RF Storage Analzer Readme - Smart

RF Storage Analzer Readme
2014年6月12日
16:43
1. RF Storage Analyzer ソフトウェア概要
RF Storage Analyzer は、ストレージに集録した無線信号の波形解析をするソフトウェアです。
2. インストール方法
最初に、LabVIEW 2013 sp1 ランタイムのインストールが必要です。
(1) RF Storage Analyzer のインストール方法
「RF Storage Analyzer」フォルダを実行したい Windows PC にコピーします。
3. アンインストール方法
(1) RF Storage Analyzer のアンインストール方法
「RF Storage Analyzer」フォルダを削除します。
4. 簡単な使用方法(クイックスタートガイド)
ここでは、RFStorageAnalyzer を実行した場合の操作方法について簡単に説明します。
起動すると以下のような画面が表示されます。
RF Storage Analyzer.exe を起動した際ファイアーウォールの警告メッセージが表示されたら「アクセスを許可する」
を押してください。
1. 簡単な使い方
1. ファイルを開きます
①「読み込むログファイル」でファイル (*.dat) を指定します。
②ログファイルの先頭のオフセット時間を秒で指定します。
狭帯域 RF ストレージ - 1 ページ
②ログファイルの先頭のオフセット時間を秒で指定します。
③ログファイルから読み込む1回の時間を秒で指定します。m,u,n をつけてそれぞれ ミリ、マイク
ロ、ナノを表します。
④「開く」ボタンでファイルを開きます。
2. 実行する方法
①カーソル位置を秒で設定します。(ファイルを開いた直後は先頭がオフセット時間になっています)
②実行中スペクトログラムを表示する際には ON にします。(OFF の方が処理が少し早くなります。)
③「▷再生」ボタンを押して実行します。
●実行を停止する場合
再度「▷再生」ボタンを押すことで実行を停止できます。
3. 1 フレームづつコマ送りで実行する方法
①「▷▷| コマ送」ボタンを押します。
4. 1フレームづつコマ戻しで実行する方法
狭帯域 RF ストレージ - 2 ページ
①「◁◁| コマ戻」ボタンを押します。
コマ戻しをすると、スペクトログラムの履歴が1つ削除されます。
5. スペクトラムと時間波形・切り出い保存タブについて
i. 波形
カーソル位置のスペクトラムと時間波形を見ることができます。
ii. 切り出し保存
狭帯域 RF ストレージ - 3 ページ
切り出し保存
ファイルの指定位置から切り出して保存します。
i) 手動切り出し保存
手動切り出し保存は、指定した開始時間から終了時間までを切り出して別ファイルに保存し
ます。
ファイル名は(元ファイル名)-(開始時間-終了時間).dat と .ini の2種類です。
ii) 自動切り出し保存
自動切り出し保存では、指定した時間から信号電力を監視して、指定した dBm を超えたと
ころから指定時間分別ファイルに保存します。
ファイル名は(元ファイル名)-(指定時間-Auto).dat と.ini です。
6. ソフトウェアの終了方法
「設定を保存して終了」を押すと現在の設定項目を保存して終了します。次回開始時に保存された設定
狭帯域 RF ストレージ - 4 ページ
「設定を保存して終了」を押すと現在の設定項目を保存して終了します。次回開始時に保存された設定
項目で開始されます。
右上の[×] ボタンで終了した場合には設定項目は保存されません。
5. 機能仕様
本項では本ソフトウェアの機能仕様を説明します。
a. 解析対象ファイル
本ソフトウェアは解析対象ファイルは以下の2種類のファイルを読み込むことができます。
・IQ信号符号付き16bit が交互に並ぶバイナリファイル(拡張子 *.dat)
・上記信号集録時の構成ファイル(拡張子 *.ini)
この2種類のファイルは、弊社「狭帯域 RF ストレージシステム」「広帯域ストレージシステム」および、Ni社製の
