アナリストレポート

アサンテ
(6073・東証 1 部)
2014 年 12 月 26 日
消費増税の影響が厳しく、15/3 期業績は足踏みとなろう
アップデートレポート
㈱ティー・アイ・ダヴリュ
堀部 吉胤
消費増税の影響が予想以上に厳しく上期決算は会社計画未達
15/3 期 2Q 累計(4-9 月)決算は、売上高 71.1 億円(前年同期比 1.8%
増)
、営業利益 16.8 億円(同 0.1%増)とほぼ横ばい。期初予想に対し
て売上高で 4.5 億円、営業利益で 1.3 億円、それぞれ未達となった。
消費増税による消費マインドの冷え込みが予想以上に厳しく、駆け込
み需要の反動減からの立ち直りが想定よりも遅れている。特に基盤事
主要指標 2014/12/25 現在
業の白蟻防除の新規顧客開拓に苦戦しており、これを既存顧客に対す
株
価
年初来高値
年初来安値
1,262 円
1,474 円
(2014/06/26)
833 円
(2014/02/04)
発行済株式数
12,279,100 株
売 買 単 位
100 株
時 価 総 額
15,496 百万円
予 想 配 当
32.0 円
る床下等換気システムや基礎補修などの追加販売によりカバーしてい
る構図。
通期会社業績予想は据置かれたが、下期に入っても月次売上高は芳
しくなく、15/3 期業績は会社予想を下回り、14/3 期並みにとどまると
みる。
16/3 期業績は消費増税の影響の一巡により成長軌道に戻ろう
15/3 期業績は消費増税の影響により足踏みとなりそうだが、16/3 期
(
会
予 想
社
)
E P S
120.94 円
( ア ナ リ ス ト )
実 績
P B R
1.74 倍
直前のレポート発行日
は消費増税の影響が一巡するため、増収増益基調を取り戻すだろう。
ただし、2015 年 10 月に予定されていた消費再増税が 1 年半延期され、
16/3 期には再度の駆け込み需要が見込めなくなったことなどから、
16/3 期 TIW 業績予想は前回予想から下方修正した。
労働集約型産業のため採用難が成長のボトルネックにならないか懸
念されるところだが、2014 年 4 月の東証 1 部への指定替え効果により、
予想以上に採用は順調に進展している。白蟻防除の潜在市場はラフな
ベーシック
2014/07/28
試算で約 1.5 兆円と膨大であり、中長期的に着実な成長を続けるとの
アップデート
2014/10/29
見方に変わりはない。
業
売上高
百万円
営業利益
百万円
前期比
%
経常利益
百万円
前期比
%
当期純利益
百万円
前期比
%
EPS
円
動
2014/3
2Q(4-9 月)
実
績
6,987
-
1,687
-
1,678
-
1,050
-
87.42
2015/3
2Q(4-9 月)
実
績
7,114
1.8
1,689
0.1
1,690
0.7
1,056
0.6
86.51
2014/3
通
実
績
12,924
7.0
2,570
17.5
2,566
20.2
1,378
14.4 114.26
期
向
前期比
%
績
新 ・会 社予 想
(2014 年 11 月発表)
旧 ・会 社予 想
2015/3
通
期
13,946
7.9
2,730
6.2
2,727
6.3
1,640
19.0 133.56
新・アナリスト予想
12,900
-0.2
2,500
-2.7
2,495
-2.8
1,485
7.8 120.94
旧・アナリスト予想
13,530
4.7
2,630
2.3
2,625
2.3
1,585
15.0 129.35
新・アナリスト予想
13,650
5.8
2,700
8.0
2,690
7.8
1,620
9.1 131.93
旧・アナリスト予想
14,830
9.6
2,870
9.1
2,870
9.3
1,750
10.4 142.80
(2014 年 5 月発表)
(2014 年 10 月発表)
2016/3
通
期
期初予想から変更なし
(2014 年 10 月発表)
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1
業
績
 経営環境解説
 会社概要
