YRP 研究開発推進協会、WSN 協議会と Wi-SUN Alliance の間の Wireless Smart Utility Network 技術の普及と発展に関する覚書の調印について 1.調印日 2015 年 1 月 7 日(水) 2.調印者 ・YRP 研究開発推進協会 ・ワイヤレススマートユーティリティネットワーク利用促進協議会(WSN 協議会) ・Wi-SUN Alliance 3.協力項目 YRP 研究開発推進協会、 WSN 協議会と Wi-SUN Alliance の3者は、 Wireless Smart Utility Network(以下「Wi-SUN」という。 )技術の発展と普及に向け、以下の内容等に関して、必 要に応じて協力する。 ・共同セミナーや共同プロジェクトの実施 ・人事交流、相互訪問 ・技術情報、参照データ及びアプリケーションプロファイル等の交換 ・ロゴの相互利用 4.調印に至った経緯 Wi-SUN は、これまでのデータ伝送の課題を解決するため、横須賀リサーチパーク内に 位置する独立行政法人情報通信研究機構(以下「NICT」という。 )ワイヤレスネットワー ク研究所で開発された横須賀発祥の IEEE 規格の無線通信技術である。同規格の活用推進 は、NICT がオリジナルメンバとして参画する Wi-SUN Alliance が担っている。 一方、YRP 研究開発推進協会は、その第 4 期中期計画おいて、携帯電話に並ぶ重要課題 として Wi-SUN の利用促進を位置付けている。その実現に向け、2014 年 5 月、同協会内 に WSN 協議会を設立し、スマートメータのみならず、各種の業務分野における実証実験 から社会実装に向けて推進していくための機能整備・誘致等を行い、もって、YRP の発展 につなげようとしている。 Wi-SUN に関して、ハードレイヤから規格の活用推進を担う Wi-SUN Alliance と、業務 アプリケーションレイヤから規格の活用推進を担う YRP 研究開発推進協会及び WSN 協議 会は、相互に連携することで爆発的なシナジー効果をもたらすとの共通認識から MOU の 調印に至ったものである。 5.各機関について (1)YRP 研究開発推進協会 YRP 研究開発推進協会は、1997 年 10 月にオープンした国際的なモバイル通信技術の 研究開発拠点である横須賀リサーチパークにおいて、150 を超える会員企業・団体のため、 共同研究の推進、シンポジウム・セミナーの開催等、様々な研究支援事業を展開している。 2014 年 9 月現在、163 社が加盟。会長は甕昭男。 (2)ワイヤレススマートユーティリティネットワーク利用促進協議会(WSN 協議会) WSN 協議会は、Wi-SUN 技術及びその実用のための関連技術について、普及・利用及 びその技術を活用した事業開発を促進することで ICT 産業の発展及びソーシャル ICT の推 進に貢献することを目的として、2014 年 5 月に YRP 研究開発推進協会内に設立された。 Wi-SUN 技術、ビッグデータ利活用技術等の利用及び事業化に当たっての課題解決のため の検討、国際的な展開のための戦略の検討、YRP における事業の拠点化の検討等を行い、 それに基づく事業展開の支援活動等を行う。 2014 年 10 月現在、 66 社が加盟。会長は NICT 理事でもある富田二三彦。 (3)Wi-SUN Alliance IEEE 802.15.4g に 基づくメータ/センサー/モニタ用無線機の相互接続性を確保する ため、2011 年に立上げられた組織。新しい Wi-SUN アプリケーションや製品の展開、開 かれた国際標準規格化、ユーザ教育や産業へのアウトリーチ、周波数の割当てに関する当 局へのロビー活動等も行っている。 2014 年 5 月 現在、 50 社 が加盟。議長は Phil Beecher (IEEE802.15.4g 議長) 。
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