信号集録ソフトウェアで集録したデータファイルに準拠しています。
b. 解析表示機能一覧
本ソフトウェアの復調・解析機能一覧を示します。
機能
内容
保存可能
ファイル全体タ
イムライン
解析対象ファイルを読み込んだ時に解析し、平均電力を時間軸で表示します。
ファイル全体の電力の時間推移を把握できます。
可能
スペクトログラ
ム
縦軸に周波数、横軸に時間をとり、電力の強さを色で示したスペクトログラムを表示
できます。解析コンピュータの処理能力があまり高くない時には非表示にできます。
スペクトル表示
処理しているフレームのスペクトルを表示できます。
時間波形上段
処理しているフレームの時間波形を表示できます。表示単位を、<V,mV,mW,dBm>
から選べます。
時間波形下段
処理しているフレームの時間波形を表示できます。表示単位を、<V,mV,deg,rad>
から選べます。
その他機能
ファイル先頭のオフセット時間指定
カーソル位置(処理開始位置)指定
コマ送り
コマ戻し
切り出し保存(集録ファイルの指定区間分割保存)
読み込みキャンセル
設定を保存して終了
c. その他機能
本ソフトウェアでは、復調・解析の閲覧・操作を便利にするために以下のような機能も具備しています。
ファイル先頭のオフセット時間指定
ファイルの先頭の時間指定を調整することができます。
ファイルを開く前に指定しておく必要があります。
カーソル位置(処理開始位置)指定
カーソル位置を任意の時間に指定できます。
指定をした場合、スペクトログラムのデータは一度破棄されます。
コマ送り
「▷再生」が OFF の場合に押すことができます。このボタンを押すと 1コマ分再生をすることができます。
コマ戻し
「▷再生」が OFF の場合に押すことができます。このボタンを押すと、1コマ分だけ戻すことができます。ス
ペクトログラムの最後のデータは削除されます。
切り出し保存(集録ファイルの指定区間分割保存)
開いた集録ファイルから、指定した時間区間で別途切り出して保存することができます。
非常に読み込みに時間がかかる大きなファイルは、一度必要な部分だけ切り出し保存すると便利です。
切り出し方法は2種類あります。
①手動切り出し保存
開始時間位置と終了時間位置を指定して、切り出し保存できます。
読み込んだ集録ファイルと同じフォーマットで保存します。
1) 開始位置設定機能
手動切り出しの開始位置を指定する方法は以下の3つあります。
開始位置設定方法
狭帯域 RF ストレージ - 5 ページ
開始位置を直接入力
する
タイムラインの開始位置カーソルに反映されます。自動切り出しの開始
位置も反映されます。
開始位置確定ボタン
タイムラインの現在位置カーソル(青)の位置が開始位置になります。開
始位置カーソル(赤)、開始位置の制御器に反映されます。
開始位置カーソル(赤) 開始位置カーソル(赤)をドラッグして位置を変更できます。開始位置の
をドラッグ
制御器に反映されます。
2) 終了位置設定機能
手動切り出しの終了位置を指定する方法は以下の3つあります。
終了位置設定方法
終了位置を直接入力
する
タイムラインの終了位置カーソルに反映されます。
終了位置確定ボタン
タイムラインの終了位置カーソルの位置が終了位置になります。終了位置
カーソル、終了位置の制御器に反映されます。
終了位置カーソルを
ドラッグ
終了位置カーソルをドラッグして位置を変更できます。終了位置の制御器
に反映されます。
3)手動切り出し保存ボタンを押すことで、手動切り出しが開始されます。
手動切り出し開始時に、テキストファイル(CSV形式)での保存もするかどうか選択できるダイ
アログが表示されます。指定された開始、終了位置の部分をログファイルから切り出して保存し
ます。
保存中はステータスバーで状況を確認できます。
ファイル名
内容(フォーマット)
ログファイル名(切り出し開 バイナリファイルです。リトルエンディアンで 32bit づつのデー
始時間)-(切り出し終了時
タが保存されます。32bit データは 上位 I 符号付き16bit, 下位 Q
間).dat
符号付き16bit のデータです。
