若松英輔の「読むと書く」特別講座 ――能楽師 安田登さんをお迎えして 2014年6月4日 於:東京堂ホール 能楽師安田登さんによる能の講義。日常身近でない能や古文を、どのように味わい親しむものか、その深く豊かな世界の一端 を垣間見させていただいた時間でした。安田さんと共に舞台に上る機会が多いという、チェリストの新井光子さんの独奏を一曲 聴いたあとに照明を落として、安田さんと新井さんの共演による、「夢十夜(第三夜)」の舞の上演。漱石が能の形式を踏まえて 書いた「夢十夜」の情景が現出し、部屋全体、そして私たちの精神がその世界に浸食されていくような稀有な体験となりました。 これを機会として、能や古文に関心を抱き、能楽堂に足を運んでみようと思った受講生も多いのではないでしょうか。
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