5 男女間の暴力

■ 第1章 和歌山県の男女共同参画の状況 ■
5 男女間の暴力
(1) ドメスティック・バイオレンス(DV)に関する相談状況
1,800
1,600
1,400
1,200
1,120
1,000
件
数 800
1,225
1,084
1,296
1,235
1,504
1,419
920
804
600
671
400
200
1,294
506
429
233
63
50
0
H12
265
159
H13
H14
221
H15
456
302
268
300
272
H16
240
H17
男女共同参画センター
H18
H19
H20
H21
H22
220
H23
154
H24
103
H25
年度
子ども・女性・障害者相談センター
資料:子ども未来課、青少年・男女共同参画課調べ
※ドメスティック・バイオレンス(DV):
英語の「domestic violence(家庭内の暴力)」をカタカナで表記したもので、明確な定義はないが、近年、国内では主に「配偶者や
恋人などから加えられる暴力」という捉え方で使用している。
★ポイント★
◇ 県男女共同参画センター及び県子ども・女性・障害者相談センターにおけるDVに関する相談
件数 は、「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律」が施行された平成13
年度以降大幅に増加し、平成18年度以降は横ばいになっている。
◇ 平成25年度の相談件数は、1,522件あり、前年度より136件減少している。
(2) 子ども・女性・障害者相談センターにおける一時保護状況
120
100
16
18
9
80
件
数
17
14
12
72
72
22
24
88
85
12
11
18
11
60
34
40
66
14
45
20
87
84
9
70
70
H20
H21
65
58
37
25
0
8
H11
H12
H13
H14
H15
H16
H17
DV
H18
H19
H22
H23
H24
H25
年度
その他
資料:子ども・女性・障害者相談センター調べ
★ポイント★
◇ 県子ども・女性・障害者相談センターにおける平成25年度の一時保護件数は、全体で109件
となり、前年度よりも1件減少した。DV被害者も前年度より3件減少した。
23
■ 第1章 和歌山県の男女共同参画の状況 ■
(3) DV(殺人、傷害、暴行等)の検挙件数
4,300
80
76
70
4,103
4,000
66
60
3,000
件
数 2,500
2,346
(
43
)
全 2,000
国
1,500
1,367
1,060
1,658
42
件
数
県
30
20
19
15
1,650
1,581
40
1,094
1,000
500
1,525
50
2,424
)
3,500
(
4,500
21
19
18
10
15
13
0
0
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
和歌山県
全国
資料:和歌山県警察本部 生活安全企画課調べ
★ポイント★
◇ 平成25年の県におけるDV検挙件数は76件、全国では4,300件となっている。
◇ 平成24年と25年を比べると、県では10件増加し、全国では197件増加している。
(4) 男女雇用機会均等法に関する相談状況
平成24年
相談内容の内訳(276件)
ポジティブ
アクション
0.4%
母性健康管理
5.8%
その他
6.2%
募集・採用
7.6%
平成25年
相談内容の内訳(174件)
配置・昇進・
降格・教育
訓練等
2.5%
ポジティブ
アクション
1.7%
母性健康管理
13.8%
婚姻・妊娠・
出産等を理由
とした不利益
取り扱い
4.7%
その他
16.7%
募集・採用
10.9%
配置・昇進・
降格・教育
訓練等
3.4%
婚姻・妊娠・
出産等を理由
とした不利益
取り扱い
13.2%
セクシュアル・
ハラスメント
40.2%
セクシュアル・
ハラスメント
72.8%
※四捨五入の結果、個々の比率の合計が100%にならない。
資料:和歌山労働局調べ
★ポイント★
◇ 平成24年と25年を比べると、相談件数は102件減少している。相談内容では「セクシュアル・
ハラスメント」についての相談割合が32.4ポイント減少し、それ以外の内容が増加している。
24
■ 第1章 和歌山県の男女共同参画の状況 ■
(5) メディアにおける性や暴力表現についての考え
0
20
40
60
80
(2LA%)
37.7
社会全体の性に関する道徳観・倫理
社会全体の性に関する道徳観・倫理
観が損なわれている
観が損なわれている
36.6
39.1
