ユーザーズガイド - 富士通ビー・エス・シー

FENCE-G V8
スマホ抑止オプション
ユーザーズガイド
第 1.1 版
はじめに
●本書の目的
本書は、以下の製品についての導入方法および操作方法について説明しています。
・FENCE-G V8 スマホ抑止オプション
●本書の読者
本書は、システム管理を行う人を主な対象読者と想定しています。
●“CHECK”欄について
本書では、以下の表記を行っています。
ここに記載された内容には本製品をご使用いただく際の重要な情報が含まれております。
ご使用の前には、必ずご一読くださるようお願い致します。
●注意事項
略語表記について
・Microsoft® Windows® 8.1 のすべてのエディション(Pro、Enterprise)を“Windows 8.1”と略して
います。
・Microsoft® Windows® 8 のすべてのエディション(Pro、Enterprise)を“Windows 8”と略していま
す。
・Microsoft® Windows® 7 のすべてのエディション(Home Premium、Professional、Enterprise、
Ultimate)を“Windows 7”と略しています。
●お願い
・本書を無断で他に転載しないようお願いします。
・本書は予告なしに変更されることがあります。
●商標および著作権について
・Microsoft、Windows は、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商
標または商標です。
・その他の製品名は、各社の商標または登録商標です。
・Microsoft Corporation のガイドラインに従って画面写真を使用しています。
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●輸出規制について
本製品を輸出又は提供する場合は、外国為替および外国貿易法および米国輸出管理関連法
規などの規制をご確認の上、必要な手続きをおとりください。
●高度な安全性が要求される用途への使用について
本製品は、一般事務用、パーソナル用、家庭用、通常の産業などの一般的用途を想定して開
発・設計・製造されているものであり、原子力施設における核反応制御、航空機自動飛行制御、
航空交通管制、大量輸送システムにおける運行制御、生命維持のための医療用機器、兵器シ
ステムにおけるミサイル発射制御など、極めて高度な安全性が要求され、仮に当該安全性が
確保されない場合、直接生命・身体に対する重大な危険性を伴う用途(以下“ハイセイフティ用
途”という)に使用されるよう開発・設計・製造されたものではありません。
お客様は本製品を必要な安全性を確保する措置を施すことなくハイセイフティ用途に使用しな
いでください。また、お客様がハイセイフティ用途に本製品を使用したことにより発生する、お客
様または第三者からのいかなる請求または損害賠償に対しても富士通株式会社およびその関
連会社は一切責任を負いかねます。
●その他
・本編では“FENCE-G V8 スマホ抑止オプション”を“抑止オプション”と、また、“FENCE-G V8”
を“FENCE-G”と表記させていただきます。
・本編で使用している画面写真や用語は、特に断りのない場合、Windows 7 のものを使用して
います。
2014 年 12 月
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製品制限事項
ここでは抑止オプションのご利用にあたって主な制限事項を示します。
最新情報については、本製品のホームページをご覧ください。

FENCE-G をイ ン ス ト ー ル し て い なく て も 、抑 止 オ プ シ ョ ン の み で も 動 作 可 能 で す が 、
FENCE-G/抑止オプション共にインストールすることを推奨致します。

日本語 OS のみサポートしています。

Windows のセーフモード、またはそれに準じたモード(セーフモードとネットワーク、セーフモー
ドとコマンドプロンプト)においても、抑止オプションは有効です。

Windows のアップグレード(Windows 7 から Windows 8 または Windows 8 から Windows 8.1 へ
の移行など)を行う場合には、抑止オプションをアンインストール後に Windows システムのアッ
プグレードを行い、その後、再度抑止オプションをインストールしてください。

