経済研究所アナリストメモ

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2014 年 2 月 26 日
本日より「経済研究所アナリストメモ」を原則として週 1 回発行します。楽天証券経済研究所
所属アナリストの日頃の調査活動を速報します。どうぞよろしくお願い致します。
楽天証券経済研究所
アナリスト 今中 能夫
訪問企業
本田技研工業(7267)、富士重工業(7270)、日本通信(9424)
本田技研工業(7267)
訪問取材
フィットハイブリッド、ヴェゼルハイブリッドをリコール ■ 本田技研工業は 2 月 10 日付けで、
新型「フィットハイブリッド(以下フィット HV)」(2013 年 9 月発売)、「ヴェゼルハイブリッド(ヴェ
ゼル HV)」(2013 年 12 月発売)のリコールを国土交通省に届け出た。2013 年 7 月~2014
年 2 月に製造された車両に搭載されている 7 速 DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)
型自動変速機の制御不具合により、発進に時間を要する、あるいは発進できなくなるなどの
恐れがあるため。対象車両は 81,353 台(新型フィット HV 70,929 台、(ヴェゼル HV 10,424
台)。
対策は、DCT の制御プログラムの変更であり、これを 2 月 27 日から供給開始する予定。車
の仕様によっては、部品交換もある。当社では、寄居工場、鈴鹿製作所で生産している対
象車と販売店にある対象車について、対策プログラムへの変更を完了するまで出荷を停止
する。
新型フィット HV のリコールはこれで 3 回目であり、いずれも主に DCT に関するもの。第1回
リコールは 2013 年 10 月 24 日届出 4,883 台、第 2 回(サービスキャンペーン含む)は 2013
年 12 月 20 日で、36,100 台。
フィット HV、ヴェゼル HV ともに大ヒットしており、納期は各々3~4 ヶ月なので、4 月の消費税
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本資料は、掲載されているいかなる銘柄についても、その売買に関する勧誘を意図して作成したものではありません。本資料に掲載さ
れているアナリストの見解は、各投資家の状況、目標、あるいはニーズを考慮したものではなく、また特定の投資家に対し特定の銘柄、
投資戦略を勧めるものではありません。また掲載されている投資戦略は、すべての投資家に適合するとは限りません。銘柄の選択、売
買、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本資料で提供されている情報については、
当社が情報の完全性、確実性を保証するものではありません。本資料にてバリュエーション、レーティング、推奨の根拠、リスクなど
が言及されている場合、それらについて十分ご検討ください。また、過去のパフォーマンスは、将来における結果を示唆するものでは
ありません。アナリストの見解や評価、予測は本資料作成時点での判断であり、予告なしに変更されることがあります。当社は、本資
料に掲載されている銘柄について自己勘定取引を行ったことがあるか、今後行う場合があり得ます。また、引受人、アドバイザー、資
金の貸手等となる場合があり得ます。当社の親・子・関係会社は本資料に掲載されている銘柄について取引を行ったことがあるか、今
後取引を行う場合があり得ます。掲載されているレポート等は、アナリストが独自に銘柄等を選択し作成したものであり、対象会社か
ら対価を得て、又は取引を獲得し若しくは維持するために作成するものではありません。この資料の著作権は楽天証券に帰属しており、
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ご照会等には一切お答えいたしかねますので予めご了承お願いいたします。
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納入後に登録になる車も多い。今回の対策の費用は多めに見積もっても数十億円なので
業績に与える直接的影響はほとんどないと思われるが、フィット HV、ヴェゼル HV の人気に
与える影響は今後確認する必要がある。私見だが、今回の対策で問題が解消できるならば、
フィット HV、ヴェゼル HV ともに人気車種であり続けることが出来ると思われる。
なお、新型フィット HV、ヴェゼル HV の海外発売は今春以降になる予定なので、今回のリ
コール問題は国内のみの問題である。
新型フィット HV は新型の1モーター式ハイブリッドシステムと DCT(デュアル・クラッチ・トラン
