問題集 220

実務に役立つ
コンピューター
の基礎
A
+
問題集 220-802対応
Vol.
2
知識の定着
実践演習に
最適!
CompTIA A+220-802
Contents
第1章
OS ............................................................................................................ 1
第2章
セキュリティ....................................................................................
第3章
モバイルデバイス......................................................................
101
第4章
トラブルシューティング..........................................................
113
73
CompTIA A+220-802
第1章
OS
第 1 章/ OS
Q
001
A
c
Check
4GBを超えるメモリを使用したいと思います。次のうちどの OSを選択しますか。
0 a.
16 ビットOS
0 b.
x86 版
0 c.
x64 版
0 d.
32 ビットOS
正解は「x64 版」です。
32 ビットCPU に対応した OS は 32 ビットOS、32 ビット版、または x86 版と呼ば
れています。64 ビットCPU に対応した OS は 64 ビットOS、64 ビット版、または
x64 版と呼ばれています。
32 ビットOSと64 ビットOS の大きな違いは、
搭載できるメモリの最大容量です。
32 ビットOS では 4GB を超えるメモリを扱うことができないのに対して、64 ビッ
トOS では理論上 2 の 64 乗、16EB(エクサバイト)を扱うことができます。実
際は OS により扱える最大メモリサイズは異なります。たとえば、Windows XP/
Vista/7 の 64 ビット版で、128GB や 192GB のメモリを搭載できるエディション
もあります。
2
第 1 章/ OS
Q
002
Check
Aero に関する説明のうち、適切なものは次のうちどれですか。
0 a.
Aero は Windows XP で採用された GUI である
0 b.
Aero は Windows Vista のすべてのエディションで利用できる
0 c.
Aero は Windows 7 のすべてのエディションで利用できる
0 d.
Windows Vista で Aero を使 用するためには、グラフィックメモリ
128MB 以上が必要である
A
d
正 解 は「Windows Vista で Aero を使 用 するためには、グラフィックメモリ
128MB 以上が必要である」です。
Aero は、Windows Vista より導入された新しい GUI で、ウィンドウの半透明化や
3D 表示など、従来の Windows にはない新しい視覚効果を実現します。Aero を
利用するには、Windows Vista/7 で Aero を搭載したエディションとハードウェ
アの要件を満たした PC でなければなりません。Windows Vista では、Home
Premium、Business、Ultimate、Enterprise の各エディションで利用できますが、
Home Basic では利用できません。
Windows 7 では Home Premium、Professional、Ultimate、Enterprise の各エディ
ションで利用できますが、Starter では利用できません。
また、DirectX 9、WDDM 対応、
グラフィックメモリ128 MB 以上、
ピクセル シェー
ダ 2.0、ピクセルあたり 32 bit の色深度などハードウェアの要件があります。
3
第 1 章/ OS
Q
003
A
b
Check
Windows Vista でガジェットはどこに配置しますか。
0 a.
タスクバー
0 b.
サイドバー
0 c.
コントロールパネル
0 d.
通知領域
正解は「サイドバー」です。
Windows Vista で、標準でデスクトップの片側に配置される垂直のバーをサイド
バーと呼び、ガジェットと呼ばれる小さなプログラムを表示、管理します。
ガジェットには、ネットワークに接続して、気象情報、最新ニュースなどインター
ネットの情報を配信するものや、PC のパフォーマンスをモニタリングするための
CPU メーター、画像のスライドショー、連絡帳など、用途に合わせさまざまなも
のがあり、サイドバーに追加や削除をすることができます。
サイドバーに一目でわかる情報を表示することで、仕事中に作業を中断し、別
途ウィンドウを起動することなく、最新情報やよく使うツールにアクセスするこ
とができます。
4
第 1 章/ OS
Q
004
A
a
Check
64 ビット版の Windows に 32 ビット版のアプリケーションがインストールされま
した。次のうちどのフォルダーに保存されますか。
0 a.
Program Files(x86)
0 b.
Users
0 c.
Documents and Settings
0 d.
Windows
正解は「Program Files(x86)」です。
64 ビット版にアプリケーションをインストールすると、
「Program Files」と
「Program Files(x86)」というフォルダーが用意され、前者は 64 ビットアプリ
ケーション、後者は 32 ビットアプリケーションが自動で振り分けられ保存されま
す。64 ビット版 Windows では、既存の 32 ビットアプリケーションとの互換性を
維持するため、WOW64 という機能が搭載されており、64 ビット環境で 32 ビット
環境を仮想的に作り出し 32 ビットアプリケーションを実行できます。ただし、一
部の 32 ビットアプリケーションは動作しない場合もあるので、互換性について
事前にメーカーへ確認します。
5
第 1 章/ OS
Q
005
A
ⓐ
Check
Windows 7 の起動時のプロセスで POST の次に実行されるものは、次のうちど
れですか。
0 a.
Bootmgr
0 b.
ntldr
0 c.
LILO
0 d.
boot.ini
正解は「Bootmgr」です。
Windows Vista 以降では POST の実行後、
ブートセクタ内の IPL が Windows ブー
トマネージャー (Bootmgr) を起動します。Bootmgr が起動すると、BCD(Boot
Configuration Data:ブート構成データ)を読み取ります。BCD は、従来の boot.
ini に替わり、OS の起動情報が含まれています。複数の OS がインストールされ
ている場合は、Bootmgr は BCD の内容を解釈し、起動メニューを表示します。
選択肢 b の「ntldr」は、Windows XP 以前の Windows NT 系の標準のブートロー
ダです。
選択肢cの「LILO」は、Linux で使用されているブートローダです。
選択肢 d の「boot.ini」は、Windows XP などで使用されている OS の起動情報が
含まれているファイルです。
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