第4章 コンディション・チェック 第25条(CCSの記載条件と検査方法)CCS=コンディション・チェック・シート 1. 車両データのCCS記載条件 車種名 認定型式 初度登録 車検期限 排気量 エンジン ミッション 駆動 乗車定員 最大積載量 色コード 指定/類別 車歴 リサイクル料 登録№ 車台№ 走行距離 ㎞ 不明・タコ一体 交換 不明 ◇製造年度にかかわらず、車検証の初度登録年月(車検証に記載のない不足データは追加します)を記載します。 ガソリン 軽油 AT MT 2WD 4WD ◇最大定員を記載します。 ◇車体色は記載しません。 電気 LPG その他 その他 ハイブリッド CNG その他 ①グループAは、カラーコードを記載します。 ②グループBは、カラーコードを記載しません。CCS画像で確認するものとします。 レンタカー 事業用 ◇預託の有無及び預託金額合計を記載します。 ◇走行kmを記載します。 但し、構内移動で表示距離より多い場合があります。 ◇不明・タコ一体は、タコグラフ一体型をメーター不明とし、記載します。 保証書 記録簿 検付自賠責 承認請求書 ◇保証印及び記載の車台№のみを確認します。 ◇記載の車台№のみを確認します。 ◇記載の車台№のみを確認します。 ◇記載の車台№のみを確認します。 PW(運転席) PW(助手席) ◇CCSの枠内にある装備品に○印をします。 AC PS サンルーフ NAVI 革シート 2. 損傷の検査方法 (1) 登録ナンバーの用途区分により、グループA・Bの2種に分けるものとします。 グループ 対象車種 用途№ A 3・5・7 すべての損傷サイズを検査対象とします 乗用系 B 4・1・2 小キズ(E、U1、A1、S1)を検査対象外とします。 貨物系 バス 8 ベース車両に合わせます。 特種 (2) グループAは下図の全項目を検査対象とし、グループBは赤文字の検査を行いません。 損傷 損傷 サイズは(㎝) 割れ 線キズ 凹 サイズ エクボ E ガラス サビ 修復 腐食 10未 10~ 20~ 全て 10未 10~ 20~ 10未 10~ 10未 10~ U1 U2 U3 U3 A1 A2 A3 S1 S2 C1 C2 ヒビ 塗装 G P 押され 修理跡 交換跡 ゆがみ 曲がり W X U 記号 ■修復歴の複合損傷 ⇒ UW ▼ S C P A1-3 U3 U UW UX UX WXU は、外装損傷及び修復歴を兼用します。 赤枠の WXU WXU 表面的なサビ 浮き、穴などの内部まで腐っているもの 吹付塗装によるリペイント タッチペイントなどは、線キズ共用の A1~A3 を記載 バンパーなどの割れも含む 修復歴の押され、歪み、曲がりの何れかを言います。 修復跡に、さらに損傷がある場合 交換跡に、さらに損傷がある場合 (3) “外装損傷の部位”の記載方法 ① CCSパネル毎の枠、上段に UCASE UCASE から1個、下段に XWP XWP から1個を、左から優先順に記載します。(サイズ優先も左から) UCASE XWP ② 同パネルに、2個以上の損傷は、2番以下を記載しません。(U3とC2 がある場合、U3 のみを記載します) U3 ◇損傷 (U3が優先・・・E) X ◇修復跡 (Xが優先・・・P) U サイズ 3-1 X C A S 2-1 3-1 2-1 W P E (4) “修復歴の部位”の記載方法 ① CCS修復歴の部位に、損傷記号を記載します。 ② 修復歴に含まれない部位、コアサポート、サイドメンバー突起部、バックパネルは、位置的に修復歴の車体図に含みます。 (5) 下記項目は検査しません。(クレーム対象外です) ① 製造年月日(国産車及び輸入車) ② 輸入区分(正規代理店車及び並行車) ③ ミッションの変速数(AT、MTのみを記載します) ④ タイヤのミゾヤマ ⑤ スペアタイヤの種類(ドライ、スタッドレスの区分) ⑥ ガラスの薄ヒビ、すり傷、飛石、ワイパー跡 ⑦ ホイールカバーのキズ、割れ ⑧ ドアミラーのキズ ⑨ アルミホイールのキズ ⑩ ハンドルのスレ ⑪ 看板ステッカーを剥がした糊跡 ⑫ 純正リモートコントロール・ワイヤレスキーの不搭載 ⑬ 整備履歴の情報 3. 修復歴の部位及び車体図 修復歴の部位名 修復歴の部位 ◆修復歴ではない項目 ◆ ◆コアサポート ◆サイドメンバー突起部 ◆ ◆ F・クロスメンバー F・インサイドパネル F・サイドメンバー Aピラーインナー ダッシュパネル フロントフロア 外装損傷の部位 ◆Aピラー外板 Bピラーインナー ルーフパネル センターフロア フロアサイドメンバー サイドシルインナー Cピラーインナー セットバック ◆Bピラー外板 ◆サイドシル外板 ◆Cピラー外板 R・インサイドパネル R・サイドメンバー Dピラーインナー トランクフロア R・クロスメンバー ◆Dピラー外板 ◆ ◆バックパネル 4. 損傷ポイント数 損傷状況のポイント数を記載します。ポイント数の計算方法は、次の通りです。 ① 損傷の基準ポイント数から、“走行距離と経過月数によるデータ減点”及び“外装減点”を行います。 ② 内装の減点は行いません。 ③ 修復歴車には、記載しません。 ④ 本損傷ポイント数は、smap独自の数値であり、一般のオークション会場の評価点の値とは違い、参考データとして利用するものとします。 ■損傷の基準ポイントを60とし、データ減点は、走行距離及び経過月数でクラス分けし、減点します。 ■外装減点は、上記のクラス別に、損傷(U・C・S・A・P・W・X・G)ごとの減点ポイントを設け、減点します。 