抑止対象デバイスは、Windows のデバイスマネージャー上で無効状態となります。

抑止対象のデバイスを手動で有効にする操作を行った場合は、不正使用防止のため
Windows システムを強制シャットダウンします。

抑止オプションのインストール前後で、USB デバイスのプロパティが異なる場合があります。
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目次
1 基本編 ................................................................................................................................................... 1
1.1 お使いになる前に .................................................................................................................................................. 2
1.1.1 抑止機能について ..................................................................................................................................... 2
1.1.2 標準設定の定義ファイル ........................................................................................................................ 5
1.2 インストールとアンインストール ......................................................................................................................... 6
1.2.1 動作環境 ...................................................................................................................................................... 6
1.2.2 使用時の注意事項 ................................................................................................................................... 7
1.2.3 インストール CD-ROM の構成 .............................................................................................................. 7
1.2.4 インストール ................................................................................................................................................ 8
1.2.5 アンインストール ...................................................................................................................................... 12
1.2.6 サイレントインストール ........................................................................................................................... 17
1.2.7 サイレントアンインストール ................................................................................................................... 18
2 詳細設定編 ....................................................................................................................................... 19
2.1 定義ファイルのカスタマイズ .............................................................................................................................. 20
2.1.1 定義ファイルのカスタマイズ方法........................................................................................................ 20
2.1.2 定義ファイルのカスタマイズ指定方法 .............................................................................................. 20
2.2 定義ファイル作成ツールの使い方.................................................................................................................. 21
2.2.1 定義ファイル作成ツールの起動 ......................................................................................................... 21
2.2.2 定義ファイルの指定方法 ...................................................................................................................... 22
2.2.3 デバイス種別指定 ................................................................................................................................... 23
2.2.4 ハードウェア ID 指定 .............................................................................................................................. 30
2.2.5 クラス ID 指定 ........................................................................................................................................ 36
2.2.6 定義ファイルの保存方法 ...................................................................................................................... 41
2.3 定義ファイルの反映 ............................................................................................................................................ 42
2.3.1 定義ファイルのインストール手順........................................................................................................ 42
2.3.2 インストール済 PC の定義ファイルアップデート ............................................................................ 43
3 トラブルシューティング .................................................................................................................. 45
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3.1 メッセージとその対応 .......................................................................................................................................... 46
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1 基本編
1 基本編
1
基本編
ここでは、抑止オプションの
導入の方法を説明します。
抑止機能の概要や基本的な
セットアップを解説します。
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1 基本編
1.1 お使いになる前に
FENCE-G および抑止オプションは、PC に保管されているデータ(ファイル)の情報漏洩を抑
止するためのソフトウェアパッケージです。
1.1.1 抑止機能について
FENCE-G および抑止オプションが提供する抑止機能について以下に解説します。
(1) FENCE-G の抑止機能について
FENCE-G デバイス抑止は、PC に接続されているフロッピーや USB メモリ、CD/DVD/BD、MO
などの外部デバイスのアクセス権を制御することで、PC 内のファイルに対して持ち出しを抑止す
る機能です。(詳細は、FENCE-G ユーザズガイドを参照ください。)
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1 基本編
スマートフォン、携帯電話、ポータブルメディアプレーヤー、デジタルカメラ、ポータブルゲーム機
等、ストレージ(データを保存する)以外の機能を有している USB デバイスを PC に接続した場合、
Windows では、マスストレージモードで接続される方式と、それ以外のモードで接続される方式に、
大きく分類されます。
FENCE-G の USB デバイスに対する抑止機能は、マスストレージモードとして接続されたデバイ
スについては、リムーバブルディスクとして認識されたデバイスのアクセス権を制御し、抑止を行
います。
(2) 抑止オプションの抑止機能について
抑止オプションでは、FENCE-G で抑止の対象とならないマスストレージ以外のモードで接続さ
れたデバイスを、無効にすることで抑止を行います。
FENCE-G/抑止オプションの抑止対象デバイスの範囲
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1 基本編
(3)抑止オプションのデバイス抑止方式
抑止オプションは、全ての USB デバイスを抑止します。また、接続許可デバイスリスト(定義ファ
イル)に登録することで、抑止を行わずに使用することができます(ホワイトリスト方式)。
※これ以降、接続許可デバイスリストを“定義ファイル”と表記します。
抑止オプションのデバイス抑止方式
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1 基本編
1.1.2 標準設定の定義ファイル
抑止オプションのインストーラに格納されている標準設定の定義ファイルは、以下のとおりで
す。
No.
対象デバイス
状態
1
HID(キーボード/マウス等)
抑止対象外
2
USB ハブ
抑止対象外
3
マスストレージ
抑止対象外(※1)
4
FENCE-AP 用 USB キー
抑止対象外(※2)
5
その他の USB デバイス全て
抑止
6
複合デバイス(※3)
抑止
※1 FENCE-G で抑止を行うため抑止対象外とします。
※2 FENCE-AP で使用する USB キーのため抑止対象外とします。FENCE-AP が未導
入の場合は、抑止を行っても影響ありません。
※3 1 つの USB デバイスに複数の機能(一部のスマートフォンなどにみられる、ストレ
ージと通信機能など)を有するデバイスは抑止をします。

