鉄筋コンクリート構造 (藤井クラス) 第7回宿題

鉄筋コンクリート構造 (藤井クラス) 第7回宿題
提出期日:2014年11月25日(火) 9:00
今回の講義を聞いて,下記の問いに解答せよ(解答は,考え方のプロセスがわかるように記載
せよ(板書を参照に記述のこと))
【問】 下に示す梁(講義での例の梁断面と違うので注意!)の短期許容モーメントとその時の曲率を以下の手順により求めよ。
2
S(N/mm )
2
C(N/mm )
24
345
16
215
短期
長期
短期
長期
8
EC = 16.0x103N/mm2
0
1
2
ES = 205x103N/mm2
3
(x10-3)
0
(x10-3)
1.05 1.68
C
xn
xn / 3
C
xn
CC
xn
D = 600mm
d = 540mm
主筋:4-D22
(at = 1548mm2)
j = d - xn / 3
d - xn
(d - xn)
TS
b = 400mm
(1) 鉄筋がコンクリートより先に許容応力度に達すると仮定して計算する。このときの鉄筋のひずみ度(
て,曲率 を中立軸位置xnの関数で表せ.
ヒント:図(d)より,鉄筋のひずみ度を とおくと右式で表すことができる: ε s = φ ( d − xn )
学年
学籍番号
氏名
sy
= 1.68x10-3)を用い
(2) 圧縮縁でのひずみ度は曲率 と中立軸位置xnを用いて xnと表すことができる.このとき,圧縮縁でのコンクリートの応力度は
これにヤング係数EC = 16 x103N/mm2を乗じることにより得られる.従って,コンクリートが負担する圧縮力CCは下の式で表され
る.これを用いて,CCをxnを用いて表せ.加えて,鉄筋の応力度が短期許容応力度(ft = 345N/mm2)に達しているときの引張力
TSを求めよ.
CC =
b ⋅ xn
( ECφ xn ) , TS = at ⋅ ft
2
(3) (2)で求めたコンクリートが負担する圧縮力CCと鉄筋による引張力TSが釣り合うという条件で,中立軸位置xnを求めよ.
ヒント:力の釣合条件は N = CC − TS = 0
(4) (3)で求めた中立軸位置xnを用いて,曲率 を求めよ.
(5) (4)の結果より,圧縮縁でのひずみ度 cを求めよ.また,これがコンクリートの短期許容応力度時のひずみ度(= 1.0x10-3)より
小さいことを示せ.
(6) 圧縮力の重心位置は圧縮縁からxn / 3の位置となるため,応力中心間距離jは下式より得られる.これを用いて,梁の短期許
容曲げモーメントを求めよ.
j=d−
xn
3