(2015年1月9日発行)(PDF/141KB)

みずほ銀行香港資金部
9-Jan-15
<為替> インフラプロジェクト前倒し実行の報道を受けて、徐々に人民元高方向に推移
<金利> 年が越えた影響を受けて、オンショア金利は低下が継続
<株式> インフラ投資期待を背景に上昇も、週後半に利食いの売りに押される
Open
High
Low
USD/CNH
6.2275
6.2327
USD/CNY
6.2173
6.2235
人民銀行基準仲値
上海総合指数
6.1248
3,259
6.1302
3,405
今週の動向
MIZUHO B
Close
前週末比(※)
6.2059
6.2101
▲151
6.2055
6.2087
+41
6.1248
3,254
6.1296
3,287
+106
+53
※USD/CNY,USD/CNHについてはpips表示
今週の動向
CNHフォワード (1yr)
CNH通貨スワップ (3yr)
Close
前週末比
今週の動向
Close
前週末比
1,838
3.18%
+140
+0.11%
CNH Hibor (3mth)
CNH金利スワップ (3yr)
4.2440%
3.95%
+0.019%
+0.10%
【直近相場動向及び見通し】
オフショア人民元は、週初は前週に引き続き人民元安方向でスタート。1ドル=6.23人民元を越えて人民元安が一時的に進行
するも、オンショア人民元対比割安となったことで買いなおされ、持ちこたえる。6日に中国政府が10兆人民元規模のインフラプロ
ジェクト予算の前倒し実行を検討しているとの報道をきっかけに人民元高方向に切り返し。結局、1ドル=6.21人民元近辺まで人
民元高が進み、アジア時間の取引を終えた。
年越しの資金需要が一巡したことで、オンショア人民元金利は低下。しかし、来週以降始まる大型IPOにより約2兆元の資金が
年越しの資金需要が
巡したことで、オンショア人民元金利は低下。しかし、来週以降始まる大型IPOにより約2兆元の資金が
凍結されるとの予想もあり、再上昇する可能性を残している。
来週のオフショア人民元予想レンジは、1USD=6.1900‐6.2500。引き続きドル高の動きにつられて、人民元安になる可能性はあ
るものの、バンド上限(6.25近辺)が近づいてきていることもあり、人民元売り圧力はここから先は膨らみにくいと考えている。年末
年始に形成したレンジ内での推移を予想する。
【経済動向】
1月1日に発表された中国製造業景況感指数は、50.1と景況感判断の分れ目である50をギリギリ死守する結果となった。景況
感指数の構成指数の内、最も先行性が高いとされる資金受注指数は、6ヵ月連続で減少。こちらも50寸前まで低下している。20
日に中国GDP(4Q)の発表が予定されているが、このような冴えない景況感等を受けて、市場予想は7.2%と前期よりも0.1%低下を
予想。但し、習近平氏は中国は“ニューノーマル(新状態)”に移行すると発言しており、成長率低下を受け入れる姿勢を見せてい
る。<中国製造業景況感指数>新規受注指数は6ヵ月連続低下
<人民元為替レート推移:ローソク足、人民銀行仲値:実線>
28/10/2014 - 14/01/2015 (HKG)
Daily QCNH=D2, QCNY=SAEC, QCNY=
56
Price
CNH
55
6.22
54
6.2
新規受注指数
53
6.18
52
人民銀行基準仲値
6.16
51
6.14
50
P M I( 全 体 )
6.12
49
CNY
Oct-14
Dec-14
Jun-14
Aug-14
Apr-14
Feb-14
Oct-13
Dec-13
Jun-13
Aug-13
Apr-13
Feb-13
Oct-12
Dec-12
Jun-12
Aug-12
Apr-12
Feb-12
Oct-11
Dec-11
48
(出所)Reutersより
03
10
17
24
November 2014
01
6.1
08
15
22
29
December 2014
05
12
Jan 15
(出所)Reutersより
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