定義ファイル設定ツールを使用することで、定義ファイルのカスタマイズができます。

定義ファイルのカスタマイズについては“2 詳細設定編”を参照してください。
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1 基本編
1.2 インストールとアンインストール
ここでは、一般的なインストール/アンインストール方法とサイレントで行う方法を説明しま
す。
1.2.1 動作環境
本製品は次の環境で動作します。
<Windows 8/8.1 の場合>
項目
CPU
対応 OS
仕様
1GHz 以上のプロセッサ推奨
Windows® 8/8.1
Windows® 8/8.1 Pro
メモリ
ディスク容量
ハード環境
1GB 以上推奨
50MB 以上の空き容量が必要
CD-ROM ドライブ(インストール時必要)
※ 日本語版の OS のみサポートしています。
※ 32 ビット、64 ビット版の OS をサポートしています。
<Windows 7 の場合>
項目
CPU
対応 OS
仕様
1GHz 以上のプロセッサ推奨
Windows® 7 Home Premium SP1
Windows® 7 Professional SP1
Windows® 7 Enterprise SP1
Windows® 7 Ultimate SP1
メモリ
ディスク容量
ハード環境
1GB 以上推奨
50MB 以上の空き容量が必要
CD-ROM ドライブ(インストール時必要)
※ 日本語版の OS のみサポートしています。
※ 32 ビット、64 ビット版の OS をサポートしています。
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1 基本編
1.2.2 使用時の注意事項
管理者権限が必要なアプリケーションを実行する際、権限の昇格が必要です。そのため、
抑止オプションのインストール時などに、“ユーザアカウント制御”画面が表示されます。
“はい”をクリックすると、操作が続行されます。“いいえ”をクリックすると、前の画面に戻りま
す。
本書に記載されている操作手順では、“ユーザアカウント制御”画面に対する説明を省略します。
1.2.3 インストール CD-ROM の構成
抑止オプションインストール CD-ROM は以下の図のようなフォルダ構成および格納ファイルと
なっています。
CD-ROM ルート
インストーラ(setup.exe、その他インストールに必要なファイル)
標準設定の定義ファイル(fgsvcdev.ini)
\MANUAL
ユーザーズガイド(manual.pdf)
\Tools
定義ファイル作成ツール(fgsvc_setting.exe)
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1 基本編
1.2.4 インストール

