オープニング(PDF:386KB)

就活の進め方
新就活スケジュールの留意点
2016 年度採用から日本企業の新卒採用スケジュールが大きく変更されることに
なりました。選考期間が短期化するため、学業や課外活動に専念する時間が増
えることになります。この時間を漫然と過ごすのではなく、どれだけ自分の強み
決め手は、スタートと情報収集!
にできるかが鍵となりそうです。また、インターンシップに参加するチャンスも拡
早めに活動をはじめること。そして、十分な情報を得て、効率的に活動すること。
大しますから、積極的に応募して、より具体的な業務イメージを持ち、やりたい
それが日本での就職を成功に導く決め手になります。
ことを明確にして就活に臨めるように準備しておくことが大切です。
まずは、どの時期にどんなことをする必要があるのかを把握しておきましょう。
2016 年度採用で予想される就活スケジュール(各企業によって異なるので、積極的に情報収集 するようにしましょう)
7月
8月
9月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10 月
自己分析・業界研究・仕事研究
(P7)
(P11)
(P17)
インターンシップに参加する
(P26)
資料請求・エントリー、エントリーシート・履歴書の作成
2 016 年度採用って?
(P29)
(P34)
年度とは、特定の目的のために規定される1 年間の区切り方をいいます。日本の多くの企業は、その
会計年度を 4 月 1日から翌 3 月 31日までとしています。これに対して企業の採用活動は、この会計
年度をまたいで行われることが多いため、その採用年度によって実際に入社する年度を、採用年度と
して表記するのが一般的です。たとえば大学 3 年生が 2014 年の秋から、就活をスタートする場合の
入社年度は、2016 年度となることから、多くの企業はこの年の採用を「2016 年度採用」と表記しま
す。また、就職情報サイト(P29)の表記も 2016となります。この冊子のタイトルに「2016」と表記
しているのも、2016 年度採用向けの情報誌であることを明記したものです。
(P39)
合同企業説明会・セミナー/会社説明会に参加する、OB・OG 訪問
(P33)
(P38)
(P40)
適性検査(ウェブテスト・テストセンター受検等)
(P45)
筆記試験、面接・グループディスカッション等
(P45)
(P47)
就職情報サイトに登録
就職情報サイトの準備コンテンツを活用
●定期考査
●夏休み
内々定(正式な内定は10月∼)
就職情報サイトでエントリー、応募活動
●定期考査
●春休み
(P51)
●定期考査
●夏休み
●院試
2015 年度採用までの就活スケジュール(参考)
インターンシップ
エントリー
面接・試験
企業説明会
情報源と
収集すべき内容
内々定(正式な内定は 10 月∼)
■大学のキャリアセンター
■新聞
■書籍・情報誌
■ Web
■公共機関
・企業の採用情報
・就職に関する個別相談
・卒業生リスト
・先輩の就活体験談
・今年度の就職活動の動き
・日本社会の動向(経済・政治)
・国際情勢
・求人情報
・業界動向
・就職試験対策
・求人企業情報
・会社四季報/業界地図
・企業の採用情報
・資料請求/エントリー
・セミナー申し込み
・口コミ情報 ・就職四季報
・大学にはない求人票
・インターンシップ情報
・外国人を対象とする情報
・個別の就職相談
2
3
裏表紙参照
留学生の就職状況
日本企業が期待すること
留学生の数は、この 10 年でおよそ倍増しており、平成 25(2013)年 5 月 1 日現在、
就職活動をはじめるにあたって、日本企業が留学生等(高度外国人材)に、
135,519人となっています(独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)調べ)
。
何を求めているのかを知ることが大切です。十分な企業研究を行いましょう。
一方、平成 25(2013)年において、
「留学」の在留資格を有する外国人(留学生等)が、
留学生等(高度外国人材)を採用した理由
日本企業等への就職を目的として在留資格変更許可申請を行った件数は、12,793人で、
このうち 11,647人が許可されています(下図)
。この人数は平成 20(2008)年をピークに、
採用実績のある企業に、採用理由を聞いたところ、
一時的に減少に転じましたが、平成 23(2011)年からは、再び増加しています。
「国籍に関係なく優秀な人材を確保するため(人材の
しかし、外国人留学生の日本国内での就職は、けっして簡単ではありません。
ダイバーシティ戦略など)
」という企業が半数以上、