スミッション)型自動変速機を組み合わせており、これがヴェゼルにも搭載されている。1モー
ター式 HV は、一つのモーターで減速時のエネルギー回収とそのエネルギー(電池に蓄え
られている)を使ってモーターによる加速を行うため、小型軽量になるものの構造が複雑に
なる。ちなみにトヨタの HV は小型車、中型車ともにエネルギー回収と加速を別々のモー
ターで行う2モーター式である。また、DCT は 2 段のクラッチによって変速を効率的に早く行
うことが出来る反面、これも構造が複雑でありソフトウェア制御が必要になる。フィット HV はこ
れらの野心的な技術を使うことで JC08 燃費 36.4km/ℓの低燃費を実現した。実測でも 30km/
ℓ以上の燃費を出せるという報告が多い。
一方で、HV システム、DCT ともに構造が複雑で、制御用ソフトウェアの能力に性能が依存し
ている傾向が否めないことが、今回のトラブルに繋がったと思われる。
今回のトラブルを克服することが出来れば、ホンダのハイブリッド技術は、1500cc クラスではト
ヨタと並んだか、抜いたという評価も出来るようになる。対策の結果が注目される。
今期に続き来期も新車多い、フィットの世界展開を開始 ■ 2013 年暦年は新車ラッシュで、
2012 年暦年の 7 車種(全世界)に対して、15 車種を投入した。この中には、アメリカでヒットし
ているアキュラブランドの SUV「MDX」(6 月)、日本のアコード HV(6 月)、フィット(9 月)、オ
デッセイ(10 月)、N―ワゴン(11 月)、ヴェゼル(12 月)、中国で回復の原動力となっている
「クライダー」(6 月)、市場環境の悪いインドでホンダが伸びる要因となっている「アメイズ」(4
月)などがあり、新車効果が 2013 年だけでなく、2014 年も続くと思われる。
更に、2014 年も既に 2 車種を発売、今後も公表済みのものだけで9車種が予定されている。
まず、1 月にインド、タイでフィットベースのセダン「シティ」を発売したが、特にインドで人気が
出ている。「シティ」は日本を含むアジア全域で展開する戦略車になる。インド、中国は、ホン
ダが特に注力する地域であり、インドでは、シティより価格が高い「モビリオ」を 2014 年中に投
入する予定。
アメリカでは、小型車の売れ行きは思わしくないが、採算のよい SUV とピックアップトラックが
売れており、上述の MDX が貢献している。新車では、フィットを今春に発売するほか、7-9 月
期にアキュラのトップセラーである「TLX」の新車を発売する予定。小型車から高級車まで新
車が出ることになる。
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日本でも、春に「シティ」、年内に高級車の「レジェンド」新車が発売される計画である。
業績見通しはポジティブ、株価見通しもポジティブに考えたい ■ 日本では 2 月の大雪の
影響が卸売ベースで約 1700 台の出荷不調となって現れている。フィット HV、ヴェゼル HV
のリコールの影響もあり、消費税前の駆け込みは結果的にはほとんどなかった模様。従って
2014 年 4-6 月期の反動もないと思われる。逆に上述の新車効果が引き続き期待できよう。
2014 年 3 月期会社予想営業利益 7800 億円(前年比 43.2%増)は達成できると思われる。
2015 年 3 月期営業利益は 2013 年 9 月 20 日付け楽天証券経済研究所企業調査レポート
では 9500 億円(21.8%増)と予想したが、この水準は十分達成可能だろう。来期予想 EPS
393.9 円、2 月 25 日終値 3710 円から来期予想 PER は 9.4 倍だが、この水準はホンダの実
力からみて割安と思われる。楽天証券の目標株価レンジ 4,800~5,000 円も変更する必要は
ないと思われる。
富士重工業(7270)
訪問取材
北米で販売好調続く ■ 北米での販売好調が続いており、2014 年 1 月のアメリカでの販売
台数は前年比 19.3%増となった。12 月の 9.6%増から伸びが加速した。大雪の影響で業界
全体では 3.1%減。スバル車の人気もさることながら、ディーラーが懸命に納車を行った模様。
1 月のアメリカ販売の中身を見ると、フォレスターが前年比 64.0%増、XV クロストレックが同
73.7%増となっており、SUV 系の人気の高さが窺える。当社にとっても SUV 系は採算が良い。
反面レガシィは 14.0%減となっており、モデル末期である。
日本は、1 月がスバルブランド全体の登録が前年比 6.1%増となったが、これは軽の乗用車、
商用車が伸びたためで、普通車は前年比 1.9%増、小型車 2.6%減となった。レヴォーグ発
売前の落ち込みを防ぐために、販売キャンペーンをやっており、受注は好調だが、実際には