インストールは、管理者権限を持つユーザで実施してください。

標準設定の定義ファイルを使用する場合は、そのままインストール可能です。

標準設定の定義ファイルを使用せずカスタマイズする場合は、事前にカスタマイズし
た定義ファイルを用意してください(定義ファイルのカスタマイズについては“2 詳細設
定編”を参照してください)。
≪操作手順≫
① 抑止オプションインストール CD-ROM 内の setup.exe をダブルクリックしてインストーラを起
動します。
② “FENCE-G スマホ抑止オプション V08L01 用の InstallShield ウィザードへようこそ”画面が
表示されますので、“次へ”をクリックします。
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1 基本編
③ “ユーザ情報”画面が表示されますので、“ユーザ名”/“会社名”/“シリアル番号”を入力
し、“次へ”をクリックします。
④ “インストール先のフォルダ”画面が表示されますので、インストールするフォルダを選択し、
“次へ”をクリックします。
“変更”をクリックすると、“インストール先フォルダの変更”画面が表示されます。
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1 基本編
⑤ “プログラムをインストールする準備ができました”画面が表示されますので、“インストー
ル”をクリックすると、インストールを開始します。
⑥ インストールが完了すると“InstallShield ウィザードを完了しました”画面が表示されますの
で、“完了”をクリックします。
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1 基本編
⑦ 以下の画面が表示されますので、“はい”をクリックすると、自動で Windows システムが再起
動します。
インストールは以上で完了です。
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1 基本編
1.2.5 アンインストール
アンインストールは、管理者権限を持つユーザで実施してください。
≪操作手順≫
① “スタート”メニューから“コントロール パネル”を選択し、“プログラムのアンインストール”を
クリックします。
Windows 8/8.1 の場合は、“設定チャーム”を表示させ、“コントロールパネル”を選択し、“プロ
グラムのアンインストール”をクリックします。
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1 基本編
② “プログラムのアンインストールまたは変更”画面が表示されますので、“FENCE-G スマホ
抑止オプション”を選択し、“変更”をクリックします。
③ “FENCE-G スマホ抑止オプション V08L01 用の InstallShield ウィザードへようこそ”画面が表
示されますので、“次へ”をクリックします。
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1 基本編
④ “プログラムの保守”画面が表示されますので、“削除”を選択し、 “次へ”をクリックします。
⑤ “ユーザ情報”画面が表示されますので、“シリアル番号”を入力し、“次へ”をクリックしま
す。
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1 基本編
⑥ “プログラムの削除”画面が表示されますので、“削除”をクリックします。
⑦ “ InstallShield ウィザードを完了しました”画面が表示されますので、“完了”をクリックしま
す。
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1 基本編
⑧ アンインストールが完了すると、以下の画面が表示されますので、“はい”をクリックすると、
自動で Windows システムを再起動します。
アンインストールは以上で完了です。
アンインストール完了後、必ず Windows システムを再起動してください。
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1 基本編
1.2.6 サイレントインストール
サイレントインストールは、setup.exe の実行時にいくつかのオプションを付加し、シリアル番号など
のパラメタを指定します。
【実行形式】 setup.exe /s /v"/qn 動作指定"
△
△
△
△は半角スペース
【説明】
項目
説明
setup.exe
インストーラを指定します。絶対パス/相対パスの指定が可能です。
/s
サイレントに行います。
/v"/qn
インストール動作を指定します。以下の指定が可能です。
インストール後に自動で Windows システムを再起動します。
/forcerestart
省略時は、インストール後に Windows システムの再起動を行い
ません。
以下のパラメタの指定が可能です。
USERNAME
ユーザ名を指定します。省略した場合、PC
のユーザ名が設定されます。
COMPANYNAME
会社名を指定します。省略した場合、PC の
所属組織名が設定されます。
SERIAL_NO
シリアル番号を指定します。
省略はできません。
INSTALLDIR
インストール先フォルダを指定します。省略
した場合、以下のフォルダが設定されます。
%ProgramFiles%\FujitsuBSC\FENCE-G
パラメタ=値
【例】
setup.exe /s /v"/qn /forcerestart USERNAME=FENCE COMPANYNAME=FujitsuBSC
SERIAL_NO=(シリアル番号) INSTALLDIR=%ProgramFiles%\\FujitsuBSC\\FENCE-G"