実質可処分所得の
減少により個人消
費は低迷
2014 年 4 月の消費増税後の個人消費は、駆け込み需要の反動減からの回
復が予想以上に遅れている。消費増税、円安によるガソリン価格や電気料金
などの上昇に賃金上昇が追い付かず、実質可処分所得が減少していることに
よるとみられる。
白蟻防除会社の売上高は、白蟻の活動が活発化し、群飛(スウォーム)な
どによって人目に付きやすくなる 4~7 月頃(特に 5 月)に多くなる。消費
増税直後に最需要期を迎えたため、白蟻防除業界は消費増税の影響を強く受
けたといえよう。また、今年は天候不順により例年ほど群飛がなかったこと
も営業上マイナスになったようだ。こうしたことから、業界トップの当社の
15/3 期 2Q 累計(4-9 月)業績が前年同期比ほぼ横ばいにとどまったほか、
上場他社も白蟻防除関連事業は低調。フランチャイズ方式でターミニックス
(害虫獣駆除)事業を展開しているダスキン(4665)の 15/3 期 2Q 累計のタ
ーミニックスの加盟店売上高は 40.8 億円(前年同期比 0.7%減)。うち、約
7 割を占める事業所市場は前年同期比 0.8%増だったが、約 3 割を占める家
庭市場(白蟻防除が中心)は同 4.8%減と苦戦した。NITTOH(名証 2 部:1738)
の 15/3 期 2Q 累計の住宅等サービス事業(白蟻防除が中心)の売上高は 5.9
億円(同 8.5%減)
。業界 2 位ながら業態転換し、新規営業を停止している
サニックスの 15/3 期 2Q 累計の HS(ホーム・サニテーション)事業の売上
高は 40.5 億円(同 22.4%減)だった。
今後、雇用・所得環境の緩やかな回復や原油価格急落に伴うガソリン価格
の低下などによる実質可処分所得の回復、2014 年 10 月 31 日の日銀の追加
金融緩和などを受けた株式市場の急反発による資産効果などを受け、消費マ
インドが好転することに期待したい。
 15/3 期 2Q 累計(4-9 月)業績解説
2Q 累計決算は、売上高 71.1 億円(前年同期比 1.8%増)
、営業利益 16.8
2Q 累計業績は前
年同期比ほぼ横ば
いにとどまり、期初
計画を下回った
億円(同 0.1%増)、経常利益 16.9 億円(同 0.7%増)、純利益 10.5 億円(同
0.6%増)とほぼ横ばいにとどまった。期初会社予想に対しては、売上高で
4.5 億円、営業利益で 1.3 億円、経常利益で 1.3 億円、純利益で 0.5 億円、
それぞれ未達。月次売上高が開示されているためサプライズはなかった。
4 月の売上高は 10.1 億円(前年同月比 4.2%減)と消費増税前の駆け込み
需要の反動や、前年 4 月の伸び率が 13.4%と IPO による宣伝効果(上場日
は 2013 年 3 月 19 日)や社員の士気の高まりを受けハードルが高くなってい
たことからマイナススタートとなった。5 月以降は前年同月比プラスに転じ
たものの、消費増税による消費マインドの冷え込みが予想以上に厳しく、回
復ペースは会社計画よりも鈍かった。
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2
業
績
14/3 期まで事業セグメントは、主に個人向けの HA(ハウスアメニティー
 会社概要
事業)と、主に飲食店やホテルなどの法人向けの TS(トータルサニテーシ
ョン)事業の 2 セグメントに分けられていたが、TS 事業は売上構成比が非
常に小さく、競争激化で拡大の可能性も乏しいため、15/3 期 1Q(4-6 月)
決算から単一セグメントに変更された。
サービス別の売上高は、基盤ビジネスの白蟻防除が 32.3 億円(前年同期
新規顧客開拓の苦
比 0.1%減)
。うち、約 6 割を占める新規が前年同期比 1.2%減、約 4 割を占
戦を既存顧客への
クロスセルでカバー
める更新(薬効期間に合わせ保証期間 5 年)が同 1.4%増。特に新規顧客開
拓に消費マインドの冷え込みの影響が強く表れた。訪問販売時の門前払いが
増えたほか、白蟻の被害が発生しても駆除を先延ばしするケースが増えたと
いう。更新も消費増税直後の 1Q(4-6 月)は更新率が低下し苦戦したが、立
