Flying Disc Times vol.70

VOL.70(’08.10)
第4回ドッヂビー全国大会............................................................................................................... 1
第33回全日本アルティメット選手権大会 地区予選結果................................................................. 6
県協会だより ................................................................................................................................. 9
第4回ドッヂビー全国大会
2008 年 9 月 21 日(日)ナゴヤドーム(愛知県
名古屋市)にて第4回ドッヂビー全国大会が開催
されました。
当日は秋の運動会シーズンと重なり、昨年より
参加者数は減少したものの小学生低学年部門 11
チーム、小学生高学年部門 26 チーム、一般部門
39 チーム、障害者部門 4 チーム、計 79 チーム、
1,000 人を越える参加者が集まり、日本国内のみ
ならず台湾からも参加チームを迎えての大会開催
となりました。また、エキシビションでは車イス
競技のドッヂビーとアルティメットがデモンスト
レーションとして行われ、競技者の真剣なプレー
が観客を魅了しました。フラインディスク競技を通じて世代・国籍・ハンデを超えた様々な交流が生まれた今大
会はスポーツの秋に相応しい一日となりました。
1
エキシビション
エキシビションではチーム・SILVER OX による車いす
ドッヂビーとアルティメットのデモンストレーションが
行われました。特にアルティメットでは選手の全力ダッシ
ュや難しいキャッチの成功など、エキサイティングな要素
は変わらず、車いす競技は車いす競技の迫力や魅力がある
ことを観客に披露してくれました。現在、車いすバスケが
注目を集めているそうですが、車いすアルティメットやド
ッヂビーの普及も今後期待したいものです。
SILVER OX 紹介:愛知県名古屋市にある名古屋市障害者スポーツセンターで月1回開催されている『フライン
グディスク練習日』には毎回多くの方が参加しています。スロー技術も向上し、アルティメットの練習を始める
うちに、チーム「SILVER OX」が出来上がりました。現在、3年目を迎え、現在 20 名程が所属して月2、3回
練習しています。障害の有無関係なく、各々の特徴を生かせるように話し合いながら楽しく練習しています。
選手・ボランティア共に募集中です!私達と一緒に車いすに乗ってフライングディスクを楽しみましょう!
障害者部門
2つのチームに分かれて参加した春日井高等養護学校チームが圧倒的な実力を発揮して優勝と準優勝を勝ち取
りました。当カテゴリーでは特に選手の真剣にプレーする姿が印象的でした。
障害者部門
優勝
春日井高等養護学校A
準優勝
春日井高等養護学校B
3位
チーム
メロディ
2
小学生低学年部門
チームワークの差がもっとも出たのはこのカテゴリー。
年齢に相応しい無邪気なプレースタイルで挑むチームが
多い中で、決勝リーグに進出した3チームには各々に戦術
があり、大人顔負けのチームワークや組織プレーを発揮し
ていました。特に優勝したファイヤーズは外野の選手が立
ち位置を決めずコートの周りを機動的に動き、意思統一さ
れた華麗なパス回しを披露。相手チームを散らして確実に
狙うプレーは選手の判断力の高さ、技術力の確かさ、チー
ム戦術の徹底を感じさせました。
今大会で活躍した各チームの上級生が、次回大会でも小
学生高学年部門で活躍し、ドッヂビー全体をさらに盛り上
げてくれることを多いに期待したいです。
小学生低学年部門
優勝
D-1 ファイヤーズ
準優勝
ガンバルキッズ
3位
西っ子キッズ 2
<D-1 ファイヤーズ
監督