シリアル番号(SERIAL_NO)を省略することはできません。

パラメタの値に“\”記号が含まれる場合、エスケープする必要があります(\\)。

パラメタの値にスペースが含まれる場合、エスケープしたダブルクォーテーション(\“)
で値を囲む必要があります。
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1 基本編
1.2.7 サイレントアンインストール
サイレントアンインストールは、Setup.exe の実行時にいくつかのオプションを付加し、シリアル
番号などのパラメタを指定します。
【実行形式】 setup.exe /s /x /v"/qn 動作指定"
△ △
△
△は半角スペース
△
【説明】
項目
説明
setup.exe
インストーラを指定します。絶対パス/相対パスの指定が可能です。
/s
サイレントに行います。
/x
アンインストールを行います。
/v"/qn
インストール動作を指定します。以下の指定が可能です。
/forcerestart
アンインストール後に自動で Windows システムを再起動します。
省略時は、アンインストール後に Windows システムの再起動を
行いません。
パラメタ=値
SERIAL_NO
シリアル番号を指定します。
省略はできません。
【例】
setup.exe /s /x /v"/qn /forcerestart SERIAL_NO=(シリアル番号)"
シリアル番号(SERIAL_NO)を省略することはできません。
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2 詳細設定編
2 詳細設定編
2
詳細設定編

ここでは、抑止オプション「定義
ファイル」のカスタマイズ方法に
ついて説明をします。
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2 詳細設定編
2.1 定義ファイルのカスタマイズ
ここでは、定義ファイルのカスタマイズ方法を説明します。
2.1.1 定義ファイルのカスタマイズ方法
定義ファイルカスタマイズ方法は、以下の方法があります。
カスタマイズ方法
説明
定義ファイル作成ツール
ツール画面にて定義ファイルをカスタマイズする。
(“2.2 定義ファイル作成ツール”参照)
2.1.2 定義ファイルのカスタマイズ指定方法
各定義ファイルカスタマイズ方法ともに、以下の指定方法ができます。
定義ファイルで以下の指定を行うことで、使用を許可(抑止を行わない)するデバイスの指定が
できます。
機能
説明
USB のデバイスの種別を指定して、許可する USB デバイスとして定
デバイス種別指定
義ファイルに登録します。
(デバイス種別:デバイスプロパティのサービスに該当)
USB デバイスのハードウェア ID(ベンダーID/プロダクト ID)を指定し
て、許可する USB デバイスのハードウェア ID を定義ファイルに登録
します。
登録方法は、許可する USB デバイスを装着して、検出する方法とハ
ードウェア ID を直接入力する方法があります。
ハードウェア ID 指定
許可する USB デバイスを装着して、検出する方法は、ベンダーID/プ
ロダクト ID まででデバイスの製品種類の単位が指定されます。
ハードウェア ID を直接入力する方法は、ベンダーID/プロダクト ID に
加え個別識別 ID を指定することができ、単体のデバイスを個別に指
定することが可能です。
(ハードウェア ID:デバイスプロパティのハードウェア ID に該当)
USB のデバイスクラス ID を指定して、許可する USB デバイスとして
クラス ID 指定
定義ファイルに登録します。
(クラス ID:USB Class Code に該当)
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2 詳細設定編
2.2 定義ファイル作成ツールの使い方
ここでは、抑止オプションの定義ファイル作成ツールの使用方法を説明します。
2.2.1 定義ファイル作成ツールの起動
≪操作手順≫
① インストール CD-ROM 中の Tools フォルダ中の“fgsvc_setting.exe”を PC の任意の場所に
コピーします。
② コピーした“fgsvc_setting.exe”を、管理者として起動します。
“定義ファイル作成ツール”画面(初期画面)が表示されます。
定義ファイル作成ツールを終了する場合は、“終了”ボタンをクリックします。
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2 詳細設定編
2.2.2 定義ファイルの指定方法

