NO.2014059 2014 年 12 月 22 日 エアバス社「A320neo」に搭載される民間航空エンジン 「PW1100G-JM」の型式承認を取得 川崎重工は、プラット・アンド・ホイットニー社(アメリカ)、(一財)日本航空機エンジン協会(以下 JAEC)、MTU 社(ドイツ)の 3 社によるエアバス社「A320neo」用エンジン「PW1100G-JM」の国際共同 事業において、JAEC 構成メンバーとして参画し開発を行っていますが、 2014 年 12 月 19 日、米国連 邦航空局(FAA)から「PW1100G-JM」エンジンの型式承認が交付され、民間航空エンジンとしての運 用が正式に認められました。 「PW1100G-JM」エンジンは、プラット・アンド・ホイットニー社、JAEC および MTU 社が設立した合 弁会社 International Aero Engines(IAE)が主体となり、2011 年から開発が進められています。本エン ジンは、先進ギアシステムの採用により、低圧圧縮機および低圧タービンとは異なる低い速度でファ ンを駆動させることが可能で、先進複合材技術や最新の要素技術により燃費・排気ガス・騒音レベル の改善をもたらすギアード・ターボファンエンジンです。 当社は、今回の開発・生産プログラムにおいて国内シェア 25%(全体の約 6%)で参画し、低圧圧縮 機部の主要部品の開発から生産および整備を行います。本エンジンには、当社独自の先進加工技 術が担当部位に適用され、エンジンの軽量化、燃費改善に大きく貢献しています。 「PW1100G-JM」が搭載される「A320neo」は、民間旅客機で最大の需要がある 120~200 席クラス の最新型機で、すでに約 3,800 機の確定発注がなされております。そのうちエンジンが選定された機 体の約半分(約 1,100 機)に「PW1100G-JM」が選ばれています。 今後とも当社は、エンジン開発技術力の高度化、生産基盤の強化を進めるとともに、JAEC を事業 主体とする航空機用エンジンの共同開発・生産プログラムに積極的に参画するなど、航空機用エンジ ン事業の発展に注力していきます。 以 上
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