損傷基準ポイント クラス 60 A B C D E 走行距離(単位・㎞) 0 30,000超 50,000超 100,000超 150,000超 ~ ~ ~ ~ ~ 30,000 50,000 100,000 150,000 経過月数 0 37 49 61 ~ ~ ~ ~ 36 48 60 減点 クラス別の 総ポイント 0 2 12 17 22 60 58 48 43 38 5. 整備履歴 ① 一部の出品車両に、メンテナンスの整備履歴を掲載します。但し、100%正確ではない参考データと理解し、入札するものとします。 ② 整備履歴の情報は、クレームの対象外とします。 第5章 売買契約の解除 第26条(売買契約の解除) 1. 出品会員又は落札者は、クレームの対象となる場合又は落札後の自己の都合で、売買契約の解除ができるものとします。 2. 申告は、SMCに対して行うものとし、相手方と直接行わないものとします。 3. 申告期限は、smap開催日起算とした日数とし、期限日が土曜日、日曜日、祝日の場合は、期限日の翌営業日の17時とします。 4. 出品会員は、当該落札車両の代金を、落札者に対し、速やかに返金するものとします。 5. 相手方への返金又は支払いは、SMC経由にて行うものとし、支払期日は、SMCの請求に基づくものとします。 6. 出品会員又は落札者は、速やかに落札車両の引渡し、引取又は最寄りのsmap会場への返却を行なうものとします。 7. クレームが成立した場合の、出品会員並びにSMCが、落札者に返却する輸送料金は下記の通りとします。 ① 落札者が引取を行ったsmap会場から、離島を除く国内の地点までの料金とします。 ② 但し、沖縄は島内の輸送料金を限度とします。(沖縄から海上輸送等で、他の国内へ輸送した料金は対象外とします) ③ 返却料金は、SMCの輸送システム「車取便」の設定料金とします。 ④ 輸送料金は、燃料費を含むものとします。(規定の輸送料金以外に、燃料費は支払わないものとします) 第27条(クレーム) 1. 出品会員及び入札会員は、smapが、リース会社及びレンタカー会社が出品するリース満了車及びレンタカー満了車が中心のオークションで あり、一般オートオークションの規約、検査方法及びクレーム規約とは大幅な違いがあることを了解するものとします。 2. 入札会員は、申告期限内に引取及び検車を行い、不具合がある場合は、申告期限前にクレーム申請を行うものとします。 3. 申告期限は、装備品の紛失及び内外装の損傷をsmapからの搬出前とし、走行メーターの交換歴、冠水歴の記載がないものを30日、それ以 外を、すべて7日とします。(smap開催日起算) 但し、落札額が99,000円以下の車両は、条件問わずノークレームとします。 4. クレームに関する違約金はないものとします。 5. 修復歴及び冠水歴のクレーム判断において、双方の意見が食い違う場合に限り、SMCの指定する外部の査定専門会社において、再査定を 行い、双方何れかの意見が正しいものか判定するものとします。 判定の結果、敗者が再査定手数料を負担するものとし、SMC経由にて査定会社に支払うものとします。 小型車・大型車 再査定手数料(1件) (単位・円、消費税別、振込手数料別、実費とは交通費が大幅に掛かる場合の差額) 50、000+実費 6. クレームになる事項と条件 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ CCSに記載のある、装備品の紛失 CCSに記載のない、内外装の損傷 CCSの記載ミス CCSに記載のない、修復歴、消火剤散布跡がある CCSに記載のない、機関部、駆動部、可動部の不動 CCSに記載のない、走行メーターの交換歴、冠水歴がある 申告期限 smap搬出前 開催日起算 7日後17時 開催日起算 30日後17時 往復輸送費 出品料、成約料、落札料 ― SMC 返却あり 出品会員 7. クレームにならない事項と条件 ◇ ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ CCS事項 「検査しません」の項目に該当するもの。 smap会場から搬出した後に判明した内外装の損傷及び装備品の欠品。 分解しないと判明しない修復歴。 整備履歴の情報。 異音、白煙、排気漏れ、オイル漏れ、足回り(マフラー含む)のサビ。 パネル毎の記載損傷以外に判明した、同サイズ以下の損傷。 おかわりくん(下見サービス)の回答事項、又は会場担当員などに口頭で確認した事項。 自動車メーカーの保証が受けられる不具合。 軽自動車検査証の初度検査年度の記載なし。 保証書、記録簿、検付自賠責の車台№以外の記載なし。 リサイクル料金の記載ミス。 ◇ ⑪ ⑫ ⑬ その他 落札金額が、99,000円以下のノークレーム車。 (走行メーターの交換歴、冠水歴、検査項目の記載ミス等を含めクレーム対象になりません) 落札者が、落札車両の転売を行っている場合。 落札車1台につき、2回目以降のクレーム申告。 ■ ① ② ③ ④ ⑤ クレーム確定の場合でも、SMCに請求できない費用 法定点検費用、一般整備費用、板金費用、塗装費用、改造費用、ルームクリーニング費用。 輸出に係わる手続費用、輸出に係わる輸送費用。 他のオークション等に出品した場合に発生する費用。(出品に係わる費用、ペナルティー費用等) smap会場からの引取時に、クレームが判明した場合の、引取手配費用。 クレーム申告に掛かる修理見積等の費用。
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