ち直りは新規よりも早かった。白蟻防除の施工軒数は約 17,000 軒。期中の
料金改定はなく、1 軒当り単価は約 19 万円で前年同期比ほぼ横ばい。
白蟻防除が低調だった一方、床下等換気システムは 18.0 億円(前年同期
比 4.5%増)
、基礎補修・家屋補強は 17.5 億円(同 5.1%増)と健闘した。
施工軒数は前者が約 9 千軒、後者が約 4 千軒。床下等換気システムは、広義
の白蟻関連事業であり、売上の約半分が、白蟻防除の新規契約の際、クロス
セルしたもので、残り約半分が白蟻防除の既存顧客に対する年 1 回の定期点
検時及び更新時に追加販売したもの。新規開拓の苦戦を既存顧客への販売で
カバーした。基礎補修・家屋補強の約 9 割が基礎補修。白蟻防除とは直接関
連がないため、白蟻防除の新規契約時のクロスセルは少なく、大半は定期点
検時及び更新時に白蟻防除の既存顧客に追加販売したもの。東日本大震災を
契機にした防災意識の高まりが引続き追い風になっている。
大勢に影響は乏しいが、その他事業(旧 TS セグメント、家庭用太陽光発
電システム、住宅リフォームなど)の売上高は 3.2 億円(前年同期比 8.8%
減)
。旧 TS 事業は 1 億円強で前年同期比ほぼ横ばいだったが、太陽光発電シ
ステムが買取価格の低下を受け落ち込んだもよう。
売上総利益率は 72.2%(前年同期比 1.1pt 減)。最も利益率の高い白蟻防
売上総利益率は若
干低下ながら高水
準を維持
除の売上構成比が若干低下したこと、施工量の増加を見越して人員を増強し
たことによる労務費の増加、リフォームなどその他事業における労務逼迫を
受けた外注労務費の増加などにより、若干低下したものの高水準を維持した。
販管費は 34.4 億円(前年同期比 0.1 億円増)
。広告宣伝費を 2.5 億円(前
年同期比 0.7 億円増)と増やしたが、経費削減や営業不振によるインセンテ
ィブ(歩合給)の抑制により販管費全体では微増にとどまった。広告宣伝費
は例年、白蟻の活動が活発な 1Q に集中投下するが、消費増税前の駆け込み
需要の反動に備え今 1Q は 2.4 億円(同 0.8 億円増)と特に厚く投入した。
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3
業
績
採用環境は厳しいが、2014 年 4 月の東証 1 部への指定替え効果が大きく、
営業基盤は着実に
 会社概要
強化
採用活動は予想以上に順調。2Q 累計の期中平均人員(嘱託、パート・アル
バイトを含む)は 923 人(前年同期比 16 人増)。社員のターンオーバーがか
なり激しい業界だが、通期の期中平均人員計画 922 人(前期比 37 人増)は
達成できそうな状況。新規営業では話術や人生経験が物を言うため、新規営
業職としてシルバー層の採用を増やしているという。
4 月 16 日に和歌山支店を開設し、営業エリアは 20 都道府県となった。今
後も JA との提携を前提に関西で営業エリアを徐々に拡大していく方針。既
存の営業エリアでも JA との提携を数件増やしており、既存営業エリアの深
耕にも注力している。
半期損益計算書
(単位)百万円、%
15/3
上期
下期
上期
下期CE 下期E
売上高
6,987
5,937
7,114
6,832
5,786
(前年同期比)
1.8
15.1
▲ 2.5
白蟻防除
3,239
2,322
3,234
2,797
2,166
(前年同期比)
▲ 0.1
20.5
▲ 6.7
床下等換気システム
1,727
1,319
1,804
1,418
1,296
(前年同期比)
4.5
7.5
▲ 1.7
基礎補修・家屋補強
1,667
1,986
1,752
2,216
1,998
(前年同期比)
5.1
11.6
0.6
その他
354
308
322
403
328
(前年同期比)
▲ 8.8
30.8
6.5
売上原価
1,867
1,717
1,977
1,878
1,673
材料費
843
741
845
881
715
労務費
646
602
701
600
539
その他
376
375
430