貴志純也さんコメント>
みんな一年間練習してきた事を全力で出しきった事で優勝できたと思います。本当に素直でやる気のあるいいチ
ームです。
優勝 D-1 ファイヤーズ
準優勝 ガンバルキッズ
3
小学生高学年部門
参加チーム数が最も多く、激戦が予想された当カテゴリ
ーには台湾チャンピオンの塔楼国民学校チーム(以下、台
湾チーム)も参戦。7つのリーグに分かれて予選を行い、
1位チームのみが決勝トーナメントに進めるという厳し
い条件の中で、予選から見応えのある好ゲームが各リーグ
で展開されました。決勝戦では強豪・龍神と台湾チームが
対戦。アップサイドスローを多用し、流麗なパスワークで
相手を散らして攻める技巧派の龍神に対し、台湾チームは
強力なバックハンドスローによる小細工なしの正面勝負
で試合を展開。実力拮抗のまま前半を同点で折り返すも、
後半は台湾チームのパワープレーにより龍神は相次いで内野の選手を失い、結果は15-9で台湾チームの優勝。
基本に忠実にバッグハンドスローの威力を磨いて正面勝負挑む台湾チームはアップサイドスローによるパスワー
クが主体となった地元・日本のチームに新たな気付きとドッヂビーの更なる可能性を示唆してくれました。
小学生高学年部門
優勝
塔楼国民小学校
準優勝
龍
3位
旭南新選組ファイナルモンキーズ
神
<塔楼国民小学校
林明泉校長先生コメント>
みなさんにまず感謝したいです。この様な立派な施設で試合をさせて頂き有難うございました。日本の皆さんに
胸を借りる思いで、チームは全力を出して挑みました。今回、私達は幸運にも優勝することが出来ましたが、日
本チームの礼儀正しさ等、学ぶことが多く、それらを台湾に持ち帰りたいです。次はぜひ台湾に来て下さい。
優勝 塔楼国民小学校
準優勝
龍
神
4
一般部門
中学生以上が対象となる一般部門。多くのチームが男女ミ
ックスでチームを組み、4位入賞のチーム雅に至っては女性
のみのチーム編成。各チーム、試合中は大きな声を掛け合っ
て士気を高め、小学生部門には無い緊張感を漂わせながら真
剣勝負が繰り広げられました。決勝戦は旭南ファンキーモン
キーズと K&T の対戦となり、試合前には本部を挟んで右と
左に両チームの沢山の応援が集結し、まずは応援合戦で決勝
戦のムードを一気に高めました。前半はスピード感溢れる攻
防で一進一退のまま同点。後半に入って、流れを掴んだK&
Tが連続得点して逃げ切り、14-9で優勝を決めました。
一般部門
優勝
K&T
準優勝
旭南ファンキーモンキーズ
3位
Boon (ブーン)
<K&T キャプテン
小島浩和さんコメント>
今日の優勝は予想外でした。チームみんなの力もありますが、予選で対戦したチームの皆さんの励ましのおかげ
で勇気をもらって勝ち進むことが出来たと思います。ファンキーモンキーズとは昨年、準決勝で負けていていた
ので、挑戦者としてぶつかった結果が勝利につながりました。
優勝 K&T
準優勝 旭南ファンキーモンキーズ
5
新たな可能性を感じた第4回大会
早4回目となった今大会においても様々な場面でドッヂビーの更なる可能性や将来性を感じることが出来ました。
特に今回初参加となった台湾チームが優勝の結果と共に残していった今後へのヒントは以下の2点です。
①ドッヂビーの国際化:
今回の台湾チーム優勝の功績は、ドッヂビーが海外でも本格的に普及し、真剣にプレーを楽しむ人々が増えてい
る事を示した点で、日本の我々にとっても大変喜ばしい結果であったと言えます。ルール規定の整備等、課題も
多いですが、日本発のドッヂビーが今後更に世界に広まり競技仲間が増えることが楽しみです。
②バックハンドスローによる正面勝負:
少々技術的な話になりますが、アップサイドスローの多用が
定着した日本のチーム(特に小学生チーム)にとって台湾チー
ムが駆使する力強いバックハンドスローは衝撃的であり、フラ
インディスクの基本を改めて認識させられる結果となりまし
た。今後の戦術に大きな影響を及ぼすことが考えられ、華麗な
パスワークと共に力強いバックハンドスローが用いられれば、
ドッヂビーが更にスリリングで魅力ある試合展開になること
