FAW グループでシリン ダーブロクの取り付けを行う、 KUKA KR 1000 titan

KUKA ユーザーレポート \ Automotive
FAW Jiefang Automotive Co., Ltd. Wuxi Diesel Engine Works
FAW グループでシリン
ダーブロクの取り付けを行う、
KUKA KR 1000 titan
KUKA ロボットの使用が実現した、中国での大型ディーゼ
ルエンジン生産におけるベンチマーク
ヨーロッパではまだほとんど知られていませんが、FAW グループは、中国でも最大の
自動車メーカーの1つです。一気解放汽車(FAW Jiefang Automotive)のWUXI ディー
ゼルエンジン工場(無錫柴油機分公司)は、FAW グループが100%出資している子会社
で、2012年の2月に、年間生産能力が 12 万 5,000 ユニットという大型ディーゼルエン
ジン製造工場の操業を惠山で開始しました。ここで活躍しているのが、アウグスブル
クから運ばれるKUKA ロボットで、幅の広い作業をこなしています。ここでのハイライト
は:KUKA KR 1000 titan による700kg という重量のシリンダーブロックの操作です。
顧客
FAW Jiefang Automotive
Co., Ltd. Wuxi Diesel
Engine Works
アプリケーション
組立て
固定
挿入・装着
その他の組立て・解体
製品
KR 1000 titan, KR 500
重可搬重量
(360~1000 キロ)
KR 210
大可搬重量
(100~240 キロ)
業種
自動車メーカー
1 / 3 ページ
KUKA Roboter GmbH
Hery-Park 3000, 86368 Gersthofen, Germany, Phone: +81 45-744-7531, www.kuka-robotics.com/ja
KUKA ユーザーレポート \ Automotive
FAW Jiefang Automotive Co., Ltd. Wuxi Diesel Engine Works
導入前の状態 / 課題:
この組立ラインでことに難しい作業としては、重量が 700kg にもも及ぶ 6DM 大型デ
ィーゼルエンジンのシリンダーブロックを、たとえばシリンダーバンク、クランクシャフ
ト、オイルパン取付のために回転することなどが挙げられます。従来の回転・吊上げ装
置による操作や、人力による操作は、スペースを取り過ぎる点と効率の悪さから、初め
から度外視されました。 ワークピースの重量が 500~700 kgもあり、それに 200 kg
という重たいグリッパが加わるので、この作業に当たれるのは可搬重量が 1000 kg の
重可搬ロボットだけです。
実現 / ソリューション:
組立前には約 500 kg の重量のあるシリンダーブロックが作業ステーションに到達す
ると、すぐにこの KUKA KR 1000 titan が、センサーで精密に制御されながらシリンダ
ーブロックを掴み取り、ワークピースキャリアの上に降ろします。ここからシリンダーブロ
ックには、コンロッド、シリンダー、オイルパンの取り付けなどを含む、いくつもの作業
ステップが待ち受けています。これらの組立作業の間、ロボットはシリンダーブロックを
ある一定の位置で精確に 90 度回転するという作業をおこないます。これがすべて完
了すると、すでに 700 kg という重量になったシリンダーブロックはまたセルに戻り、KR
1000 に掴まれ、180 度回転して上部のピースキャリヤに降ろされます。そしてここか
ら、組立の完了したブロックが再び、次の工程の組立ラインへと戻っていくのです。
制御システム
KR C2 (Robot Controller)
実装
2013
2 / 3 ページ
KUKA Roboter GmbH
Hery-Park 3000, 86368 Gersthofen, Germany, Phone: +81 45-744-7531, www.kuka-robotics.com/ja
KUKA ユーザーレポート \ Automotive
FAW Jiefang Automotive Co., Ltd. Wuxi Diesel Engine Works
システムコンポーネント:
KUKA KR 1000 titan は、現在市場で最大の可搬重量を誇る強力な 6 軸ロボッ
トです。最大リーチが 3,202 mm、反復精度が ±0.1 mm、そして可搬能力が
1,000 kgまでと、
このハイテクマシンは産業用ロボットの中でも世界最強のチ
ャンピオンといえます。作業領域は最大 78 m3 におよびます。KR 1000 titan の
ほか、KR 16 が2台、複雑なシーリングアプリケーションをこなし、KR 210 と KR
500 がそれぞれ1台ずつ、操作・取り付け作業を担っています。6 軸ロボットの
KR 210 は 210 kg の可搬重量と 2,700 mm のリーチを備えています。
結果 / 成果:
「ダブル X 仕様」の KUKA 専用セルというインテリジェントな設備レイアウト
が、全体の組立ライン内での作業行程を短縮し、ピースキャリア数を減らすの
で、これがさらに組立ラインの効率上昇、そして投資費用の削減につながりま
す。ロボットはこれらの重量のあるコンポーネントを、時には非常に複雑な条
件で、しかも重要なパーツを一切損傷することなく、組立作業を行わなければ
なりません。このようなきわめて難しい作業を、すぐれた性能の KUKA の機械
がこなしてくれています。今日ではこの組立ラインは、実に年間 12 万 5000 ユ
ニットの生産高に達したのです。当初は 10 万台のエンジンを生産する計画だ
ったことから比較すると、それを大幅に上回っていることがわかります。
最先端のロボット技術に関するお問い合わせ先:
+81 45-744-7531, www.kuka-robotics.com/ja
お客様のご相談にあずかる販売担当者は、
こちらをごらんください。:
www.kuka-robotics.com/ja/sales/sales_regions
3 / 3 ページ
KUKA Roboter GmbH
Hery-Park 3000, 86368 Gersthofen, Germany, Phone: +81 45-744-7531, www.kuka-robotics.com/ja