News Release 2014 年 10 月 2 日 高性能 HF 機「TS-590」の基本性能・機能をブラッシュアップしたリニューアルモデル HF/50MHz トランシーバー「TS-590 G」シリーズを新発売 株式会社 JVCケンウッドは、ケンウッドブランドより、高い受信性能と優れた操作性で、快 適 な通 信 が楽 し める ※1 アマチュア無線機の新商品として、HF/50MHz トランシーバー「TS-590 G」シリーズを 11 月上旬より発売 します。 ※1: 本機を使用するには、アマチュア無線の免許が必要です。 「TS-590SG」:2 アマ免許以上、「TS-590DG」:3 アマ免許以上、「TS-590VG」:4 アマ免許以上の資格が必要です。 品名 型名 HF/50MHz トランシーバー(100W) TS-590SG HF/50MHz トランシーバー(50W) TS-590DG HF/50MHz トランシーバー(HF:10W、50MHz:20W) TS-590VG 希望小売価格 (税抜き) 発売時期 218,000 円 11 月上旬 「TS-590SG/DG/VG」 ●企画背景と製品の概要 HF 帯アマチュア無線機市場において、2010 年 10 月に発売した「TS-590」シリーズは、普及価格帯クラスの実 戦機として高い受信基本性能と、リーズナブルな価格設定で好評を得てきました。 今回、同機の後継機として発売する HF/50MHz 帯のトランシーバー「TS-590 G」シリーズは、これまでユーザー から寄せられた要望に応え、基本性能と機能をブラッシュアップ。当社最高級機「TS-990」で開発された技術を採 用することで、送受信基本性能が大幅に向上しました。入門者から DX’er まで、より快適に使えることを目指して 進化させたリニューアルモデルです。 1/3 ●「TS-590 G」シリーズの主な特長 1.高いパフォーマンスを誇る受信性能と、優れた近接ダイナミックレンジ特性の実現 21MHz以下の主要アマチュア5バンド受信時に、1st IF周波数11.374MHzのダウンコンバージョン方式※2 を採用。 回路構成を見直し、1st Mixerとその変換ロスを補うPost Amp直後に、受信近接特性を決定するルーフィング フィルター(BW 500 Hzと2.7 kHzの6ポールMCFを標準装備)を配置したことで、妨害波が受信周波数に近づい ても、ほぼフラットなダイナミックレンジ特性の維持(後述グラフ参照)を可能にしました。近接の強力な妨害信号が問 題となるような受信状況においても、クリアに信号をキャッチできます。 ※2: 1.8/3.5/7/14/21MHz 帯のアマチュアバンドで、CW/FSK/SSB モード受信時、最終通過帯 域幅が 2.7kHz 以下のときに自動的に選択されます。 【解説】 ダイナミックレンジ特性について 右グラフは、ダイナミックレンジを測定するための二つの妨害信号の周波数を、受信周 波数から+2kHz~+20kHz可変した時の様子を表しています。例えば、セパレーションが 10kHzのポイントでは、妨害信号が14.03MHzと14.04MHzになります。 「TS-590 G」シリーズはARRL※3が実施する3rd Order Dynamic Range 測定法においても、 ほぼフラットな特性を実現しています。 *「TS-590S」(従来モデル)の測定値はARRLが発行するQST® 2011年5月号の PRODUCT REVIEW Kenwood TS-590S HF and 6 Meter Transceiverから引用。(reprinted with permission of ARRL) ※3: ARRLとはAmerican Radio Relay Leagueの略でアメリカのアマチュア無線家の団体。 2.独自のDSPアルゴリズムによるIF AGC技術を採用 本機には「TS-990」で開発された独自の DSP アルゴリズムによる IF AGC 技術を採用。アナログ AGC 回路も一新することで、小入力から大入力まで 優れた AGC 特性を実現しています。ルーフィングフィルターと最終的な選 択度を決定する IF DSP フィルターの狭間に妨害信号があってもそのレベ ルに応じた最適な AGC 制御により、ルーフィングフィルターの帯域幅を意 識することなく運用が可能です。(右図参照) 3.受信したモールス符号を表示できるモールス符号デコーダー機能 受信したモールス符号を 13 セグメント表示部(8 文字)にスクロールして表示※4 が可能。さらに、ラジオコント ロールプログラム「ARCP-590G」(フリーソフト)では専用のウインドウで文字列を表示※4 できます。 ※4: 受信状況などによっては正しくデコードできない場合があります。和文モールス符号には対応していません。 4.よく使う機能や特殊機能を割り当てられるプログラマブルファンクション機能 プログラマブルファンクション(PF)キーによく使う機能や特殊機能を割り当てることが可能です。