担保減額措置適用に向けた手続き(PDFファイル)

NAIC 再保険担保減額措置適用に向けた手続き
一般社団法人 日本損害保険協会 国際部
(2015年1月作成)
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(※)本資料に記載されている情報は、NAIC公表資料に基づくものです。
担保減額申請手続き
1.
Qualified Jurisdictionの再保険者から、担保減額措置の適用を希望する州(モ
デル法適用州)に申請する。
2.
申請を受けた州は当該再保険者のリード州となり、申請を受けた旨をNAIC再保
険財務分析WG(Reinsurance Financial Analysis Working Group)に通知するとと
もに、初期評価を開始する。
3.
初期評価が済み次第、リード州は分析結果およびその他の情報をNAIC再保険
財務分析WGに提出する。
4.
NAIC再保険財務分析WGはリード州の初期評価について非公表のピアレビュー
を行い、再保険者の認定の可否および担保減額率の格付けについてリード州
に勧告する。
5.
リード州は初期評価およびNAIC再保険財務分析WGからの勧告に基づき、当該
再保険者に認定(certification)を与えるか否かを最終決定する。
6.
リード州は最終決定の結果をNAIC再保険財務分析WGに通知する。これによっ
て、当該再保険者がその他の州に減額を申請する場合、Passportingという文書
提出のみの簡略化された手続きを使用できるようになる。
Passportingについて
 リード州で認定を受けた再保険者は、その他の州(モデル法適用州)に担保減額
適用を申請する際に、Passportingという手続きを申請することができる。
 申請を受けた州はPassportingを適用するか否かを決定する裁量を有している。
適用する場合、申請を受けた州は当該再保険者に対して、リード州が決定した格
付けに基づいて担保減額を適用することができる。
 Passportingの手続きを効率化するために、NAIC再保険財務分析WGでは、チェッ
クリストと呼ばれる申請時の提出文書の共通フォーマットの作成が進められてい
る。