PV クランプ/設計・設置要領書 A版 ■目次 1 はじめに 2 概要 3 標準構成と仕様 4 選定と発注 5 設計要領 6 設置準備(参考) 7 設置要領 ■はじめに このたびは、弊社 太陽光発電パネ ル施工用 【PV クランプ】 をご選定い ただきまして誠にありがとうございます。 この製品をご使用いただく為に、設計・ 設置要領をご確認いただきますようお 願いいたします。 ■概要 PV クランプは、太陽光発電パネルを 設置するためのベース部材や、ねじ固 定を無くすことにより、施工コストを大幅 に低減する事が目的です。 適用: 本要領書は PV クランプ部品を使用して太陽光発電パネルを設 置する為の要領書です。基礎工事及び架台本体の設計、施工 に関しては設置される設計・施工業者様とご相談ください。 本製品を使用する事により在来工法 と比較して非常にスピーディーで確実 にモジュールを設置する事が可能とな りました。特にメガソーラークラスでは威 力を発揮します。 また、単管架台特有の“多少のくる い”に対して追従しやすくできるように、 上下左右への追従機能を有した、だれ でも簡単に設置できる製品です。 地上設置における、単管タイプや鋼 兵庫県尼崎市神崎町1-40 電話:06-6499-9741 FAX:06-6499-9924 http://www.e-yuhara.co.jp 材タイプの架台、及び建物の屋上設置 用架台にも使用いただく事ができる万 能型取付け金具です。 標準構成と仕様 P1 (横通しタイプ) 端部 PV クランプⅡ型 中央部 PV クランプⅠ型 ① 端部 PV クランプⅡ型 ② 中央部 PV クランプⅠ型 端部 PV クランプⅡ型 PV クランプ名称及び仕様 部位 名称 材質 仕上 ① アレイ受け アルミ押出材 A6063 シルバーアルマイト ② クランプ JFE-HA540 電気メッキ KSG メッキ 1KW(250w×4枚)に必要な個数 中央部—PV クランプⅠ型 ■ 6個 端部 -PV クランプⅡ型 ■ 4個 ・太陽光発電パネル 250W 例 説明 PV クランプにはⅠ型と2型があり、Ⅰ型は中央用 製品(赤色) 、Ⅱ型は端部用製品(青色)となります。 1KW(250W×4 枚)のパネルを設置する場合左図のよ うに、Ⅰ型は上下枠を共有固定するため、6 個、Ⅱ型 は端部固定用の為 4 個となり、計 10 個となります。 注意:多雪地域で設置の場合、配列数量はご相談ください。 選定と発注 P2 この枠です 説明 各メーカーの太陽 光発電パネル(以 下パネル)に適合 する PV クランプ を選定します。 F寸法 まずは、使用され るパネルの仕様書 から、各寸法を確 認してください。 注意:ⓓ寸法が36mm以上の場合はご相談ください。 対 枠形状 説明 PV クランプ F寸法 F 寸法= 必要個数は P1 の標準構 成より算出 して、発注 表 を 完 成 し、このペ ージを発注 書として送 付下さい 表(F 寸法と以下、□にチェックを入れてください) PVⅠ型 対応表を参考 にして、PV クラ ンプⅠ型、2 型 の品番を確認 してください。 説明 応 PV2 型 ㎜ F 寸法 ㎜ 表示 □1.5~2 2 □2~2.5 2.5 □1.5~2 2 □2~2.5 2.5 仕上げ □ 電気メッキ □ KSG メッキ □ 電気メッキ □ KSG メッキ □ 電気メッキ □ KSG メッキ □ 電気メッキ □ KSG メッキ 品番例:F 寸法 1.5 ㎜で電気メッキの場合=PVⅠ-2 発注表 物件名: PV クランプ Ⅰ型 Ⅱ 型 表示 C K C K C K C K Cとなります 希望納期: PV クランプ品番 品番は PVⅠ— 品番は PVⅡ— 数量 個 個 設計要領 説明 P3-1 単管のピッチTPとCPを設計します。 太陽光パネル横幅=WP STEP1: フレーム枠=W 左図よりWPとWの寸法を入れてください。 WP= STEP2: W= S寸法(目地寸法)の計算 S=84-2×W 計算例 W=35の場合、S=14となります。 STEP3: TP寸法(端部単管ピッチ)の計算 STEP4: CP寸法(中央部単管ピッチ)の計算 TP=WP+S/2-13-W CP=WP+S 計算例 W=35、S=14、WP=960として、 TP=919 計算例 S=14、WP=960として、CP=946 設計要領 P3-2 説明 PV クランプのピッチを設計します。 