397
420
売上総利益
5,120
4,219
5,136
4,954
4,114
販管費
3,432
3,336
3,447
3,912
3,303
人件費
2,238
2,283
2,199
2,631
2,251
その他
1,194
1,052
1,247
1,282
1,053
うち広告宣伝費
175
65
250
110
70
営業利益
1,687
883
1,689
1,041
811
(前年同期比)
0.1
17.9
▲ 8.2
営業外収益
13
34
19
na
11
営業外費用
22
29
18
na
17
支払利息
7
7
6
na
8
経常利益
1,678
888
1,690
1,037
805
(前年同期比)
0.7
16.8
▲ 9.3
特別利益
201
0
0
na
0
特別損失
116
0
20
na
0
税引前当期純利益
1,763
888
1,670
na
805
法人税等
713
559
613
na
377
当期純利益
1,050
328
1,056
584
429
(前年同期比)
0.6
78.0
30.8
(出所)決算短信、会社資料、会社ヒアリングをもとにTIW作成
(注)CEは会社予想、EはTIW予想
15/3下期CEは通期会社予想から上期実績を差引いて算出
14/3
アナリストレポート・プラットフォーム
4
業
績
 15/3 期業績予想
2Q 累計業績は期初会社業績予想を下回ったが、通期会社業績予想は据置
 会社概要
通期会社業績予
想は据置かれた
が、下期に入って
も月次動向は芳し
くない
かれた。寒さにより白蟻の活動が低下する下期で挽回することは容易ではな
いが、消費増税による消費マインドの冷え込みが時間の経過とともに和らぐ
ことが期待され、更新できなかった顧客や白蟻が発生しているにもかかわら
ず放置している家への再アプローチ、新規採用人員の戦力化、経費削減など
により、期初計画達成を目指す方針。
しかし、下期に入って月次売上高は、10 月 10.3 億円(前年同月比 2.2%
減)
、11 月 10.1 億円(同 4.5%減)と再びマイナスに転じ、4-11 月累計の
売上高は 91.6 億円(前年同期比 0.6%増)にとどまっている。10 月は 2 度
の台風襲来で実質的な営業日数が少なくなったことが響き、11 月のマイナ
スは前年同月が社内キャンペーンにより 15.8%増と高い伸びになっていた
反動による。サービス別の売上高は上期と同様の傾向が続いているもようで、
白蟻防除の新規開拓の苦戦を既存顧客に対する基礎補修や床下等換気シス
テムの販売でカバーしているようだ。今後、消費マインドの改善が進んだと
しても、前期 4Q(1-3 月)の売上高の水準が駆け込み需要で高くなっている
ため、下期の売上高が前年同期を上回るのは難しいだろう。通期の売上高は
計画の 139 億円(前期比 7.9%増)を下回り、14/3 期の 129 億円と同程度に
とどまるとみる。前回の TIW 業績予想からは表記のように下方修正となる。
人員は増加見込みだが、営業不振によるインセンティブの抑制、14/3 期
下期に計上された創業 40 周年関連費用の剥落などの経費削減で吸収し、営
業利益は概ね前期並みを確保しよう。
売上高の月次推移
(百万円)
(%)
1,600
20
売上高(左軸)
1,400
15
前年同月比
1,200
10
1,000
5
800
0
600
▲5
▲ 10
400
4 5
2013
6
7
8
9
10 11 12
(出所)会社資料をもとにTIW作成
アナリストレポート・プラットフォーム
1 2
2014
3
4
5
6
7
8
9
10 11
(年月)
5
業
績
 16/3 期業績予想
消費増税の影響一
 会社概要
巡により、再び増
収増益基調を回復
しよう
15/3 期業績は消費増税の影響から足踏みになりそうな状況だが、16/3 期
は消費増税の影響の一巡により、再び増収増益基調を取り戻そう。
当社のビジネスモデルは、まず白蟻防除で顧客を開拓し、その後の年 1
回の定期点検で顧客とのリレーションを深め、周辺商品・サービスの追加販
売を行うとともに、5 年後の白蟻防除の契約更新を図るというもの(更新率