改ざんを防ぐため、定義ファイルは暗号化されています。

不正な定義ファイルを指定すると、読み込みエラーとなります。
定義ファイルの指定方法は、新規作成する方法と予め作成したファイルを編集する方法
があります。
≪操作手順≫
① 定義ファイル作成ツールを起動します。
② 定義ファイルの指定方法を選択します。
・ 新規作成する場合: “定義ファイルの新規作成”を選択します。
・ 編集する場合:“定義ファイルの保存先”を入力し、“定義ファイルの編集”を選択しま
す。
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2 詳細設定編
2.2.3 デバイス種別指定
デバイス種別指定は、USB 接続の HID(キーボード/マウスなど)、USB ハブやプリンタ
などを利用可能な USB デバイスとして定義ファイルに登録します。また、初期設定以外の
デバイス種別も追加することで利用可能な USB デバイスとして定義ファイルに登録できま
す。
≪操作手順≫
① 定義ファイル作成ツールを起動します。
② 定義ファイルの指定方法を選択します。
③ “デバイス種別指定”画面が表示されます。

“定義ファイルの新規作成”を選択すると、“HID(キーボード、マウス)”/“USB ハブ”/
“マスストレージ(USB メモリ、外部記憶装置)”は許可に設定されています。

“定義ファイルの編集”を選択すると、定義ファイルに指定されている設定が表示されま
す。

“許可する USB デバイス種別を指定する”のチェックを外した場合、デバイス種別を指
定した設定が無効となります。
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2 詳細設定編
制御する“サービス名”は、以下の手順で確認できます。
① “デバイスマネージャー”を起動して、該当 USB デバイスのプロパティを選択する。
② 表示された画面で、“詳細”を選択する。
③ “プロパティ”の“サービス”を選択する。
(1) デバイス種別の許可方法
≪操作手順≫
① “許可する USB デバイス種別を指定する”にチェックをいれます。
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2 詳細設定編
② 該当するデバイス種別を選択し、表示されるメニューで“許可”を選択します。
(1) デバイス種別の禁止方法
③ 選択したデバイス種別が“許可”に変更されます。
デバイス種別の“その他”は許可に変更することはできません。
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2 詳細設定編
(2) デバイス種別の禁止方法
≪操作手順≫
① “許可する USB デバイス種別を指定する”にチェックをいれます。
② 該当するデバイス種別を選択し、表示されるメニューで“禁止”を選択します。
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2 詳細設定編
③ 選択したデバイス種別が“禁止”に変更されます。
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2 詳細設定編
(3) デバイス種別の追加方法
≪操作手順≫
① “許可する USB デバイス種別を指定する”にチェックをいれ、“追加”ボタンをクリックしま
す。
② “デバイス種別追加”画面が表示されますので、“デバイス種別”と“サービス名”を入力し
て、“OK”をクリックします。
既に登録されている“デバイス種別”/“サービス名”は登録することはできません。また、大
文字/小文字は区別しません。
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2 詳細設定編
③ 追加したデバイス種別がリストに列挙されます。
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2 詳細設定編
2.2.4 ハードウェア ID 指定
ハードウェア ID 指定は、特定の USB デバイスを利用可能な USB デバイスとして定義ファ
イルに登録します。
≪操作手順≫
① 定義ファイル作成ツールを起動します。
② 定義ファイルの指定方法を選択します。
③ “デバイス種別指定”画面が表示されますので“ハードウェア ID 指定”を選択します。

“定義ファイルの新規作成”を選択すると、“FENCE-AP 用 USB キー”は許可に設定さ
れています。FENCE-AP がインストールされている PC で、抑止オプションを使用する
場合は、削除しないでください。

