会の調べでは、全国の養鶏関係者のうち54名が受験し、全員が合
格しました(表2)。
(表2)
実際に農産物検査を行うためには資格を
保有するだけではだめで、いずれかの登録
検査機関に所属することが必要となりま
す。このままでは多くの資格保有者が路頭
に迷うこととなるため、制度上問題が無い
ことを確認の上、日本養鶏協会が登録検査
機関として登録されました。
他の業界では日本養豚協会も同様の手
続きを進めています。
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登録検査機関申請に当たっては膨大な申請書類の提出が必要で、書類の準備で検
査員資格保有者の方々に多大なご迷惑をお掛けしましたが、
「独自に検査機関の登
録を行う方」、
「初年度は既存の検査員に検査を依頼する予定の方」を除き、29
名の方が日本養鶏協会所属の農産物検査員として検査業務をスタートする事が
できました(表3)
。
(表3)
申請段階での飼料米検査予定重量は約9,000
トン、その後若干の予定変更はありましたが、9
月下旬より全国での飼料米検査がスタートしま
した。
稲作生産者から受ける「検査手数料」は1円/kg、
農産物検査員の検査報酬は0.7円/kgに決定し
ました。
書類のやり取りを繰り返すため当初は混乱もあ
(図2)
(日本養鶏協会作成)
りましたが、作業が慣れるに従い徐々に手続きが
安定してきています(図2)。
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飼料米需要者が飼料米の検査を実施するという従来の食用米のルールから見る
と特異な形態の検査業務ですが、現在のところ大きな混乱もなく、順調に検査
業務が進んでいます。
12月16日現在で、青森県、栃木県、群馬県、埼玉県、長野県、三重県、
広島県、山口県、香川県、福岡県、熊本県、大分県の12県、218名の稲作
生産者より検査請求があり、計902件、5,447トンにのぼる飼料米の検
査が実施されました。(表4)
本検査業務が軌道にのって順調に進むことにより、飼料米の利活用が更に円
滑に進み、国内産飼料の使用量増による自給率の上昇に寄与できることを願い、
日々飼料米検査業務の支援を行っております。
(表4)
飼料米検査実績
県名
請求農家数
青森県
89
栃木県
1
群馬県
6
埼玉県
10
長野県
7
三重県
4
広島県
7
山口県
2
香川県
3
福岡県
22
熊本県
21
大分県
46
計
218
(日本養鶏協会 H26.12.16)
検査kg数
3,373,717
1,980
228,995
155,530
145,848
74,137
118,737
15,857
58,936
296,933
150,276
826,727
5,447,673
【農政関係】
・11 月 25 日内閣官房 TPP 政府対策本部により「TPP 交渉に関する説明会」が
開催されました。 この説明会では業界団体等の 175 団体に対し、内閣官房の
渋谷審議官より「11 月 10 日付 環太平洋パートナーシップ 防疫閣僚による首
脳への報告書」をもとに説明がありました。 かなりの項目での課題整理が進
んでいる様子ですが、まだ不十分な課題も多く(特に知的財産)、年内決着は無
理との印象でした。
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【鶏卵需給動向、相場動向】
・平成 26 年 11 月の鶏卵相場(東京全農 M サイズ)は 242 円となりました。 こ
れは昨年の 259 円よりは 17 円安いものです。
過去 10 年間の毎年 11 月の高値/安値/平均値は下記となっています。
平成17年
平成18年
平成19年
平成20年
平成21年
平成22年
平成23年
平成24年
平成25年
平成26年
平均値
平均値 高値
安値
189
195
185
208
222
205
175
180
170
205
205
205
188
205
180
206
235
195
194
195
190
209
230
193
259
280
225
242
245
240
208
219
199
【鶏卵相場推移
2010 年~2014 年
11 月の東京全農 M サイズ価格は 10 月に続き
240 円台で止まりしました。 昨年の様に月内
で 55 円も上がる様な相場ではなく、年末需要
を控えて加工筋が急激に買い上げる展開には
ならない落ち着いた相場展開となりました。
平成 26 年の止市は 12 月 26 日(金)、平成 27
年の初市は 1 月 5 日(月)となります。
会計年度
東京全農 M サイズ
円/Kg】
300
250
200
150
2010年 平成22年度(193円)
2011年 平成23年度(188円)
2012年 平成24年度(181円)
2013年 平成25年度(207円)
2014年 平成26年度
100
50
4/1
5/1
6/1
7/1
8/1
9/1 10/1 11/1 12/1
≪止市と初市≫
右の表は過去 4 年間の止市と初市の価格
ですが、値差は 70 円台となっています。
本年はいかに???