約 4 割)
。中長期的に安定的な業容拡大を図るためには白蟻防除の新規顧客
開拓により、顧客基盤を拡大することが重要となる。白蟻防除の新規契約獲
得のためには、訪問販売時に床下調査にこぎつけることが大前提になるが、
先述のように 15/3 期は消費増税による消費マインドの冷え込みが厳しく、
門前払いや居留守により床下調査以前の段階で頓挫することが多くなって
おり、白蟻防除の売上高は前期比マイナスになるとみられる。16/3 期は消
費増税の影響が 1 年を経過して和らぐとみられ、白蟻防除は前期比増収に転
じると考える。
価格競争は特に起きておらず、当社は JA との提携契約により簡単に料金
体系を変更できないこともあり、売上総利益率に大きな変動はないだろう。
増収効果により着実な増益を確保するとみる。
ただし、2015 年 10 月に予定されていた消費再増税が 2017 年 4 月に延期
されたため、16/3 期には再度の駆け込み需要は発生しない。足元の状況も
踏まえ、TIW 業績予想は表記のように前回予想からは下方修正した。
当社は当面の目処として配当性向 30%を目指すとしており、大きな投資
が必要な業態でもないため 15/3 期に続いて増配するとみる。
 17/3 期以降の見通し
17/3 期は期末に消費再増税前の駆け込み需要が見込まれることもあり、
白蟻防除の潜在市
見通しは明るいといえよう。18/3 期業績はその反動で 15/3 期のように停滞
場は大きく、中長
期的に成長が続く
との見方に変わり
ない
する恐れがあろう。白蟻防除の潜在市場はラフな試算で約 1.5 兆円と膨大で
あり、トップ企業として中長期的に着実な成長が続くとの見方に変わりはな
い。欧米に比べて低い中古戸建住宅の流動性が改善すれば、資産価値維持の
ため白蟻防除への意識が高まると考えられ、追い風になろう。
M&A や営業譲受については、保証期間中の責任負担の問題や、クロスセル
が進んでいると追加販売の余地が少ないことなどから、可能性は低いだろう。
あくまで JA との提携拡大・深化を前提に、コンプライアンスに留意しなが
らオーガニックな成長を目指すと考える。
アナリストレポート・プラットフォーム
6
業
績
損益計算書ほか
07/8 08/8 09/3変 10/3
11/3
12/3
13/3
14/3 15/3CE
売上高
8,693 8,299 4,476 9,301
9,657 11,199 12,079 12,924 13,946
(前期比)
na ▲ 4.5
3.8
16.0
7.9
7.0
7.9
HA事業
会社概要
na
na
na
na
9,442 10,982 11,863 12,702
白蟻防除
na
na
na
na
na
4,962
5,318
5,561
6,031
(前期比)
na
na
na
na
na
na
7.2
4.6
8.5
床下等換気システム
na
na
na
na
na
2,329
2,774
3,046
3,222
(前期比)
na
na
na
na
na
na
19.1
9.8
5.8
基礎補修・家屋補強
na
na
na
na
na
3,148
3,357
3,653
3,968
(前期比)
na
na
na
na
na
na
6.6
8.8
8.6
その他
na
na
na
na
na
543
412
441
725
TS事業
na
na
na
na
214
216
215
221
売上原価
na
na
na
na
2,688
3,092
3,345
3,584
3,855
材料費
na
na
na
na
1,111
1,342
1,445
1,584
1,726
労務費(①)
na
na
na
na
959
1,060
1,198
1,248
1,301
その他
na
na
na
na
618
690
701
751
827
売上総利益
na
na
na
na
6,969
8,107
8,733
9,339 10,090
販管費
na
na
na
na
5,631
6,177
6,545
6,768
7,359
人件費(②)
na
na
na
na
na
4,160
4,475
4,521
4,830
その他
na
