ちゅうおうかい通信第１９２号平成２６年１２月２２日発行 ◆新・事業承継税制についてご案内平成２５年度税制改正で事業承継税制（非上場株式の相続税・贈与税の納税猶予制度）の要件変更・拡充がなされ、平成２７年１月より施行されます。従来よりも中小企業の皆さまにご活用いただきやすくなります！【事業承継税制とは？】中小企業の後継者の方が、現経営者から会社の株式を承継する際の、相続税・贈与税の納税が猶予される（相続：８０％分、贈与：１００％分）制度です。【税制改正のポイント】 ① 親族外承継の対象化～親族に限らず適任者を後継者に納税猶予の要件として、後継者は「現経営者の親族」に限定されていましたが、「親族外承継」も対象となります。 ② 雇用８割維持要件の緩和～毎年の景気変動に配慮「５年間毎年」雇用の８割以上維持とした要件を、「５年間平均」雇用の８割以上維持と要件緩和。景気変動に配慮した形となります。 ③ 納税猶予打ち切りリスクの緩和～利子税負担を軽減、並びに事業の再出発に配慮納税猶予の要件を満たせず納税猶予打ち切りの際は、納税猶予額に加え利子税の支払いが必要でしたが、改正により承継５年超の場合には、事業承継期間（５年間）の利子税を免除することとなります。また、相続・贈与から５年後以降、後継者の死亡又は会社倒産の場合、納税免除となっていますが、民事再生・会社更生・中小企業再生支援協議会での事業再生の際にも、納税猶予額を再計算し、一部免除することとなります。 ④役員退任要件の緩和～現経営者の信用力を活用税制適用のため、現経営者は贈与時に「役員」を退任することが求められていましたが、改正税制施行後は、「役員」退任要件が「代表者退任」要件に変更されます（有給役員として残留可）。 ⑤債務控除方式の変更～債務の相続があっても株式の納税猶予をフル活用できるように猶予税額の計算で現経営者の個人債務・葬式費用を株式から控除するため、猶予税額が少なく算出されていましたが、現経営者の個人債務・葬式費用を株式以外の相続財産から控除する形となります。【お問い合わせ先】関東経済産業局産業部中小企業課ＴＥＬ：０４８-６００-０３２３ ◆新潟県の最低賃金、時間額７１５円となっています平成２６年１０月４日から、年齢に関係なく、パートや学生アルバイトなどを含め、すべての労働者に適用される最低賃金額が「時間額７１５円」に改定されています。また特定最低賃金も下記の通り改正されます。特定（産業別）最低賃金最低賃金額効力発生年月日電子部品・デバイス・電子回路、電気機械器具、情報通信機械器具、製造業(電球製造業８２２円（時間額）平成２６年１２月２８日及び電気計測器製造業を除く) 各種商品小売業(衣食住にわたる商品を小売する百貨店、総合スーパー等) ７７３円（時間額）平成２６年１２月２１日自動車(新車)、自動車部分品・附属品小売業８２７円（時間額）平成２６年１２月２０日特定最低賃金の「適用除外業務及び年齢」等、詳しくは下記サイトをご覧ください。 http://niigata-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/hourei_seido_tetsuzu ki/tingin_kanairoudou/chingin.html 【お問い合わせ先】新潟労働局労働基準部賃金室ＴＥＬ：０２５-２８８-３５０４ ◆経営者保証ガイドラインセミナー・個別相談会のご案内個人保証なしで金融機関から融資を受けたり、早期に事業再生や廃業を決断した際に一定の生計費を残すことなどを検討することを決めた経営者保証ガイドラインができました。この度、ガイドライン利用の際のポイントの説明、並びに個別に専門家からのアドバイスを受けられるセミナー・個別相談会が新潟市内で開催されます。なお、個別相談会につきましては、セミナーに参加された中小企業・小規模事業者に限られますのでご注意ください。【日程】平成２７年１月２０日（火）【開催時間】１３：３０～【】コープシティ花園ガレッソ（新潟市中央区花園１丁目２番２号）】無料【会参場加費【参加対象者】中小企業・小規模事業者・支援機関・士業等【募集人数】４０名 ※先着順。定員に達し次第締め切らせて頂きます。【独立行政法人中小企業基盤整備機構主催】【申込方法】ホームページをご覧ください。 http://keieishahosho.smrj.go.jp 【お問い合わせ先】経営者保証ガイドラインセミナー事務局担当：鈴木、浅川ＴＥＬ：０３-５９１３-６３８２以上の情報は、当会が行政等関係機関の提供する情報から会員の皆さんに有用であると思われる情報をピックアップし作成していますが、当会はその正確性・確実性を保証するものではありません。各情報に係る詳細につきましては、必ず、情報元である行政等各機関にご確認ください。