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1/1
2/1
3/1
年
止市
初市
値差
2010 年
240
170
▲70
2011 年
195
120
▲75
2012 年
230
160
▲70
2013 年
280
210
▲70
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【鶏卵関係主要計数】
雛餌付羽数(出荷)
数量(千羽)
11月
8,240
12月
8,103
平成26年1月 7,766
2月
8,065
3月
8,202
4月
8,244
5月
8,849
6月
8,838
7月
8,866
8月
7,280
9月
8,831
10月
8,497
1年間小計 99,781
配合飼料出荷量
成 鶏 用
前年比 数量(千トン)
103.1%
104.4%
100.5%
103.4%
102.8%
99.7%
106.7%
106.5%
116.8%
102.2%
105.5%
109.9%
105.1%
464
505
463
443
493
463
475
447
450
426
451
488
5,568
家計消費量
一人当たり
前年比 数量(グラム)
98.9%
100.9%
101.8%
101.3%
101.5%
100.0%
99.8%
103.2%
104.4%
100.1%
104.5%
105.2%
101.7%
833
855
793
804
821
784
856
850
809
801
826
819
9,850
鶏卵相場
東京全農M
前年比
本年
前年
99.2%
99.2%
100.5%
103.4%
99.1%
95.4%
98.7%
103.0%
100.6%
102.4%
107.2%
96.4%
100.4%
259
280
224
240
230
223
204
199
190
192
231
240
29,913
203
230
171
190
175
172
164
155
160
175
211
220
186
今年の 10 月までの 1 年間の数字で見る限り、雛餌付羽数は前年同期対比 5.1%
増となっており、引き続き注目されます。 特に 5 月以降連続 6 か月も前年同
月対比増加となっています。 一人当たりの家計消費量は、6 月以降前年対比上
向き傾向が続いておりましたが、直近の 10 月では前年対比 96.4%と減退傾向を
示しています。 配合飼料出荷量は 6 月以降が前年同期対比増の傾向が続いて
いることから、鶏卵生産量が増加していることを示唆しています。
【協会活動報告】 (下線色付き部分はホームページに連結)
①平成 25 年度補正予算事業
(1) 国産畜産加工原料緊急確保事業
・食品製造業者5社が採択され、引き続き、事業採択企業の進捗状況フォロー
を実施しています。
(2)畜産収益力向上緊急支援リース事業
・今年度は、34社、89機種が採択され、補助金ベースで約2億3,200
万円の導入実績となっています。順次機械の導入も進み、検収が終了し機械
の使用を開始した事業参加者も増えてきています。12月中には、リース会
社に対して補助金ベースで約5,000万円の概算払いが行われる予定です。
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②平成 26 年度予算事業
(1) 鶏卵価格差補填事業
価格差補填事業の今年度実績
月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
日本養鶏協会
数量単位:Kg
平成26年度
人数 販売実績数量
1,007 175,530.760
1,007 182,000.165
1,007 172,806.840
1,007 178,224.410
1,007 173,809.896
1,007 173,551.668
平成25年度
人数 販売実績数量 前年対比
1,104 180,797.289
97.1%
1,104 185,070.271
98.3%
1,104 176,177.634
98.1%
1,104 178,489.762
99.9%
1,104 176,530.141
98.5%
1,104 173,994.685
99.7%
ちなみに事業参加者との契約数量(月当たり/トン)は以下となっていました。
平成25年度 164,822 トン
平成26年度 160,792 トン
(注)人数は平成 26 年 4 月 1 日現在の契約者数
・11 月の標準取引価格 232.65 円/Kg(補填はなし)
(2)国産鶏卵に関する普及啓発事業
・オレンジページ掲載、「卵が主役の絶品まかないレシピ」
о7 月号(6/17 発売)日本橋 たいめいけん 茂出木シェフ「ひき肉オムレツ」
о8 月号(8/2 発売)赤坂 四川飯店 陳シェフ「トマトの卵炒め」
о10 月号(9/17 発売)恵比寿 なすび亭 吉岡シェフ「親子ソーメン」
о11 月号(10./17 発売)江古田 Maimai 足立シェフ「カリカリ卵焼きのバイ
ンミー」「オムレツのバインミー」(ベトナム料理)
о1 月号(12/17 発売)銀座 リストランテ・アロマフレスカ 原田シェフ「カ
ルボナーラ」
о3 月号(2/17 発売)谷中 カヤバ珈琲 村上店長「たまごサンド」
③極卵 TV 映像化に対する反対運動
小説「極卵」を TV 化して放映しようという動きがあり、すでに企画書をもとに