na
na
na
na
2,017
2,069
2,246
2,529
うち広告宣伝費
na
na
na
na
na
na
na
240
360
営業利益
na
na
na
na
1,338
1,929
2,188
2,570
2,730
(前期比)
na
na
na
na
na
44.2
13.4
17.5
6.2
HA事業
na
na
na
na
2,345
3,053
3,346
3,757
TS事業
na
na
na
na
7
7
3
6
連結調整
na
na
na
na ▲ 1,014 ▲ 1,131 ▲ 1,160 ▲ 1,192
営業外収益
na
na
na
na
17
25
31
47
na
営業外費用
na
na
na
na
53
54
84
51
na
支払利息
na
na
na
na
33
25
19
14
na
経常利益
423
281 ▲ 13 902
1,301
1,900
2,135
2,566
2,727
(前期比)
na ▲ 33.6
44.2
46.0
12.4
20.2
6.3
特別利益
na
na
na
na
0
0
0
201
na
特別損失
na
na
na
na
43
24
0
116
na
税引前当期純利益
na
na
na
na
1,258
1,876
2,135
2,651
na
法人税等
na
na
na
na
587
871
930
1,272
na
当期純利益
220
103 ▲ 19 495
670
1,005
1,205
1,378
1,640
(前期比)
na ▲ 53.2
35.4
50.0
19.9
14.4
19.0
EPS(円)
21.0
9.8 ▲ 1.8 47.2
63.9
95.7
114.4
114.3
133.6
DPS(円)
10.0
10.0
6.0 10.0
12.0
15.0
20.0
25.0
32.0
期末従業員数(人)
HA事業
TS事業
全社(共通)
総人件費(①+②)(百万円)
売上高総人件費率(%)
売上総利益率(%)
売上高経常利益率(%)
ROE(%)
719
na
na
na
na
na
na
4.9
7.0
692
na
na
na
na
na
na
3.4
3.3
731
na
na
na
na
na
na
▲ 0.3
▲ 0.6
761
na
na
na
na
na
na
9.7
14.3
801
na
na
na
na
na
72.2
13.5
16.6
876
na
na
na
5,220
46.6
72.4
17.0
20.5
916
843
24
49
5,673
47.0
72.3
17.7
17.2
884
805
27
52
5,770
44.6
72.3
19.9
16.9
要約貸借対照表ほか
総資産
8,228 7,838 7,578 7,528
7,401
8,820 10,643 12,006
現預金
na
na
na
na
896
1,957
3,560
4,955
有利子負債
na
na
na
na
1,626
1,455
1,299
1,192
(ネット有利子負債)
na
na
na
na
730 ▲ 502 ▲ 2,261 ▲ 3,763
自己資本
3,165 3,160 3,021 3,461
4,033
4,913
6,994
8,154
自己資本比率(%)
38.5
40.3
39.9 46.0
54.5
55.7
65.7
67.9
BPS(円)
301.5 301.0 287.8 329.7
384.1
467.9
584.5
668.7
(出所)決算短信、有価証券報告書、上場時目論見書、会社資料、会社ヒアリング
(注)CEは会社予想、EはTIW予想
15/3期からセグメントが統一。旧TS事業はその他に含まれる
09/3期は7カ月の変則決算(赤字なのはこのため)
期末従業員数には嘱託、パート・アルバイトを含まず
ROEは期末自己資本をもとに算出
アナリストレポート・プラットフォーム
na
6,132
44.0
72.4
19.6
na
(単位)百万円、%
15/3E
16/3E
12,900 13,650
▲ 0.2
5.8
5,400
5,700
▲ 2.9
5.6
3,100
3,300
1.8