北米向けを優先して出荷している。特に、XV、XV ハイブリッド、フォレスターの SUV 系は国
内で人気で年度内の納車が間に合わない模様。
2 月 14~16 日の雪の影響で群馬工場が一時操業停止となった。もともと稼働率が高いため、
生産量を取り返すことは難しい模様。
5 月に日本で「レヴォーグ」発売、夏以降日米で「レガシィ」新車発売へ ■ 5 月に日本で
ツーリングワゴンの新車「レヴォーグ」を発売する。現在 4000 台超の受注を得ており、出足は
想定よりも早い。会社側の目論見では、3 月末 2 万 8500 台の国内受注残のうち、1 万 3000
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台がレヴォーグになる見込み。
レガシィの新車は、今夏に北米で発売し、年内に日本でも発売する計画。今回のレガシィは
ツーリングワゴンを廃止し、セダンとアウトバック(SUV)になる。ただし、アウトバックの仕様、
発売時期等は不明。セダンのエンジンは 2.5ℓと 3.6ℓで、2.5ℓが中心車種になる見込み。
また、インプレッサ WRX の新車も今年夏に北米で発売する。これも人気車種である。
2015 年 3 月期は、フォレスター、XV の伸びは鈍化すると思われるが、高水準が持続すると
思われる。その上に、レヴォーグ、レガシィ、インプレッサ WRX の新車効果が加わることとな
ろう。
業績見通し、投資判断ともに変えない ■ 今期業績は会社予想(営業利益 3100 億円、前
年比 157.5%増)が達成できると思われる。また、1 月 10 日付け経済研究所企業調査レポー
トの 2015 年 3 月期楽天証券業績予想(営業利益 4100 億円、前年比 32.3%、EPS 340.9 円)
も変更しない。目標株価レンジ 4,300~4,500 円、レーティングAも維持する。
日本通信(9424)
訪問取材
日本における MVNO の先駆け ■ MVNO(仮想移動体通信事業者)は、NTTドコモなどの
大手携帯電話会社から携帯電話回線を借り受け、独自ブランドで大手携帯電話会社よりも
割安な料金で、携帯電話、データ通信サービスを行う通信事業者である。SIM カード(携帯
電話の顧客識別カード)を SIM フリー端末(携帯電話、スマートフォンで携帯電話会社の SIM
カードが入っていないタイプの端末)に差し込んで使う。
MVNO 加入者は日本の携帯電話加入者数1億 3713 万人(2014 年 1 月末)のうち 300~400
万人と推定される。業者数は約 300 社で、大手は日本通信、NTTコミュニケーションズ、NE
Cビッグローブ、IIJなど。
MVNO の料金は、日本通信の場合で、データ通信が 900 円/月(600MB/月)~1505 円/月
(2.2GB/月)で 3G、LTE 回線に対応している。音声電話 SIM のサービスは、音声電話基本
料金 1560 円、通話料 20 円/30 秒で、オプション料金 1560 円で 3GB の LTE、3G データ通
信を使うことも出来る。ちなみに、大手携帯電話会社 3 社の定額データ通信料金はいずれも
月 5985 円(7GB/月)である。普通の人で月間1~2GB あれば十分と言われており、MVNO
の価格設定は合理的で安いと言えよう。
また、NEC ビッグロープのように、スマートフォン端末を 24 ヶ月分割料金で SIM カードにつけ
て売る業者もある。スマートフォン料金を高いと感じる人は多くなっていると思われるが、自分
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で SIM フリー端末を購入して SIM カードを差し込むのが難儀と考える人もまだ多く、MVNO
の売り方にはまだ工夫が必要と思われる。ちなみに、当社はイオンリテールと販売面で密接
であり、近い将来イオンがスマートフォン端末を分割で販売し、当社の SIM カードを付けて販
売する可能性がある。これが実現すれば、一般の消費者にも MVNO が身近なものになる
きっかけになろう。
海外では MVNO は一般的な存在で、15~20%程度の加入者シェアの国が多い。フランスの
比率が最も多く 25%である。日本は 3%弱であり、携帯電話会社のスマートフォン料金も高
いため、伸びる余地は大きいと思われる。
総務省が MVNO 普及を後押し ■ 1 月 25 日日経によれば、総務省は携帯電話の格安料
金を後押しするために、MVNO 業者がNTTドコモなどの携帯電話会社に支払う回線の賃貸
料(接続料)を 2013 年度分から半額にするという。当社は毎年 3 月にNTTドコモとの間で回
線接続料を再計算しており、今回の回線接続料引き下げは、2014 年 3 月期から反映される
