西日本リージョン

NTT Communications
Cloudⁿ
Load Balancing Advanced
操作マニュアル
Ver.1.0
本冊子掲載の内容の二次配布(配布・転載・提供等)は、ご遠慮ください。
1
版数
編集日
変更内容
Ver.1.0
2014/08/07
初版作成
2
目次
1 はじめに
1)
2)
3)
サービスの概要
事前に準備いただくもの
LBAサービスを開始する
2 LBAサービスの利用準備をする
1)
P8~
LBAを新規作成(基本設定)する
LBA配下に仮想サーバーを登録する
LBAを変更(詳細設定)する
LBAを削除する
SSL証明書を登録する
LBAの複製を管理する
4 留意事項
1)
P7
LBAコンソールを起動する
3 LBAサービスを利用する
1)
2)
3)
4)
5)
6)
P4~
P29
LBAを作成するにあたっての留意事項
3
1-1) サービスの概要
本マニュアルでは Cloudn Load Balancing Advanced(LBA)のご利用方法に関してご説明いたします。
Cloudn Load Balancing Advanced(LBA)は、複数のCloudn Compute 仮想サーバーにアプリケーション
トラフィックを自動的に分散させる負荷分散サービスであり、AWSにおけるElastic Load Balancing
(ELB) に相当するものです。Cloudn Load Balancing Advancedを利用する事により、インターネットか
ら流入する大量トラフィックを、複数台のCloudn Compute 仮想サーバーを使って効率的に処理し、仮
想サーバー単体での性能制限に縛られないスケーラブルなシステムを構築する事ができます。
主な提供機能は以下の通りです。Version 2から新たに追加された機能を朱書きで示します。
■アプリケーショントラフィックの分散
 ロードバランサを作成すると、作成時に指定したゾーンにロードバランサインスタンス
(LBI)という特殊な仮想サーバーが作成され、その仮想サーバーに到着するアプリケーシ
ョントラフィック(HTTPおよびHTTPS)を、事前に登録したCloudn Compute 仮想サーバー
に振り分けます。
 LBIの数は、平均同時接続コネクション数がに基づき、自動的に増減します。
 ロードバランス方式はレイヤ4(TCP/SSL), レイヤ7(HTTP/HTTPS)です。
 クライアントからのHTTP/HTTPSセッョンはLBIで終端されます。
 Cookie を用いて、仮想サーバーとのセッション維持を行うことができます。
 ロードバランサにSSL証明書を登録することで、クライアントからロードバランサまでSSL
通信することができます。
■ヘルスチェック
 負荷分散先の仮想サーバーに対して、Cloudn Load Balancing Advancedサービスはヘル
スチェックを行い、万一仮想サーバーが正常に反応しなかった場合は、負荷分散先から
除外します。
 除外された仮想サーバーについても継続的にヘルスチェックを行い、再度正常に反応し
た時点で負荷分散先に追加します。
 デフォルトでは、仮想サーバーの 80番ポートに対して、TCPプロトコルにてヘルスチェック
を行います。
 HTTP/HTTPSプロトコルでヘルスチェックを行う場合、特定のURLパスにアクセスし、
HTTPレスポンスとして成功応答(200番台)が戻ってくるかで判断します。
4
1-2) 事前に準備いただくもの
Cloundn AutoScalingをご利用頂くにあたっては、以下のものをご用意ください。
インターネットに接続するための機器
パソコンやモデム等、イントラネット/インターネットに接続する為に必要な機器をご用意くださ
い。
インターネットに接続するためのサービス
インターネットへ接続するためのサービスをご用意ください。
例:OCNダイヤルアクセスサービス、OCN ADSL接続サービス、スーパーOCN等の常時接続
サービスなど。
※他社のインターネット接続サービスでもご利用いただけます。
※御社内にてプロキシサーバーを利用されている場合は、「https(ポート番号443)」が開放さ
れていることをご確認下さい。
LBAサービスの利用開始
Cloundn ポータルより、LBAサービスの利用を開始して下さい。サービスの利用開始方法につ
いては、「Cloundn ポータル操作マニュアル」の「3-1) サービスの利用を開始する」を参照下さ
い。
5
1-3)LBAサービスを開始する