TV 制作会社が一部の養鶏家にコンタクトをとっていることが報告されていま
す。 この企画書を見ると無許可にせよ遺伝子組換え鶏にボツリヌス毒素の遺
伝子を組み入れ、その鶏から産まれた卵が食中毒の原因となり、48 人が発症し
10 人が死亡するというストーリーになっています。 またその農場は神奈川県
相模原市にあり、
「相州鶏」という鶏を飼育している平飼い養鶏場と設定されて
いることから、この小説が TV 放映された場合、養鶏業界への風説被害が発生す
る恐れがあります。 そのため 12 月 5 日に当会を中心とする鶏卵関係団体が制
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作・放映を企画している(株)WOWOW に出向き、「小説『極卵』の映像化の
制作を中止して欲しい。」旨の要請を行うとともに、連名での要請書を提出しま
した。 (株)WOWOW は小説「極卵」の映像化は企画段階ゆえ、いまだに決
定していない、との返答であり、当会としては同社の放送局としての良識・良
心を信じつつ、引き続き動向を注視していくこととしました。
④鶏卵輸出準備分科会の設立
本年 9 月頃より、当協会内部において今後の鶏卵輸出についての検討を開始し、
農水省国際部等への相談などを行ってきました。 ここにきて農水省主導で全
畜種をあげて、輸出を促進するための日本畜産物輸出促進協議会を設立し、鶏
卵も将来には部会となるべく、まずは鶏卵輸出準備分科会をたちあげることと
しました。 そのための準備会を 12 月 4 日に行い、当会が中心となり、日卵協、
JA 全農、日鶏連、全鶏会議と発起人会を 12 月 18 日に行いました。その結果、
1 月 9 日の設立総会を控えて、広く会員募集を行っていくこととなりました。
最初の段階としてこの準備分科会では輸出仕向国の決定を行い、具体的な戦略
を検討することとしました。
⑤ 国際養鶏養豚総合展
当会も主催者となっています国際養鶏養豚総合展が 2015 年 6 月
10日(水)~12日(金)ポートメッセ名古屋で開催されま
す。①施設・機械器具・資材等の展示②最新技術のプレゼンテー
ション③養鶏・養豚特別講演会④ブランド食材の展示・試食・販
売(フードコーナー)の設置⑤養鶏・養豚食育活動など充実した
プログラムとなっており、当協会もブースを設置しますので、是
非お立ち寄り下さい。
⑥ 鳥インフルエンザ経営再建保険の募集
第 11 期となります鳥インフルエンザ経営再建保険の募集が始まりました。 こ
れは鳥インフルエンザ事故に遭遇した生産者に対して、国の補償、
(一社)日本
養鶏協会の家畜防疫互助基金事業の補償に加えて経営再建を支援する制度とし
て発足したものです。 今年は宮崎県の農場での AI 検出が報告されたこと、
H5N8 が未だに韓国で活発な動きを示していることやオランダ・英国・カナダ
など近年発生がなかった国々での発生が報告されていることなどからして、絶
対に油断できない年となりそうです。 これを機会に会員各位におかれまして
は、鳥インフルエンザ経営再建保険への加入を検討されることをおすすめ致し
ます。 締切は 2015 年 1 月 16 日
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1羽あたり補償限度額
1羽あたり保険料
成鶏
430円
2.40円
育成鶏
180円
1.20円
お問合せは当協会担当 三倉 健(℡ 03-3297-5508)
[email protected]
までお願いします。
⑦ 第二期鶏卵生産者経営安定対策事業に係る加入促進モデル県会議
12 月 16 日に7県の県養鶏協会/鶏卵販売農協の方々にお集まり頂き、どの様に
したら事業参加者が増加するか検討会を持ちました。 日鶏協よりはこの事業
の制度・運営状況を説明し、各県よりの参加者よりはそれぞれの県での状況報
告がありました。 今回の7県は加入促進のためのモデル県となって頂き、日
鶏協より各県養鶏協会/鶏卵販売農協とともに、事業未加入の方々に加入を進め
ることとしました。
【海外情報】
≪米国:引き続き好調な鶏卵相場≫
米国養鶏業界は絶好調の卵価と、一時に比べて値下がりした飼料価格という好
要素に支えられ、高収益をあげています。 11 月後半には中西部渡しLサイズ
が 2.27 ドルという史上最高値をつけました。 好調な卵価は①祝祭日需要②寒
波襲来③一部の生産調整④来年 1 月よりのカリフォルニア州での動物福祉策施
行⑤カナダ、メキシコ向け輸出好調等の要因に支えられている様です。
業界の最大の関心事は 1 月よりのカリフォルニア州での動物福祉策の施行が他
の州に与える影響です。 当分は高卵価が続くものと、見られています。
≪読者へのお願い≫
当協会の活動報告に対する疑問・質問・ご意見や、今後の特集として取り上げ
てほしいテーマなど、皆様方よりの連絡をお待ちしております。 ホームペー
ジ経由、巻末のメールアドレス、ファックス、電話でも構いません。 皆様方
のご意見により日鶏協は運営されるとともに、このニュースが作られます。
【日鶏協ニュース】 発行者:一般社団法人 日本養鶏協会
〒104-0033 東京都中央区新川二丁目6番16号馬事畜産会館内 (5階)
TEL:(03)3297-5515 FAX:(03)3297-5519
発行日 2014 年 12 月 22 日
編集・発行責任者:島田博([email protected])
日広 1412- 10 -