と思われる。今年 1 月まで当社はNTTドコモとの間で回線接続料を巡って係争中だったが、
当社が求めた総務大臣裁定が下るまでの接続料預託金として、NTTドコモに支払った 3 億
5000 万円を仮払金として 12 月末の流動資産に計上した。この 3 億 5000 万円が年間接続料
となるわけではないが、これを基に考えると、年間1~2億円程度の接続料下落になると思わ
れる(上述の大臣裁定の申請は、総務省の回線接続料引き下げの方針が固まったため、1
月に取り下げられた)。
業績好調 ■ 業績は好調で、2014 年 3 月期 1-3Q 累計決算は、売上高 31 億 2000 万円(前
年比 8.3%増)、営業利益 3 億 6000 万円(119.9%増)、経常利益 3 億 6300 万円(150.9%増)、
当期純利益 4 億 1600 万円(94.5%増)となった。月額課金 SIM 回線数は 2013 年 12 月末 5
万 7975 回線で、2013 年 9 月末 5 万 3765 回線から大幅に伸びているわけではないが、これ
は大手携帯電話会社のように2年拘束の契約としていないためであり、解約率が 3Q で 5.8%
と比較的高いためである。ただし、月額課金 SIM、プリペイド SIM ともに月額売上単価が順調
に伸びており、新規販売数も伸びていることが業績に寄与した。
また、SIM の月次出荷数を見ると、2013 年 7 月を 100 としたとき、2013 年 11 月 131、2013 年
12 月 206 と急速に伸びており、2014 年 1 月も 200 以上となっている模様。
これらの販売動向と回線接続料の値下げの動きを見ると、2014 年 3 月期会社予想業績は、
売上高 45 億 2000 万円(前年比 14.7%増)、営業利益 6 億 1800 万円(72.5%増)、経常利益
5 億 8000 万円(65.1%増)、当期純利益 5 億 4000 万円(89.0%増)だが、実際には売上高
45~48 億円(14.2~21.8%増)、営業利益 8 億円(123.5%増)、経常利益 8 億円(127.9%
増)、当期純利益 7.6 億円(166.7%増)、EPS 564.1 円程度が可能と思われる。
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また、今の販売動向が続けば、来期は 50%以上の営業増益(営業利益 12 億円以上)が可
能と思われる。来期業績は売上高 55~58 億円、営業利益 12 億円、経常利益 12 億円、当
期純利益 11.6 億円、EPS 861.0 円が一つの目安となろう。
2013 年 12 月末で繰越欠損金が約 20 億円あるため、法人税の負担は当面発生しない見込
み。アメリカでも事業展開しているため、実効税率を 30%として法人税負担後の EPS を試算
すると、上述の業績試算より 2014 年 3 月期 415.6 円、2015 年 3 月期 623.5 円と試算される。
業績の伸びと今後の成長性を考慮して来期の目標PERを 30~50 倍と仮定すると、想定株
価は 18,700~31,100 円となる。これはあくまで試算だが、成長性を考慮すると、今の 18,000
円前後の株価からまだ上値余地があると思われる。
なお、3 月 31 日付けで1対 100 の株式分割を行う予定である。
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【リスクについてのご説明】
◆上場有価証券等のリスク
〔現物取引〕
国内外の金融商品取引所に上場されている株式(現物取引)等の上場有価証券(以下「上場有価証券等」
(※1)といいます。)には、以下のリスクがあります。
・上場有価証券等の売買等にあたっては、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の変
動や、投資信託、投資証券、預託証券、受益証券発行信託の受益証券等の裏付けとなっている株式、債券、
投資信託、不動産、商品、カバードワラント等(以下「裏付け資産」
(※2)といいます。)の価格や評価
額の変動に伴い、上場有価証券等の価格が変動することによって損失が生じる場合があります。
・上場有価証券等の発行者または保証会社等の業務や財産の状況に変化が生じた際や、裏付け資産の発行
者または保証会社等の業務や財産の状況の変化が生じた際に、上場有価証券等の価格が変動することによ
って損失が生じる場合があります。
・上場有価証券等のうち、他の種類株式、社債、新株予約権その他の財産に転換される(できる)旨の条
件または権利が付されている場合において、当該財産の価格や評価額の変動や、当該財産の発行者の業務
や財産の状況の変化に伴い、上場有価証券等の価格が変動することや、転換後の当該財産の価格や評価額