ログファイル名(切り出し開 周波数や帯域など *.dat の保存情報が記録されます。
始時間)-(切り出し終了時
間).ini
ログファイル名(切り出し開 CSV で保存することを選択したときにだけ保存されます。
行に I,Q と並びます。単位は mV で、文字列形式 %f で保存され
始時間)-(切り出し終了時
間).csv
ます。
※ 長時間の切り出しや、CSV ファイルも保存すると保存完了まで非常に時間がかかる場合があり
ます。
※保存途中で処理キャンセルをした場合には、その時点までのデータが保存されますが、ファイ
ル名の(切り出し終了時間)は、保存時に設定した終了位置の時刻になります。
②自動切り出し保存
開始時間位置とスレッショルドを指定し、開始位置から初めてスレッショルドを超えた時点から指定し
た時間だけ切り出し保存できます。
読み込んだ集録ファイルと同じフォーマットで保存します。
1)開始位置設定機能
自動切り出しの開始位置を指定する方法は以下の3つあります。
開始位置設定方法
開始位置を直接入力す タイムラインの開始位置カーソルに反映されます。手動切り出し開始位
る
置へも反映されます。
開始位置確定ボタン
タイムラインの現在位置カーソル(青) の位置が開始位置になります。開
始位置カーソル、開始位置の制御器に反映されます。
開始位置カーソル(赤) 開始位置カーソル(赤) をドラッグして位置を変更できます。開始位置の
をドラッグ
制御器に反映されます。
開始位置からスレッショルドを監視し、スレッショルドを超えたところから保存を開始します。
2)スレッショルド設定機能
自動切り出しのスレッショルドを指定する方法は以下の3つあります。
スレッショルド設定方法
スレッショルドを直接入力
タイムラインのスレッショルドカーソルに反映されます。
狭帯域 RF ストレージ - 6 ページ
スレッショルドを直接入力
する
タイムラインのスレッショルドカーソルに反映されます。
スレッショルドカーソル(緑 スレッショルドカーソル(緑の横棒)を上下にドラッグして位置を変
の横棒)をドラッグ
更できます。スレッショルド制御器に反映されます。
3)保存時間設定機能
スレッショルドを超えてからの保存時間を分で指定します。
4)自動切り出し保存
自動切り出し保存ボタンを押すことで、自動切り出しが開始されます。
自動切り出し開始時に、テキストファイル(CSV形式)での保存もするかどうか選択できるダイ
アログが表示されます。
指定された開始位置から集録ファイルのサーチをはじめ、指定したスレッショルドを超えた位置
から保存時間分だけファイルに保存します。
ファイル名は、元のログファイル名に(切り出し開始時間)-Auto が付されます。
ファイル名
内容(フォーマット)
ログファイル名(切り出 バイナリファイルです。リトルエンディアンで 32bit づつのデータが
し開始時間)-Auto.dat 保存されます。32bit データは 上位 I 符号付き16bit, 下位 Q 符号付
き16bit のデータです。
ログファイル名(切り出 周波数や帯域など *.dat の保存情報が記録されます。
し開始時間)-Auto.ini
ログファイル名(切り出 CSV で保存することを選択したときにだけ保存されます。
し開始時間)-Auto.csv 行に I,Q と並びます。単位は mV で、文字列形式 %f で保存されま
す。
※ 長時間の切り出しや、CSV ファイルも保存すると保存完了まで非常に時間がかかる場合があり
ます。
※保存途中で処理キャンセルをした場合には、その時点までのデータが保存されます。
読み込みキャンセル
集録ファイルが非常に長く、読み込みを途中でキャンセルする場合に押します。
設定を保存して終了
本ソフトウェアの現在の設定を保存して終了する場合に押します。次回読み込み時に設定値が読み込まれま
す。本ソフトウェアの設定ファイルは "RFStorageAnalyzer.set" です。Exe と同じフォルダに作成されま
す。
左上の[x] で終了させた場合には最後の設定値は保存されません。
狭帯域 RF ストレージ - 7 ページ