この枠です 太陽光パネル縦幅=LP STEP1: フレーム枠=L 左図よりLPとLの寸法を入れてください。 LP= L= 50 STEP4: STEP2: AP寸法(クランプ内のり寸法)の計算 PP寸法(端部クランプピッチ)の計算 AP=2L+10 PP=LP―50-2L 計算例 L=30として、AP=70 計算例 LP=1600、L=30として、PP=1490 STEP3: BP寸法(中央部クランプピッチ)の計算 単管パイプ長さを決定する 時は、PVキャップ寸法 BP=2L+50+10 計算例 L=30として、BP=120 (30mm)を考慮願います。 設置準備(参考事項) P4-1 参考 P3 の設計要領から算出 された単管の縦横長さで 単管架台を組み立ててく ださい。 標準的な単管タイプの架台構成パース 下図のパースは標準的な単管架台でのイメージパースです。 基礎工事及び架台本体の設計、施工に関しては設置される設計・施 工業者様とご相談ください。 特に対角の寸法は±3㎜ 程度に納めてください。 コロバシ材 母屋梁(もやばり) 北柱 C型ジョイント(コロバシ材の連結) 兼用クランプ直交 兼用クランプ自在 母屋控え(控え)北 ブレス北 南北根がらみ 母屋控え南 南柱 ブレス南 東西根がらみ上 東西根がらみ下 参考 その他、単管架台施工に対する注意事項 ・単管架台は太陽電池アレイ用支持物設計標準に基づき構造計算を行った上で設計願います。 ・PVクランプの締め付けは必ず本締めを忘れないようにお願いします。 ・クランプの締め付けトルクは指定トルク目安 300~350kgf・㎝でお願いします。 ・直交及び自在クランプの許容荷重を超えない範囲で構造計算願います。 (直交 500Kgf/個、自在 350Kgf/個) ・ コロバシ材(横通し単管)のたわみは太陽電池アレイ用支持物設計標準【JIS C8955】に 定められた基準を基に支点間距離の 1/150 以下とし、支点間距離が 3000 ㎜を超える場合 には 1/200 以下の設計としてください。 ・コロバシ材(横通し単管)の連続接合部は荷重の影響を受けにくい支柱近辺にてお願いし ます。またジョイント部はイモに組まずに、チドリで組むのが理想です。 ・母屋控え材や根がらみ材を配置し荷重による変形の起きにくい架台設計としてください。 ・母屋材の片持ちは 500 ㎜程度までとしてください。 設置準備(参考事項) P42 参考 PVクランプの位置決め を効率的に行う為に・・ 右図のような位置決め治 具(ピッチポイントバー) を作れば、設置効率は格 段に向上します。 ピッチポイントバー 精度のよい木角材や金属製の角鋼等 を利用して作成してみてください。 参考 PV クランプは上下左右 の追従機能がありますの で、多少のゆとりを取っ ても大丈夫です。 単管ピッチTPとCP 設計要領P3-1で算出された単管 ピッチで施工してください。 設置要領 P51 ステップ1 ピッチポイントバーは PV クランプの位置をケ ガク使い方でも、そのま ま当てながら取付ける方 法の両方が使えます。 PVクランプ取付けピッチは設計要領P3-2で算出されたPVクランプピ ッチを、ピッチポイントバーで各単管にケガキを入れてください。 ケガキ ケガキ ケガキ ケガキ ステップ2 ケガキ 最上部の PV クランプⅡ型を横 1 列に取り付けます その時、単管ラインに対し、出来るだけ垂直に取り付けてください。 先行して最上部のPVクランプⅡ型を横 一列に取付けます。 ピッチポイントバーを当てな がらでも有効です。 出来るだけ、直角になるように設置ください。 又、モジュールの端部の通りを出す為、万力と 糸等を使ってPVクランプの通りを出して下 さい。 設置要領 P52 ステップ3 ①最上部の PV クラン プⅡにパネル枠を引 っ掛けます。 次に②パネルの枠に PV クランプⅠ型を引 っ掛けて、引き込み ながら、③下の単管 に固定します。 ステップ4 ②PVクランプⅠ型をパネル 枠に引っ掛けます。 ③引き込みながら、下の単 管に固定します。 ステップ3を繰り返します。 後はステップ 3 を繰 り返すだけ。 PVクランプ取付けビデオをHPに公開しています。以下のURLを検索してください。 http://www.e-yuhara.co.jp/PVclump.html ①最上部のPVクランプⅡ型 にパネル枠を引っ掛けます。
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