が当初購入金額を下回ることによって損失が生じる場合があります。
・また、新株予約権、取得請求権等が付された上場有価証券等については、これらの権利を行使できる期
間に制限がありますのでご留意ください。
また、新株予約権証券は、あらかじめ定められた期限内に新株予約権を行使しないことに
より、投資金額全額を失う場合があります。
なお、上場有価証券等が外貨建ての場合、為替相場(円貨と外貨の交換比率)が変化することにより、為
替相場が円高になる過程で円貨換算した価値は下落し、逆に円安になる過程で円貨換算した価値は上昇す
ることになります。したがって、売却時等の為替相場の状況によっては為替差損が生じる場合があります。
〔信用取引〕
上場有価証券等を「信用取引」でおこなう場合は、以下のリスクがあります。
・信用取引を行うにあたっては、株式相場、為替相場、不動産相場、商品相場等の変動や、投資信託、投
資証券等の裏付けとなっている株式、債券、不動産、商品等(以下「裏付け資産」
(※2)といいます。)
の価格や評価額の変動に伴い、信用取引の対象となっている株式等の価格が変動することによって損失が
生じる場合があります。また、その損失の額が、差し入れた委託保証金の額を上回る場合があります。
・信用取引の対象となっている株式等の発行者又は保証会社等の業務や財産の状況に変化が生じた場合や、
裏付け資産の発行者又は保証会社等の業務や財産の状況の変化が生じた場合、信用取引の対象となってい
る株式等の価格が変動することによって損失が生じる場合があります。また、その損失の額が、差し入れ
た委託保証金の額を上回る場合があります。
・信用取引により売買した株券等のその後の値動きにより計算上の損失(評価損)が生じたり、代用有価
証券の価格が値下がりすること等によって、委託保証金の維持率 20%未満となった場合には、不足額を所
定の期日までに当社に差し入れていただく必要があります。
・所定の期日までに不足額を差し入れない場合や、約諾書の定めによりその他の期限の利益の喪失の事由
に該当した場合には、計算上の損失が生じている状態で建玉(信用取引のうち決済が結了していないもの)
の一部又は全部を決済(反対売買または現引・現渡)される場合もあります。この場合、その決済で生じ
た実現損失について責任を負うことになります。
・信用取引の利用が過度であると金融商品取引所または当社が認める場合には、委託保証金率の引上げ、
信用取引の制限または禁止の措置等をとることがあります。
※1 「上場有価証券等」には、国内外の店頭売買有価証券市場において取引されている有価証券を含み、
カバードワラントなど、法令で指定される有価証券を除きます。また、外国又は外国の者の発行する証券
又は証書で同様の性質を有するものを含みます。
※2 裏付け資産が、投資信託、投資証券、預託証券、受益証券発行信託の受益証券等である場合には、そ
の最終的な裏付け資産を含みます。
※3 各有価証券には、外国又は外国の者の発行する証券又は証書で同様の性質を有するものを含みます。
【手数料等についてのご説明】
○手数料について
(以下、手数料・費用は何れも税込)
国内の金融商品取引所に上場する株式等(日本株式)の現物取引における売買手数料
日本株式(現物取引)の売買が約定した際には、次の2つの手数料コースのうち、お客様が選択されたコースの
手数料を支払っていただきます。お客様が選択されている手数料コースは、当社メンバー画面にてご確認くださ
い。
[超割コース]
また、カスタマーサービスのオペレーター取次ぎによる電話注文においては、次の手数料を支払っていただきま
す。
※上記の「株式等」には「上場投資信託受益証券(ETF)」、「不動産投資信託証券(REIT)」、「預託証券(DR)」を
含みます。
※手数料は当社の判断により変更する場合があります。
国内の金融商品取引所に上場する株式等(日本株式)の信用取引における売買手数料
信用取引による売買が約定した際には、インターネット(マーケットスピード含む)又は自動音声応答ダイヤルを
経由した場合、次の2つの手数料コースのうち、お客様が選択されたコースの手数料を支払っていただきます。お
客様が選択されている手数料コースは、当社メンバー画面にてご確認ください。(手数料は当社の判断により変更
する場合があります。)
[超割コース]
また、カスタマーサービスのオペレーター取次ぎによる電話注文においては、次の手数料を支払っていただきま
す。
なお、お客様が追加保証金(追証)や不足額を入金されず、当社の任意でお客様の計算により建玉又は代用有
価証券を決済・処分(強制執行)する際には、オペレーター取次ぎの手数料を支払っていただきます。さらに、信用
期日の前営業日までにお客様が信用建玉を処分されなかった場合の強制執行においては、オペレーター取次ぎ