が予想されます。
大会運営面では大きな混乱は無く、審判のジャッジに対するクレームもほとんど見られず、これまでの大会の
反省が大きく活かされた大会となりました。しかしながら、参加者数の減少を導いてしまった開催日程の組み方
など次年度に向けた課題も少なくありません。世界への広がりを見せるドッヂビーの発祥国として、この全国大
会の発展的継続を果たすべく会員の皆様にもより一層のご支援ご協力を御願い致します。
第33回全日本アルティメット選手権大会 地区予選結果
第 33 回全日本アルティメット選手権大会の地区予選が、東日本地区、中部地区、西日本地区の 3 地区にてそれ
ぞれ開催され、激戦を勝ち抜いた本大会出場チームが決定した。
今年の全日本選手権は、オープンが 55 チーム、ウィメンが 34 チームの合計 89 チームが参加し、オープンでは
東日本 9 チーム(33 チーム中)
、中部 3 チーム(9 チーム中)、西日本 4 チーム(13 チーム中)の 16 チーム、ウ
ィメンでは東日本 9 チーム(19 チーム中)
、中部 3 チーム(5 チーム中)、西日本 4 チーム(10 チーム中)の 16
チームが 10 月 18 日~19 日茨城県ひたちなか市で開催される本大会に駒を進めた。
ここ数年、学生卒業後各校の強豪選手を集めた新チーム結成が相次ぎ、全日本本大会出場の顔ぶれも変化して
きた。オープンでは本大会出場の中堅どころは実力も拮抗しており、またウィメンも世界の最高峰同士の好カー
ドが目白押しで、本大会は目が離せない大会となりそうだ。
本大会で勝ち抜いたオープン、ウィメンそれぞれ 2 チームは、翌週 10 月 25 日(土)夢の島競技場(東京都江
東区)で開催される全日本アルティメット選手権大会決勝戦に挑む。
6
東日本地区予選結果
オープン 東日本地区一次予選(2008 年 9 月 6 日~7 日)
1位
文化シヤッター
2位
Buzz Bullets
18位
千葉大学 MISTRAL
Nomadic Tribe
19位
Happy Campers
3位
上智大学 FREAKS
20位
宇都宮大学 HOT SCREAM
4位
θ
21位
獨協大学 WAFT!
5位
サムライ
22位
BIG BOMBERS
6位
LOQUITOS
23位
早稲田大学 SONICS
7位
BOMBERS
24位
法政大学 ASA-MAC'S
8位
成蹊大学 LIBEROS
25位
Iku!
9位
Crews
26位
ふかひれ
10位
東京 vegegriffons
27位
筑波大学 INVERHOUSE
11位
慶應義塾大学 HUSKIES
28位
横浜国立大学 COUGARS
12位
日本大学 Hummingbirds
29位
COLORS
13位
日本体育大学 BARBARIANS
30位
國學院大學 TRIUMPH
14位
DISCMANIA
31位
Beers
15位
立教大学 MANEUVERS
32位
東京大学 Brownies
16位
STILTS
33位
明治大学 FREE FLYERS
17位
武蔵野ピーチ
※16 位までが、東日本二次予選に進出
オープン 東日本地区二次予選(2008 年 9 月 27 日~28 日)
1位
文化シヤッターBuzz Bullets
9位
東京 Vegegriffons
2位
Nomadic Tribe
10位
Crews
3位
θ(シータ)
11位
上智大学 FREAKS
4位
DISCMANIA
12位
日本大学 Hummingbirds
5位
LOQUITOS
13位
日本体育大学 BARBARIANS
6位
成蹊大学 LIBEROS
14位
サムライ
7位
慶應義塾大学 HUSKIES
15位
立教大学 MANEUVERS
8位
BOMBERS
16位
STILTS
※9位までが、本大会に進出
7
ウィメン 東日本地区予選(2008 年 9 月 13 日~15 日)
1位
HUCK
10位
早稲田大学 SONICS
2位
MUD
11位
國學院大學 TRIUMPH
3位
日本体育大学 BARBARIANS
12位
獨協大学 WAFT!
