SSD 製品の書き込み保証値とその監視方法

PRIMEQUEST 2000 シリーズ
富士通株式会社
更新日 2014 年 4 月 10 日
SSD 製品の書き込み保証値とその監視方法
有寿命部品 - SSD 製品の書き込み保証値
本製品は、書き込み寿命を有する NAND フラッシュを含んだ「有寿命部品」となります。お客様のご使用方
法により、保証期間内または SupportDesk 契約期間内に NAND フラッシュの書き込み寿命を迎える場合が
あります。
保証期間は、弊社の定める製品保証期間終了日、または書き込み保証値に達した場合のいずれか早い
時点で終了となります。
ご使用中に書き込み保証値に達し、寿命に至った場合(*)、SupportDesk 契約有無に関わらず、修理をお
受けすることはできませんので、お客様に製品を再度ご購入頂く必要があります。
(*) 当該製品が書き込み寿命を迎えた後もご使用を続けた結果、故障に至った場合も同様の対応と
なります。
本製品の書き込み保証値は、以下の通りです。
製品名
365GB PCI スロット内蔵
ソリッドステートドライブ
型名
4 PB
6 回
25 MB/s
MC-0JSD11
11 PB
7 回
70 MB/s
MC-0JSD21
17 PB
7 回
108 MB/s
1.2TB PCI スロット内蔵
ソリッドステートドライブ
参考: 保証値に至る可能
性のある書き込みデータ
転送量(5 年間連続で使用
する場合)
MC-0JSD31
785GB PCI スロット内蔵
ソリッドステートドライブ
書き込み保証値
PBW
DWPD (Drive
(Peta-Bytes
Writes
Per
Written)
Day)
PBW (Peta-Bytes Written): 書き込みデータの総量。容量表記は 1PB = 1000(5)Byte 換算値。
DWPD (Drive Writes Per Day): 1 日あたりにドライブ全容量分を上書きできる平均回数。
本製品の状態は、管理ソフトウェア ioSphere やコマンドラインツールを使用して確認できます。
定期的に状態をご確認頂き、製品の書き込みデータ量に達する前(寿命到達前)に弊社担当営業、もしく
は販売パートナーまで再購入のご相談を下さいますようお願いいたします。
また、SupportDesk 契約の内容によっては、製品の再購入により、SupportDesk 契約の更新・変更手続き
が必要な場合もありますので、こちらにつきましても、弊社担当営業、もしくは販売パートナーまでご相談
下さいますようお願いいたします。
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PCIe SSD の寿命監視方法
寿命に到達する時期は、お客様のご使用方法(書き込みデータ量や書き込み回数)に大きく依存します。システ
ム設計時に書き込み量の見積りを行うとともに、導入後も定期的に状態をご確認ください。システムの使用期
間内に、書き込み保証値に達する可能性がある場合には、あらかじめ予備品を購入するとともに、予備品への
データの移し替えの手順についても検討しておく必要があります。
また、本製品の状態は、管理ソフトウェア ioSphere やコマンドラインツールを使用して確認できます。これらのツ
ールは、デバイスドライバ/マニュアルと併せて、富士通公開ホームページ:「ダウンロード」より入手できます。
http://jp.fujitsu.com/platform/server/primequest/download/
お客様環境の安定稼働のため、ioSphere のインストールを推奨いたします。
詳細な操作方法については、本製品のマニュアル(「ioSphere ソフトウェア ユーザーガイド」または「ioMemory
VSL ユーザーガイド」)をご参照ください。
本項では、管理ソフト ioSphere やコマンドラインツールを使用した寿命監視の手法をご案内しております。
1.
書き込み状態の確認方法 (管理ソフトウェア ioSphere を使用する場合)
ioSphere を起動しログイン後、[IOMEMORY]タブ  [LIVE]タブの順に選択します。以下の情報が表示され
ます。

「PBW ENDURANCE」: PBW(Peta-Bytes Written)保証値に対する、現在以降に書き込み可能なデー
タ量の割合を示します。データが書き込まれるにつれ、減少していきます。
PBW 保証値が限界に近づくと、一般的に書き込み回数超過の不良ブロックが増える傾向にありま
す。それに伴い Reserve Space の減少に繋がります。