35.0
そのような表現を望まない人や子ど
そのような表現を望まない人や子ども
もの目に触れないような配慮が足り
ない
の目に触れないような配慮が足りない
38.5
30.4
1
女性(または男性)の性的側面を過度
女性(または男性)の性的側面を過
に強調するなど、いき過ぎた表現が目
度に強調するなど、いきすぎた表現
立つ が目立つ
29.8
26.4
34.6
21.1
21.0
26.4
29.8
35.0
37.7
38.5
36.6
34.6
30.4
39.1
10.1
8.4
21.5
0.6
12.4
11.7
4.7
14.2
3.1
7.0
6.6
5.7
8.3
7.5
全体(N=1248)
女性(N=704)
男性(N=517)
凡例ダミー
21.1
女性に対する暴力、犯罪を助長する
女性に対する暴力、犯罪を助長する
おそれがある
21.0
21.5
10.1
女性のイメージや男性のイメージに
女性のイメージや男性のイメージに
ついて偏った表現をしている
ついて偏った表現をしている
8.4
12.4
0.6
その他その他
0.6
0.6
4.7
特に問題はない
特に問題はない
3.1
7.0
11.7
わからない
わからない
14.2
8.3
6.6
無回答無回答
5.7
7.5
資料:和歌山県「男女共同参画に関する県民意識調査」H22年度
★ポイント★
◇ 男女ともに、「社会全体の性に関する道徳観・倫理観が損なわれている」、「そのような表現を
望まない人や子どもの目に触れないような配慮が足りない」という意見が3割以上となっている。
◇ 「女性(または男性)の性的側面を過度に強調するなど、いき過ぎた表現が目立つ」では、女性
より男性の方が割合は高くなっている。
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■ 第1章 和歌山県の男女共同参画の状況 ■
(6) 性犯罪や配偶者からの暴力をなくすために必要なこと
0
20
40
60
80
57.0
警察に被害届を出しやすい
警察に被害届を出しや
環境をつくる
54.8
すい環境をつくる
0
20
40
80
(MA%)
(MA%)
33.7
捜査や裁判等の過程で被
捜査や裁判等の過程で被害者
の心情等に配慮する
害者の心情等に配慮する
35.1
59.8
過激な内容の雑誌、ビデ
過激な内容の雑誌、ビデオ、
ゲームソフト等の販売や貸し
オ、ゲームソフト等の販
出しを制限する
売や貸し出しを制限する
60
31.7
48.3
51.4
44.3
30.8
暴力や性に関する意識変
暴力や性に関する意識変革の
革のための啓発をする
ための啓発をする
27.3
35.4
被害者のための窓口や相
被害者のための窓口や相談所、
談所、保護施設を充実さ
保護施設を充実させる
せる
学校における男女平等や
学校における男女平等や性に
性についての教育を充実
ついての教育を充実させる
させる
47.0
46.9
47.8
29.6
加害者に対するカウンセ
加害者に対するカウンセリン
リングや更正プログラム
グや更正プログラムなどを
実施する
などを実施する
31.8
26.9
43.1
41.2
45.6
15.8
被害者を支援し、暴力に
被害者を支援し、暴力に反対
反対する住民運動を盛り
する住民運動を盛り上げる
42.9
犯罪の取り締まりを強
犯罪の取り締まりを強化する
化する
家庭における男女平等や
家庭における男女平等や性に
性についての教育を充実
ついての教育を充実させる
させる
12.9
上げる
19.3
41.3
45.5
37.0
2.6
その他
その他
2.3
3.1
36.5
を強化する
法律、制度の制定や見直しを
法律、制度の制定や見
行う
直しを行う
35.4
33.
30.
27.
31.
35.
29.
15.
26.
12.
19.
2.6
2.3
4.3
3.1
5.1
3
7
1全体
4
5.0
4.0
6
8
6.2
9
98
3
(N=1248)
女性
(N=704)
37.9
4.3
テレビ・新聞・雑誌など
テレビ・新聞・雑誌などの
メディアが性・暴力表現に
のメディアが、性・暴力
ついての倫理規定を強化す
表現についての倫理規定
る
1
わからない
わからない
36.8
5.1
男性
(N=517)
凡例ダミー
3.1
33.8
5.0
33.8
32.4
無回答
無回答
4.0
6.2
35.6
資料: 和歌山県「男女共同参画に関する県民意識調査」H22年度
★ポイント★
◇ 「警察に被害届を出しやすい環境をつくる」という意見が、男女ともに5割以上と最も高い。
◇ 全ての項目で、男女間に大きな差はみられない。
26