4位
えびみりん
13位
Grits
5位
立教大学 MANEUVERS
14位
Happy Campers
6位
GOKU☆RAKU
15位
成蹊大学 LIBEROS
7位
BOMBERS
16位
OPPI
8位
慶應義塾大学 HUSKIES
17位
TEΦUILA
9位
日本大学 Hummingbirds
18位
LOΦUITOS
10位
上智大学 FREAKS
6位
富士常葉大学
7位
信州大学
※9位までが、本大会に進出
中部地区予選結果
オープン 中部地区予選(2008 年 9 月 13 日~15 日)
1位
Link
2位
中京大学
3位
愛知学院大学 Batman
8位
Catch or Die
4位
信州 Roots
9位
日本福祉大学
WARRIORS
5位
A.G.Funks
ローリーポーリー
FLIPPERS
Indies
LOOSE
※3位までが、本大会に進出
ウィメン 中部地区予選(2008 年 9 月 13 日~15 日)
1位
壱(UNO)
4位
愛知学院大学
2位
中京大学 NaughtyKids
5位
信州大学
3位
Team CUJC
LOOSE
※3位までが、本大会に進出
西日本地区予選結果
オープン 西日本地区予選(2008 年 9 月 13 日~15 日)
1位
大阪スピリッツ
8位
龍谷大学 ROC-A-AIR
2位
大阪体育大学 BOUHSEARS
9位
甲南大学 CHIKENHEART
3位
びわこ成蹊スポーツ大学 LAKERS
10位
同志社大学 Magic
4位
関西学院大学 ARROWS
11位
京都大学 BREEZE
5位
TIBETS
12位
佛教大学 Sallian∞Joseph
6位
博多ハッカーズ
13位
Groove
7位
Trigger
※4位までが、本大会に進出
8
ウィメン 西日本地区予選(2008 年 9 月 13 日~15 日)
1位
Buddy's
6位
同志社大学 Magic
2位
びわこ成蹊スポーツ大学 LAKERS
7位
龍谷大学 ROC-A-AIR
3位
関西学院大学 ARROWS
8位
みかん缶
4位
博多ハッカーズ
9位
甲南大学 CHIKENHEART
5位
大阪体育大学 BOUHSEARS
10位
京都大学 BREEZE
※4位までが、本大会に進出
県協会だより
青森県協会
青森県協会では、昨年スポレクあおもり2007を
盛会に終えることができ、その感動を多くの県民に届
けたいということで、今年度から冠の変わった「第 1
回青森県民スポレク祭」においてディスクゴルフ大会
を実施いたしました。
毎年 7 月の第 1 日曜日に開催されます。知名度がま
だまだ低いので、愛好者とレクインストラクター養成
過程の受講者の参加でしたが、前日から盛り上がり盛
会に終了しました。また、日レクの「元気アップセミ
ナー」においてもフライングディスクを紹介し、子ど
もたちから普及に努めています。
10 月 13 日体育の日も、むつ市民ニュースポーツ大会において「ディスクゴルフ」大会を実施します。こちらは、
100 名ほど参加を予定しています。写真は、「第 1 回青森県民スポレク祭」表彰後の一コマです。
本部
NPO法人
日本フライングディスク協会
〒124-0024
東京都葛飾区新小岩 4-20-24
『Flying Disc Times』VOL.70(平成 20 年 10 月 13 日発行)
発行人・長谷川純三/企画
編集・岡本紀彦
9