LBAサービスを利用開始します。
1
Cloudⁿポータルにログインし、西日本リージョンの「LBA」アイコンへのマウスオーバーにて
表示される、「利用開始する」をクリックします。
クリック
2
LBAサービスが利用開始されます。
6
2-1)LBAコンソールを起動する
CloudnポータルからLBAコンソールを起動します。
1
Cloudⁿポータルにログインし、ご利用いただいているリージョンの「LBA」のアイコンへのマウ
スオーバーにて表示される、「コンソールへ」をクリックします。
クリック
2
新しいウィンドウでLBAコンソールが起動し、初期画面として「Load Balancing Advanced
(LBA)一覧」が表示されます。
7
3-1)LBAを新規開始(基本設定)する
新規ロードバランサーを作成します。
1
「新規作成(基本設定)」ボタンをクリックします。
2
LBA名を入力します。リスナーを追加したい場合は、リスナー設定(LBAプロトコル、LBAポート、
Computeプロトコル、Computeポート、SSL証明書)を入力し、「追加」ボタンをクリックします。
LBAプロトコルにHTTPSまたはSSLを選択いただく場合、 SSL証明書は必須になります。
ComputeプロトコルにTCPを選択いただく場合、LBAプロトコルはTCPまたはSSLを選択いた
だきます。
SSL証明書の入力は、事前にSSL証明書登録を済ませておく必要があります(P. 22を参照
願います)。
HTTPはデフォルトでリスナー設定に含まれます。不要な場合は削除いただきます。
8
3-1)LBAを新規開始(基本設定)する
3
リスナー設定を確認し、「確定」ボタンをクリックする。
4
「OK」をクリックするとLBAが作成されます。
ステータスが数分で「作成中」から「稼働中」に変わり、LBAの作成完了になります。
9
3-1)LBAを新規開始(基本設定)する
5
SourceSecurityGroup を確認します。
ロードバランサーを選択、「編集(詳細設定)」->「セキュリティグループ適用」をクリックすると、
画面下部に SourceSecurityGroup名が表示されます。
負荷分散させる Compute に本セキュリティグループを適用することで、Compute が受ける
通信をロードバランサーのみに制限することができます。
Compute のセキュリティグループになります。
本セキュリティグループは、ロードバランサー作成時に、お客様のアカウントで、自動的に
作成されます。
本セキュリティグループを適用したComputeを、ロードバランサーに登録した時点で、
セキュリティグループのルールが更新されます。
Compute の制約上、既存のComputeへ、新規にセキュリティグループを追加することがで
きませんので、ロードバランサー作成後、本セキュリティグループを指定して Compute を新
たに作成する必要があります。
本セキュリティグループにはロードバランサーのIPアドレスが自動で追加削除されますの
で、ルールの変更、削除はしないでください。
万が一、本セキュリティグループを削除してしまった場合、「SourceSecurityGroupの再作
成」をクリックすることで再作成が可能です。
本セキュリティグループは、不要になった時点で、Computeコンソールにて、お客様自身で
削除してください。
10
3-2)LBA配下に仮想サーバーを登録する
以下では、3-1)に作成したロードバランサーに、別途Compute(西日本リージョン)上に作成した仮想
サーバーを登録する方法について、具体例をもとに説明します。
1
「編集(詳細設定)」ボタンをクリックします。
2
「Compute登録リンク」をクリックします。
11
3-2)LBA配下に仮想サーバーを登録する
3
画面下部の「あなたのCompute(LBAに未登録のもの)」からLBAに登録する仮想サーバー
を選択し「LBAに登録」ボタンをクリックします。
12
3-2)LBA配下に仮想サーバーを登録する
4
「OK」ボタンをクリックすると、仮想サーバー がLBAに登録されて、「LBAに登録されたCompute」
に登録された仮想サーバーが表示されます。
仮想サーバーのヘルスチェックで、仮想サーバーの状態を確認できます。「InService」が
Healthyなサーバーで「OutOfService」がUnHealthyなサーバーになります。
ヘルスチェックは、事前にヘルスチェック設定を済ませておく必要があります。
13
3-3)LBAを変更(詳細設定)する