6.5
3,750
4,000
2.7
6.7
650
650
3,650
3,810
1,560
1,660
1,240
1,300
850
850
9,250
9,840
6,750
7,140
4,450
4,740
2,300
2,400
320
300
2,500
2,700
▲ 2.7
8.0
30
30
35
40
14
15
2,495
2,690
▲ 2.8
7.8
0
0
20
0
2,475
2,690
990
1,070
1,485
1,620
7.8
9.1
120.9
131.9
32.0
37.0
905
5,690
44.1
71.7
19.3
16.1
930
6,040
44.2
72.1
19.7
15.6
(単位)百万円
na 13,000 13,700
na
4,700
4,900
na
1,300
1,500
na ▲ 3,400 ▲ 3,400
na
9,246 10,412
na
71.1
76.0
na
753.0
847.9
7
(出所)㈱QUICK
上記チャート図の一部又は全部を、方法の如何を問わず、また、有償・無償に関わらず第三者に配布してはいけません。
上記チャート図に過誤等がある場合でも㈱QUICK 社及び東京証券取引所は一切責任を負いません。
上記チャート図の複製、改変、第三者への再配布を一切行ってはいけません。
2012/3
株 価 推 移
2013/3
2015/3 予
(アナリスト)
2014/3
株価(年間高値)
円
13 年 3 月上場
1,195
1,079
-
株価(年間安値)
円
13 年 3 月上場
845
766
-
月間平均出来高
百株
13 年 3 月上場
81,071
13,715
-
売
上
高
百万円
11,199
12,079
12,924
12,900
営
業
利
益
百万円
1,929
2,188
2,570
2,500
経
常
利
益
百万円
1,900
2,135
2,566
2,495
百万円
1,005
1,205
1,378
1,485
業 績 推 移
当 期 純 利 益
E
P
S
円
95.72
114.42
114.26
120.94
R
O
E
%
22.5
20.2
18.2
16.1
流動資産合計
百万円
3,797
5,589
7,204
-
固定資産合計
百万円
5,023
5,054
4,802
-
資
百万円
8,820
10,643
12,006
-
産
合
計
貸借対照表
流動負債合計
百万円
2,507
2,252
2,560
-
主 要 項 目
固定負債合計
百万円
1,399
1,397
1,292
-
負
百万円
3,907
3,649
3,852
-
株主資本合計
百万円
4,897
6,946
8,154
-
純 資 産 合 計
百万円
4,913
6,994
8,154
-
営業活動による CF
百万円
1,430
1,060
1,559
-
投資活動による CF
百万円
-47
-73
155
-
財務活動による CF
百万円
-322
615
-319
-
現金及び現金同等
物の期末残高
百万円
1,957
3,560
4,955
-
キャッシュフ
ロー計算書
主 要 項 目
債
合
計
アナリストレポート・プラットフォーム
8
リ
ス
ク
分
事
業
関 会社概要
す る リ

析
に
ス ク
 事業に関するリスク
 営業活動は訪問販売を基本とするため、特定商取引法(特商法)違反によ
り行政処分を受けた場合、信用を失う恐れ。特商法は、悪質リフォーム業者
問題を受け 2008 年に大改正され、訪問販売の再勧誘の禁止や過量販売規制
など消費者保護の強化が図られている。
 女性の就業率の高まりにより、訪問販売時に不在のケースが増加する可能
性。実際、在宅率は低下傾向にあるもよう。
 顧客の大半は個人のため、雇用・所得環境が悪化した場合は需要が顕在化
しにくい。消費増税も同様に需要の顕在化にマイナス要因。
 いわゆる 3K 職種であり、人材確保が難しく、また離職率も比較的高い。
景気回復により雇用環境が好転するとこうした傾向が強まる恐れがある。
 人口減少や、木造住宅からプレハブ住宅への建替えやマンションへの引越