次いで「仕事上、外国語や外国の状況を理解してい
■留学生等からの就職目的の申請数等の推移(人)
14,000
12,793
11,410
12,000
10,000
11,698
10,230
11,040
9,584
3,600
3,209
4,254
5,264
3,778
476
9,143
556
910
たまたま外国人」という回答比率が高くなっています。
術者など)
」や「海外との取引を担う専門人材(海外
営業など)
」が期待される一方、
「日本人社員と同様
に考えている」企業が半数以上となっています。
1,148
762
749
646
636
557
729
1,146
平成14 年 平成15 年 平成16 年 平成17 年 平成18 年 平成19 年 平成 20 年 平成 21年 平成 22年 平成 23 年 平成 24 年 平成 25 年
(2002) (2003) (2004) (2005) (2006) (2007) (2008) (2009) (2010) (2011) (2012) (2013)
法務省入国管理局「平成 25 年における留学生の日本企業等への就職状況について」
就職先の業種と職務内容
りです。自分はどの分野でどんな仕事がした
「報告書などの文書を作成できるレベル」とする企
業が 6 割を超え、
「ビジネス上のやり取りができる
わせると、ほとんどの企業が日本人と同じかそれに
■職務内容別構成比
23.8(%)
23.6
8.1
7.3
5.2
4.7
4.2
4.1
2.7
2.2
1.5
0.8
0.7
0.7
10.7
非製造業
77.4%
製造業
22.6%
商業・貿易
コンピュータ関連
教育
飲食業
土木・建設
ホテル・旅館
金融保険
運輸
旅行業
医療
その他
電機
機械
食品
運送機器(自動車等)
化学
繊維・衣料
金属・鉄鋼
その他製造業
23.4(%)
9.1
8.9
4.8
2.5
2.1
2.0
2.0
1.8
1.1
19.7
3.7
3.5
3.1
2.0
1.8
1.0
0.2
7.3
法務省入国管理局「平成 25 年における留学生の日本企業等への就職状況について」
4
報告書などの文書を作成できるレベル 60.8(%)
ビジネス上のやりとりができるレベル 24.3
簡単な日常会話ができるレベル
11.7
日本語はほとんど必要ない 0.3
その他
3.0
準じる日本語能力を求めています。
■業種別構成比
いのか、向いているのかを考えてみましょう。
日本人と同様
56.6(%)
高度な技能・技術の専門人材
32.0
海外取引の専門人材 27.5
現地法人の経営幹部
16.5
全体の経営幹部
7.3
その他
2.8
仕事で必要な日本語能力のレベル
レベル」と「簡単な日常会話ができるレベル」を合
留学生等が就いている仕事は、下図のとお
翻訳・通訳
販売・営業
情報処理
教育
海外業務
技術開発
経営・管理業務
設計
貿易業務
会計業務
調査研究
医療
国際金融
広報・宣伝
その他
された企業では、
「必要とする能力を持った人材が
「高度な技術・技能を生かす専門人材(研究者・技
許可件数
5,878
る人材が必要」との回答も多く、2000 年以降に設立
52.1(%)
45.9
37.6
24.1
5.6
4.1
4.4
留学生等(高度外国人材)に期待する役割
不許可件数
2,000
391
8,467
7,831
6,788
5,820
11,647
10,969
8,586
8,272
6,000
0
10,262
9,034
申請件数
8,000
4,000
11,789
国籍に関係なく人材を確保
外国語が必要
必要な能力の人材が外国人であった
事業の国際化
外国人ならではの技能・発想
日本では集まらなかったから
その他
留学生等(高度外国人材)の配置
配属部署では、
「販売・営業」が 37.7%で最も多く「生
産・製造」
、
「研究開発」
、
「システム開発・設計」と
続く一方、
「通訳・翻訳」や「貿易実務」への配属は
少なくなっています。これは、外国人の特性のみが
期待されているわけではなく、外国人の特性を生か
して、販売営業職・技術職などの職務につくことが
期待されているためです。
独立行政法人 労働政策研究・研修機構
「企業における高度外国人材の受入れと活用に関する調査」
(2013 年 5 月)より
5
販売・営業
生産・製造
研究関係
システム開発・設計
通訳・翻訳
貿易実務
総務など
商品開発・サービス開発
教育・研修
経営全般
調査・コンサルティング
金融関係
法律・会計業務
医療・保健
デザイン
その他
37.7(%)
19.0
18.4
18.0
17.7
14.4
8.9
8.5
7.9
6.9
4.9
3.3
2.3
2.0
1.3
14.1