の手数料に10500円を加算した額の手数料を支払っていただきます。
信用取引関係諸費用
[事務管理費]
建約定日から1ヶ月経過するごとに、1株あたり10.5銭の事務管理費がかかります。(単元株制度の適用を受け
ない銘柄(売買単位1株)については1株あたり105円になります。)ただし、同一銘柄、同一日に成立した売付株数
又は買付株数をそれぞれ合計し105円に満たない場合は105円、1050円を超える場合には1050円とします。
※
税込金額を基に計算した結果生じた円未満の端数は切捨てております。
[名義書換料]
権利確定日を越えて買建をしている場合、信用建玉毎に1売買単位あたり52.5円の名義書換料がかかります。
※税込金額を基に計算した結果生じた円未満の端数は切捨てております。
【名義書換料の一部例外について】
平成13年10月1日以降に行われた株式の分割もしくは併合または1売買単位の株式の数の変更(取引所に上
場される前に行われたものを除く。)について、それぞれ行われる都度算出された当該分割比率もしくは当該併合
比率または当該1売買単位の株式の数の変更比率をそれぞれ乗じて得た数(以下「分割等による調整率」といいま
す。)が10以上となった場合の銘柄を例外の対象とします。
※分割比率:当該株式の分割後の発行済み株式の総数を当該分割前の発行済み株式の総数で除して得た数を
いいます。
※併合比率:当該株式の併合後の発行済み株式の総数を当該併合前の発行済み株式の総数で除して得た数を
いいます。
※変更比率:1売買単位の株式の数の変更前の1売買単位の株式の数を当該変更後の1売買単位の株式の数で
除して得た数をいいます。
例外の対象となった銘柄については、信用建玉毎に1売買単位あたり52.5円に10を乗じ、分割等による調整
率で除してもとめられる金額(円未満の端数切捨て)を名義書換料としてお支払いいただきます。
○委託保証金について
委託保証金は、売買代金の 30%以上で、かつ 30 万円以上が必要です。また、有価証券により代用する場合の
代用価格は、以下に掲げる銘柄に応じて、前日終値にそれぞれの掛目を乗じた価格となります。
東証(マザーズを含む)上場銘柄
前日の終値の 80%
名証単独上場銘柄
〃
0%
委託保証金率及び代用有価証券の掛目については、市場の動向により金融商品取引所により変更 されること
又は当社の判断により変更することがありますので、ご注意ください。
なお、当社の判断により代用有価証券の掛目の変更又は除外(以下「掛目の変更等」といいます。)を行う事象
は以下のとおりです。掛目の変更等を行う場合には、あらかじめその内容をご通知し、変更後の掛目(又は除外)の
適用日につきましては、通知した日から起算して5営業日目の日といたします。ただし、下記③の事象の場合にお
いて、当社が必要と認めたときには、通知した日の翌営業日から適用することができるものといたします。(当社「信
用取引規定」第5条の2参照)
①株価が一定の水準を継続して下回る、または、出来高が過少で流動性が確保できないなど、決済リスクの観点
から当社が不適当と判断した場合。
②当社での信用取引建玉状況や代用有価証券の預り状況等に照らして、著しく偏りが見られるなど、与信管理
の観点から当社が不適切と判断した場合。
③特定の銘柄について、明らかに経営に重大な影響を与えると認められる事象等が発生し、今後、株価が継続
かつ大幅に下落することが予想され、当該銘柄の時価が本来の株価水準を反映していないことから、保証金として
の適切な評価を行うことができないと当社が認めた場合。
なお、明らかに経営に重大な影響を与えると認められる事象等の事例としては、例えば、次のようなケースが想
定されます。
・重大な粉飾決算の疑いが発覚し、直近の株価の水準が粉飾されたとされる決算内容に基づき形成されていた
と判断される場合
・業務上の取引等で経営に重大な影響を与える巨額な損失が発生した場合
・突発的な事故等により長期にわたりすべての業務が停止される場合
・行政庁による法令等に基づく処分又は行政庁による法令違反に係る告発等により、すべての業務が停止される
場合
・その他上場廃止につながる可能性が非常に高い事象が発生した場合
・PTS 取引(夜間取引)は、お客様が選択されているコースにかかわらず 1 回の約定代金が 50 万円まで 472 円/1
回、100 万円まで 840 円/1 回、150 万円まで 1,050 円/1 回、150 万円超は 1,575 円/1 回がかかります。いずれ
も税込み。
・国内株式を募集・売出し等(新規公開株式(IPO)、立会買分売)により取得する場合は、購入対価のみお支払い
いただきます(委託手数料はかかりません)。
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