「RESERVE SPACE」: 不良ブロックの交替用領域の残量を割合で示します。書き込み回数超過となっ
た不良ブロックが増えるにつれ、減少していきます。
以下は画面の表示例です。
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さらに、[IOMEMORY]タブ  [REPORTS]タブの順に選択します。ここでは、各種履歴が表示されます。

「Data & Endurance」: 1 秒あたりの平均読み込みおよび書き込みデータ量がバイト単位で表示され
ます。

この「Data & Endurance」を選択すると、「Future performance based on this date range suggests X
PBW Usage Warranty will last for more than X years.(この日付範囲に基づく将来の性能から、X
PBW 保証耐用期間は X 年以上続くと予測されます。)」というメッセージがグラフの上に表示されま
す。
選択された日付範囲が ioMemory ストレージ デバイスの将来の性能を予測する基礎として適切で
ない場合は、日付範囲を変更して将来の動作をより正確に表すデータを選択することによって、保
証期間が切れる時期をより正確に予測できます。
以下は画面の表示例です。
2.
書き込み状態の確認方法 (コマンドラインツールを使用する場合)
“fio-status” コマンドの出力に、デバイスの状態が表示されます。以下の情報が表示されます。

「Rated PBW:」: PBW(Peta-Bytes Written)保証値と、それに対する現在以降に書き込み可能なデー
タ量の割合を示します。データが書き込まれるにつれ、減少していきます。
PBW 保証値が限界に近づくと、一般的に書き込み回数超過の不良ブロックが増える傾向にありま
す。それに伴い Reserve Space の減少に繋がります。

「Reserve space status:」: 不良ブロックの交替用領域の残量を示します。書き込み回数超過となっ
た不良ブロックが増えるにつれ、減少していきます。
以下はコマンド”fio-status -a”を実行した場合の表示例です。
Found 1 ioMemory device in this system
Fusion-io driver version: 3.2.3 build 950
…
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Adapter: Single Controller Adapter
Fusion-io ioDrive2 1.205TB, Product Number:F00-001-1T20-CS-0001
...
Reserve space status: Healthy; Reserves: 100.00%, warn at 10.00%
Rated PBW: 17.00 PB, 99.56% remaining
Lifetime data volumes:
Physical bytes written: 75,018,543,289,920
Physical bytes read
3.
: 114,269,690,756,024
寿命に関する状態通知
e メールによる通知 (ioSphere)
ioSphere では e メールによる通知が可能です。詳細は ioSphere ユーザーズガイドを参照してください。
(SNMP トラップによる通知をご利用にならない場合は、「e メールによる通知」をご利用ください)
SNMP トラップによる通知
SNMP サブエージェントのインストール:

Windows の場合: Windows の SNMP サービスが動作している場合、デバイスドライバをインストール
するとデフォルト設定でインストールされ、Windows の SNMP サービスへ登録されます。

Linux の場合: デバイスドライバに同梱されている「fio-snmp-agentx-<バージョン>.x86_64.rpm」を
インストールすると、net-snmp など任意の RFC 準拠 SNMP エージェントへ登録されます。
詳細な設定は、ioMemory VSL ユーザーズガイドを参照してください。
また、SNMP サービス側の設定は、OS のドキュメントを参照してください。
以下の SNMP トラップが発行されます。ServerView Operations Manager など、任意の SNMP クライアントで
受信できます。
ServerView Operations Manager では、受信した SNMP トラップを、転送または e メール等で通知することが
できます。


Reserve Space 10%以下: Warning ステータスへ移行した場合
Trap Name
Priority
OID
fusionIoDimmWearoutTrap
Major
1.3.6.1.4.1.30018.0.1001
Reserve Space 0%到達後、さらに継続して書き込み: Read-only モードへ移行した場合
Trap Name
Priority
OID
fusionIoDimmNonWritableTrap
Critical
1.3.6.1.4.1.30018.0.1002
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