“定義ファイルの編集”を選択すると、定義ファイルに指定されている設定が表示され
ます。

既に登録されているデバイスについては、“状態”に「定義済み」が表示されます。

“許可するハードウェア ID を指定する”のチェックを外した場合、ハードウェア ID を指定
した設定が無効となります。
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2 詳細設定編
制御する“ハードウェア ID”は、以下の手順で確認できます。
① “デバイスマネージャー”を起動して、該当 USB デバイスのプロパティを選択する。
② 表示された画面で、“詳細”を選択する。
③ “プロパティ”の“ハードウェア ID”を選択する。
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2 詳細設定編
(1) USB デバイスを装着して登録する方法
“ハードウェア ID 指定”画面を表示する前に、ハードウェア ID を登録する USB デバイスを PC
に装着しないでください。既に装着した場合は、取り外しをして、“ハードウェア ID 指定”画面
を表示してください。
≪操作手順≫
① “許可するハードウェア ID を指定する”にチェックをいれます。
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2 詳細設定編
② 登録する USB デバイスを PC に装着し、“USB デバイス検出”ボタンをクリックします。
USB デバイスが検出されると、“状態”に「新しいデバイス」と表示されたハードウェア ID が
リストに追加されます。

“USB デバイス検出”は複数のデバイスを同時に検出可能です。

デバイスを削除する場合は、リストから削除するデバイスを選択し、“選択したデバイ
スを削除”ボタンをクリックします。
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2 詳細設定編
(2) USB デバイスを直接入力して登録する方法
≪操作手順≫
① “許可するハードウェア ID を指定する”にチェックをいれ、“USB デバイス直接入力”ボタン
をクリックします。
② “USB デバイス直接入力”画面が表示されますので、“ハードウェア ID”を入力して、“OK”を
クリックします。
既に登録されている“ハードウェア ID”は登録することはできません。また、大文字/小
文字は区別しません。
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2 詳細設定編
③ “状態”に「新しいデバイス」と表示された、ハードウェア ID がリストに追加されます。
デバイスを削除する場合は、リストから削除するデバイスを選択し、“選択したデバイスを削
除”ボタンをクリックします。
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2 詳細設定編
2.2.5 クラス ID 指定
クラス ID 指定は、周辺機器の機能により分類された USB デバイスクラスを、利用可能な
USB デバイスとして定義ファイルに登録します。
≪操作手順≫
① 定義ファイル作成ツールを起動します。
② 定義ファイルの指定方法を選択します。
③ “デバイス種別指定”画面が表示されますので“クラス ID 指定”を選択します。