リスナー設定(詳細設定)します。
1
「リスナー設定」リンクをクリックします。
2
LBAのリスナー設定(詳細設定)します。プロトコルを選択し、「編集」ボタンをクリックする。
14
3-3)LBAを変更(詳細設定)する
3
セッション維持の方法を選択する。「ロードバランサークッキーによるセッション維持」は「有
効期間」を入力する。「アプリケーションクッキーによるセッション維持」は「クッキー名」を入
力する。設定を確認して、「確定」ボタンをクリックします。
リスナー設定( LBAプロトコル、LBAポート、Computeプロトコル、Computeポート、SSL証
明書)も、上記、画面から変更することができます。
15
3-3)LBAを変更(詳細設定)する
4
「OK」ボタンをクリックすると、設定変更されます。
設定変更後、上記、画面に戻ります。
16
3-3)LBAを変更(詳細設定)する
ヘルスチェック設定します。
5
「ヘルスチェック設定」リンクをクリックします。
17
3-3)LBAを変更(詳細設定)する
6
LBAからComputeのヘルスチェック方法を設定し、「確定」ボタンをクリックします。
18
3-3)LBAを変更(詳細設定)する
7
「OK」ボタンをクリックすると、設定変更されます。
設定変更後も画面は遷移しません。
19
3-3)LBAを変更(詳細設定)する
セキュリティグループ(送受信規制)をLBAに適用します。
8
「セキュリティグループ適用」リンクをクリックします。
9
適用するセキュリティグループを選択し、「適用」ボタンをクリックします。
Compute(西日本リージョン)サービスで別途作成済みのセキュリティグループから選択し
ます。
20
3-3)LBAを変更(詳細設定)する
10
「OK」ボタンをクリックすると、設定変更されます。
設定変更後も画面は遷移しません。
21
3-3)LBAを変更(詳細設定)する
SorryページをLBAに登録します。
11
「Sorryページ登録」リンクをクリックします。
22
3-3)LBAを変更(詳細設定)する
12
Sorryページの登録方法を選択する。「他サーバにリダイレクトする場合」は「リダイレクト先」
を入力します。「SorryページをLBAに登録する場合」は「タイトル」および「本文」を入力しま
す。設定を確認して、「確定」ボタンをクリックします。
23
3-3)LBAを変更(詳細設定)する
13
「OK」ボタンをクリックすると、設定変更されます。
設定変更後も画面は遷移しません。
24
3-4)LBAを削除する
LBAを削除します。
1
削除するLBAを選択し、「削除」ボタンをクリックします。
2
「OK」ボタンをクリックすると、LBAが削除されます。
25
3-5)SSL証明書を登録する
SSL証明書を登録します。
1
「SSL証明書登録」ボタンをクリックします。
2
「証明書名」「秘密鍵」「証明書」「中間CA証明書」を入力し、「登録」ボタンをクリックします。
26
3-6)LBAの複製を管理する
LBAの複製を管理します。
1
「複製管理」ボタンをクリックします。
2
「複製数」を指定し、「確定」ボタンをクリックします。
27
3-6)LBAの複製を管理する
3
「複数セット数」が「0」から「1」になることを確認します。
28
4-1) LBAを作成するにあたっての留意事項
• LBAの利用には、ComputeおよびLBAを利用していることが前提となります。Cloudn
ポータルからComputeを利用開始してください。
• DNSの別名を定義するには、Cloudn DNSをご利用ください。
• SSL証明書類は、X.509 PEM形式でアップロードしてください。また、リスナーに登録さ
れているSSL証明書は削除できません。データ入力時、最後に改行が入らないように
お気を付け下さい。
• リスナーで、LBAプロトコルが「TCP」「SSL」の場合はセッション維持を利用できません。
• Compute登録では、LBAに登録するComputeのAvailability Zoneに応じて、LBAの
Availability Zoneが変更されます。その際、下記のようなメッセージが表示されます。
「LBAのゾーン変更を行いますので、LBA一覧画面へ遷移します。よろしいですか?」
メッセージに従い、LBA一覧画面にてAvailability Zone変更処理をお待ち下さい。
• Compute登録では、LBAは各ゾーンに均等に負荷分散するため、各ゾーンに同じ数の
Computeを配置することをお勧めします。
29