従来の PF キー に加えて MULTI/CH ツマミにプッシュ SW を追加し、PF 機能を割り当てることができます。キーイングスピードな どのレベル設定機能に割り当てればすばやく設定が可能。さらに RIT/XIT/CL キーも PF キーとしても使えます。 5.クイック設定ができる新スプリットファンクション機能 従来のスプリット周波数設定方法に加え、「TS-990」で定評のある、スプリット設定機能を装備。これにより、 2kHz アップ指定の場合には、SPLIT キーを長押しし、テンキー「2」を押すと簡単に設定することができます。ま た、シンプレックス動作で XIT のみ ON の場合には、XIT 周波数を TF-SET で変更が可能。さらに、テンキーは、 バンドダイレクトキーとなっており、各バンドに3つのメモリーを持ち、普段使っている周波数をすぐに呼び出すこ とが可能です。 6.その他の基本性能と機能 ・ドライブ出力(DRV)コネクターを外部受信機用アンテナ出力機能に切り替え可能 ・アンバーからグリーンまで 10 段階で色調が選べる LED バックライト採用の大型ディスプレイを搭載 ・VFO A/B で独立して FIL A/B を設定可能(スプリット運用時に便利) ・DATA 用 PTT は、フロント、リアの PTT を選択可能 ・SSB モードの受信帯域幅可変は、HI CUT/LO CUT に加え WIDTH/SHIFT に切替えも可能 ・60mm 角ファンを 2 個装備し、大型ヒートシンクと一体になったアルミダイキャストシャーシ採用で長時間の運用 にも耐えるヘビーデューティー仕様 ・高速動作が可能なオートマチックアンテナチューナーを内蔵 ・TCXO 標準搭載による±0.5ppm の高い周波数安定度を実現 2/3 ●「TS-590SG/DG/VG」の主な定格 160m band 80m band 1.810 ~ 1.825 MHz、1.9075 ~ 1.9125 MHz 3.500 ~ 3.575 MHz、3.599 ~ 3.612 MHz、3.680 ~ 3.687 MHz 3.702 ~ 3.716 MHz、3.745 ~ 3.770 MHz、3.791 ~ 3.805 MHz 非常連絡設定周波数 4,630 kHz 40m band 7.0 ~ 7.2 MHz 30m band 10.1 ~ 10.15 MHz 20m band 14.0 ~ 14.35 MHz 17m band 18.068 ~ 18.168 MHz 15m band 21.0 ~ 21.45 MHz 12m band 24.89 ~ 24.99 MHz 10m band 28.0 ~ 29.7 MHz 送信周波数範囲 6m band 受信周波数範囲 50.0 ~ 54.0 MHz 0.13 ~ 30 MHz、50 ~ 54 MHz (VFO は 30 kHz ~ 60 MHz を連続で動作します) 電波型式 A1A(CW)、A3E(AM)、J3E(SSB)、F3E(FM) 周波数安定度 ±0.5 ppm 以内 (-10℃~ +50℃) アンテナインピーダンス 50 Ω アンテナチューナー整合範囲 16.7 Ω ~ 150 Ω 電源電圧範囲 DC 13.8 V ±15 % 接地方式 消費電力 マイナス接地 送信時最大 20.5A 以下(SG/DG)、12A 以下(VG) 受信時(無信号時) 1.5A 以下 使用温度範囲 外形寸法 -10℃~ +50℃ 突起物含まず W270 × H96 × D291mm 突起物含む W280 × H107 × D335mm 質量 約 7.4 kg 「TS-590SG」 100W(25W) 定格送信出力 (AM) 「TS-590DG」 50W(25W) 「TS-590VG」 HF:10W(5W)、50MHz:20W(5W) 変調方式 SSB:平衡変調、AM:低電力変調、FM:リアクタンス変調 【ファームウェア・アップデートについて】 *「TS-590 G」 シリーズで対応した新機能で、ソフトウェアで実現できる機能の一部は、ファームウェア・アップデートにより 「TS-590S/D/V」 にも対 応致します。詳細は、当社 HP( http://www2.jvckenwood.com/products/amateur/hf_allmode/ts_590/ts590v2_j.html )にてご確認ください。 ●商標について ・記載されている会社名、製品名は各社の商標およびその他の国における登録商標です。 本件に関するお問い合わせ先 【お 客 様 窓 口】 JVCケンウッドカスタマーサポートセンター TEL : 0120-2727-87(フリーダイヤル)/携帯電話・PHS・IP 電話 : 045-450-8950 本資料の内容は報道発表時のものです。最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。 3/3
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