“定義ファイルの新規作成”を選択すると、“許可するクラス ID を指定する”は無効に設
定されています。

“定義ファイルの編集”を選択すると、定義ファイルに指定されている設定が表示されま
す。

“許可するクラス ID を指定する”のチェックを外した場合、クラス ID を指定した設定が無
効となります。
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2 詳細設定編
制御する“クラス ID”は、以下の手順で確認できます。
④ “デバイスマネージャー”を起動して、該当 USB デバイスのプロパティを選択する。
⑤ 表示された画面で、“詳細”を選択する。
⑥ “プロパティ”の“互換性 ID”を選択する。
(1) クラス ID の許可方法
≪操作手順≫
① “許可する USB デバイス種別を指定する”にチェックをいれます。
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2 詳細設定編
② 該当するクラス ID を選択し、表示されるメニューで“許可”を選択します。
③ 選択したクラス ID が“許可”に変更されます。
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2 詳細設定編
(2) クラス ID の禁止方法
≪操作手順≫
① “許可するクラス ID を指定する”にチェックをいれます。
② 該当するクラス ID を選択し、表示されるメニューで“禁止”を選択します。
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2 詳細設定編
③ 選択したクラス ID が“禁止”に変更されます。
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2 詳細設定編
2.2.6 定義ファイルの保存方法
≪操作手順≫
① 定義ファイル作成ツールを起動します。
② 定義ファイルの指定方法を選択します。
・ “定義ファイルの新規作成”を選択すると、保存時に保存先を確認するダイアログが表
示されます。
・ “定義ファイルの編集”を選択すると、変更内容で上書き保存されます。
③ 設定を変更し、以下の操作を行います。
(設定を変更すると、“適用”ボタンが有効になります。)
・ “OK”ボタンを選択すると、設定内容を定義ファイルに保存して、終了します。
・ “キャンセル”ボタンを選択すると、設定内容を定義ファイルに保存せずに、終了します。
・ “適用”ボタンを選択すると、設定内容を定義ファイルに保存します。
“デバイス種別指定”画面で追加したデバイス種別を“禁止”にして、保存した場合、次回起動
時には、リストに表示されません。
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2 詳細設定編
2.3 定義ファイルの反映
ここでは管理者がカスタマイズした定義ファイルを各 PC にインストールする手法や抑止オ
プションインストール済の PC に対して定義ファイルのアップデート方法を示します。
2.3.1 定義ファイルのインストール手順
標準設定の定義ファイルをカスタマイズした定義ファイルに差し替えてインストールを実行する
ことで、管理者が設定した定義ファイルを反映した状態で抑止オプションをインストールできます。
以下では、サーバ上のインストーラにカスタマイズした定義ファイルを格納し、インストールする
手法を示します。
≪操作手順≫
①定義ファイル(fgsvcdev.ini)を各 PC に反映したい設定にカスタマイズします。
②インストール CD-ROM の内容(インストーラ)をサーバ上に格納します。
③標準設定の定義ファイル(fgsvcdev.ini)をカマイズした定義ファイルに差し替えます。
④各 PC からサーバ上に格納されたインストーラ setup.exe を起動します。

定義ファイルを差し替えたインストーラを CD-R などで配布することもできます。

定義ファイルが暗号化されていない場合や存在しない場合など、正しい定義ファイル
と認識されなかった場合は、標準設定の定義ファイルの定義が有効になります。
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2 詳細設定編
2.3.2 インストール済 PC の定義ファイルアップデート
定義ファイル格納場所にある定義ファイルを、カスタマイズした定義ファイルに差し替えることで、
定義ファイルのアップデートを行ことができます。
管理者が、手動やバッチ等を使用し定義ファイルを差し替える必要があります。また、ファイル
配布システムの活用も可能です。
定義ファイル格納場所
C:\ProgramData\FujitsuBSC\FENCE-G

インストール済 PC の定義ファイルを差し替えた場合は、PC を再起動すると設定が反
映されます。

定義ファイルが存在しない場合や不正なフォーマットの場合など、正しい定義ファイ
ルと認識されなかった場合は、標準設定の定義ファイルの定義が有効になります。
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2 詳細設定編
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3 トラブルシューティング
3 トラブルシューティング
3
トラブルシューティング
ここでは、抑止オプションで発生
するメッセージと、その対処
方法などを説明します。
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3 トラブルシューティング
3.1 メッセージとその対応
ここでは、抑止オプションで発生するメッセージと、その対処方法について説明します。
定義ファイル設定ツール
メッセージ
現象
対策
この定義ファイルを適用
USB デバイス全抑止を設定し
USB デバイス全抑止の設定でよい
した場合、USB キーボー
た定義ファイルを登録しようとし
かを確認する。
ドやマウス等の HID デバ
た場合に表示される。
イスも抑止され使用でき
なくなります。
定義 ファイルの読 み込
定義ファイルの指定画面にて
みが失敗しました。
定義ファイルの読み込みに失 であるか確認する。
選択した定義ファイルが暗号化済
敗した場合に表示される。
ファイルへのアクセス権限を確認す
ファイルへのアクセス権限不足
る。
/復号エラーなど
定 義 フ ァイ ル の 更 新に
定義ファイルの更新が失敗した
保存先へのアクセス権限を確認す
失敗しました。
場合に表示される。
る。
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