しの増加、あるいは、新築時の白蟻対策が進展すると、長期的に市場が縮小
する恐れがある。
 価格競争の激化。
 個人情報漏えいにより信用を失う恐れ。
 施工事故の発生(ただし、過去に目立った事故はない)
。
 政府が進める JA 改革により、当社と農協との提携契約に何らかの影響を
受ける可能性(ただし、マイナスの影響は考えにくい)
。
業
関
す
界
る リ
に
ス ク
 業界に関するリスク
 同業大手他社が特商法違反により行政処分を受けたり、悪質な訪問販売手
法がメディアで取り上げられたりして、業界の信用が低下する恐れ。かかる
場合には、当社にも影響が及ぶ可能性がある。
 高齢化の進展は特商法違反のリスクが高まる要因といえる。
 消費者保護の流れから特商法改正で一段と規制が強化される可能性。
アナリストレポート・プラットフォーム
9
デ ィ ス ク レ ー マ ー
1.本レポートは、株式会社東京証券取引所(以下「東証」といいます。
)が実施する「アナリストレポー
ト・プラットフォーム」を利用して作成されたものであり、東証が作成したものではありません。
 会社概要
2.本レポートは、本レポートの対象となる企業が、その作成費用を支払うことを約束することにより作
成されたものであり、その作成費用は、当該企業が東証に支払った金額すべてが、東証から株式会社テ
ィー・アイ・ダヴリュ(以下「レポート作成会社」といいます。
)に支払われています。
3.本レポートは、東証によるレビューや承認を受けておりません(ただし、東証が文面上から明らかに
誤りがある場合や適当でない場合にレポート作成会社に対して指摘を行うことを妨げるものではありま
せん)
。
4.レポート作成会社及び担当アナリストには、この資料に記載された企業との間に本レポートに表示さ
れる重大な利益相反以外の重大な利益相反の関係はありません。
5.本レポートは、投資判断の参考となる情報の提供を唯一の目的として作成されたもので、有価証券の
取引及びその他の取引の勧誘又は誘引を目的とするものではありません。有価証券の取引には、相場変
動その他の要因により、損失が生じるおそれがあります。また、本レポートの対象となる企業は、投資
の知識・経験、財産の状況及び投資目的が異なるすべての投資者の方々に、投資対象として、一律に適
合するとは限りません。銘柄の選択、投資判断の最終決定は、投資者ご自身の判断でなされるようにお
願いいたします。
6.本レポート作成にあたり、レポート作成会社は本レポートの対象となる企業との面会等を通じて、当
該企業より情報提供を受けておりますが、本レポートに含まれる仮説や結論は当該企業によるものでは
なく、レポート作成会社の分析及び評価によるものです。また、本レポートの内容はすべて作成時点の
ものであり、今後予告なく変更されることがあります。
7.本レポートは、レポート作成会社が信頼できると判断した情報に基づき記載されていますが、東証及
びレポート作成会社は、本レポートの記載内容が真実かつ正確であり、そのうちに重要な事項の記載が
欠けていないことやこの資料に記載された企業の発行する有価証券の価値を保証又は承認するものでは
ありません。本レポート及び本レポートに含まれる情報は、いかなる目的で使用される場合におきまし
ても、投資者の判断と責任において使用されるべきものであり、本レポート及び本レポートに含まれる
情報の使用による結果について、東証及びレポート作成会社は何ら責任を負うものではありません。
8.本レポートの著作権は、レポート作成会社に帰属しますが、レポート作成会社は、本レポートの著作
権を東証に独占的に利用許諾しております。そのため本レポートの情報について、東証の承諾を得ずに
複製、販売、使用、公表及び配布を行うことは法律で禁じられています。
<指標の説明について>
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参照 URL ⇒ http://www.tse.or.jp/listing/analystreport/index.html
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